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2007年8月

幻語結界

2007年8月24日(金)、セレン=アルバザード氏がブログ『幻語結界』において、資料公開を再開しました。思いの他、早い復帰でした。

http://despa.cocolog-nifty.com/blog/

ただし、このブログ本文は基本的にアルカでしか書き込まないとのこと。そのため、少々敷居が高いようです。

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もしこのエンディングが気に食わないならば

* 2007/12/19 06:00 (この記事は2007/07/29ごろ書かれた物である。)

ol ti lix-e kit tu, son sak-al, akt-al hacma lam.

>tsetan del mal jat

ti vort-o ax sa an vort-o, tsetan. ul haizen sos-o ax

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わすれもの

* 2007/08/14 18:01

<おまけ>

Xanさんが日韓の共通語としての人工言語と仰っていたので即興でたたき台を1つ。

「gagyo.doc」をダウンロード

<わすれもの>

研究書フォルダをUPしわすれてました。このままではtapkファイルの内容にかみ合わないので戸惑われたかもしれません。

「fol.zip」をダウンロード 

研究書といってもただアルカを作っていく過程についていくつか書いただけのメモです。散発的な資料です。
エクセルでアティーリのコーパス分析などをしています。
書いてある内容はその当時の制アルカなので、現行のものと異なることがあります。読んでも分からないことがあれば、Kakisさんにご教授願ってください。

私は8月でネットを解約してしまうので、もう見ることさえできません。会社のはアクセス禁止にしました。輪廻はもうできないのです。
そうですね……稀に近所のネカフェに遊びにいくことがあります。年数回ですが。そういうときにPCがある席だったら見ると思います。

<アルカの部屋の資料集について>

アルカの部屋はあまり良い内容とはいえないものが多いです。ただの資料置き場にした方がよいかもしれません。

資料置き場という意味では、アルカの部屋は不便です。ファイルへのリンクは飛びづらいし、zipファイルでまとめられた複数のファイルはDLしてから解凍しなくちゃいけない。無名の記事もあって、どの記事を参照しているのか分かりにくい。

アルカのネタ箱を飛びやすい倉庫にするととても便利です。1件ずつそれぞれのファイルへリンクできるアーカイブ倉庫です。zipなどでまとまっているものをそれぞれのファイルに分けるとか、ぽぷりなどは1ページ単位で落とせるとか。名前は現行でもいいですが、アルカの物置部屋とかアルカの倉庫とか、アルカの屋根裏部屋とかin the atticとか、まぁ何でも……。

今のwikiの資料集は「作者・リンク・記事名」などでできていますが、次のようだとより見やすいと思います。「ファイルタイトル(無名なら適宜つける。ファイル名は暗号めいてるのでファイルタイトルがあったほうが分かりやすい。たとえばファイル名が1995ridiaとかなら「1995年リディア嬢」などとタイトルつければ利用者に便利)→作者名→ファイルの概要(一行程度でどのような内容か説明。アルカの部屋の記事を流用できれば流用)」という3つの段階で1つの項にするときわめて利便性が高まります。

<アルカの部屋を削除する件について>

アルカの部屋をざっと見てみると、どうにもアルカに関係ないことや、人にいわんでもいいだろうという記事が多いです。ずーっとPCに向かって作業をしていると精神衛生上良くないんだなということを再確認しました。
人間的におかしな文が多すぎて、アルカの部屋のせいでアルカや新生人工言語論までおかしく見えます。ただでさえ良い印象のない界なので、私が足を引っ張ったら話にならない。

それで、アルカの部屋は削除することにします。削除は次の日曜日に行います。倉庫は私は作らない心積もりです。誰も倉庫を作る必要性を感じないというのであれば、それが宿命だと思います。

<新生人工言語論について>

読みづらい文が多く、どう解釈していいのか分からない文があります。それでも必要とされ、リメイクや翻訳がされるということは、とても嬉しいです。ありがとうございます。いつの間にか普及型などといった個人的な術語が定着したりしているのを見ると、善悪問わず重視されていたのかななんて思います。

ただ、このような難解な文章がここまでの扱いを受けるというのを見ると、それだけこの界について読める文献が少ないんだなと思います。新生人工言語論をたたき台にして昇華したサイトが出てくることを切望します。
それは黒田さんかもしれませんし、黒田さんが育てる誰かかもしれません。

みさんと私がいなくなった今、人工言語界は黒田さんが担うことになります。周りが何と言おうと。
彼女と私がいなくなった今、アルカ界はKakisさんとリディアが担うと思います。両者とも別の方向性で。前者は遊びで、後者は家庭で。用途は違いますが、いつか2人でオフしてみてください。彼女は排他的ですが、押しに弱い子で、一度信頼すると非常に仲良くなれます。

新生人工言語論のリニューアルしたサイトはとても見やすくて良いですね。
各ページトップの要約は黒田さんや末広さんのものですね。All rights reservedが私名義になっているので、どこは誰が書いたか責任の所在を明確にした方がいいかもしれません。

リンクもご自由に増減ください。リンクは元々リンクフリーと明示してあるサイトを集めたんです。その後、掲示板で人と知り合うと追加しますかと聞いたり。勝手なリンクはしない派でした。ノシロを入れなかったのはリンクしていいですかという許可のやり取りをしなかったからです。他の言語についても同様です。なのでリンクはガンガン増やしちゃってOKです(^-^)v

arka@wikiについて>

いつの間にかアティーリまで始めたようですね。古い制アルカの分析ができるのは現行のアルカをよく習得している証です。
動詞の分析を見て驚きました。確かに仰るとおりです。そうそう、このころは自動詞と他動詞は文脈で判断することになっていました。滝はともかく、an met-aといったとき、困りますね。

このアティーリは概要版で、とても短いものです。しかもところどころルティア家保管と食い違いがあります。

時代についてもこの資料でリディアと読んでいる時代は、人名との誤解を防ぐためにardiaと呼んでいます。
時代の数も創世記からinjinまであります。青本が一番新しい資料なので、このアティーリは古いのです。誤解を招くので修正するまで公開しないことにしていたのをそのまま公開したのです。

<アルカ上達のアドバイス>

Kakisさんの能力を語学的に分析させていただくと、文法力が顕著に発達しています。様々な言語を分析対象としてきたからでしょう。単語力もかなりのものです。アプリオリ言語をここまで覚えるのは並大抵のことではありません。文字については私ともう変わらないレベルなのではないでしょうか。人工文化と風土の知識はジャンルによっては私以上です。上記に関しては、免許なんてないけど、免許皆伝まちがいなしです。

一方、強化したいのは語法力です。文化を背景とするものはOKですが、グモソ語と同じく日英の語法をそのまま流用することがあります。原因は単に私が辞書に例文をたくさん収録しなかったからです。語法書を読むしか方法がないのです。
この語法についてはestivanさん、多分name:55さんだと思いますが、彼が非常によくできていました。文書量は少ないけど、正しく書いていました。
私の所見では、Kakisさんは言語を生物のように扱い、estivanさんは無生物のように扱っているなという印象でした。

たくさん書いているとアルカ文法を逸脱したり、語法が母語になったりしがちです。2人以上いれば矯正しあえるのですが、1人だと定期的にHPなどの資料を見直すのがお勧めです。時計の針だって長い時間が経つとずれてくるんです。定期的に修正するために読み返すことで正確さが保てます。

<みなさんへ>

>しゅわるつさん

某所がきっかけでうんざりしたのは確かですが、あくまで一時的なものです。仰るとおり、某所が原因でというのは事実ではありません。その辺りの事情は黒田さんが詳しいです。アスガル語、読み物系コンテンツを楽しみにしています。紫苑が訳されれば信者化して休日に読みますね。

>魚楠さん

実はシェルトのプログラムを作っていただけないかと個人的に依頼しようかと考えておりました。いらっしゃらなくなってしまって残念です。

>小松さん

最年少は韓国にもいたようですよ。向こうはバリバリ現役のようです。小松さんも時間ができたらatteです。

>韓国の皆さん

アルカの翻訳ありがとうございます。
soreyueさんが中学生とは驚きました。今時の若い人は優秀なんですね。
Eliffさん、韓国の人工言語界のリーダーとして頑張ってください。

>末広さん

先日はせっかくの要約記事を削除させることになり、ご迷惑おかけしました。
HPにてサルベージされたようで、少し安心しました。

>Xanさん

オフの内容が気になります。どんな外見や話し方なんでしょう。

しゅわるつさんがそうですが、人工言語憩いの場で書くことで、他人に使ってもらうことに成功しています。
単発のホームページや電話帳要素の強いポータルサイトよりも、こういう総合掲示板の方が便利ということもままあるようです。
ノシロの話を憩いの場でして、ノシロで書いて、あわよくば水田さんまで連れてくれば、最高だと思いますよ。だってある意味憩いの場はサロンなんです。人のいない砂漠で行商するよりはサロンでコーヒー売った方が売れるじゃないですか。せっかく人のいる場所があるので、参加なさってください。ノシロで書いたからといって皆が閉鎖的になるとは思えません。
ずーっと思ってきたことなんですが、ノシロという言語が嫌がられたことって一度もない気がします。

>みさん

ポータルはポータルのよさがあります。電話帳はないと不便です。でも逆に電話帳だけじゃ面白くありません。だからポータルも人工言語総合HPも必要だと思います。
黒田さんがポータルを作る必要はないと思います。餅は餅屋だと思っています。

>黒田さん、Kakisさん

別に差別的にしているわけではありませんが……。
人工言語を黒田さんが、アルカをKakisさんがという分担で自然とまとまってきましたね。将棋でいう飛車角みたいです。勝手なイメージですが、斜めか見るKakisさんは角かな。扉駒。黒田さんは直情的なので飛車。色駒(^-^;
そのうち人工言語界の面子でシェルトの配役を割り振れたりw

小説等、最後にupしたもので、私の輪廻の輪が動きを止める前にもろもろコメントを掲示板などでいただければ嬉しいです。

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「microsoft_word_ardia.pdf」をダウンロード

* 2007/08/05 19:33

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「lins.mp3」をダウンロード

* 2007/08/05 07:01

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「microsoft_word_linssox.pdf」をダウンロード

「microsoft_word_lins_e_an_ivl.pdf」をダウンロード

* 2007/08/05 06:26

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「klei.zip」をダウンロード 

* 2007/08/05 05:21

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「microsoft_word_tapk.pdf」をダウンロード 

「artis.zip」をダウンロード 

「dion.zip」をダウンロード 

「tela.zip」をダウンロード 

「axton.zip」をダウンロード  

「got_taphac.zip」をダウンロード 

「min_arkhac.zip」をダウンロード 

「min_fian.zip」をダウンロード 

「min_hardin.zip」をダウンロード 

「min_manahac.zip」をダウンロード 

「min_taphac.zip」をダウンロード 

「min_tiphac.zip」をダウンロード 

「sidmin_taphac.zip」をダウンロード 

「tela.zip」をダウンロード 

「microsoft_word_atiili1.pdf」をダウンロード 

「microsoft_word_linslop.pdf」をダウンロード 

* 2007/08/05 03:51

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「arkalem_yut_seren_o_esta_wen1.zip」をダウンロード

「arkalem_yut_seren_o_esta_wen2.zip」をダウンロード

* 2007/08/05 02:44

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まっしろけのぽぷり

* 2007/07/29 22:06

ttu et ardia o  felka yut laz fina fian

「mirgi.lzh」をダウンロード 

「hanes.lzh」をダウンロード 

「alkas.lzh」をダウンロード 

「alxan.lzh」をダウンロード 

「alson.lzh」をダウンロード 

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limdia

* 2007/07/29 21:15

あと少しの我慢があれば人生はこうならなかったのに。というのが俺の人生のいつものオチだ。
タイミング悪いってのはこういうことを言うんだろうな。

俺は知能は高いが精神が幼く、典型的に前頭葉を鍛えてこなかった動物タイプで、待つのが嫌い。
ネコ程度の精神の俺だって少しは待つさ。でも我慢できなくて放棄する。で、放棄すると大抵次の瞬間に順番が来るっていうマーフィーの法則みたいのが俺の典型。

たとえば踏み切り。長いのでみんな待つ。でも右左から電車が来て空かない。皆は待つけど、俺はしびれを切らして迂回路を探す。俺がそうしはじめたと同時に踏み切りがあく。こういう人生。

運というパラメータはテラ高いんだけど、待つという要素が入ると途端に狂う。

待てなくて後悔したのは2つ。1人はさちえ。あいつが出て行った日、俺はあいつに仕事をやめさせようとしていた。あの生活に無理があると思ってたから。あいつは俺と同じタイプの不幸人。あの月曜を乗り越えれば子供は父親を失わなかったのに。
まぁ、事故だって同じだよな。あの横断歩道さえ渡らなきゃ俺は今日も元気で歩けたのにって事故に遭った人間は思うに違いない。

もう1つは。院。癇癪起こしてすぐやめた。あれ、我慢してればよかったなぁ。さちえにも別れられなかったと思うのだけど。

そういう経験したから、短気を起こさないように我慢を長くした。それで、会社は今のところ上手く行っている。

でも人工言語はそう行かなかった。俺は言語だけやって生きていない。色々仕事や遊びをして、さぁ人工言語はどうなったかなと思ってPCを開いてみるとなーんにも変わってない掲示板。
なんだろ、ここだけ時間が固まってる。期待して接続したのにまたかよと思ってガッカリする。このガッカリは管理人は特に感じる。結構ストレス溜まるガックリだ。それで、鬱なときにこういうのが続くと辞めたくなる。それで何度か辞めた。

でも今回は前回の反省があるので、黒田さんもそのうち何か言ってくるだろうとか考えたりしてた。
1月くらいは動きがなくてもいいか、と。
だけど、2chを見ちゃったんだよね……。なんでこんなこと知らん奴に言われなならんのよって思ったら一気に馬鹿馬鹿しくなった。

それで、掲示板は土日も動きがないし、Kakisさんにもそろそろ卒論をさせなきゃあかんしとか思ってたら、もういいかという気になった。動きもないしな、と。
で、その旨書き込んで掲示板リロードしたらHPがリニューアルしたとの報告がKakisさんからあった。

脱力したねぇ。さちえがあとたった1日で出てった日を思い出して激しくトラウマった。
俺、あと1日早くあいつに伝えてれば、こうならなかったのにね。紫苑も玲音も書くことなく、さちえと引っ込んで今までどおりアシェット内でアルカをやってたんだろう。あと1日だったのに。

今回は30分の差ですか。掲示板の書き込みがあったころ、俺は記事を書いていた。
なんてタイミングの悪いことだろう。
結局は縁がなかったということだろうか。後ろ髪引かれる後味の悪さだが、もういい加減切らないといけないな。

俺は仕事に専念しないとダメだ。アルカはさちえを忘れさせてくれない。
Kakisさんは卒論を書かなきゃダメだ。
黒田さんは唯一続けていいと思う。それだけ強い人間性を持っていると思う。少し言語学はやった方がいいとは思うけど、人工言語に必要な言語学の大半は俺がまともなころに書いた記事やHPに大体書いてあるし、何よりアルカを参考にすれば分かることが多いから。

それで、俺は権利事項を少し修正しようと思う。
新生人工言語論とアルカの部屋の転載・引用を自由に行わせるようにしているが、その対象を黒田龍司とKakis Erl Saxにのみ限定することとします。
また、人工言語アルカについては言語の使用権を主張し、使用権はアシェットおよびKakis Erl Sax、および彼らが使用を認めたものにのみ限定します。彼らの用法のみ正規の用法とします。
ならびに、幻日辞典はKakis Erl Saxにのみ改編権を限定します。wikiはもちろんいいのですが、オフラインで最速で使えるPDICの辞書を主柱にしていくのがいいと思います。

「xia143.lzh」をダウンロード 

それにしても、俺の人生はタイミングが悪いんだなぁ。先週もこういう結果にならないように気をつけよう、せっかくの友達なんだしとか色々考えてたのに……。俺のガキの思い出の限界はここだったか……。

まだアップする読み物があったんだけどな。『まっしろけのぽぷり』の幻訳も発掘したし。アルディアはどうしよう……。

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2chに書

* 2007/07/29 19:53

2chに書き込むなよ……。

05年に始めた時点で、さちえは公開するのを嫌がっていた。俺はクソねらーに煽られたのが不快だったからHPを始めた。
その直後にさちえが消えた。HPは始めネタで作ってたが、こうして2年目になったのは、あいつが消えて、ほかの何かに集中したかったからだろう。あれがなければHPは続いてなかったと思う。

ヴァールと別れたあと、あいつの夢をよく見たが、2年くらいで忘れてしまった。付き合いはずっと長かったのにだ。
だから、別れなんて2年くらいで落ち着いて、3年もすれば風化するんだろうなぁ。特にさちえは短かったし。

人工言語に飽きても何かに逃げたかったら続けていただろう。でも今は仕事があるし、人工言語のネタを出しても反応がなくて面白くないわけだ。天秤が傾いてきてる。

そこにKakisさんが2chをサルベージした。
2chで書く奴は当時から板に張り付いてたクソねらーか、掲示板で俺に相手にされなくて言いたいことを言えなかった半ROMのどちらかなわけで、こいつらはいずれも俺を敵視しているので、悪いことしか書かない。
ただでさえモチベーションの下がってる俺に罵詈雑言を浴びせるように仕向けてどうするつもりなんだろう、彼は。

案の定、さっそく色々言われてるし。26の平均年収を遥かに上回ってて、恐らく2chで書いてるバカよりも稼ぎはいいだろうに、なぜか三流扱いされてるし。まぁ確かにコード1桁の岩波とかじゃないのは確かだけどねぇw

とりあえずこのレスは仕事にばかりとやかくいってるので、書き手は仕事にコンプレックスがあるんだろうなぁ。あと学力についてもとやかくいっているので、学力にもコンプレックスがあるんだろう。
俺を攻撃するなら「だからさちえに捨てられるんだよ甲斐性なし」とかいえばいいのにねw

こういうクズしか2chにはいないし、それはねらーの彼なら分かってるはずじゃないの。
意図的かどうかは分からないけど、激しくやる気を失った。てゆうか、趣味でやってる遊びでなぜクズに罵倒されなきゃならん。金になるなら我慢するけど。俺に利点はないでしょう。

こりゃあ、もうダメですね。やる気ないとこにブーイングが飛んできたら余計。趣味でやってるのになんで難癖つけらんなきゃいけねーんだよ。ほっとけ2chのクズども。面と向かっていえねーくせに強がるな。俺が嫌いなら嫌いでいいからほかのスレでも見てろ。

