スピルバーグの“偉大なる失敗作”と評されている
戦争スラップスティック・コメディの完全版サントラ。

音楽はもちろんジョン・ウィリアムス。

スピルバーグにしてはテンポがギクシャクしたドタバタ演出なのに、
そのシーンにピタリと当てはめたウィリアムスの音楽は
ファンの間では“神スコア”扱いされており、
リズム感抜群の壮大なオーケストラで奏でられたこの音楽が
あったからこそ本作はまだ救われている、と言われているほど。
実際、映画よりも音楽を覚えている人も多いはずです。

初期リリースのサントラはわずか９曲だけでしたが
このたび、マニアックなサントラを精力的にリリースし続ける
LA-LA LAND　RECORDSから２枚組完全版でサントラ化。

ディスク１は劇中に流れたスコアをシーン順に29曲収録。
ディスク２は既発版のサントラと、ソース・ミュージック、
未使用スコアなど全23曲を収録してます。
24ページのオールカラーブックレット付き。

●ディスク１ （77分08秒）

1　1941 Main Title [1:36]
オープニング・タイトル。

2　Chrissie Takes Another Swim [4:38]
女性が泳いでいると日本軍の潜水艦が！有名な『ジョーズ』のパロディ。
『ハリウ〜〜〜ッド！』と叫ぶ日本人兵が笑える。

3　Sub Commander/Wild Bill Kelso [3:44]
ワイルド・ビル・ケルソー、参上！　給油所を豪快に破壊して････（笑）。

4　Donna's Obsession/Birkhead's Pitch [2:59]
B-17に夢中のドナ。この頃のナンシー・アレンはキレイだったねえ。

5　Poppa's Got a Gun [1:13]
ツリーに化けた（つもり）の日本兵。とことんおちょくられてるな（笑）。

6　You Have Been Chosen/You, You, You [2:11]
「お前は！」「お前は！」「お前は！」
「お前は！とはずみで言ったけど別に何もなし」（←観た人なら分かります）

7　Capture of Hollis/Kelso Lost [3:08]
飛行中に迷子になったケルソー。操縦しながら地図を広げちゃいけません（笑）。

8　The Crackerjack Box [1:30]
このスコアは使われてない気がするけど。未使用曲？

9　The Sentries [2:17]
観覧車に乗って日本軍の偵察をする２人の男。
オッサンは『ジョーズ』の市長さん。腹話術でおちょくるメガネ青年が笑える。

10　The Escape of Hollis [1:17]
「クソッ、あんまり芳しい仕事とは言えんな」（三船）

11　More About Donna [1:02]
ドナ、陸軍航空隊士官にひとめボレ。

12　The Count Down/Swing, Swing, Swing [4:41]
２人の男がダンス会場で美女ベティを巡って熾烈な争奪戦を展開！
映像と音楽が見事に一体化したこの場面は観てるだけで楽しい。

13　The Brannigan [1:19]
一転して乱痴気騒ぎになるダンス会場。デブ女、暴れすぎ（笑）。

14　Here We Go [4:22]
クライマックスのドンチャン騒ぎに向けて“Here We Go”。

15　Kelso in Barstow [3:42]
「俺はワイルド・ビル・ケルソーだ、忘れるな！」（←観た人なら分かります）

16　Service Tunes [0:50]
日本軍が目前に迫っているのに、なぜか米国市民同士でケンカ騒動。

17　Encounters [0:56]
自宅の庭から日本軍艦を目撃するネッド・ビーティおじさん。
『未知との遭遇』のテーマ曲が入ってるけど本編では流れず。

18　Kelso's Attack/Deep inthe Heart of Texas [3:15]
日本軍ではなく、味方の機を迎撃するおバカな米軍たち。
敵は攻撃していないのにカリフォルニアの街は大混乱に！

19　Eat Lead [2:48]
ケルソー、愛機に１発撃ち込まれ味方の機を撃墜。

20　Defending the Homeland [1:46]
ケルソー、観覧車偵察組に撃たれて墜落。

21　Wally Saves Betty [2:00]
ヤな米軍伍長シタルスキーに迫られてるベティをウォーリーが救出。

22　Sound Off/Stolen Motorcycle [4:23]
『ダンボ』に夢中になってたロバート・スタック将軍、
映画館から出てくると街の狂騒ぶりに「なんだアリャ？」。

23　Ward's Big Gun [1:45]
ネッド・ビーティおじさん、日本軍潜水艦に向けて迎撃準備。

24　Going My Way Sister [2:08]
