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WIRED
一流のサッカー選手は知力も高い スウェーデン研究チーム
2012.4.13 10:30
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「われわれのデータは、有効な神経心理学テストを用いて実行機能を評価することは、その選手がサッカーでトップレベルに到達する能力を有しているかどうかを判断する上で役立つ可能性を示唆している」と、スウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所のプレドラグ・ペトロヴィッチを中心とする研究チームは論文の中で述べている。
ゲーム・インテリジェンスは、単なるIQ以上の「知力」だ。神経心理学者が「遂行機能(実行機能:executive functions)」と呼ぶものの一例であり、瞬時に創造性を発揮する、新たな解決策を見出す、素早く作戦を変更するといった能力がこれに含まれる。
[遂行機能とは「先を見通して情況の変化に臨機応変に対応しながら柔軟に行動する能力」であり、頭部外傷で前頭前野が損傷された時などに問題になる。代表的検査法のひとつにウィスコンシン・カード・ソーティング・テスト(WCST)があり、リンク先ではテスト例を見ることができる]
ペトロヴィッチ氏らのチームは、2007年の5カ月間にわたって、サッカーの男子選手31名、女子選手26名の遂行機能を、標準化されたテストを用いて分析した。選手は、スウェーデンのサッカーリーグのトップ・ディヴィションである『アルスヴェンスカン』[「全スウェーデン」の意]の6チーム、およびそれより下位の「ディヴィション1」の5チームから選ばれた。
テストにおける両群の選手の成績は、いずれも選手でない被験者を大きく上回り、中でもアルスヴェンスカンの選手たちは全体の上位5%に入った。また、アルスヴェンスカンの選手の成績は、ディヴィション1の選手を上回った。
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