でもいいです。俺はこういうショック療法でもしないと長々居た人工言語を捨てられそうにもないし。あと、人工言語界はもはやKakisさんが最後作ってったようなものです。自分で作った世界なんだから、貴方が壊す分には構わない。

これは、貴方にとってもショック療法になるからいいことです。これに懲りて人工言語を辞めて卒論を書いて、今なら間に合うから就職活動するのがいい。
そういう意味では2chのゴミも少しは役に立った。

今まで輪廻を描いてたのはこの界が俺にとって安楽だったからだ。だが今はその利点がもうない。

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エモテラピー(emotherapy)

* 2007/07/29 00:36

エモテラピー(emotherapy)

クリスクロスという小説に子供のころ惚れた。仮想世界で生きることを羨ましいと感じた。根っからファンタジー好きの現実嫌いだったんだなぁ。

そんな俺が思うこと。それがエモテラピー。
アロマテラピーは10年以上のヒットをしているが、いつかエモテラピーが流行らないかなぁ。

エモテラピーってなんのことだって?エモーションテラピーのことです。俺が適当に造語しました。
今日はバラの匂いというのと同じようなもので、感情を切り売りしたものです。注射器か飲み薬か電気が知らんが、とにかくそれを使えば特定の感情を脳に喚起させるというものです。

例えばラベルに「恋」とか書いてあって、それを注射器でブスっと刺すと、脳のホルモンバランスがちょうど恋愛をしているのと同じ状態になるというもの。所詮恋愛してようがしてなかろうが人間の頭の中なんて脳内ホルモンの状態で感情も何も決まってるんだから、現実に恋愛してるかなんかどうでもいい。そういうホルモンが出ていれば少なくともその人間の中では恋愛している気になるんだからさ。
こういう考えをするところがまさにクリスクロス。現実にそうかというのではなくて、俺的にそうっ感じられるかという主観の問題。客観より主観の夢世界重視。

でもさぁ、こういうの本当にほしいんだよね。色んな感情作れると思うよ。「片思いのせつなさ」とか「初任給落しちゃったよウワーン」とか、「電車内で前に座ってる女子高生のうなじに突如しゃぶりつきたくなる衝動」とかw
色んな感情作れると思うんだけどなぁ。セックスでいってるときとか、あと面白いのは、女がいってるときの注射器。これ、男に売れると思う。逆に射精時の快楽は女に売れそう。人間一度は相手の快楽を知ってみたいはずだからね。需要はありそうだなぁ。
赤ん坊のころ、親に抱かれた安心とかも売れそうだなぁ。

でも、恋愛っていう脳内ホルモンの状態にする注射を5歳の女の子に売ったら「頭が気持ち悪くなった」とかいうんだと思う。実体験してないと、自分がおかしくなったように具合悪く感じるだけだろう。ってことは童貞は恋愛注射を買っても無駄ということですか……。
つまり、あれか。愛を知らない人間が愛を買っても実感がないということか。打っても「ん?これが恋愛状態なの?よくわからんな。ふーん」で終わり。
そして俺は俺で「あー、さちえに抱いた感じを思い出すわー」と思ったときは良いのだが、即座にテラ鬱になるんだろうなと思われ。

売れる売れないというと売れるだろうが、悪魔の薬だよなぁ。でも俺は、ほしい。科学の進歩、よろ。

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hackaです、先生

* 2007/07/28 00:07

7/27はリーザ先生の誕生日だったと思うが、今年は1日ズレなので、28の今日が誕生日か。
フェイ=ウォンと同じ69年生まれだから、38?紫亞がいて、もうおばあちゃんですねぇ。

俺が大学の頃、「年取ったと思わず若いと思うことが若さの秘訣ですよ」とか言ってたなぁ。
白人なのに混血だからか、肌は綺麗だし、若い。俺が言うのもなんだが娘より綺麗で可愛いし。おかしいな、ダンナイケメンなのに。

俺が好きだっただけあるなぁ。であったころの先生は今の俺くらいで、なんとも神のように綺麗なお姉さんだと思ってた。「てた」っていうか、今でも好きなんだが……。

片思い相手であるダンナを拉致って結婚を迫ったっていうエピソードをよく思い出す。しかもそのときが初めてで、しかもそれでできたのがあのリディアという凄い経歴の持ち主で、この人のありえなさには俺やリディアでも勝てないだろうなぁ。

それはそうとして、絶対地獄に堕ちる人だと思う。パッと見白いのに、黒いんだよな……。まぁ面と向かっては言えないけど。
あと、紫苑のお母さんのモデルなわけだが。

うーん、40まで後2年か。でも俺が30に近付いてるので、なんか俺ばっかオッサンになって先生ばっかずっと若い気がするよ。
それにしても先生と言えばショタコンかつロリコンな人で、アルシェに美少年美少女ばかりいるのは顔でまず選んだからという理由が凄いよな。ソーンは概ね軒並みふつうなのに。

まぁ、なんにせよ太陽みたいな人だよな。
不幸と苦労の連続だったが。

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自分が生まれ変わりつつある件について

* 2007/07/27 23:52

最後の一人。

最近、人工言語に飽きてきたようです。
私にとっては長い趣味なので飽きないと思っていましたが、私自身が別の人間になれば話は別ですね。

学生時代の私は学問的に高尚なことを良しとする人だったからアルカが好きだった。
だけど、今はもっと俗物的になった。社会人だからかなぁ。
人工言語っていう趣味はほとんど人が集まらないし、休日に遊ぼうにも相手がほとんどいないなんだか壁打ちテニスしてるみたい。

それに、人工言語やっててもさちえのことは忘れられなのがイタイ。だってあいつはアルカに関与しすぎたからね。リディアのことを悶々考えるのも精神に良くない。そしてPCは身体に良くない。

一方、会社は毎日俺に金をくれる。デスクに行けばあれこれと評価してくれるし、同僚とは笑いあえて社内の雰囲気は良いし、必要としてくれるからなぁ。
仕事のはずなのに趣味より有意義で楽しかったりする。そしてさちえのことを忘れられるのが一番良いところ。

最近は家にいると鬱になってさちえのことを思い出すので、できるだけ最後まで会社にいて仕事したり同僚といたりしている。それで精神が安定してるし収入にもなっている。家に帰れば即座に寝るだけ。で、起きてすぐ会社行きたくなって何もせずに出社したり……。
会社はなにせ俺を必要としてくれるからね。社会的に認めてくれるし対価もくれる。同僚としての冷たい関係だけでなく、人間関係もくれるてるし。さちえのことも分かって受け入れてくれてる。特に俺の上司様は。そんなんでリディア以上に懐いてたりする。

俺は別にここの仕事が生涯初めてじゃないんだけど、気に入ってる。今までの仕事は「はやくおわんねーかな、かえって趣味の~をしたいな」なんて考えてた。でもここは違うんだよなぁ。バイト気分になれない会社だ。自分の行動がモロ大きく反映されるからかなぁ。あと、自己責任がテラ大きく、やってる内容も遊園地のバイトみたいに機械でもできそうな作業の代行ではなく、クリエイティブで市場に即反応がでるからか?とにかく、やりがいがあるというのが大きく、最近仕事にはまっている。いいことだ。そしてさちえを忘れられるのもいいことだ。

他方、趣味でやってるはずの、楽しいはずの人工言語は、俺に何もくれない。黒田さんとKakisさんはかけがえないと正直思っているのが唯一俺がここに留まっている理由だと思う。
黒田さんが新生人工言語を牽引している。Kakisさんがアルカを牽引している。俺のモチベーションとしては彼らが去れば、そこでフェードアウトだろうなぁ。

最近、自分の人間性が変わっていることに驚く。でもずっと学生だったのが社会人になったら、生まれ変わらざるを得ないだろうなと思う。
それにさちえのことを忘れたいという目的もあるしねぇ。人工言語が仕事と同じく使命感をくれれば、さちえのことでクダまかないから、ずっとマシなアクティビティができると思うんだけど、需要ないしなぁ……残念。

人間、やっぱり自分の行動が必要とされないとだめですね。例えばKakisさんは俺に必要とされてる。彼のアクティビティには価値がある。
だから俺も彼が欲する資料を提供したいと思う。それは俺も同じように必要とされたいから。需要ってありがたいね。アルカを日本で支えてるのはもはやKakisさん、あなたです。飽きるまで遊んでください。いずれ飽きたら、それはそれで思い出ということで。いや、正直言って私は随分いい夢を見せてもらいましたよ。だから、とても感謝してます。さりげなく街ですれ違ってるかもしれず、不思議ですね。

ところで、話は変わって、こないだリディアに一緒にいようといって断られたので、もう別れようかなと考えている。一緒じゃないと意味ないよなぁ。俺だって若いし、お前に再婚の意思がないなら、じゃあしょうがないよということで、こっちで彼女作るかという気持ちになる。

そんな話を上司様にいったら、子供のことがあるからだろうな、諦めちゃダメよ、何度もアタックしなきゃと言われた。うーん、でもキッパリ断られたしな。あれは別れてほかのを作るべきではないの?まだ26だし、女遊びもしたいからなぁ。というわけで今日は退社後、さっそく某女の子と一緒にいたんだが、とりあえず彼女からだな。再婚や家庭より先に。

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光景追想2

* 2007/07/27 23:39

従属節について

英語ではI want thatとはいえない。英語にはto不定詞を取る動詞、動名詞を取る動詞、that節を取る動詞がある。
動詞ごとにこれらを覚えるのは面倒くさい。しかも同じ動詞が複数取る場合がある。remember to doとremember -ingのように。非常にややこしい。

こういう面倒な状況を見て、高校のときはよく「全部that節でいいじゃねーか」と思ったものです。I hope thatでいいならI want thatでいいじゃねーかと。なんで意味同じなのに語法違うんじゃ、と。

それで、アルカにはこうしたばかげたものは作るまいと思いました。
that節を選び、それ以外は取らないことにしました。だからアルカにはto不定詞とかないでしょ。

that節を選んだのは簡単。節を取れるから。不定詞を選んだら大変なことになる。I want to you doのような文が作れなくなる。つまり、主節と従属節の主語が食い違う例文を表現できなくなる。それで、that節を選んだ。

アルカの場合、動詞の後のonには節がこれる。というか、on以外のあらゆる格に節がこれる。
そして主節と従属節の主語が同じなら省略できるようにした。an os-a an ke-afの場合、an os-a ke-afでよい。こうすることでto不定詞の表現と同じくらいすばやい表現が可能になった。
英語はI think I goをI think goということができないでしょ。でもアルカはそれができる。だから一手早い表現ができる。日本語と同じなんだけどね。

格詞について。

アルカは格が多い。格は格詞で表す。英語の前置詞のようなものだ。
前置詞より数が多い。100個以上あるんじゃないの?
でも、アルカの格は難しくない。というか無駄なつくりをしていない。さて、どういう意味か。

まず、英語の前置詞を考えてみよう。英語の前置詞は日本人の苦手とするところだ。stationは建物の中なんだからin the stationだろうとか考えるとダメだったりして非常にわかりづらい。

まぁ、このあたりは辞書とか英辞郎で調べられるからいいけど、調べられないものはお手上げだ。例えばこんなの。宅配便で不在のとき、荷物を隣家に預けたような場合に使う動詞って何だろう?
答えはleave。じゃあそれと一緒に使う前置詞は?

……んなの分かるか。しかも調べようもないわ。こんな表現ができるのはネイティブの特権だな。
ちなみに答えはwith。「~と一緒に」と覚えていると解けっこない。

英語は前置詞の数が少ない。1個の前置詞の意味が広すぎる。弊害はこのように外国人が使いこなせないということ。で、この欠点は人工言語には痛すぎる。
アルカみたいに外国人だらけの空間だとテラ困るんです。グモソ語は日本人同士なのでOK。ここはクリア。でもアルカはそうはいかなかった。

それで俺が大学のときに考えたのは、いかに誤解なく前置詞を使わせるか。使うか、じゃない。使わせるか。
それには前置詞の意味を狭くし、専門化するのがいいと考えた。inは内部という空間しか表さなきゃいい。時間とか関係にまで使うから悪いんだ。そう考えた。

結果、アルカの前置詞、つまり格詞は1語1意的になった。これで誤解は減った。
「上に」はhaだが、これは空間の上しか主に表さない。場所のkaは場所にしか使わない。時間のimは時間にしか使わない。専門化することで誰もが同じように誤解なく前置詞を使えるようになった。

しかし、そのせいで用意する前置詞の数は増えた。英語ならonでいいものを、アルカではha,kaなどたくさん用意する羽目になった。
ということは、たくさんの単語を覚えなきゃならんということだ。これは学習効率を悪くする。良くないね。

それで打開策を考えた。それが格詞の語彙化だ。いや、むしろ名詞が機能語になったと考えてもいい。
とにかく、日本語の「に」も英語の「on」も機能語でしかなく、名詞ではないでしょう?

アルカは前置詞と名詞を覚えなおさなくてもいいように、名詞をそのまま前置詞にしたのです。
例えば「上」はhaで名詞だけど、そのまま「上に」という前置詞にもなる。品詞の違いは文の統語で判断する。
英語の場合、前にはin front ofだけど、前はfrontだったりする。違う句を覚えなきゃいけないので面倒。アルカの場合、名詞と前置詞の覚えなおしがない。そのまま名詞を前置詞にしてるからね。

そういうわけで、アルカの前置詞は数が多いけど、結局前置詞として覚えたものはそのまま基本名詞としても使えるので、学習効率を悪くせずにすんだ。
ul,onなど基本的な格詞は格詞専用にしたけど、それは少数でしかない。

この案は結果的には凄く良かった。格詞で起こる誤解は少ないし、学習も容易だった。
それに、格詞と名詞を勘違いすることもなかった。はじめは統語だけで判断できるかなと不安だったから、格詞には低アクセントをつけようと俺が言ったのだが、大学2年くらいのとき、リディアがフィンランドにうんざりしてたのか、アクサンは嫌といって、そのままになった。メルも俺もアクサン派だったが、結果的にシフトキーも何も押さなくていい現状のアルカで誤解がないので、よかったなぁと思う。

特に、ケータイでwikiとか見てると、アクサンのない字しか表示されないので、アルカの体系はよかったなと思うことが多い。

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ゆりあ

* 2007/07/22 21:45

こないだリディアがyuliaといっていました。何のことかと思ったら、ユルトとルシアのことだそうです。yult,luxiaの混成で、yulia。なるほどね。
やっぱ双子だとなにかと一緒くたにされることが多いんだなぁ。なんだか日本にもいそうな名前ですね。そういう子供の名前だと勘違いされないよう……。

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光景追想――動詞の自他

* 2007/07/22 21:32

光景追想――動詞の自他

注:言語作者はぜひお読みください。いつものネタ記事ではありません。
言語を作るとき、どんな悩みにぶつかりながら解決していったのかが分かります。きっと同じ悩みにぶつかると思うので、ご参考にしてください。

注:このタイトルは蛍が少女時代に書いた小説のタイトルです。何となく印象的だったのでパクリました。具体的には、制アルカ制作秘話だと考えてください。

人工言語の文法は簡単であることが暗黙の了解です。簡単にするには2種類の方法があります。
1:メジャー言語の文法をパクる。エスペラントなどの手法。マイナー言語に対して差別的。
2:オリジナル文法を作り、自然言語にありがちな冗長さを排除。すべての言語に対して差別的。

1の場合、文法について考察する必要は少ないです。パクればいいので。
2はそうはいかない。自分で調べて文法を作らないといけない。やりがいはあるけど、とても難しい。

で、2の言語もあるようだけど、本当に簡単になっているか怪しいものです。だって2のタイプって考察が凄い大変だから。

最近、人工言語憩いの場で何度かアルカは簡単と言われました。

手前味噌ですが、アルカの文法はかなり練られたものです。私が言語学を専攻していたことや、仲間がいたこと、ほかの言語より考察期間が長いことなどが原因だと思います。
自分で一番気に入っているのは動詞の自他の表現法です。これが実に巧くできたと思っています。最も嫌いなのはn対語です。やっぱり使いづらかったかも……orz

さて本題。制アルカの動詞はすべて他動詞です。自動詞はありません。なぜか。
理由:高校のとき英語をやらされて動詞の自他を覚えるのが面倒だった。marryが他動詞とか面倒くさい。覚えなくてすめばなぁと思った。それで自分が言語を作ったらこんな面倒なものは作らないのにと思った。

非常にガキですね。でもふつうは空想で終わるところを、実現させてしまうガキが稀にいるわけです。それが僕。バカですねぇ。
日本人は言語で困らない。なのに人工言語を作る日本人って、自己中が多いんじゃないかな。言語の納得いかないルールを見て「そんな馬鹿馬鹿しい、俺ならこうする」という思考の持ち主が多いのかもしれない。

さて、英語が原因で動詞の自他をなくそうとしました。次の問題は?そう、じゃあ残すのはどっち?ということです。私は他動詞を生かしました。なぜか?

理由:当時、早稲田の一文は前置詞の問題がたくさん出た。前置詞は自動詞とともに使われやすい。受験して落ちて浪人した。自動詞が英語になければ落ちなかったかもしれない。前置詞テラ憎す!自動詞テラウザス!→自動詞なんてイラネーヨウワーン→他動詞採用へw

まぁ半分以上冗談ですが、自動詞は前置詞の組み合わせを覚えなきゃいけない分、学習事項が増えて嫌だなぁと思ったのは事実です。
だから制アルカには他動詞しかありません。元ネタを思いついたのは制アルカができる前の高校のときですが、実行に移したのは大学3年ごろです。3年の言語学演習ではこのテーマで発表しています。

当時、演習で出したテーマは動詞の自他についてで、動詞はすべて他動詞で分析可能であるという理ものでした。私が生成系を持ち出したのが意外だったようですが、生成か認知かなんてどうでもいいんです。アルカに役立つネタか、そうでないか。当時の私はそれしか頭にありませんでした。

私はexistのような動詞さえもすべて他動詞で分析できるとし、自動詞を分析し、分類しました。そして分類ごとに他動詞で表現する公式を作りました。言語学というよりは人工言語学ですね、こりゃ。

その結果が現在の制アルカです。existはxa-eです。これはulがonという場所に存在するという意味です。大学のときはulがonを存在させるという意味でしたが、その意味で使うことはまずないので、ulがonに存在するという格組に落ち着きました。

to rainはesk-eですが、これはulがonに雨を降らせるという意味です。
はい、ここで問題です。ulがonに雨を降らせるという構文を持つことで何が問題になるでしょう。

答えは、「冗長になる」です。だって雨を降らせる神なんて知らないし、場所だって自分の居場所に決まってる。ulもonもいらない。アルカはそういういらないものをemで表現します。ということは毎回em esk-e emと言うハメになる。とても冗長。
そこで、アルカはemの省略を認めるようにしました。これでesk-eですみます。英語より短いです。

次。落すはmet-eです。日本語では自動詞の「落ちる」も別個に覚えねばならず、面倒です。でもアルカでは覚えなくていい。なぜなら「落ちる」は「誰かが自分を落す」と言えばいいのだから。
アルカで再帰代名詞はorです。なので、私が私を落すというのは、an met-e orでよい。

でもちょっと待った。ここに問題があります。確かにこの手法は最も学習事項が少ないです。でも人間にとっては使いにくいのです。マシン語でプログラムするようなもので、人間くささがないので、実際使ってみると使いにくいのです。

だってそうでしょう。an met-e orじゃ、意図的に飛び降りたのか、滑って落ちたのか分からないじゃないですか。確かに物理現象でいえばどちらも私という物体が落下しただけです。でもそれで満足するのは機械だけ。私ら人間の世界じゃ意思が問題になる。

じゃあ意思の副詞をつけて表現すればいいじゃないか。はい、私もそう思いました。意思はvoxです。an met-e vox orでわざと落ちたになります。無意思はvexです。an met-e vex orで誤って落ちたになります。
――でもこれ、冗長じゃないですか?