ネッド・ビーティおじさん、日本軍潜水艦に向けて１発お見舞い！

25　More Kelso [0:59]
ケルソーにサイドカー部分を外されて大嫌いなタマゴに
豪快に突っ込むシタルスキー。このシーン、爆笑です。

26　Taking Aim [1:10]
ネッド・ビーティおじさんに撃たれた日本軍、反撃開始。家がめちゃくちゃに。

27　The Ferris Wheel [3:08]
観覧車ゴロゴロのクライマックス・シーン。見事に海へドボン！

28　The Tank Approaches/Finale [5:26]
ケルソー、果敢にも日本軍潜水艦に乗り込んでいくが････。
そして長かったドタバタの一夜が明けていく。

29　1941 End Credits [6:18]
エンドクレジット。やっぱりテーマ曲がいい。
爆音、ケルソーのセリフ付きはディスク２の９曲目に収録。

●ディスク２ （78分06秒）

1　The March from 1941 [4:11]
2　The Invasion [8:20]
3　The Sentries [3:31]
4　Riot at the U.S.O. [1:18]
5　To Hollywood and Glory [3:14]
6　Swing, Swing, Swing [4:06]
7　The Battle of Hollywood [5:39]
8　The Ferris Wheel Sequence [1:29]
9　Finale [6:16]
10　In the Mood - Joe Garland / Andy Razaf [3:43]
11　Jingle Bells - James Lord Pierpont [2:59]
12　Down By the Ohio [0:57]
13　Play-Off [0:15]
14　Goodnight, Sweetheart [1:42]
15　Promo Trailer [2:30]
16　Sub Commander/Wild Bill Kelso/Capture of Hollis [4:23]
17　The Escape of Hollis [1:14]
18　Kelso in Barstow [3:43]
19　Defending the Homeland [1:06]
20　Sound Off [2:41]
21　More Kelso [0:55]
22　Finale [3:04]
23　1941 End Credits [6:55]

本編マスターが気になったので
メーカーに問い合わせてみましたが、
「ジェネオンがＤＶＤリリース時に作った
デジタル･ニューマスターにグレインを加えたもの」とのこと。

ＤＶＤ版と同一マスターということは、飛躍的に
クオリティが向上しているのかどうかは微妙なところです。

ためしに「マルサの女」単品の購入を考えていますが
ＤＶＤとあまり変わらないようだったら、ＢＯＸの購入は
見送ろうと思います。

アップグレードではなく
初めてこの製品をMacBookにインストールして使いました。

これまでは起動時間やパフォーマンスの遅さに
かなりイラつかせましたが、これは軽くて速い。
この速度はかなり満足度が高かったし、
再起動が不要なのが有り難いです。

Windowsとのアプリで画像、音楽、動画のデータを
簡単にドラッグ＆ドロップできるの良いです。

あと7.1chサラウンドまで対応しているのが嬉しい。
これまでPCスピーカーで５ch再生で楽しんでいましたが
2.1ch追加したことでこうも臨場感が増すのかと驚きました。

AV用ではなくPC用スピーカーの性能をフルに
発揮した仕様はあなどれません。

作品の素晴らしさについては
他のレビュアーを参考になさってください。

クオリティと特典について書きます。

本編のクオリティは
フィルムグレインの効いたタッチながらも
鮮鋭感、解像感の素晴らしさが実感できる高画質です。

エマ・フロストのガラス・ボディのキラメキ感、
ヤング・ミスティークの青肌ボディ、
セバスチャンが被るヘルメットの光沢感などが実にクリア！

一部では強めのグレインで色が沈みがちな場面もあるけど
一定の透明感を保っています。

大掛かりなアクションはクライマックスに集約され、素晴らしい音の
クオリティでハデさを強調。ラストのキューバ海上戦では
尋常でない音の厚みと抜群のサラウンド力で圧倒させられました。
音のボリュームにはご注意を（笑）。

特典は以下の通り。

■セレブロ：ミュータント・トラッカー（ＨＤ）

ウルヴァリン、フェニックス、サイクロップス、ローグ、プロフェッサーＸなど、
セレブロを使って次々画面に現れるミュータントたちを「決定」ボタンで
選択すると、そのミュータントの名場面（約１分）や詳細なデータが楽しめます。
オリジナル３部作や『ウルヴァリン』に登場したミュータントも収録。

■メイキング：原子の子供たち（69分／ＨＤ）

キャスティング、特殊メイク、コスチューム、美術、音楽、視覚効果など
７つのカテゴリーで構成されたメイキング。『X-MEN２』撮影中に
本作のアイデアがあったことやヴォーンが３作目を降板した真相、
脚本の変更、原作設定にはこだわらないキャラクター作りなど
興味深い舞台裏エピソードが楽しめます。

■未公開シーン集（13分／ＨＤ）

12種の未公開シーンを収録。
スカウトシーンの別バージョンではエリックの女装姿に爆笑必至。

■ミュージック・トラック

『キック・アス』でも監督と組んだヘンリー・ジャックマンによる
ミュージック・スコアを本編に沿って収録。日本ではCD化されていないだけに
サントラ・ファンには嬉しい機能といえる。

サルのＣＧは『猿の惑星：創世記』に比べると
笑っちゃうほどチャチくさくてマンガチックなのだが、
本作はゲームボードから飛び出したサルなのだから
リアルなサルを求めるのはおかしいかも。
警官のバイクを好き勝手に運転するところがまた笑える。

ライオンなんてＣＧよりもアニマトロニクスの方が出来がいいし（笑）。

ファミリー向けアドベンチャー・ムービーというより、
昔懐かしい“アニマル大行進映画”の香りがプンプンする。
そこに父子の絆や家族のエピソードも取り入れ、
“人生やり直し”と意外な着地を見せるストーリーは
ちょいとホロリとさせられるものがある。

ブルーレイは
鮮度、透明感は今ひとつでBD画質としては標準クラス。
旧作BDとしてはギリギリ及第点のクオリティといったところで、
もう少し鮮度のキレが欲しい。
CG合成シーンになると映像が若干粗くなるのも気になる。

特にBD用にリマスターされているわけではないのでこれが限界か。
でもリマスターのクオリティで楽しみたかった。

新特典のゲームはちょっとショボイ(笑)。

２〜４人で『ジュマンジ』のボードゲームを
バーチャルに楽しむゲーム。
３択のトリビアやナゾナゾに挑戦してマスを進めていく。
ただ出てくる問題が････
「世界最大の花ラフレシアが咲くとどんなにおい？」
「ミツバチは相手を刺すとどうなる？」
「昆虫の軍隊の中で存在しない階級は？」
など、映画とはあまり関係のないクイズを
出題してくるので面白いかと言われたら微妙〜。

スムーズに動かない上、動作に時間がかかるので
10分やったら飽きてしまった（笑）。

その他の特典はDVD「コレクターズ・エディション」と同じ。
肝心の本作の予告編が入ってないのはマイナスで、
♪ジュマンジ〜〜〜の日本版CMも入れてほしかった（笑）。

まだＣＧが本格化する前の作品なので
約100億円を投じた海賊船やネバーランドのセットは
ぜひＨＤのクオリティで堪能したい。

お世辞にもＤＶＤのクオリティは良いとは言えなかったので
ＢＤの画質、ロスレス・サウンドにも期待がかかります。

ただ、ＤＶＤコレクターズ・エディションの特典

・メイキング・ドキュメンタリー
・プロダクション＆セット・デザイン
・コスチューム・デザイン
・公開当時の宣伝・販促物
・ゲーム｢失われた宝を探せ！｣
・オリジナル劇場予告編

これらが全く入っていないのはいただけません。
特典重視派としては納得できないし、
もっと言うならＤＶＤよりも豪華仕様にしてほしかった。

せっかくのＢＤ化なのにもったいないです。

ブルーレイの画質は
ほとんどのシーンはスーパー16'oカメラで撮影され
フィルムグレインもかなり強めとなっているので、
最新作の画質としてはかなり粒子が粗いです。

といっても、劇場で観た時よりも粒子の粗さは
抑えられている感じがしました。

ＢＤで初めて本作を観る人は
「画質的に物足りない」という印象をもつかもしれないけど、
粒子感はあっても低解像度の粗々しい凡画質ではないので
ＨＤの良さは損なわれていません。

ロスレスのサウンドは絶好調。
クライマックスの「白鳥の湖」では
ダイナミックな音場を作りだし、
音と画の見事な一体感が味わえます。
劇場で体験した＜臨場感＞の再現力は特筆モノ！