百派譲って冗長じゃないとしましょう。でも次の問題があります。
例えば、死ぬは「誰かが誰かを殺す」で表現できます。emがonを殺すで表現できます。
となると私が死ぬはem set-e anになります。ここで何がマズイか気づきましたか。
そう、このままでは主役であるanが最後にきて、どうでもいいemが最初に来てしまいます。これは人間の感性に非常に沿いません。

私はem se-t anの構文でしばらくアルカを使いましたが、焦点化されたものが前方に来ないのは違和感がありました。それで苦肉の策として倒置を用い、on an set-e ul emとし、ul emを省略して、on an set-eとしていました。
ところがこれも冗長。だって毎回onで始めるわけだから。しかも焦点化したいのはanなのに、実際はonが最初に来てしまう。急いでいるときなんかは非常にこのonが邪魔。気持ちが悪い。座りが悪い。

これが大学4年ごろです。それで私はどうにか焦点化したものが最初に来るようにしたいと思い、新たな動詞を作りました。それがyu型動詞というやつです。
yu-eは「受ける」という意味の動詞です。いまや「萌え~」な単語になってしまいましたが。
yu-eは、ulがonを受けるという意味で、onには動詞的な語が来ます。これを作ったことで、私が死ぬという文章はan yu-e set(私が殺すという行為を受ける)で説明つくようになりました。

そしてyu型動詞が流行しました。日本では私や蛍、アシェットではリディアたちが愛用していました。
語法書を作ったときだったかな、あるいは辞書だったか、そのときには、動詞ごとにがyu型を取るか取らないかという項目ができました。

これでめでたし……とはなりませんでした。だって1語1語yu型を取るか覚えるのって結局面倒じゃないですか。
そして決定的なことが起こりました。形容詞の叙述用法です。例えばtu et ext(これは汚れている)では、extは形容詞の叙述用法です。

でも形容詞なのは英語の理論であって、アルカではこれはあくまでコト名詞なのです。
extっていうのはあくまでext-e(汚す)から来ており、「汚されたもの」というコト名詞なのです。
ここで「ん?」と思いませんか。extは「汚されたもの」という受動的な意味を持つんですよね。で、さっきのsetは「殺されたもの」という受動的な意味を持つんですよね。どちらも元になっているのはext-eやset-eという動詞ですよね?

あれ?じゃあどっちも同じじゃないですか。なのになんでext-eは繋辞のetを取り、setは動詞のyu-eを取るんだ?なぜ違うんだ?それって単に英語の影響じゃないのか?つまり、英語ではdirtyは形容詞でbe動詞を取り、killedは過去分詞を取る。同じ使われ方をしてもkilledは動詞に近く、形容詞ではない。その影響がアルカにも入ってるんじゃないの?
extもsetも名詞とかいっておきながら、頭の中ではしっかりextは形容詞でsetは動詞の過去分詞とか思ってるんじゃないの?
そういう声が聞こえました。

こりゃいかん。まさに脳内ボイスの言うとおりです。今までのアルカは英語漬けだったわけです。
extもsetも同じコト名詞として扱えなければオリジナル文法ではないし、どっちが形容詞かまで覚えなきゃならないので学習効率も悪くなる。
そこで、そもそもどちらも名詞なら、繋辞と繋げるべきではないのということで、4年のときにan yu-e setではなく、an et setといえるようになりました。その後、今まで変わっていません。

いわゆる形容詞も過去分詞も等しくetで導けるようになり、脱英語化しましたし、どれがyu型か覚える必要もなくなりました。

そして動詞の自他もいらなくなりました。なぜ?だって「私が私を意図的に落す」はan met-e orでよいし、「私は落ちる」はan et metでよいから。見てください、どちらも主語・動詞・目的語ではないですか。どちらも同じ構文です。文型を覚える苦労すらなくなりました。これぞシンプル。

また、無意思の動作は繋辞で表現するという統語操作により、構文の数を1つに保ったまま、vox,vexという副詞も不要になったのです。落すはan met-e orだし、落ちるはan et metだからです。
しかもですね、先ほど問題にした、「主人公が最初にこない」という問題も綺麗にクリアしてます。つまり、どちらもanが最初に来てるでしょう?

このシステムはアルカ文法の中で最も構文圧縮に役立ってくれたものです。だから、私はこれが一番好きだと述べました。かくして覚えることを最小にし、しかも人間が使うときに重要な意思無意思を表現し、焦点化されたものを前方に来させ、さらに構文も増やさず、文も長くしない。この5つを同時に満たすことができました。

振り返ってみると大したことはしてません。英語にも似たような表現はあります。でも、白紙の段階でほら文法作れと言われると中々思いつかないものです。なので、ぜひこの手法は参考になさってください。
アルカと同じにする必要はないです。むしろ、システムをこねくり回してこれ以上合理的にできるならば、それこそぜひです。

次回はthat節について、格詞についてをお話します。あー、I want that you ~でいいじゃねーか。なんでwantがto不定詞でappreciateは動名詞で……めんどくせー。なんていう英語への不満を解消した方法です。また、なんで日付はonで月になるとinなんだよ。あれ、駅ってin the station? at the station?どっちでもいーじゃねーかウワーンなどと思った苦い経験に対するアルカなりの解決策です。

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naaxa

* 2007/07/22 19:12

アルカの身振りのひとつ、naaxaです。画像は左手になっていますが、気にしないでください。wikiに転載できるよう、フォトショしてあります。

「elnab.jpg」をダウンロード 

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ディアセル

* 2007/07/21 00:32

これ、このまま載せていいのか流石に迷うんだけど……。消すかもです。赤裸々すぎるので。

7/19夜、退社。
池袋へ。ジュンクに行き、時間が余ったのでカラ館で30分ほど潰す。
駅でリディアと落ち合う。やばい可愛くてdiakaとかいう前にがばっと抱きしめる。それからdiaka。

順序逆やん。

歌が不燃焼だったのでカラオケへ連行。リディアは拒んだものの、連行。カラオケは初めて。30分で出る。
中でバンプの乗車権をアルカで歌えといわれたが、歌詞が分からない。するとリディアが「覚えてる」といってメモに書いた。相変わらず天才だ。しかも現在のアルカに直してる。

しかし筆記体で書く。「ごめん、読めない」といったら「はぁ!?」と4回叫ばれた。すまぬ、不勉強で……。いや、読めるんだけどね、他人の字だし、早くは読めないんだよ……taphacならスラスラ行けるんだけどね……。
乗車権は好評。スレイヤーズのgive a reasonを歌ったら、「この歌好きなの?気合が入ってるね」という。リディアは俺が中学のとき、スレイヤーズを2巻まで買って持って帰ったことがある。忘れたのか?2巻って俺の記憶では上下編の上巻とかではなかったかなぁ。中途半端だったんじゃないかと思われるが記憶が定かでない。

カラオケを出て帰る。いつもはホテルだが今は俺が一人暮らしなのでウチへ連れ込んだ。女をここに連れ込んだのは初めてだ、念のため。前に上福に来たのはもう8年も前か……。

以下、出来事抜粋。

「わー、せまいねぇ!」
「おい!あ、靴脱げよ、ホテルじゃないんだから」
「うん。……だって、オヴィ君たちが来たんでしょ。せまくない?」
「そう、あそこにオヴィで~~」
「ぎゅうぎゅうだー。でも清潔にしてるのね、セレン君ぽい」

荷物を置くのかと思いきやごそごそしてる。
「何やってんの?」
「えっちなもの探し。あったら嫉妬する。不機嫌になる。意地悪する」
「じゃあないよ……」
「こないだザナ君が「セレンとこでエロビ鑑賞会をした」って言ってたよ(鬼)」
「PC実家に回収したんだ。テレビさえないよ」
「むー……」なにか納得したらしい。

買った桃を食った。互いの口に入れて食べさせるという儀式的な動作だった。でもやってるうちに口移しーとかバカなことをやってた。あと、水鏡を浸した。

ベッドに座ってしばらくトーク。っていってもじゃれてくるので栗毛を撫でながら。てゆうか近付くと物凄い良い匂いがするんですが……。蛍とはまた違うタイプの芳香。
「香水は?」
「ないよ。若い女の匂いが好きって言ってたから」
「言ったねぇw」

相変わらず虫歯もないし舌も綺麗で健康な女だ。匂いも清潔だし……すごいな。もう子供産んだし、23なのに。

「誕生日だし、カレー作ってやろうか?」
「いいよ、私材料買ったから。ミネストローネ好きなんでしょ、また作ってあげる」
「あぁ、8年食ってないなぁ。ぜひ」
で、コトコト。時間がかかった。でも結果的にはうまー、です。リディアさん。

前後するが、1年ぶりに会ったカップルのすることなんて決まってるわけで。
「ねー」といって猫みたいに手を半分丸めて、両手を俺に擦り付けてくる。
「ん?」
「何もしないのかな?かな?」
「ぶっ……いいところで使うわ、お前」

ここで俺は2つ思い出した。1つ。よく自分から言ったな、リディア。俺が浪人のとき、俺からしたいと言わなかったということでリディアが癇癪を起こして新宿で大喧嘩したときからすれば、随分思い切りがよくなったものだ。
もう1つ。蛍は「みゅーしよ、みゅーしよ♪」と毎晩じゃれてきた。あの積極さはリディアにはないなぁ。

俺の友達にいま子供できた奴がいて、その嫁とかつて9回やって九尾の狐と呼ばれてるアフォがいるんだが、その話をしたら「じゃあ9回を越えよう!」とかいいだして、挑戦へ。
だけど無理。俺も1年ぶりの再会だから行けると踏んでいたんだけど、ダメ。一晩まるまるかけて分納しても4回でアウト。あらゆるネタを試してみたが、限界。

Rape Play略してRaPlayとか、料理中後ろからのコスもどきとか、その他言えんよーな暴虐を尽くしてみた。バカップルですな。
途中、外に出て気分転換してコンビニでマカのなんちゃらを飲んで神田川沿いの遊歩道みたいなところでMr. Stationにも挑戦。軽くて助かる。リディアの150%あった蛍でもいけたので大丈夫。

それでも4回か……年だね。てゆうか、9ってなんだよ!どーなってんだよ、○藤!
蛍とは毎日一緒だったが、そのマンネリでも多いとき4回くらいしてたので、もしかして俺が老いただけ?

それはそうと、ピロートークをしてて、胸骨をこつこつするので「何?」といったら「あげたブルガリのリングは?」と聞かれた。ずっと俺が毎日してると思ってたらしい。
「実家だけど……」
「なによー!ちゃんと毎日つけてよー!女蚊取り線香でもあるんだから!」
「いや、もう女も寄ってこないから大丈夫だってw会社の連中知ってるから、事情」
で、来週からつけることに。てゆうか土日からつけろといわれた。へい。

12時過ぎたときにdiakaと改めていった。
メル時計があればよかったんだけど。しょうがないので部屋の電波時計でカウントダウン。
ちなみにカウントダウンに合わせて1回戦目を終えるという蛍なことをしていたり……(-_-;

結局帝王切開の跡は意地でも見せてくれなかった。
「膣は子供さえ出してないのよ。完璧にあなた専用ってことだよね」といって誇らしげにしていた。リディアにせよ蛍にせよそういうきちがいなところが魅力だ。

本棚を見られてオタトークに。
「うわぁ、ビジネス書はいいとして、すごいマンガだわぁ。ひぐらし、喧嘩商売、ねぎま、ホーリーランド、みたむらくん、ライアーゲーム……夕維ってなんてよむの?」
中略
「ねぇ、レナをYouTubeみたいので見たよ。あれさ……本当に私に似てると?」
「似てる」
「物凄い顔してたけど?」
「そこが似てる。ぶっこわれ方が」
すると突然「あーひゃひゃひゃ!!!!」と笑いだすリディア。
下半身を除き、俺、硬直(笑
「なに……?」
「いや、こんな感じのキャラでしょ、にてないじゃん」
「いや、そういう意味じゃなくてさ、雰囲気だよ。てゆうかマンションで叫ぶな、マジ迷惑だから」

「母乳って出るの?少し胸大きくなったよね」
「出るよ。飲む?」
「うん、蛍は結局でてっちゃったからね」
で、飲んでみた。牧場の直絞りでもゼロ距離試飲というのはないので、酸素さえ通過させない新鮮さですw
しかし……想像と違うんですが。もっと牛乳っぽいのかと思ってた。わりと気持ちの悪い味ですね……。

「あのさぁ、お前安全日っていってたけど、わりと卵白っぽいの出てたよね。大丈夫かな?」
「私は規則的だから大丈夫だと思うよ」
「また妊娠したりしてな」
「えー、もう流石にそれはなぁ……」

「俺らさ、アルカあんま話さないね」
「セレン君が嫌がるからでしょ。さっきから私がアルカで話しかけないかぎりアルカで話さないじゃない」
「そうだねぇ。俺の母語は日本語だからねぇ。必要性がなければ日本語だよ」

あと、やっぱお互いの身の振り方の話になった。
明け方、ミネストローネ2杯目を食って、「今日俺さ、会社休むから、お前、一緒にいない?そのまま土日も過ごそうよ」
そのまま話し合い、やっぱり中途半端はダメだということで落ち着いた。印象的だったのは、「もつれた糸は、解けない。余計なことをすれば余計からまる。今は、何もしないのが状況を悪化させない方法」という言葉。お互いに意地はらなきゃこんなことにはならなかったのになぁ。

「疲れてない?仕事なんてしてて大丈夫なの?胃とか、体、具合悪そうよ。やつれた感じ……」
「うん、まぁ……」といいつつも、先週大学の連中に言われたばかりなので、ちょっと不安。
夏休みはひたすら休んでようかなぁ。誰かに会うたびやつれたねって言われたんじゃ不快でしょうがない。
体重は減ってない。むしろ増えた。でも、顔がこけた。それは白人bloodのせいだ。そういう加齢のしかたをするんだよ、俺らは。

まぁ、今後の話は重いトーンなのでこれくらいに控え、とにかく久々に会えて良かったです。

してて、終わりのときに、ぎゅっと小さな体で力いっぱい絡み付いてきて「さちえを忘れさせてあげる」と言われたのが印象深く、泣けた。

なんだかんだいっても、やっぱリディアはいいわーと思った。
あいつの絵を描こうとかいってたくせに、結局やって終わったなぁ……。

帰りに駅まで送って、徹夜で出社。デスクに着いた途端、せきぜんそくに罹った同僚の女の子がにこやかに、「あれ?カレーはどうしたの?」

「いや、ミネストローネになりまして」

「んん??」

そしてその日の仕事は眠さと気持ち悪さと胃痛でテラきつかったわけです。

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言語男

* 2007/07/16 15:32

雨の土曜日、トラブ語作者の黒田は言語資料を集めに街の図書館へ行った。
中は相変わらず静かで心が安らぐ。外の喧騒が嘘のようだ。

「しかしこのクーラーはどうにかならんものか。寒くてかなわんね」

入口から曲がったところの端の席を探す。低位置だ。
お、空いてるな。今日はついている。
ゆっくりと腰を下ろす。

しばらく読みふけっていると、本を探しに棚に立つ。
すると、文学の棚で少女が手を伸ばしていた。小柄な――150cm台の少女だ。肩までの黒い髪に、細い手足。彼女は清楚な格好をしていた。
どうやら上のほうの棚に手が届かず困っているらしい。少し躊躇したが、今にも届きそうなので後ろを通り過ぎようとした。

すると、彼女の指に引っかかった本がぐらっと倒れるのが目に入った。重そうな……何か辞典だろうか。
「危ない!」
そう思ったときには手が出ていた。

ばっと本を押さえると、案外低い位置にあるのだということに気がついた。なんだ、こんなところの本に苦戦していたのか。
「大丈夫ですか?」本を棚に戻す黒田。
「すみません、ありがとうございます」少女は手で口元を押さえながら赤くなってお辞儀をした。年のころは20ほどだろうか。短大生だろうか。休日にも調べものとは関心だ。

黒田は「いえ」と短く答えてその場を去った。
窓の外を見るとまだ雨が降っていた。

そろそろ帰るか。黒田は席を立った。
外で傘を開いたとき、傘の骨が折れていることに気づいた。
まいったな、これじゃ濡れガラスだ。しかたない、濡れて帰るか。

するとそのとき、「あのぅ」と小さな声が聞こえて振り返った。
そこには先ほどの小さな少女がいた。水色の折り畳み傘を手にしている。
「さっきはありがとうございました。かさ、壊れちゃったんですか……?」
「え、えぇまぁ……」
「あの……コンビニまでで良かったら、一緒に行きませんか」
「え……」言葉につまる。
「いえ」パタパタと手を振る少女「ご迷惑でなかったらなんですけど」
迷惑などあるはずもない。むしろそっちにとって迷惑なのではないか。
「でも……」だが、断る理由はない。せっかくの好意だ、素直にもらっておこう「そうですね、こちらこそご迷惑でなければ……」

軽く会釈して一歩近寄る黒田。アロマ系の線香の優しい香がした。
少女は小さく頷いて下を向くと、「私のかさ、ちっちゃいですけど」といって微笑んだ。

彼女は電車で来ているらしい。すぐそこの駅だ。自分としてもあっちのイレブンよりローソンの方が帰路に近いので、駅に向かって歩いていった。コンビニで傘を買うと、少女に礼を言って別れた。

帰宅後、パソコンに向かう。アルカの部屋を巡回するとセレンが相変わらず別れた女のことを書いている。いつになったら治るのやら。こちらには人工言語界を盛り上げるという使命があるというのに……。
掲示板にレスを返し、先ほどの少女のことをふと思い出した。別に書くほどのことでもないかと思い、そのままにした。

次の週は曇りだった。同じように図書館へ行った。一瞬、あの少女のことを思い出したが、まぁ会うわけもないだろうと首を振った。
図書館に入るとなんとなく辺りを見回してしまう。だが、いなかった。それもそうか。

資料集めを終えると、外へ出た。すると打って変わって雨だった。
「まいったな、また雨かよ」
手を頭にかざしながら、小走りでコンビニへ走った。コンビニを出たところで図書館に忘れ物をしたことに気づいた。
「しかたない、戻るか」

図書館に戻ると、入口のところで少女が立っているのが見えた。
あれ……こないだの子だ。
少女は傘がないのか、雨がやまないか空を見ている。
「あの……」と声をかけようと思ったが、次に何て言ったらよいか分からず、口ごもった。
だが、受けた恩は返すべきだろう。別に悪いことをしているわけじゃない。ためらう必要はないだろう。ただの親切心なのだから。

そう思い、少女に近寄った。
灰色の空を眺める少女に傘を傾け、「あの……」と声をかけた。少女はこちらを向くと、「あ」と笑顔になった。
「こないだはどうもでした。助かりましたよ」
「いえ、そんな。……今日も調べものですか?」
「いえ……」傘を持った手を伸ばす「よかったら、コンビニまでと思って」

.

さぁ、なるか。電車男ならぬ言語男!(o≧口≦)o

その傘の帰り道、趣味の話に興じた二人。何気に共通点を見つけ、いいのがあったら紹介してくださいという流れに。
そして必然的な流れで起こるメアドの交換。彼女は90年代末期の端末を思わせる古いケータイを取り出した。デコのひとつもないピンクのケータイだ。

その夜、人工言語界に巻き起こるセンセーション!
悩んだ末に憩いの場にカキコ。

黒「――かくかくしかじかで……どうすればいいでしょう( ´Д`)」
セ「おー、黒田さんに春到来か?」
黒「あまりに清楚というか、純粋な子なので、どう対応してよいやら……」
宮「落ち着け、tikno pilkotn氏。トガゲさん曰く、恋愛初期における脳内ホルモンの過剰分泌により一時的に相手の女性のことが実際よりもよく見えている状態だということを忘れてはならない」
ルニ「トカゲさん、辛辣だよ……幸せなんだからそっとしておいてあげてよ……」

セ「で、デートのアポは取ったんですか?」
黒「デートというほどでもないんですが、今度○○を見にいこうという話にはなってます」
キタ――(´・(´・(´・ω・`)・`)・`)――♪

セ「写メうpキボンヌキボンヌ!」
黒「いやいや、それは相手の方がなんていうかわかりませんので」

猛る人工言語界。皆の期待を一手に黒田は飛び立つ。
ミト「黒田さん、初々しくて可愛いわねぇ」
Kak「うはwww人工言語どころではなく遺伝子を先に広めないといけないようですねw」
ルニ「Kakisがまた何か言っているようですが気にしないでください」
セ「では言語男と命名しますので、がんばってくださいね。続報待ってます☆ミ」

――黒田さん、勝手に主人公にしちゃってごめんなさいm(_ _)m

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メルの続き

* 2007/07/16 11:50

ペンタブで領域カット。背景と合成。ジャギジャギが少ないのでこちらのほうがよい様子。気に入ったので壁紙にしよ。見るには上かな。下のは小さめできれい設定で印刷すると若干写真っぽくみえなくもないかも。

「kea.jpg」をダウンロード 

「toikea.jpg」をダウンロード 

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メル=ケートイア

* 2007/07/16 03:03

ディアセル企画として、リディアとメルの年表を作ることになった。公開可能。
また、肖像画を描くよう依頼され、受諾した。
今回はメルにした。全面的な協力を得た。

メル=ケートイア

ウクライナ生まれの混血児。外見上、白人の割合が7/8程度の様子。
薄い黄色の長髪に、碧い瞳、白い肌。少し長い丸顔で顎が細く、猫顔+狐顔。
身長1.34メルフィ(167.5cm)、体重39メルバ(48.75kg)、BMI=17.4(判定:痩せすぎ)
痩せが腕と脚に出るタイプ。顔はそれほど影響されていない様子。
リディアほどではないにせよ、少女体型で、手足が棒のよう。体毛は薄く、体臭も弱い体質。全体的に無機質な印象。

知能が極めて高い。特に理数系が得意。右脳も左脳も良い。ギャグセンス溢れる人で、女の知り合いでは最も面白い。ダーク&ゲスネタが多いが。
性格は内向的で引き篭もり。倫理観、社会性が欠如していた。
冷え性で貧血気味で生理痛が酷い。体力がなく、運動神経も悪い。
短気で癇癪持ち。気分屋。肺、肝臓、腎臓を傷めるタイプ。ヴィル気質。
日本語堪能。昔はコード混合が酷かった。ちなみに、元ねらー。

メル0年リディアの月リディアの日(1988年11月30日)誕生。

メル4年秋、アルシェ第7使徒に就任。セレンとリディアとクリスに懐く。

メル5年?、遊びに来ていた来日先の横浜の公園トイレでレイプ未遂。セレンに救助される。鍵にトラウマができ、怖がりになり、チック症を発症。

メル5年末、アルシェを離反したセレンに付いた。舌足らずなアルカが少しマシになってきたころ。

メル6年冬、母アルヴァノを火事で失う。焼け跡にオルゴール。これが形見となる。気分屋で抑鬱傾向を見せ始める。

メル7年、クミールに会い、初の親友と出会う。

メル7,8年、天才の素質を開花させたころ。性格が捻じ曲がりだし、セレンとリディアを除く使徒と険悪に徐々になりはじめる。仕事を単独で任されるようになる。また、シェルトをクミールと作ったのも8,9年ごろ。

メル9年、当時の埼玉県上福岡市にあった下宿先でセレンと男女関係を持つ。セレンにとっても初めての女性。

メル10年?、初潮。

メル10~14年、リディアと恋愛を巡って争い続ける。過激な発言と捻くれた性格と性的な好奇心の強さと残酷な言動により、アルシェで完全に孤立。日本でも嫌われ、悪魔呼ばわりされるも、本人は悦に入っている。ソーンとはグレーゾーンの関係だが、エケトネ、エンナとは年が近いからか、比較的仲が良い。
基本的にクミールとセレンのみ心を通わす状態。メル・アルカの創始者で、ソーンとアルシェのアルカを知っている唯一の人物だったため、仕事上は重宝される。抗争時は事実上通訳兼人質としてセレンの代わりに犠牲となった。
確かこのころ、アルヴァノの死の真相をリディアから知らされる。リディアが口を滑らせたのをきっかけに、リュウにカマをかけ、吐露させた。セレンも同じ手に引っかかり、泣きはらすメルに心中を要求された。セレンは受け入れたが、結局実行されなかった。

メル14年初春、セレンがリディアと別れた前後に事実上の恋人に。ところがセレン側がその関係を拒んだので曖昧な関係に。

メル14年初夏~17年初頭、セレンとエスタの恋愛に衝撃を受ける。リディアの後釜としてのポジションに慣れていたため、新参に持っていかれたことで再起不能に。セレンとの関係さえ断って完全に引き篭もる。鬱状態で躁が来ず、一日中寝て、どこにもいかず何もせず、犬の散歩もロクにせず病気で犬を死なせ、食事もろくに取らず、生理用品も変えず、風呂にも入らない生活という。その後、エスタの妊娠を知り、殺意が湧く。リディアと共感し、犬猿の仲だったものが回復する。

メル17年、セレンがエスタと破局したことで少し気力を取り戻す。しかし夏にリディアが妊娠すると、ふたたび塞ぎこむ。だが、このころには心労ゆえに成長したのか、持ち前の毒々しさが消え、大人しい幼女時代の性格に浄化されていたのが救い。
来日時、セレンが浮気を持ちかけるが、寸前でメルが拒む。それが原因でセレンと二人で会いたがらないようになった。リディアへの恐怖心があるため。リディアの妊娠中、ルティア家への居候が決まる。セレンの子供を産めない代わりに育てたいという発想で、子供の乳母として居候することに。

現在メル18年、ユルトとルシア誕生。予定通り乳母に。丸くなった性格と適応力の高さで、ストレスを溜めながらもルティア家で忙しく働いている。
セレンは近年、メルがわがままを見せるのは自分にだけだったということを知った。懐いているからこそわがままだったようだ。今現在、メルはよそよそしい。先日のゴールデンウィークも結局ドタキャンとなった。リディアの目がないとまだこちらのことが好きだというが、リディアと争うのを恐れて浮気心は抑えている様子。

こう見ると、彼女の人生は人付き合いが少ないからか、ほとんどセレンとクミールとリディアとの人間関係で成り立っているようだ。

メルの肖像画を描いたことは数度。イメージイラストに始まり、簡単なスケッチまで行った。

ここに肖像画を掲載。
鉛筆画。画用紙、モデル、ポーズモデル使用。グレースケール、300dpi

「pilmel.jpg」をダウンロード 

オリジナルサイズはこちら。顔を見る際に↓

「jul1513.jpg」をダウンロード 

白すぎるので少し黒く↓

「pil.jpg」をダウンロード 

着ている衣服はアティーリに登場するヴァストリアのメンサ。上はツヤっとした魔道士っぽいケープ。下はワンピースにフリル。ワンピースもフリルもメルが語源なので、この選択は必須といえよう。
実際にはメンサはないので、それっぽいケープとワンピースを着てもらった。
左腕には紫苑も着けたメルディアを嵌めている。

表情が柔らかく、メルにしては和やか。内心嬉しいんだろうなという感じで、少し気恥ずかしいような顔だった。声が嬉しそうだった。機嫌が良かった。

なお、試しに背景画像と合わせてみた。ベジエで適当に切っているので髪とかジャギジャギ。きちんと合成するにはペンタブの作業がいりそう。

こないだ言っていたサウンドノベルだが、こんな感じの挿絵にしようと思っていた。だが色といい、クオリティに難ありか?

「pilkap.jpg」をダウンロード 

おまけとして、最も古いメルのイメージイラスト。何の絵をパクったのかはもはや不明。

「jun2309.jpg」をダウンロード

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紫苑に似た女の子

* 2007/07/14 20:16

紫苑に似た女の子

私の好きなタイプの顔は、深津絵里です。ほかに、蒼井優、鈴木杏樹、中谷美紀などが好きです。ビビアン=スーや仲間由紀恵がいいときもありました。
全部がそうではないですが、基本的に知的美人系が好きなようです。

あと、言っても分かるわけありませんが、身の回りでは幼稚園のときの城下先生(鈴木杏樹似)、リーザ先生がもろヒットです。写真を見返しても「綺麗だなぁ……なんで結婚しちゃったかなぁ」と嘆かわしく思います。

特に城下先生は神がかり的にヒットです。リーザ先生はパワフルな人なので、少し引きます。
綺麗で清潔で清楚、知的で優しくて繊細かつかよわいという俺の理想をそのまま絵に描いたような保母さんでした。未だに写真みてもこの人を抜く人はいないなぁ。

アシェットの中で私の好みの顔は中学時代片想いだったクミールで、城下先生を思い出します。リディアはちょっと日本人ぽく見えるときは可愛く見えますが、基本的にリーザママの遺伝子を受け継いでいるのでちょっと強めです。
蛍は横顔が綺麗でした。大人しいという雰囲気は城下先生に近いけど、根本的な骨格が違うのが残念でした。忠犬みたいに懐く顔つきは可愛かったです。

人種的には日本人が好みですが、日本人にわずかに西洋人が混ざっているのが好きらしいです。でもあまりそういうので大人しそうな人いないですね。つまり、加藤ローサは微妙です。顔怖い。
えぇえぇ、結局この人種というのは自分なんです。人間は自分に似た見た目を好きになるというのは正しいと思います。安心するんですよ、きっと。

さて、そうなると多分私の好みというのはリディアや蛍とは違うようで、残念です。ではどんなのが理想的なのか。それを子供のころから探しているんですが、ピッタリくる子がいません。
結局はリディアや蛍の要素を持った感じの子になるんでしょうが、それって紫苑なんでしょうね。

で、紫苑のイメージに近い子を探していたのですが、先日ようやくそれらしい子を見つけました。なので、描くことにしました。ちょっとぼーっとした表情だったので少し理知的にして、髪も少し好みにしてみました。

あぁ、大体理想的にはこんな感じかなと思う反面、猫顔だなぁと思いました。城下先生はこんなに目が爛々としてなかったのに、リディアの影響で目がこうなってしまいました。蛍の影響で顎のしっかりした女が好きになってしまったようです。また、リーザ先生の影響で少しふわふわしてる髪のほうが好きになったようです。リディアの影響で眉が太いほうが好きになったようです。

嗚呼、こうして幼年期の理想像が侵食されていく……。
ともあれ、これが俺の考える紫苑像に近いのだろうなぁ。
現時点での紫苑像はこれに更新されたようですね。まぁリディアを日本人化したらこの子に似てるなぁという点で選んでるだけといえばそうなんですが。

さて、また日を置いてどこが理想と違うか脳内会議して修正するか……。

てなわけで画像です。

「laz_yunen_xion.jpg」をダウンロード 

spec
グレースケール、300dpi
スケッチブック
鉛筆 三菱ハイユニ 4H~6B
練り消し
消しゴム モノ
スキャン後、未加工

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方言ネタで思い出したが、最近アシェットの数の数え方がルティア方言化している件について。

* 2007/07/14 00:51

方言ネタで思い出したが、最近アシェットの数の数え方がルティア方言化している件について。

本来は23をtaviなどと呼んでいるわけですが、どうもこの粒読みをベースとするメルの数え方は不評の様子。
不評というか……頭がついていかないようなんですね。

自然言語にもこのような数え方をする言語はあるんです。だから人間の感性に反しているわけではないんです。
だけど、誤解を防ごうとする親切心なのか、脳が対応してないのか、まぁどっちもなんでしょうね、23をそのまま古アルカ風の数え方でtatooviと読むことが多いです。

数は単語が短すぎて数を喋ったことを認識されないからでしょうかね、迂言的な表現が好まれるようです。
元々古アルカと同じなわけで、設定でしかなかったルティア方言が徐々に現実化してきました。
さて、子供に算数を教えるまでにどちらか一方の体系に固まってくれればいいのですが。

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シェルト結果

* 2007/07/14 00:29

黒田さんとのシェルトが幕引きとなりました。
47手で勝負がつき、アルシェが3点で勝利しました。

ネットでシェルトをやったのは初めてです。
実物だと30分ほどで終わる試合ですが、何週間もかかりました。
根気よく続けてくださった黒田さんに感謝します。

感想としては、初回からルールミスせず、きちんとルールに則ってプレイされたのが印象的でした。
大抵いけないところにいったりします。
跳がナイトに当たることを理解されてなかったくらいでしょうか。すごいです。

あと、幻字を使わないので違和感がありましたが、慣れました。でも、この扉って誰だっけと考えなければいけないのはやっぱり違和感がありました。リディアが残ってるのかメルが残っているのかは右か左かの違いがあって、戦略上知りたいことなので、やっぱり覚えてしまえば幻字が一番だなとも思いました。

ときに環境ですが、Kakisさんのテンプレがなかったら終わりまで辿り着けなかった気がします。ありがとうございます。
ただ、このテンプレがあっても勝負は大変ですね。
ともあれ、貴重な体験ができました。ありがとうございます。

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儲ける言語、界の広めどころ

* 2007/07/14 00:23

儲ける言語に人が集まるか。

仕事柄、会社でもそういう話題になりますが、条件付きで賛成です。
その条件は、裕福な先進国でないことです。

日本人は日本だけでやってけるんです、なんだかんだいって。
英語最大のマーケットであるTOEICだって国際的とかいってるくせに日本人と韓国人の受験者でほとんどを占める。国内の英検と大差ないんですよ。
そのTOEICでさえ年間日本人は150万人。重複を抜くと実数は公開されないが、50万人くらいだろうなぁ。市町村レベルですね。
50万人って、物凄く小さいマーケットですね。英検の方が学生メインなのではるかに多いことになります。

結局英語のマーケットってのは受験を頂点として、ビジネスなんて矮小なものです。
日本での英語の地位なんて実際はその程度。日本人が意識している英語の影響力よりも実態は小さい。

外国人、というか貧乏な国ほど、生活がかかっているので英語を学ぶ。というか、使う。言語は道具。
でも日本人は違う。古来より外国語は教養として学ばれてきた。英語を間違えて話すことに物凄く恥を感じる。無教養だとバカにされたくないために、He playなんて絶対言いたくない。
そして日本人は漢字のタイプミスはプギャーしないくせに、スペルミスはエロく叩く。これも英語が強く教養視されている証拠。

そして教養であるがゆえに、日本人の英語は権威に弱い。かつて俺が英語のタイプミスをしたとき2ちゃんで叩いたバカがいたが、不思議とTOEICスコアの記事を書いた後ではピタっと止んだ。ああいうのが日本の裏側だ。日本人の本音。ある程度の力量が認められた人間にしか「あぁスペルミスか」と諦められない。権威に弱く、英語は教養課程。

日本人は儲けで英語をやってない。実際英語で働いてる人間のなんて少ないことか。
そして英語で働いてる人間の大半がなんて適当な英語を話していることか。実際に話す人間ほどいい加減な英語でちゃんとコミュニケーションしてる。教養バカほど喋らないし喋れない。あ、ちなみに私はもう後者。

私は人工言語界を広めるんなら、日本のように語学を教養視している国に広げることを勧める。貧乏な商売人国家に持っていってみるといい。日本での冷遇が厚遇に思えるほど石ころ扱いされるから。
そういう意味で、私は韓国が良いチョイスだと考えている。ほかにもこういう国はある。言語を教養視する国に、高尚なる人工言語使いが存在する。

なんだか読み返したら言い方がどくどくしいですね。日本人の言語感に不満があるのかなぁ。というかアルカが冷笑された大学時代がフラッシュバックしたんだろうな……。

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アルカの単位

* 2007/07/12 20:29

アルカの単位がシンプルな方向で固まりました。

元々重さはmelbaで、1.25kgでした。05年くらいに面倒なシステムを私が作りましたが、サッパリ広まらず、元の1.25kgで落ち着き、melbi,melboなどは消えました。