特典の目玉はやはりメイキング。
ただそれ以外はインタビュー映像が
ほとんどなので少々面白味に欠けます。

何回観たか分からないほど好きな作品です。

ＢＤはDVDのスペシャル・コレクターズ・エディションと
同じマスターかと思ったけど、DVDで見られたフィルムの傷が
キレイに修復され、色調も明らかに異なっているので
BD用に作られたニューマスターなのでしょう。

ＨＤの恩恵は大きく、解像感が素晴らしく向上している！

特にCH７のカポネのホテルのシーンでは
DVDが苦手とする赤い絨毯の色にじみが解消されているし、
ホテル内階段の手すりの模様や天井のシャンデリアまで
驚くほど高い解像度と鮮度で再生します。
また、CH10でネスたちが郵便局に乗り込むシーンでは
濡れた地面、クラシック・カーの光沢感など
高精細に映し出されるシカゴの通りが素晴らしい。

音はオリジナルのせいか、ヌケの悪さがあるけど
6.1chのdts-HDマスター・オーディオの差は大きく、
サウンドの再現性は高い。

ブラッシュアップされたBDによって、アカデミー賞ノミネートの
美術セットや衣装の“実力”がより発揮され、
本作の“空気感”までもが見事に伝わってきます。

特典はＤＶＤ版と同じです。
オリジナル劇場予告編は新たにHDで収録。

ＳＯＮＹのＢＤレコーダーで使用しました。

４倍速対応なのでムーブの時間ストレスもありません。

これまで某一流メーカーのＢＤ-Ｒを使っていましたが
ＳＯＮＹでは問題なく再生できたのに
ＳＨＡＲＰでは再生できないという
互換性の問題にブチ当たりましたが、
That'sのこのBD-Rでは両機とも問題なく再生できました。

ただ、That'sは国産品というイメージがあったのですが
今回は中国生産でした。
国産品にこだわるユーザーには？？？？かもしれません。

安定性・耐久面、こればっかりは
長期間様子を見る必要があります。

せっかく録ってたものが知らぬ間に消えていた、
という最悪な事だけは避けたいところですが、
日本産ではないのでやはり不安です。

作品の素晴らしさは言わずもがなです。

待望のブルーレイ化。
ピクサー作品でずっと前からＢＤ化してほしかった本作。
その理由は色彩豊かな自然美をＨＤで堪能したかったからです。

期待どおり、いや期待以上の超高画質！

アリたちが食料を集めるオープニングから
その高精細に甦った＜バグズ＞の世界観に目を奪われました。
草木1本1本のクッキリ感、色の純度、発色、どれを取っても文句なし。

オリジナルのデジタルデータから劣化することなく
そのまま収録できるのがＢＤで観るＣＧアニメの強み。
虫たちの顔のテカリ具合までもがクリアーになり（笑）、
確実に劇場以上のクオリティに仕上がっている。

99年にリリースされたＤＶＤ版も
当時としては恐るべきクオリティでしたが
シネスコ本編は非スクイーズのレターボックス収録だったので
＜バグズ・ワールド＞を満喫するには程遠い画質でした。
DVDが「VHSの３倍モード」なら、BDは「DVD」ぐらいの差があります。

音声は新たに6.1chマトリックス・サラウンド化。
dts-HDにより高音・低音共に鮮度がアップし、セリフも明瞭に。
サラウンドの緻密度もDVDとは段違い。

特典ではＤＶＤ版は「ＮＧシーン集」「ゲーリーじいさんのチェス」しか
収録されていなかったが、ＢＤ版は大増量。
日本では発売されなかった米国盤の
２枚組コレクターズ・エディションDVD（03年発売）の特典や、
ＢＤ用の新規特典などテンコ盛りです。

■スタッフたちのスペシャルトーク（20分／新特典／ＨＤ）
■オリジナル・ストーリー（10分／新特典／ＨＤ）
■『アリとキリギリス』（1934年「シリー・シンフォニー」より）（８分／新特典／ＳＤ）
■音声解説（ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ）（新特典）
■プリプロダクション（32分／新特典／ＳＤ）
■プロダクション（24分／新特典／ＳＤ）
■サウンド・デザイン（13分／新特典／ＨＤ）
■リリース（５分／新特典／ＳＤ）
■ゲーリーじいさんのチェス（４分／旧特典／ＳＤ）
■NG集（８分／旧特典／ＳＤ・ＨＤ）

文句なしに「買い」のブルーレイです！