また長さについてもmelfiが1.25mで単一の単位となり、melfa,melfoなどは消えました。

*ときに数日前の話になりますが、以前アルディアでKakisさんがリディアにレスをつけられたまま停滞していましたが、本人によるとどうレスを付けてよいものか分からなかったそうです。悪意はないそうです。あと、アルカ頑張ってくださいとのことです。

では。

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裁判当日。カイトクレーマーとの会話

* 2007/07/12 17:59

今日は蛍との裁判でした。さて、読者の方はいったい何の裁判だったのかと気になってるかもしれません。

静と蛍のことで一端をご存知の方もいるかもしれません。でもあれはあくまでお話。現実はこうでした。小説と違って生々しいので、読むなら覚悟してください。

蛍が2005年末に出て行きました。ここは小説どおりです。この日、紫苑は一人が人生の転機を迎えている横で何も知らずに過ごしています。このシーンは皮肉を込めて書きました。

さて、現実に話を戻しましょう。
意外かもしれませんが、実は私は年始には蛍に離婚してくれというハガキを出しています。蛍から連絡がある前です。ところがこれはスルーされました。
そして、すぐに蛍が私を訴えました。私は訴状が馬鹿馬鹿しいので放置しました。

私が蛍に要求したのは以下のことでした。

1:離婚すること(これは双方合意)
2:子供の遺伝子を鑑定すること(実はこの話は恋愛中からしていた。蛍は応じていたのに別居後急に応じなくなった。だからけじめとしてやりとおした)
3:その上で慰謝料も養育費も払わないこと(慰謝料は逃げられたダメージおよび迷惑と相殺だし、養育費は見もしない子のために払うほどお人よしではない。また、今ではもはや養育費の対象がそもそも別の子にある)
4:婚姻中のこちらの不貞を不問にすること(念のため言っておくが、別居後別の女性と関わったことであって、同居中はない。別居してても一応婚姻中なので断ったにすぎない)

蛍ははじめ、どれにも応じませんでした。
しかし向こうも離婚の意思はありました。ただ、こちらの求める条件と異なったので従わなかったようです。

やがて1は順調に進みました。先方の弁護士が進めました。私は無駄金をあの女に叩きたくなかったので自分で裁判所と弁護士を相手取り、こちらの要求を通しました。
冬と春をかけて3と4について勝ち取った上で離婚をしました。向こうは弁護士まで雇ったのに、いいように俺個人にやり込められたわけです。非常に愉快でした。

思えば一人でよくやったものです。弁護士や裁判所や警察まで味方につけた蛍に対し、俺は俺。よく言い分を通したものだ。そりゃアクロバットなことを色々やりましたがね。

残ったのは2です。これが蛍の応じないこと応じないこと。なんだ浮気でもしてたのか、でもそんな気配はないしなぁと思いつつも、猜疑心の強い俺は調べないと気がすまない。かといって蛍は一切応じない。
しょうがないのでこちらが今回は原告となって蛍を訴えた。それがこの裁判です。

私がやりたいのはDNA鑑定。結果はどうでもいい。どうせ俺の子だとは分かっているから。とにかく俺の思い通りに事を進め、確証と安心を得たいだけだ。
かといってどうすればDNA鑑定してくれるか。そこで嫡出否認の訴えを出しました。これは「勇太は俺の子じゃない」と訴えることです。そんなこと思ってなくてもそう思ってる振りをする裁判です。

というわけで勇太が息子でないとして訴えました。嫡出否認の裁判は勇太が俺の子か否かで勝敗がつきます。ところがこれは俺には問題ではない。だってその過程にあるDNA鑑定が本来の目的なのだから。だから裁判さえすれば後はどうでもいいと回りに言ってたのですよ。

さて、2007年7月12日、午後3時。川越地方裁判所にてDNA鑑定をしました。ここからは皆さん未知の世界でしょうから、貴重な記録として記しておきます。
てゆうか嫡出否認のDNA鑑定の現場なんてぐぐってもここしか出てこない気がします。

弁護士と落ち合い、部屋に入ると、2名の女性がいました。DNA鑑定会社です。1人が説明をします。

検体を採取し、アメリカで鑑定をするそうです。後から男性が一人入ってきました。判事です。
まずは身分証明をしました。免許です。免許はコピーを取られました。すぐに判事は去りました。

書類に署名をさせられました。上半分は英語で鑑定の説明が書いてあり、その下には和訳がありました。私が英語を読んでいると女性は英語はいいのよとばかりに日本語の方を説明してきました。おいおい、俺は英語で食ってるんだからこれ読めるんだって……(-_-;
下に署名をしました。書名欄の下に拇印欄がありますが、押印は後です。
裏面の上部に氏名、生年月日、性別、人種、住所欄があり、書きました。そういえばこれは青い紙でした。
人種はAsianをチェックしました。
alleged fatherという項に既に印がついていました。

中段以下は書かなくてよいようです。下の方に協力者の欄があり、丸が囲ってあり、親子3人になっていました。つまり蛍と勇太も同じことをしたようです。

で、検体を採取しました。長い綿棒を女性が口に入れます。下の前歯と唇の裏側の間に突っ込んで左右に動かします。計4本です。
前に食べていたガムのせいで口が渇いてるとかで、2周しました。

それを袋にいれ、封をしました。封印には拇印をしました。黒いインクテープに指を当てて行うというものです。
綿棒の袋に2点、先の青い紙に1点です。計3点。

結構口の中をぐりぐりされるので不快です。痛いとかはもちろんないですが。
それで、大人はともかくとして、子供は泣くかもなぁと思い、「勇太は泣きましたか」と聞きました。
すると「いえ、大丈夫でしたよ」と答えてくれました。私は呟くように「それは良かった」と答えました。

写真を撮りました。ポラロイドです。本人確認の一環だそうです。
女性が「あの、アジア人にチェックしたんですが、ハーフか何かですか」と聞いてきました。厳重ですね。リディアらが検査した場合、どこにチェックを付ければいいんでしょうね。Europeansとかいう項があるのかなぁ。
家計図を語ったら、両親が外国人でなければ大丈夫ですと引き下がってくれました。

また、先方が資料を出してきてどう鑑定するか、結果はどのように表われるかを説明しました。
なるほど、これはしっかりした検査ですね。さすが国。遅いけどまぁしっかりはしているな。

弁護士は2Fに傘を置いたというので俺は先に降りました。俺が出て10秒もしないうちに傘を持って歩いて入口から出て行きました。挨拶しようと思ったが、いましたばかりなのでまぁいいかと思って去りました。

これで終わりです。淡々と終わりました。
で、静のRX-8で帰宅し、これを書いています。
フゥシカのお母さんに道で会っちゃったよ……orz 平日に何してるのかしらと思われたーよ(T_T) スーツ着てても木曜は言い訳できない。うう……。

結果は2,3週間で出るようですが、私としてはもう要求が満たされています。ただ、結果そのものはそりゃ早く知りたいですけどね。
弁護士と蛍と(そういえば蛍の弁護士とは言ってなかったな。今回は負けを悟って雇わなかったのか?)裁判所にこの業者が送るそうです。私は弁護士を通して知ることになります。夏休み前には分かるわけだな。

それにしても30分くらいですべてが終わりました。うーん、なんでこんなもののために有給を取らなきゃいけないんだろう。給料は出るから生活に支障はないが、業務に支障が出て嫌なんだよな。

でも裁判を除けば休みは休みなので、午前は水泳に行ってリフレッシュしました。
サイクリングにも行きました。森の中で霧雨に打たれたのが凄く気持ちよかった。
昼に寿司を食って裁判という流れでした。ちゃっかりエンジョイしてました、有休。上司様、すみません……。

ともあれ、これで俺の出した要求はすべて通りました。8月に結果が出るから、05年12月から計算して1年9ヵ月か。
おぉ、面白いな。結婚したのが04年の3月。出てったのが05年の12月。つまり1年9ヵ月。同じやん。

結婚と離婚、同じじゃん。わー、なんて馬鹿馬鹿しいんだろう、結婚て。

しかし蛍は馬鹿だ。ひたすら逃げた人間の末路がこれだ。
俺は逃げなかった。相手が警察だろうが裁判所だろうが突っ込んでいった。周りの人間にもアシェットにも会社にさえもオープンだった。
逃げずに戦った。相手が大きくても。それで勝ち取った。自分の要求をすべて通した。俺の勝ちだ。

それにしても俺はどうしてここまで冷たくなったかな。かつては人を好きになったり愛したりできた人間なんだけどなぁ。蛍がすべてを変えた。あれで人を思いやることが完全にできなくなった。それでこういう人間が形成されきったわけだ。

すべて要求を通した結果、俺の気持ちを俺に聞いてみた。
「どうですか、俺」
「うーん、不快だ。蛍の一件というだけでもはや不快なのだ。どうでもいいから会社に戻してくれよと思ってしまう」
「蛍を見返すために努力したのに、もう蛍が薄れてますね」
「なにせ結婚期間だけ時間が過ぎているからな。もはや俺にとっては終わったことだ。そして勝利の形で終わった。大事だったアルカも投げてしまって、アルティス教徒でもないし、アルカの研究さえしていない。あれだけ蛍と2人で宝物のようにしていて捧げてきたのに、最近趣味の地位さえ失ってきている」
「蛍が聞いたら悔しがりそうですね」
「哀れなものだ。同じアウシュビッツでもヒトラーの時代は危ないが今では観光名所でしかない。同じものでも時代によってまるで異なる。アルカも昔は法律みたいなものだったが、今では何でもない趣味でしかない。蛍と俺がかつて神聖視していたものは玩具以下になりさがった。そして今後は日本での活動は消え、俺自身の活動も消え、アシェットが引き継ぐだろう。メーカーからユーザーへ、だ。そして俺はアルカなど、蛍などなかったかのように、サラリーマンとして自分の好きな仕事をし、子供のことも忘れて第二の人生を歩むのだろう」
「それは蛍への復讐ですか」
「そうだ、ネットの人間が教えてくれた。蛍は俺を怨んでいる。金もないし裏切られたし孕まされて間接的に追い出された。そんな元凶の俺が、蛍のことなどすっかり忘れて自由気ままに暮らしていたら、化け猫にでもなって出てきたいそうだ。俺はそう読んで、蛍なら確かにそう思いそうだと思った。そして、蛍が嫌がることならぜひしようと考えた。だから俺はほかの女を作って子供まで産ませた。そちらの子供に愛情と金を注ぐことで蛍に「自分はなんて惨めなんだろう」と思わせることが目的だ」
「どうしてそこまでするんですか」
「俺は持って生まれて概ね何の能力も高く、挫折をしたことがない。そのためプライドがテラ高く育った。女を棄てても棄てられるということはなかった。それを蛍が初めて裏切った。女に拒絶されたのなんて近所の小学生の女の子がマセてきて俺を避けるようになったときだけだ」
「それは数に入らないと思いますが……」
「じゃあ蛍だけだ。俺を馬鹿にした奴は許さない」
「人生、誰かしらには馬鹿にされるものですが」
「相手次第だ。その辺の知らん奴はどうでもいい。蛍だから許せん。俺にも欠陥がある。一番は心だ。というか心くらいだ。自律神経が子供のころから弱く、不安になったりイライラすることが多く、程度も酷い。さらに蛍は闘病時の俺を放置して出て行った。この恨み、忘れるものか」
「すべて要求を飲ませたのに怨んでるんですね」
「当たり前だ。本来ならあいつを殺さねば気が治まらん。だがもはや紫亞のために我慢している」
「じゃあ紫亞ちゃんに何かあったら……」

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現実を凌ぐ幻想

* 2007/07/11 23:09

人の感性はそれぞれだ。アウトドア派はインナーを見て何が楽しいんだろうと訝る。そして逆も然り。何ガキみたいに跳ね回ってるんだとインナーは思う。
行動を取り替えると両者はともに苦痛を感じる。彼らは自分の好きなことをやっていて心地よいのだ。
このように人の感性はそれぞれだ。

世の中の大半は現実に理想を見出す人間だ。ちょっとくらい理想の女と違っても現実の女に軍配を上げる。なぜなら飯作ってくれてセックスさせてくれるからだ。だがその代わり女の愚痴を聞き、馬鹿なところに目を瞑らねばならない。

一方、現実よりも理想の方が好きな人間もいる。少数派だが。そしてそれが俺だったりする。
2人の女に3人も子供を産ませておいて何を言うかと思うかもしれない。だけど本当だ。

俺は人付き合いに向かない人間だ。女の馬鹿さ加減に我慢するくらいなら架空の理想を追っている方がいい。
まぁ、こういう考えでなかったら誰がアルカみたいな虚学的な先験語を作るだろうか?俺がこう思うのはむしろ自然なのだ。

実際に結婚してみて分かった。俺は幻想を追っている方がストレスが少なく幸福が多く生きていられる。
語学でいうなら英語をやるよりアルカをやっている方がよい。絵でいえばアイドルより絵画の架空の女の方が良い。そして女も現実より幻想の方がいい。

アルカというのは幻想を追った結果だと思う。自分が考える幻想の世界があるとする。
いや違う。究極的に存在するのは夢彼女なのだ。夢の恋人が存在するためのリアルな世界の創造なのだ。つまり架空の世界のすべては、彼女のために作られたものなのだ。

ここが俺とリディアの考え方の違いだ。つまり俺とアルディアの違いだ。
アルディアは世界には想像する自分しかいないという考えの下に成立している。
一方、俺の考えでは、「世界は一人の少女の存在を確かにするために存在している」のだ。ここが究極的に異なる。

俺はこの思考の下で世界を作ってきた。

彼女を存在させるために必要な世界。そしてその世界を成立させるためには彼女の言語が必要だ。
自然言語ではダメ。その世界はこの汚れた世界と俺の綺麗な世界を分断するものでなければならない。だからこの世界の要素が入ってはいけない。完全にオリジナルでなければならない。それでアルカは先験語になった。
また、その世界には風土があり、文化がなければならない。だからアトラスができたし、アンティスができた。

結局は夢の中の彼女の存在をできるだけリアルにするための作業なのだ。アルカはその一環でしかない。
そのアルカが最近できあがってきた。アンティスもアトラスもできている。世界は作られた。

さぁ、いまこそ必要なのは彼女だ。後は彼女が大地に立てばよい。
ではどう立たせる?
それは描くしかないのだ。鉛筆でも思考でもCGでも何でもよい。いずれにせよ、彼女を描き出さなければならない。
もうそのときに来ているのだ。到達は近い。

問題は、こうだ。
son ul lu et ne sei a?
そう、そこなんだ。蛍……ではないよな。短すぎる。リディア……?なのかな……。紫亞?は娘だし、見る目が違う。第一まだ猿みたいだし。メル?あれが運命の出会いだった?でも破局してるしな……。

紫苑や玲音でも分かるだろうが、俺は写実主義でリアリスト。肝心の「彼女」が案外架空のものになりきれないという矛盾を抱えている。
架空の彼女を現実化するためのリアリズム。なのに、そのせいで架空の彼女を想像するのが難しく、結局今までの女性を重ねてしまう。あぁ、矛盾だ……。

だが、俺が最も美しいと思える架空の少女を実現させたいというのは子供のころからの悲願なわけで、これが俺の人付き合いの完成形のようだ。そしてそれがようやく完成しつつあるわけだ。
今後、俺の活動は変わるだろうな。アルカが個人的には下位作業に落ちるわけだから。でも目標に向かって動いているのでよいと思う。

*上記は俺個人のアルカ論。アシェットが意思疎通できるように作ったような背景は度外視し、俺が俺のために作った個人的な目的について述べている。

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裁判前夜

* 2007/07/11 22:44

今日はムリムリな日程での製版入稿。忙しいのは覚悟していたが、ここ数日は大変だった。特に今日は入社以来一番だったなぁ。
でも、今日の充実感は凄かった。会社を出て、「むっちゃ気持ちイイわ!」と足取りが軽かった。出張校正で飛び回ったり、タイムトライアルな入稿など、スリリングで楽しかった。
結構この仕事ってアクロバットなことをやる。デスクだけじゃなく、動き回ってする曲芸もある。映画の登場人物になったような気分だったよ。
それでしっかり入れたから気分は上々だった。なんだ、結構充実してるんだな、仕事――と自分で思った。そうしたら仕事が楽しくなった。

さて、何で今日家にいるかというと、明日有給取ったから。
明日は蛍との裁判だ。俺が原告。あれから2年近くかかったのか?ようやく俺の勝ちになる。長かった。国も逃げる女も後始末が悪いよ。遅い遅い。いくら待たせるんだ。

とにかく明日は目に物言わせてくれる。これで俺の勝利だ。
会社を出るとき、上司に「明日は裁判がんばってね」と励まされた。以下こんな。
「がんばる、ですか?」
「あぁ、がんばるってのはヘンね」
「いえ、嬉しいです。明日は見返してきますよ」
「あはは♪」
「でも、僕はあのころに比べればきっと見返したと思うんですよ」
「そうね」

――という感じ。
えぇ会社や。というかえぇ上司様や……。思えばこの人に日々どれだけ助けられてるか。

こないだの日曜は大学の友達に会った。俺の近況を話したら色々と驚いていた。
蛍を見返すという邪気がよい方向に使われていて良かったと言ってきた。
「あたりまえだろ、よい方向に変わらないと俺を裏切った蛍が悔しがらない」といったら2人とも「そうだな」と笑っていた。

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一発ネタにやられたよ……

* 2007/07/07 22:21

myひぐらしブームから1週間経過。テレ玉にてひぐらしが月曜から新シリーズとして始まるというので予約録画w

罪滅し編の竜宮レナにはテラ萌えた。an yu-a tin lena kaen troset!
あの編に出てくるレナが最もリディア=ルティア嬢に似ている。こよなく好きなタイプ。

それを本人に言ってから少し後悔。「お前、あれに似てるよ」は褒め言葉ではないんじゃないか。
ちょっとビクビクしてたら、レスが返ってきた。わりと冷ややかな感じの声だったので「う……」と思ったが――。

り「どこが私に似てるのかな?」
せ「いや……その」
り「……かな?」
せ「ぶっ━(゚∀゚)━!!」

――爆笑。文字ではきっと伝わるまい。なんとも言えず絶妙なタイミングだった。

「すっかりハマってんじゃねーかゴルァ!(笑)」

いやぁ、リディアさん、いいわ~。ギャグセンスに欠ける奴ではあるが、今回のは珍しくヒットですよ。
蛍はわりとギャグキャラだったのでネタは多いが、今回は蛍に匹敵するものがあったな。
あー、へいわだねぇ。

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ゆえ

* 2007/07/01 22:13

先日リディアと話していたとき、猫耳レインにザナという奴が「ゆえ」していたと聞きました。
ん、なんじゃそりゃと思ったところ、la yu-e leinのことだそうです。

yuは受動態を作る副詞ですが、以前は動詞としても使われ、yu型動詞というものを作る頻度の高い動詞でした。tu it metはtu yu-i metといっていました。
その名残があるため、yu-eは簡単にアシェット内部で動詞化しやすいのです。

主に「onを受ける」という意味合いで使われるようですが、sof-eなどの動詞が既にあるので、純粋に受けるという意味では使われなくなりました。

その後、リディアがショックなことがあったときにan yu-ik cajikと言いました。その後、ザナが妻であるミルフの料理する仕草を見て「くらっと来て萌え死ぬかと思った」という意味でan yu-ik tiと言ったようです。直訳すると「私はあなたを喰らった」です。

で、それが現在アシェットに広まっているようですが、どうもこのyu-eという動詞、元々「受ける」だったものが、今は日本語にすると「onに萌える」が適切なようなのです。
アルカに萌えがないと言われて久しかったですが、必要な概念っていうのは補充されてくものですねぇ。

語法が日本語の「萌え」と完全に一致するはずはなく(てゆうか日本人同士でも一致しないだろ……)、でもまぁオリジナルな萌え描写が可能にはなったわけです。
ちなみにこちらからはtinkaabelを数カ月前に輸出したところ、あっさり流行ったようです。もちろん俗語として。正規用法ではなく、辞書には載せないとのこと。自然言語由来だというのが原因です。

ちなみにyu-eの用例で、実例として聞いたもの。
ou, an yu-ik miku liij!(ザナ)
aua, an yu-ik ti hom-i kuo, yultan!(リディア)「はぅー、ユルトタン、お口を動かすのかわいいよ~」という意味だと思われ。
an yu-e xia tinkaabel!(俺w しかも副詞の位置間違ってるしww)

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『ひぐらしのなく頃に』の竜宮レナをアルカで喋らせてみるネタ

* 2007/07/01 12:39

今更、『ひぐらしのなく頃に』

俺が生まれたのが後10年遅かったら、確実にアティーリに出てくる自分たちの像に影響を与えていたと思います。
てゆうかレナに(;´Д`) もっぱら礼奈タソに(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

2次元に萌えたのは久しぶりだわ( ゚Д゚)
Serial Experiments Lainの岩倉玲音ぶりか?てことは高校ぶりか?10年ぞ?軽く10年ぞ?
岩倉玲音は萌えたわ……『玲音の書』のlein yutiaの漢字名をパクるくらい萌えたわw

いや待て。今年萌えたではないか。バンパイア夕維に。
しかも「稚え」というetitな萌え表現まで開発したではないか、俺!

それで思い出した。夕維に萌えたのは蛍に似てたからだ。別に現実の蛍に似てるわけじゃない。何となく雰囲気が似てた。マンガにしたらきっとあんな感じというような。
レナも同じ。蛍ではなく、リディアに似てる。アティーリに出てくるリディア像はまさにあんな感じ。それで萌えたわけで。

PS版はセーブ画面見たら60時間くらいになってた。でもコンプしてない。みゅー。ゴールは遠いみゅー(`・ω・´)

俺的にはアニメ版の方がグッジョブなわけで。
神なシーンは26話『リテイク』の屋根の上の戦闘。鳥肌立ったわ!
飛び掛ったレナの尻の丸みを帯びたポーズが綺麗。いい構図。

勝ったときの願いが哀れで、だんだん寂しげになっていくレナ。いいねぇ。
「ごほうび」という単語に萌えている最中、英語版を見たらprizeになっていた。ち、つまんねー言語だぜ(^-^;

それにしても強すぎないか、レナ?
そして頭おかしすぎないか?なのにそんなのばかり好きな俺。現実で付き合う女も常に……orz

俺の中でレインがアーディンに差し出した牛刀はアレになりました。

ああいう戦闘をアティーリ内でやらせてみたいなあ。
でも設定だとセレンがリディアと反発して戦うことになるシーンは1,2回しかない……orz

普段「はぅー」とか言って赤面してるのに、戦闘時に強いとか、レナはツボ押さえすぎです。リディアに似てます。
突然ヒステリックになって暴れだすところなんて、アティーリ版じゃなくて本人そっくりです。キレたら鉈持って暴れるくらいは平気でやりそうです。嘘が嫌いなところも似てますね。

ゲーム開始ではテラウザスと思っていた「~かな?かな?」だったのに、気づいたら萌えティンカーベルな状態に。
そして俺が次に取った行動は、「この、「かな?かな?」ってアルカに訳せるんだろうか……」という思考。さてシンキングタイムです。
日常言語として開発されたアルカで萌え語に挑戦です。需要?ありませんよ、そんなの。

てなわけで、セリフは勝手にチョイス。
26話の騎乗位シーンの「どうして大好きな仲間達にこんな恐ろしい事を・・・」と「どうして私は、あんなにも楽しかった日々を自分で壊してしまったのだろう」が印象的でした。
ヤクザをサックリやってるわりに綺麗な涙です。そこらへんもリディアっぽかったり。

しかしここのセリフには本題の「かな?かな?」がにゃい!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆
しょうがない、このイメージで喋らせるか。25話の寂しそうに立ってるシーンのイメージで。

日本語スクリプト:「どうして私たち、こんなことになっちゃったのかな?……かな?」
挿絵に入れてみた。鉛筆HB。竜宮レナ。

「lena.jpg」をダウンロード

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『図解シェルト』

* 2007/06/27 12:58

シェルト概説書は文字だけで分かりにくかったため、図解を交えて分かりやすくしました。

一緒にシェルトをやってくれる方を募集しています。人工言語発、新感覚の将棋やチェスを一緒に遊んでくれる方、大歓迎です。

棋譜をコメント、掲示板(迷惑でなければ)、メールのいずれかに書いてくだされば、盤面を更新してアップいたします。

「xelto.pdf」をダウンロード  

↓実物のシェルト盤と、駒の初期位置を示した刺繍カバーです。

「xelto_1.jpg」をダウンロード 

「xelto_2.jpg」をダウンロード 

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水の書

* 2007/06/23 23:59

いったい、俺の部屋にはどれだけのアルカ資料が眠っているんだろう。
薄い水色のノートが出てきました。これでさえ、スキャンするには手間がかかります。

このノート、どうもアルカ版の御伽噺というかマザーグースというか、お話集のようです。
そういえばこんなの書いたなぁ。

とりあえず全部スキャンしてみました。35ページで7メガ。150DPI。LZHです。解凍お願いいたします。

ソノヒノキが訳されて収録されていたのでラッキーと思った。
これは昔からある話。俺が中高のとき。訳したのは高校のときかその後か。こないだ青アンクノットに古アルカで部分訳を載せましたよね。あれです。

ただ、このアルカは蛍クライシス前日の大綴字推移以前のものなので、av-eがtar-eだったり、soaがsooだったりします。selはsecだし、注意が必要。
でも今読んでも読めるということは、いくつか分からない単語があっても前後関係で把握できるということですね。

デジタルデータなら置換で直せますが、これは手書きなので無理です。でも手書きの資料って練習の跡が見られて、それはそれでいいものです。人の創った感じも感じられますし。

「palhirlei.lzh」をダウンロード

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蛍は凄かった。

* 2007/06/23 22:47

アンクノットを見ていたら、押入れの中にファイルが色々あった。
離婚で一気に押し込めてからあまり開けてない。

アルカの資料がどばっと出てきた。
見ていて、蛍すごいわ……と思った。

これを見てほしい。

「klelvik.jpg」をダウンロード 

以前、幻日辞典は用例を蒐集していたが、データが消えてしまってなくなったと話した。
これがその紙原稿だ。まず紙で俺と蛍が書き、俺が修正し、幻日にパルが入力した。

で、この紙、幻日の用例企画分だけで何百枚もあった。
これを蛍が書いたというのか……。そりゃあれだけ書けて喋れるわけだわ。

そりゃ俺が書いて送りつけた幻文を辞書なしで翻訳して弁護士に伝えて裁判に持ってくわけだわ。裁判所もあのときはさぞ迷惑だったろうて。

てゆうか多分人工言語を裁判で実用したのってセレン・蛍ペアが最初で最後かも。どれだけ本当にこれで生活していたんだという深度が今さらながら伺える。

でも蛍のアルカはリディアに到底及ばない。
そう考えると夕月と紫亞の母親は雲の上の人で、子供をネイティブ化するにはピッタリなんだろうなと思う。

人工言語をやっている人たちに経験者として一言。
これだけやっても蛍と俺は人工言語を子供に伝えるのは無理だと考えていました。
それだけネイティブ化するのは難しいのです。

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アンクノットの絵

* 2007/06/23 18:18

小説版アンクノットはアルディアの原型です。中3~高1に渡り書いていたもので、ノート3冊からなる未完のものです。
小説をやめても挿絵ばかり描いていました。

小説版アンクノットは蛍にも見せたことがありません。フゥシカもありません。リディアだけです。
中から、絵を抜粋しました。今となってはネタですが。

これは中3のときに描いたリディアです。
なかよし系の絵に影響を受けてるっぽいですね。
てゆうか、見た目はもろFF4のリディアですね。
アンクノットの中で2番目に古い絵です。1番目の絵は体が一部しかないのでスキャナでカットしづらかったんです。

「1995ridia.jpg」をダウンロード 

ちなみに、その隣ページにはセレンの絵がありました。これも中3のときです。
ジャンプ系の、それも幽白とかに影響を受けていそうです。ユノがこのころから既に青く光ってます。

「1995seren.jpg」をダウンロード 

この2人を見ると、人工文化という概念はないですね。だってふつうに日本の制服だし。
見た目も本人重視でない様子。俺はこんなに髪長くなかったよ。頭髪検査引っかかるって(笑

次。3巻になって後半の絵ばっか描いてるところにリディア発見。
少し絵の感じが変わりました。FF7のエアリス臭がするのは僕だけでつか?

前のもそうですが、今回は手にエルフィを持ってますね。これが紫苑に出てきたヴァストリアのエルフィだったりするモナ。

エルフィは実在のアクセサリーで、蛍はその裏話を知るや否や、薬局で同じもの買ってきて装着し、対抗。んー、録霊徒然草のアルカ悪用の記事を思い出すモナ。

「1997_7_19ridia.jpg」をダウンロード 

ちなみにこちら、リディア本人の似顔絵。前に夢の終わりにでアップしたやつ。まぁ夢と現実(-_-;

「2005_4_25ridia.jpg」をダウンロード 

また、同じくこちらは俺本人の似顔絵。これは未公開。
リディアにせよ俺にせよ、よく似てます。これを参考に人探しできるくらい似てます。

「2004_7_11seren.jpg」をダウンロード 

最後に神話の絵を1点。俺が非常に気に入り、リディアにも見せたもので、アンクノットに挟まっていました。辞書をお持ちの方はlenの項をご参照ください。

「2004_7_11len_o_al.jpg」をダウンロード

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セレ助@改造中

* 2007/06/23 16:35

突然ですが、筋トレと格闘技をやめようかと思うんですよ。
先日設定した目標の実現のために。

でも高校からやってるんで、急にはやめられなそうです。
格闘技は、26でケンカするはずもないので、やめてもOK。
代わりに走るとか泳ぐに変えようかな、と。

一方、筋トレは少しはやらないと体調を崩しそうなので、バーベルとかはやめようかなと思うんです。

現状「やせマッチョ」というか「やせすぎマッチョ(笑)」なので、体質を変えたいんですよ。
でも、水泳とかジョギングは痩せる運動だから、体型はきっとこのまま~orz

てゆうか俺が太れないのは神経質な体質だからで、幼児期からこうだったようです。

運の悪いことに娘もどーやら神経質くさいんですよねぇ。泣きがひどくて。

それに母親のリディアが42kgで痩せだから、どっちに似ようが絶対細いに決まってる罠。隔世遺伝しても変わらん(T_T)

一方、長男はでかくなるかも、母親の蛍に似れば。蛍はリディアの1.5倍強だから、似ればでかくなるよなぁ……。強くなれ、なれ、息子。

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青本校正(数学を除く)

* 2007/06/23 15:16

青本は私がノートに乱筆したものをパルがワードに打ち込んだものです。
だから誤字が非常に多いです。

今回、末尾の数学の項を除いて校正しました。
少し見やすくするために改行を増やしました。
ラヴァスなど、少し加筆修正したものもあります。

アティーリを公開するのが一番なんでしょうけど、手持ちの資料は日本語だと古くて短く信憑性が少ないものなので、公開は見送ります。

数学の項はいずれ校正したいと思います。
自分で作った言語の体系でも、この辺りはリディアやメルに聞かないと分かりません。神話について細かく書いてない理由も同じです。

アルディアのように話し合ってシナリオを決めていくと上手く進むのですが……。

「sadhirlei.pdf」をダウンロード 

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人工語法

* 2007/06/23 00:36

人工言語は下火だが、プログラム言語も人工言語に含めると下火ではない。

その場合、むしろ現代は人工言語の時代といえる。
英語やるよりCやJavaができた方が飯は食えそうだ。自分がそうだから痛切に分かってしまう。
人文は斜陽。理系はどんどん伸びる。コントラストが激しい。

さて、私は現代は人工言語の時代と考えているが、それは理系言語の話。
では文系言語は出番ないの?そんなことはない。
文系言語にとって、現代は人工語法の時代だ。

人工語法は人工文化とはレベルが違う。人工文化は人工言語と横並び。一方、人工語法は人工言語の下位概念。
なぜ人工語法の時代か?

いま、世界の共通語は英語だ。でもネイティブの英語を話せる人間は少ない。ほとんどいい加減な英語。
外国人でも文法と単語は覚えられる。だが、作文せいと言われると急にできなくなる。不自然な文ばかり出来上がる。

では、どのような特徴が英語を不自然にしているか。それは文法ではない。文法は比較的たやすく覚える。特に教育のいい先進国の人間は。
単語も同じ。日本人はやけに難しい単語を知っている。

でも語法は弱い。simultaneouslyとかaffiliateとか知ってるくせにgetの使い方も知らない。
語法に弱いせいで、意思疎通が円滑にできない。

かといって語法は一番丸暗記が効かない分野だ。英借文を通じて慣れるしかない。
世界の人々は英語の語法を覚えない。習った英文法に暗記した単語を入れるだけだ。語法は母語のパクり。それが現実だ。

その現実は今後ますます広がる。定食屋の注文で"I am eel"というのは十分起こりうる。冠詞がない。繋辞を叙述に繋ぐ。こういうのがどんどん増える。
もはやそれは英語ではない。日本語が英文法の並び方と英単語に置き換わってるだけ。実際は日本語だ。まるで「アイアムイール」と書くようなイメージだ。

そうなったら、日本人の英語は日本人や韓国人には通じるがイギリス人には通じないということが起こりうる。つまり、同じ英語を使っても、語法がそれぞれなので、語法ごとのグループに英語が分かれるということだ。

その状態で英語が広まっても、結局は別グループには通じないので不便だ。
今後のグローバル化で各地の英語が確立するにつれ、この問題は浮上する。そのとき出てくる概念が、どうやったら様々存在する英語の語法を統一できるかというものだ。

そのとき初めて人工語法について人々は考える。今一度「車輪」が必要とされる。だから、現代は人工語法の時代なのだ。

さぁ、そんな人工語法を少し突き詰めて考えてみよう。
名詞の語法は重要か?否。虹が何色か、鳥のプロトタイプは何か、どこまでを魚と呼ぶか。名詞の語法は外延とプロトタイプが焦点になる。だがそんなもの、日本語話者の間だって一致しない。
一致しないことで誤解が生じることも少ない。名詞は文化を作る上では面白い差をくれるが、人工語法という観点では大した問題児ではない。

動詞や形容詞は?これらは実は言語ごとに共通しやすい。名詞と違って「歩く」がない国はないだろう。オーロラが無い国にオーロラという単語がない可能性があるが、動詞は大抵共通している。風土に影響を与えられにくいのが用言だ。だから用言は文化差をあまり考慮しなくていい。

考慮しなければならないのは、アルカの格組に当たるものと比喩だ。人工語法は特にここを見るべき。これらが人々の間で共有されれば誤解は減り、意思疎通も速やかになる。人工語法は意思疎通の邪魔となる大きな障害物から優先的に除去するよう取り組むべきだ。

まず格組。
「時間がかかる」という意味のtakeはit takes~となる。walk to station take 1 hourではダメだ。
aliveは叙述用法しかない。alive manはダメだ。
marryは他動詞。
in Juneという一方、on July nineteenthといわなければならない前置詞の難しさ。

こういったものが面倒だ。大体日本人が間違えるのがこれらだ。
こういうものを人工語法が共通化させ、さらに学習も容易にするとよくなる。アルカは比較的この問題を解決しているが、符牒型なので徹底的にはやっていない。

次に比喩。
川は流れるが、話も流れる。穴は埋めるが、時間も埋める。しかも金のように費やすし、イカのように割いたりする。
この比喩は言語ごとに異なる。どの比喩をしているのかいちいち覚えなければならないので面倒だ。
人工語法はぜひ比喩を覚える手間を省くべきだ。
そうなると、「話が流れる」は「話が焦点を失う」などという論理的な言い方をするだろう。アルカっぽい。だが、そういう言い方は大体長い。冗長だ。だから設定しても広まるかどうかは怪しい。

まぁ小理屈はいい。放っておこう。
いずれにせよ、現代は人工語法の時代になるだろう。英語をベースとし、どうすれば効率よく最小限の誤解と労力でアジアや中東の英語を互いに理解できるようになるか。それが問題だ。
現代で人工言語が花咲くとすれば、それは英語ベースの人工語法についてだろう。これは今後必ず来る。

もっとも、ゼロから作って誰かが学ぶということはない。徐々にできてくるものだろう。
だが、その時代が来ることが分かっていて、そして自分達が人工言語をやってるなら、何か人工語法の世の中に向けて先に手を打っておくことはあるのではないの?というのが私の感想。で、私も実際その社会に向けて考えている。

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mikekko

* 2007/06/23 00:08

>「いらっしゃいませはアルカではmikekkoか・・・・・・・。ということは、アルナのショッピングモールでは当然「ケッコ!ケッコ!」の連呼が鳴り響いているわけか。鶏小屋か!養鶏場か!」

アルカだと、店に入ると客も店員も互いにsoonoyunのようです。上下関係は特になく。客だから尊大でいいということはないようで。
日本人よろしく無言で入ると無礼だとか。レインのモールでも、店員と会えば挨拶するようです。

ということは俺はアウトでしょうね。曲聴きながら無言で買い物するから。

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xa-al an

* 2007/06/22 23:51

ネタですが。
『紫苑の書』に出てくる萌えキャラレインの萌え語だそうです。声が割れてますが、音声編集してこうなったというのではないです。

「xaalan.mp3」をダウンロード 

ちなみにこちらはお馴染みのセレ声ですが。作者男なのに女言葉ってテラキモス。

「xaalanseren.mp3」をダウンロード 

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目標設定

* 2007/06/22 23:39

ここ3週間、個人的なことで悩みました。

人生の目標その他という悩みは高校以来です。最近また悩んでいました。
現状で納得できる思考に行き着き、落ち着きました。

決定した目標によると、人工言語の占める割合は残念ながら減りました。アルカの割合も減りました。

人工言語に関してはアルカメインで行きます。
ほかの人工言語に色々言ったり、人工言語界の知識をベースアップするために云々という疲れる話は避け、自分のやりたいことを趣味らしくやります。

アルカは広めるのではなく、狭い範囲で使う符牒として使いたいです。
そういう相手は探すものではなく、Kakisさんみたいにぶつかりながらも出会うものだと思います。だから広めるという活動をしません。相手が来れば受け入れ、やがて去ればそれはそれ。
一緒にいる期間、のんびりしていられればそれでいいです。

アルカの作品を作ったり、先方がそれを訳して批評したり、90年代思い出トークしたり。符牒型としてはそれで十分です。

最近は、強いて言うならシェルトをやりたいかな。大学3年から院くらいまでは結構人数がいて盛んでしたが。日本でも俺、フゥシカ、蛍、パルとあと一人。アシェット入れると10人弱か。
結構面白いゲームなのでやりたいですね。ただ、Kakisさんは将棋しなそうなイメージが……。

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アスガル語会話成立

* 2007/06/22 23:22

アスガル語で会話がアップされました。

会話をアップしてるのって新興人工言語では初かも。

とはいえ、しゅわるつさんが一人二役しているので厳密には会話ではないのですが。
それで、estivanさんが先ほど片方のパートを担当され、会話が成立しました。fatooでございます。

これで名実ともに初の会話ですね(^-^)/

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大人になっても夢を見て

* 2007/06/17 20:13

an iv-a ma dia im mife.
fak si mals, an tif-a vik e dia is.
taik an tif-a lax is del an av-o me dia si mils.

mesa soa, an at ma mav.
an at ma mav kont tif-a dia.

tal im tiz, an taf-ik me vik e dia man an axt-i ardia.
hao, tu et klo. tal an hel-el amales kon tu.
aldia manen ardia!

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「ダーリンの頭ン中」

* 2007/06/17 12:49

「ダ・ヴィンチ」7月号 pp158-159

ダヴィンチに掲載されているコラム、「ダーリンの頭ン中」。書籍でも有名。
ダーリンことトニー=ラズロがアルファベットの改革を提案している。

バーナード=ショーの開催したコンテストから、人工文字を引用している。
妻の小栗左多里はこの文字に対し、「人間の手であわてて書いたら文字の見分けつかなそう」と常識的な見解を述べている。
だがこれが先入観による間違いであることは、私や数名のアルカ使いは知っている――幻字を通して。

珍しく私たちの分野が一般的な雑誌に載っていて、目を引いた。
だが、私たちから見ると随分車輪の再発明というか、今さらなことを言っているなという印象。
「人工言語」や「人工文字」でぐぐればすぐ私たちに行き着くのだから、少し調べてから書いてもよかったのでは?残念だ。

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lae vandi

* 2007/06/16 19:14

il fousel, an alx-ai virtsel e xia. an land-ai elmisel del la virt-ik du koso sel.
fis, mel kote ral vio, la virt-ik du koso sel. im an sain-a tu kon xiapapx un an lad-a, an  na-a zal. komo, fis et saak. fis....sal tasono sil ki sel koki.
xe tot esta sei? mm...hel-ul.

an es-a vinsa im tu.
si tu, an as-a vimetolx/yuvel. im as-a tolx tot xosvime kon fendad, an xakl-ak rom fis et vartsel e arxe, yuuta del mie ko e an.
vol an es-a nos et lae vandi tin. an kel-an vartsel e mie e nos sin.

an kol-an vIrtsel e koso sel e mio(o mie) tal vArtsel e mie aa....
an ku-a tu al xite, son lu ku-a al an on "saia, ti in-in xil os eel e la is".
saia....xan, saia....?
aag, laso ta tiil-o ax an, ul mal jat o mie e an.

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>紫苑の書、翻訳終了

* 2007/06/16 11:49

改めて、お疲れさまでした。an os-i tu et fad dao a.

以下、訳者様へのご質問ですm(_ _)m

1. 紫苑の書の中で最もレアor難しい単語は何だった?
2. 翻訳をしてアルカenviはどれくらい上がった?
3. 一番訳に苦戦したのはどこ?
4. アルカ日本語問わず、一番お気に入りなシーンは?

>今のトラブ語の語彙は850ぐらい

結構ありますよね。実際850語を自然言語で覚えると、たいていの検定の4級か5級くらいは取れそうですし。

>エスペラントなどでも採用している語尾で品詞が分かるというシステム

あれはあまり良くないです。というのも、外来語を取り入れたときに梅がUmeoになったりして、違和感があります。アプリオリ言語なら問題ないと思いますが。
接辞で品詞を分からせるより、仰るとおり統語的操作で分からせた方が、語形を縛らず、良いと思います。

>精神ソースコード

動物が出てくるものが多いですね。あと、冒険物が多いですね。
私は……剣と魔法ファンタジーばかりですね。あとは霊力とか。いずれにせよ魔法っぽい。

>FF4のリディアがトラウマでファイアが使えなかったというエピーソードのオマージュ

はい、アタリです(^-^; 私に任せると途端にパクリが多くなります。「あたし……リディア」もhomageです。
今度掲載する<甲冑ヴァーナ>はもろゴルベーザですし、アステルを召喚するシーンは、タイタン召喚のもろパクリです(笑

>リーザ先生って浦飯幽介の霊丸(レイガン)とか『ドラゴンボールZ』のデフォルトスキル、舞空術とかできて

中学のときのアルディアの資料だと、レベル69だそうです(^o^;
そうさねぇ、ユノのモデルはDBの気弾と霊丸です。飛べるのも舞空術の影響です。

子供のころからああいうのが撃ちたくてねぇ。
かめはめはの練習とかやったなぁ( `皿´)ノ"鹵=巛巛巛巛.:;:

>額の紋章のアイディアは・・・・・・『ダイの大冒険』の龍の紋章かな。

あの紋章です。危機になると浮かび上がるのもポイントですね。
hacmaを「使徒」と訳したのも、「アバンの使徒」テラカッコヨスと思っていたからです。

>『ダイの大冒険』は朝の10:30~11:30でやっていた夏休みアニメ特集

俺も見てたぁ(;´Д`)
ジョギングしてからダイを見るのが日課でした……alxe tinkaabel( ゚Д゚)

>明日は死なない程度に仕事をがんばるか。

結構気になってますー。こないだの仕事と同じですか。それともあれはあくまで単発の仕事?

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紫亞100日目

* 2007/06/16 10:59

1. FC2ブログでardiaを連載しはじめました。アルカの部屋にあったアルディアの記事は消しました。

http://ardia.blog109.fc2.com/

2. 古い記事を見直し、私が書いたもののうち不要なものを削除しました。

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arka@wiki

* 2007/06/15 23:58

arka@wikiにてKakisさんが紫苑の書の直訳作業を終えられました。
2007/6/15、紫亞99日の出来事です。

最後のページを読んだときはちょっと感動さえしました。
フェンゼルとの戦闘シーンはアルカの部分だけ読んでも迫力がありました。

150pくらいから一気に校正をかけたので、きちんと読めてないっぽいです。すみません。
ただ、訳が合ってるかどうかを中心に見ました。誤植とかはいい加減に見ました。

幻文の転写ミスがいくつかありました。ということは手作業で打ち直してるようです。
かねてより思っていたのですが、なぜアルファベットにワードで置換されないのでしょう。
恐らく、アルカはei lek-eだからなんでしょうね。これも練習なのでしょう。

それにしても凄い労力です。最後はラストスパートでしたね。私は再来週に終わると見込んでいました。

Kakis訳の利点は直訳なのでアルカの原文の意味を保持しているという点です。日本語で何を言っているのかでなく、アルカで何を言っているのかが分かります。
例えば、日本語では自動詞を使うのにアルカだと再帰動詞を使うというような違いも見れます。
このおかげで、第3の言語に訳すときも便利です。もともと黒田さんのために作られたものなので、こういう性質を持っているのでしょう。

なお、掲示板ですが、通して私と宮川さんしか書き込みませんでした。
私はインナーなので、このことが非常に心地よかったです。最後まで閉鎖的な空間でした。
ずっと2人きりでいられたので、蛍とのアルカ生活をちょっと思い出せて、嬉しかったですよ。お疲れ様でした☆ミ

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新生人工言語論Lightの見本

* 2007/06/10 09:39

新生人工言語論Lightの見本を作りました。ワード→PDFです。セレン作です。

「はじめに」の部分を基にしています。

原文を読んで、必要な部分だけを噛み砕いてリライトしたものです。

これに図表を加えると完成形になると思います。さらに、こんな言語は辞書が引きにくいみたいな投稿フォームとか、多数決できるチェックボックスとかあれば最強かな。電子ページならではですねぇ。

「preface.pdf」をダウンロード 

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青アンクノットより古アルカ抜粋

* 2007/06/09 20:51

青アンクノットは赤アンクノットとともに古いアルカの資料で、セレン保管のものです。
あまり情報量がないことと、基本的にアルカの資料というより改訂に向けた構想が多いです。アルカの資料として見るにはあまり役に立ちません。

その中からちょっと1ページ抜粋しました。
古アルカのなにやら文が書かれています。下にあるほうは『ソノヒノキ』の冒頭のようです。

98年12月9日か。あのころ何してたっけな。……5日に鎖骨折ったばかりじゃん!Σ(゜ロ゜;)!!

あの頃か……。しかも朝6時って……絶対アンシャンテやった後だよ。向こう10時くらいだろ、多分。じゃあこれはそのときのトークに触発されて書いた文書なんだろな。てゆうかこの日絶対学校いってないだろ、俺……orz

綺麗に書くと疲れると書いてあります。なので正式なつもりで書いたのでしょう。ここだけ黒緑の文字で書いてあります。ということはこの時点では既に黒緑色のxisは正式な色だったわけですね。多分このことは既にアップしてある古アルカの資料と矛盾しないはずです。

「vikhiranknot.jpg」をダウンロード

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デスパ式封筒(despel)

* 2007/06/09 20:30

幻日にdespelというのが載っています。封筒の一種です。アルカの文化品の一種ですが、実は作ったのはフゥシカです。
でも辞書には書いてないです。03,04年くらいのアシェットは今以上に閉鎖的でしたから、フゥシカが作ったものも認められない傾向にありました。それで私が作ったことになっているものが多いです。
ルフィなど、明らかに私が作れないものは出典を明示しましたが、デスペルなどの真相は歴史の闇に葬り去られています。

一方、本の醍醐味はさまざまですが、物を挟みこめるというのもひとつです。
挟み込むというのがなければ『耳をすませば』も成立しなかったでしょうね。あれは私も蛍も好きな作品でした。

先ほど金庫のアルカ資料を漁っていて、本の間から金が降ってきました。千円札3枚。なんでこんなところにあるのか不明です。夏目漱石なので最近のものではないようです。意味不明です。黒い金?アルカの資料の中にあったやつだしなぁ。でも3千円じゃ黒いとかないか。
全然覚えてないんですよ。もしかして蛍のへそくり?その線が堅いです。だったら使えないなぁ……。

一方、赤アンクノットを見てたらdespelの現物が挟み込んでありました。おぉ、懐かしい。てゆうかこんなところにあったのか。
というわけでアップです。スキャンしました。裏にフゥシカの和名が書いてあったのでそこだけはpixiaで修正しました。

「despel_hal.jpg」をダウンロード

「despel_hil.jpg」をダウンロード

俺の記憶がなくなる前に、リディアに言えなくて隠してきた本当の出自を書きたいなぁ。幻日は誤魔化しが多いよ。蛍やパルが作ったのはもっともっと多いのに。俺が作ったことにした資料ってかなり多いよな……。言葉関係はうるさかったからほとんど俺がやったことになってる……。数年前ならKakisさんの造語も俺が作ったものとして登録されてました。
第一、幻日の蛍の造語がたった100語ちょっとだぁ?ありえない!!5カ国語辞典翻訳とか蛍とパルでやったんだから、絶対10倍以上はあるはずだ。

*ちなみに今からそのフゥシカと会います。定期的にアルカやアシェットの相談をしているので。もちろん人工言語界の話も。

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小説版アンクノットのツッコミどころ

* 2007/06/03 20:06

小説版アンクノットのツッコミどころ

2007/05/27

3の夏に急に書こうと思い立ったのが始まりだ。リディアたちとの付き合いを文書化したら面白いのではないかなと。ところが当時から猜疑心が強かったので、厳重に管理しないとと思った。もし見つかっても小説だと思われるよう、ファンタジー仕様に変えようと考えた。これなら日誌に見えない。

しかも用意周到に名前まで変えている。リディアはディアだし、セレンはサイレンス。まぁこの2人だけ隠してるようで、後はオヴィ、クリスとふつうに名乗っている。

当時は多分夏期講習中だったんだが、西海とチャリで出かけていた。遊ぼうと言われたがこれを書きたかったので断り、旧シンドウまでいってノートを買った。CD売り場が拡張されたところは元々文房具で、そこでよく文房具を買ってたじゃないか。そう、あそこで買ったんだ、この500円のみずいろのコクヨ。

読んでみた。うわぁ、漢字勉強しろよ……orz

句読点の使い方むちゃくちゃ。点丸なしで文を繋げるな。しかもこの文書力で電撃大賞に応募しようとするなw

ドガァとかズシャアとか、SEは勘弁してください。

ブジョクとか、漢字で書けないくせに、しかも中3のくせに、生意気な言葉を使わないでください。

あまりに幼稚で無知で馬鹿のくせに自分はすっかり大人なつもりなのが驚きだ。しかも、20台が大人だと思ってるのがなお恐ろしい。そりゃ確かに12年後の自分は3児の父さ。離婚も経験してる。だけどまだまだ子供だ。

それなのに中3が大人ぶっている。あぁあぁ……(;_;)

p8ゴルベーザ登場。……思い切りパクリじゃねーか!捻れよ、少しは!

しかも登場シーンの台詞がこう。いきなり教室に甲冑をまとって現れ、この台詞。

「サイレンス……貴様サイレンスだな……,私の名はゴルベーザ

この世を混沌の渦に落とし入れてやる者だ。止めたければ

この私を倒すしかない。私に負ければ貴様のディアも死ぬこと

になるのだぞ。さあかかってこい!!」

それに対するサイレンスことセレン君の返事↓

「は!?何だお前!?なんでオレの名前をしってんだ?」

いやいやいやいや!そういうことじゃなくて!(゚д゚;)

いきなり教室に乗り込んできた鎧がこんなことを言ったらドン引きですよ?

しかも小学校の教室に乗り込んで豪語するは「この世を混沌の渦に落とし入れてやる者だ」ですよ?日曜の朝にやってる何とかレンジャーに出てくる悪役が、世界征服狙ってるくせに幼稚園バスをジャックするのと同じくらい規模が小さいですよ?

 いやー、中3の男子ってこんな子供なんだねぇ。俺は学校ではクールで通してたし、シニカルでニヒルな奴だった。ヴァール相手にしか心を開かないような奴だった。

これで高校は偏差値70越えのクラスに編成されたんだから恐ろしいよ。日本の中学生にもっと文を書かせてやってくれ。

 そりゃ今ほど複雑な思考もできないし、神経症の悩みの深さも浅いわな。

 そう考えるとつくづく小松さんは凄い。ブログもHPも見ていたようだ。あの年で俺が新生人工言語論を読んで理解できただろうか。ないな。スレイヤーズを読みふけってる愚か者じゃ無理だ。小松さんは有能な外交官になるよ。

 ところで、自分の浅はかな文を読んでいて驚くこともある。それは12年経っても俺は俺だということだ。

 そもそも俺の自我は中3から連続している。リディアやフゥシカに会ったころはいまの自分と連続性のない存在だ。エラスムスの第二の誕生というのが中3に起こったのだろうな。

 その連続性の証明だろうか、いかにも文が俺らしい。

 まず、最初の文は「……ここは……どこ?」で始まる。場所を気にする点が同じだ。

 そして場面が変わるときに光に包まれるという設定。玲音でおなじみですね。メルティア光といっても差し支えない。

 場面が変わるときに光を出すという癖はミールから続いてると思ったけど、なんとこんなところから続いてたんですね。

 英語に影響されているところがいかにも厨。

なぜsilence?しかも別のページでは実名のqerenに引きずられてsirenceとなっているところが愚かしい。学べ、少年よ。

蛍と同じく要所要所に英単語を混ぜないでください。ツッコミどころ満載です。

p1「ここは本当にどこなんだ?ここはTokyoじゃ?」

なぜ素直に東京と書かんのか理解に苦しむ。

てゆうかお前、埼玉だろうが!

 リージョンコード間違えるな!

 

 それはさておき、俺との連続性に話を戻そうか。

 実はこの本は鉛筆と色鉛筆で書かれている。色で誰が喋っているのかを表しているのだ。例えば俺は青。リディアは緑。オヴィは紫。だから会話のたびに色文字で書かれる。ページをめくると色文字だらけ。後半キャラが増えると虹もびっくりなカラフルさ。

 色にやたら細かい俺の性格が残っている。薄い文字は読みにくい。でも、誰が喋ってるのか分かりやすい。男女の言葉の差が少ない言語では役立ちそうだ。

 あと、戦闘シーンが細かい。誰がどう動いてみたいなことが細かく書かれていて、これを元に動画を作れそうな感じ。

 一方、誤算もあった。俺はここ最近、小説版アンクノットを思い出していた。そこに出てくる自分がなんともユノベースのルヴァル気質で健康的で羨ましかった。小説の中の自分は勉強も運動もできて顔もいい。

それはぶっちゃけ現実と大差なかったけど、少し性格が違った。そりゃ女にもてるだろうよみたいな優しさや芯の強さがあった。現実の方はもう少し暗かった。

 けどまぁ、あくまで自分モデルだからそんなに別人じゃない。基本的に小説の俺も現実の俺も同じ。だから、このころの俺は今よりずっと強かったんだなぁと思っていた。当時の屈託のない自分に戻りたいななんて思って、そのヒントを探しにこのノートを開いたんだよな。

 ――と思ってたんだけどねぇ。実際に文を読んでみたら、サイレンス君はプライド高いわシャイだわインナーだわ神経質だわで、結局高校から発症して今の俺まで連続する病の萌芽みたいなものをきっちり持ってたよ。

 いまの自分を救うつもりで読み出したけど、むしろ見つけたのは自分がこの後病気になるべくしてなったという証拠。やるせないとはこういうことか。

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アルディア序文

* 2007/06/03 19:52

アルディアは幻想話集アティーリの一遍です。元はセレンが1995/8/10に書き出した『小説版アンクノット』です。これをアティーリ仕様に書き直したのがリディアです。
今回、アティーリを制アルカ訳しようということになり、ようやく暖めた企画がスタートしました。制アルカ訳に際し、和訳を作ろうということになりました。

http://ardia.blog109.fc2.com/にてアルディアを連載します。

まず日本語で旧アルディアをリライトします。旧アルディアはどちらかというと小説風ではなく年表風だったので、『小説版アンクノット』を参考にラノベ風に変えました。
中学生の考えることなので、玲音の書に比べて浅いです。一部私小説ではありますが、こどものおもちゃ感は否めません。

紫苑や玲音はリアルファンタジーでしたが、アルディアは経典だからか、ご都合主義です。
主人公の一人、異世界の少年セレンはなぜか始めからアルカができるし、アンティスにも対応しています。だけど異世界から来たのでアトラスは初めてという設定です。

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axslai

* 2007/06/03 18:42

純粋主義のリディアと違って、私はアルカを変化させた者はそのまま記載しようと思う派です。
ブログを意味する新語が先日リディアに認知され、アシェットに認知された。既存のslaikaxkではなく、axslaiが。
しばらくは並存するだろうが、私の予想ではaxslaiが勝つ。

そうなるとネット発の単語で初めてアシェットに登録される単語ができることになる。
現在までに、蛍とパルが日本人では登録されてきたが、ネットはいなかった。
一語でも登録されれば幻日に入れないとなと私は思う。客観的事実を残しておかないと後で語源欄に困るからだ。

それで以下のように登録しようと思うのですが、恐らく本人にとってはどうでもよさそうだなぁ。あくまで情報を管理するための暫定的なものということですが。

axtan
18:seren:axtan(書く人)←グモソ語Kakis(書くの連体形)←グモソ語Kakis Erl Saxの略
著者、執筆者
[vest]
アシュタン、宮川書士(みやがわかきす)
[kirs]
(pek 5, dia az vio, sel e nene, palt)ハルヴァ。日本人。新生人工言語論を介してアルカを私的に使った。『紫苑の書』の直訳翻訳を手がけた。

――あれ?そういえばリディアとタメだったんですね。あ、でも学年は向こうがいっこ下か。

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n対語と造語法

* 2007/06/03 11:00

英語でboy,girlと覚えなければならないところ、アルカだとmani,manaのように規則的に覚えられます。これがn対語です。アプラウトを活かした覚え方です。複数の語を覚えるよりも効率よく覚えられます。
覚えねばならない単語を減らす方法を私は語彙圧縮法と呼んできました。n対はアルカに根強い語彙圧縮法のひとつです。

ところでこのn対、欠点もあります。母音部分しか違いがないので、聞き間違いに弱いです。
語形が短すぎたのが問題だったかもなぁと思います。
そこで、n対を使ってこんな方法もあるよという思考実験をしてみました。

アルカの場合、中心形はuでアプラウトします。少年少女をまとめた概念はmanuです。
この中心形という概念をデフォルトにしてみたらどうでしょうか。

例えば古アルカで女はminと言います。このminというのを男女という意味にします。男女の違いをなくした中心形を作るということです。
で、男か女か言いたいときは、中心形のminに接頭辞なり接尾辞なりをつけるのです。例えば男ならalmin、女ならisminとか。適当ですけどね。
同じalという接辞を使って、男はalminで女はminalという方法もありですね。その場合、聞き違いはさらに減ります。

中心形に接辞をつける方法はアプラウトと違って「付け加え」という作業ができるため、語形が長くなるという欠点があります。あまり使わない男女という中心形のほうがよく使う男よりも語形が短いのは違和感があるでしょう?
それに、男が5文字もあると長い気がします。それでアルカは付け加えは止め、「付け替え」で済むアプラウトを取り入れたんです。語形を長くしたくなかったので。その代わり、聞き違いに弱いです。一長一短ですね。

個人的には案外混乱しないでアプラウトしてるので結果オーライだと思っています。設計段階では誤解が多そうだと思ったんですが、fanと聞いて男だと思うことはないです。慣れですね。どうせ慣れるなら語形が短い方が便利だと思います。
ところで、よく考えてみればI win, I wonなど、英語はアプラウトで時制を表しますが、間違えないですよねぇ。英語の場合は文法的なことでアルカの場合は語彙的な内容ですが、アプラウトを聞き違えるかどうかという点では共通してます。そして英語が間違えないでどうにかなってる以上、アルカもどうにかなるべくしてどうにかなったんだなと思いました。

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四人称代名詞

* 2007/06/02 23:36

四人称代名詞はemです。総称などを表します。
蛍クライシスの少し前にoniからemに変わりました。emは無語源です。

oniは長く使われていましたが、頻度が非常に少なかったのでスイッチできました。
oniは総称の用法が恐らくなかったと思います。emがガンガン使われるのは総称用法が確立したからでしょう。

oniはなんだっけな……エスペラントにも同じようなのがあった気が……。
エスペラントのそれはオムニバスとかのomni-から来ているんですよ。
アルカのoniがomni由来かどうかは謎です。

oniは大学の論文でも使っていた術語です。
その当時は生成文法のproと同じ意味で使っていました。先生には同じ用語があるなら既存のものを使うようにと注意された覚えがあります。若かったですね。

紫苑を書いたのは蛍クライシス以降だから、emはまだ私の中で定着してませんでした。
玲音のころには定着したのかな。多分、玲音のem率の方が高いはずです。
そう考えると、紫苑玲音間でemは総称用法が確立してったんでしょうね。

アシェットによる古い資料の分析は大体こんな感じです。
誰かの資料を見て、AB間の期間の間にXという変化があるから、このころαという事柄が起きたのだというような推論方法を取ります。
後は概ね使徒の記憶と食い違ってなければ正しいこととして通過します。

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印象的な言葉

* 2007/06/02 19:31

『玲音の書』より、印象に残った言葉を集めました。
ノンブルは付いていません。
2006年11月29日に作成されたメモ帳からコピペしたものです。

「saakvot.pdf」をダウンロード 

私が今読み返してみて気に入った己ベスト4:

xier:既製品の娯楽じゃ楽しめない。楽しみ方は俺が決める
alis:履きましょう、あなたのためならその実用性ゼロの靴を。
flea:世界で一番十分です

yan axte et:それでもその唇は神を祈っていた。

↑召喚士玲音なシーンより。健気だな……。

感性は人によって様々。貴方はどれがお好みですか。

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アルカ

* 2007/06/02 17:38

1991年に始まったアルカの歴史をまとめようという動きの下で編集・執筆したものです。
まず、「制定言語アルカ」というファイルができました。日付は多分メル13年で合っていると思います。
その後、そのファイルを基にさらにページを倍近くにしたものが、この「アルカ」ファイルです。
14年ファーヴァの月なので、はじめのファイルから1年くらい経っているようです。

従って、このファイルはメル13,4年ごろに書かれたものです。

内容は、アルカの歴史です。アシェットについて書かれたものはアシェットに多かったけど、アルカについて専門的にまとめられたものが少なかったので、大きなファイルを作ろうということになり、作りました。
でも人海戦術というか、結局アシェット保管の幻幻版にはいつも勝てないという中途半端な代物でもあります。

読んだのは蛍くらいかな……。いや、蛍、こういうのは読まなかった気がする。じゃあ自己資料?まぁせいぜい訳すときにリディアが読んだくらいか。長いくせにもったいないファイルですね。

なお、例によって中身検閲してないので、個人情報流出してるかも。てゆうか主に俺自身の情報なんだろうけど。
日本語名とかも書いてたか?俺の名前は日本人のものではないからなぁ……。

さて、このファイルは古アルカについても言及していますが、制アルカについては中期(蛍やアシェットとの実用段階)に差し掛かったか、それより前くらいの段階です。
基本的に死語の古アルカはまとめ的に説明していて、制アルカの説明がメインになっています。
ネットで公開なんて夢にも思わないころで、皆さんがご存じないころです。

国際マフィアとか勝手なこと言われてますが、基本的にそんなことはないと思うし、少なくとも学級的な側面を持った連中だと思っています。

古アルカの資料で日本語化&電子化されたものの中では、これと赤アンクノットが大規模なものでしょうね。今回のは歴史が見えるという点で制定語彙系幻字とは違うし、アティーリの設定でしかない青本やアルバシェルトや新生古アルカと違って、生々しいです。

「sadarka.pdf」をダウンロード 

これを見て、制アルカ後期についてもいずれ歴史を述べるときが来るんだろうなと思いました。そのときは中期までに比べて厄介でしょうね。

アシェットと非アシェット(日本知人、ネット日本、ネット韓国)などにまず分類するし、アシェットもノンネイティブ(セレンとか)とネイティブ(紫亞とか)に分けなければならない。

制アルカは主に一人で作ったので登場人物が基本俺だけど、後期は公開しているから登場人物が多くなりそうです。既に後期の歴史に名を刻んでそうなKakisさんなどもそろそろ幻日に登録したり、HPのリンクにアルカウィキを加えることを黒田さんにお願いしたりする時期かもしれません。時代は動いてますねぇ。

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幻日辞典Ver1.0

* 2007/06/02 17:14

制アルカをリーザ先生に依頼されたのは2000年の春ぐらいだった気がします。11月に私が独自に作るように許可を取ったけど、ミールの書とかで忙しくて結局作り出したのは大学2年からだったかなぁ。とにかく7月にリディアと結婚したときは幻字を作ってた記憶があります。

そんな感じでノロノロ作っていました。しかも当時は今とは比べ物にならないくらい変化が多かったです。アシェット公開前で、リディアやメルなど内内にしか知らせてませんでした。
彼女らと試作品を何度も試して、段々今のアルカになっていきました。強いて言えばこの時期が初期の制アルカですかね。

アシェット公開後も相当変わりましたが、主に公開前の制アルカをプロトタイプ制アルカと呼んでいました。フゥシカか誰かがそんな風に呼んだような記憶があります。

幻日辞典ははじめワードで作っていたなんてことを昔話したかと思いますが、アップしたことはなかったですね。
Arcaフォルダの中から最も古い幻日辞典を探しました。ワードで作った制アルカの辞典です。

「sidklel.pdf」をダウンロード 

当時のファイルは音声記号をSIL DOULOSで書いていたようですが、このフォントがないので化けてしまいました。なのでIPA93を落として代用し、PDF化しました。変更したのはフォント名だけです。内容は一切手付かずです。
てゆうか時間がないので内容はチェックしてません。案外個人情報とか入ってるかもしれずヒヤヒヤせんでもないですが、全部見直す余裕はないです。

この辞典のアルカはプロトタイプで、アシェット公開前です。日付を見ると記憶に一致してます。幻字を作ったのが夏で、これが冬でしょ。だから……半年でこれくらいは書いたことになるね。いや、違うか。このファイルを作成したのが12/19だから、半年で辞書が作れる段階に移行したんだ。

……てゆうか、ここにも12/19かよ!!(#`д´)ノ
そもそもはかつての親友ヴァールの誕生日なんです。蛍クライシスは月曜病だったので、たまたまあのとき月曜だった19日にぶつかっただけなんですよね……。

このときはリディア結婚半年くらいで、別れる1年くらい前ですねぇ、懐かしい。

<プロトタイプ制アルカとは?>

公開しているアルカの原型となったものです。古アルカを参考にしています。先験語ですが、古アルカ同様、自然言語の語彙が流入しています。純粋性では現在のアルカに勝てません。

煩雑だった古アルカを簡単にしようという意図があったため、品詞が少なかったりします。また、現在のアルカとの一番の違いは文字と音節です。
このときの幻字は子音字の周りに点をつけることで母音を表していました。点の位置で母音を示し、点がなければ母音はアでした。考案者はメルだったと思います。

音節はCVでした。非常に単純で、聞きやすいです。
ただ、実際公開に向け、アシェットの固有名詞は閉音節が多いため、不便だということになりました。そりゃそうだ。創始者serenがserenuになってしまうし。

単語も今とはかなり違いますねぇ。

今との連続性もあります。文型がSVOしかなく単純だということとか。あの単純さはプロトタイプからの延長で、古アルカの延長ではありません。実用版の古アルカは英語ばりに文型が多かったですから。

テンスやアスペクトも違っていたようですね。時制が3つ?へぇ……。
複合時制があったみたいです。結局いまの制アルカでも使徒によって複合時制が付け加えられました。例えばan fel-ai arka(前も今もアルカを勉強している)のように。
今のアルカが複合時制を自然と持ったのは古アルカの延長でしょうね。プロトタイプまで複合時制は存在しましたが、その後私が消し、さらにその後自然とアシェットが復活させたわけです。

文字が一部化けている文がありますが、これは当時の幻字を仮名で表記していたからです。幻字が仮名に戻っています。

n対はこのころからあったようですね。ただ、n対の内訳が恐ろしく細かいです。なるほど、こりゃ実用に耐えないと判断されて消されるわけだな。

あれ……?n対、アプラウト部分にアクセントがありませんか?
アルカの欠点はn対のアプラウト部分にアクセントがないことだと豪語していましたが、プロトタイプの段階ではその問題をクリアしていたようです。うわぁ、私の記憶は鶏だなぁ。

インデックス語なんていう語彙圧縮がそういえばありました。すっかり忘れてたよ。これ、人工言語作成に役立つかもしれませんね。アルカは採用しませんでしたが――

hu:hupa:期
ko:kopa:代
be:bepa:年
vo:vopa:月
xo:xopa:週(使徒週)
nu:nupa:日
zo:zopa:時間
fe:fepa:分
le:lepa:秒

――なんてものがあったようですね。今だと――

moc
mec
sal
sil
sol
sel
fea
fei
feo

――なので、確かにインデックス語のほうが覚えやすそうですが、区別しづらそうです。だって日本語でいえば「三pa」=年、「四pa」=月、「九pa」=秒みたいなものでしょ。

<辞書作成の思い出>

今思えばこのころは言語をゼロから実用段階まで作るのは初めてでした。改訂はしたことあるし、実用じゃなきゃ作ったことはありましたが。
辞書だってこんなにたくさん作るなんて思ってなかったですよ。新生人工言語論にかけた時間よりも遥かに遥かに長いんです。私がアルカを可愛がる気持ち、共感していただけますでしょうか。

はじめはワードをダブルクリックしただけだったんです。
白い画面が出てくるだけ。何もない、無地。
そこに自分で一文字ずつ打ち込んでいって、このワードファイルができた。

でもこれだけやってもまだプロトタイプ。右も左も分からない。何の概念に単語を当てればいいかの指針もあまりない。大海に投げ出された感じ。
そこからさらにPDICで作業して、ひょんなことから蛍と出会い、研究が疎かになり。さらにアシェットとも蛍のことで仲たがいしてさらに研究が遅れ。でもその後蛍が加わったおかげで幻日の作業は逆に進み。

で、蛍クライシスの後は円熟したアシェットの話者たちと和解し、幻幻に移行したため、幻日は12000でストップ。このまま生涯変わることもなかろうと思いきや、ネットでアルカユーザーが出現。幻日のユーザーが現れ、ウィキまでできる結果に。
人生どうなるか分からんもんですね。

はじめは何もないワードファイルだったんだけどなぁ。
まさに無。
無の上に文字を書いていって、いつの間にか辞典という有になってしまった。

辞典を作り始めた人は、何からやればいいのやらと不安でしょうが、日々作ることで足場ができてきます。足場ができて安定すると、段々楽になっていきます。気長にやっていればいつの間にか辞書はできています。なんだか自分も読み書きができるようになっています。実際、そんなものです。一番大事なのは根気です。

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アルティス

* 2007/06/02 16:14

架空の惑星アトラスにある宗教です。また、地球上ではアシェットが主な信者です。
注意したいのは、あくまでアルカが背景とする文化の一環であるということです。宗教をやりたくて作ったのではなく、人工文化の一環で作りました。

とはいえ、はまりやすい体質の私は、メル14年前後ごろ非常にはまっていました。
嫁の蛍も一緒になっていたので、味方が同居している分、タチ悪くはまってました。
が、病気の入院と蛍クライシス以後、逓減していきました。

メル18年現在ではここに書かれていることを何一つやらず、ふつうの日本人をしてます。
当時の名残があるとすれば、キリスト教など宗教に対して避けがちという点でしょうか。
クリスマスケーキとか食べたくないです。てゆうか単にあのときクリスマスケーキを食べて入院したからかもしれませんが。

あくまで言語の文化背景として見てください。間違っても冒頭の文言を額面どおり受けて新興宗教扱いしないでくださいね(^-^;

それにしてもメル14年ごろの自分が見たらいまの自分はharvaそのものです。haizen!と言われることでしょう。
あんなに傾倒していたのに、時間が経てば薄れるものです。
あんなに懐いてた蛍が去ったのも同じようなものですね。強い想いもいずれは消えるものです。

「artis.pdf」をダウンロード 

あと2つファイルをアップします。次は一番古い幻日辞典です。

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コメント設定

* 2007/05/31 03:34

コメントを投稿する際には、「名前」と「メールアドレス」の入力が必須でしたが、
今日から両方なくても投稿できるようにしました。

だからといって、誹謗・中傷、スパムなどは禁止です!
見つけたら削除いたします。

それから、私が承認するまで投稿できないようでしたので、
それも変えました(すぐに反映されるようになったはずです)。

でも、ここのコメントって、利用率低いような気がします(^-^;

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アルヴィナ

* 2007/05/29 14:09

相変わらずブログ書くの苦手なクロです。

さて、今回は架空の星「アトラス」と、地球に実在する組織「アシェット」で実用されている
健康法の一つ、”アルヴィナ”をご紹介します。

以下、冒頭部転載

<アルヴィナとは>

ヴィード論のこと。
ヴィードとは万物に存在するエネルギーで、ユノ・ヴィル・ノアの3 種に分かれる。
3 種のトリニティはアルマといい、これもヴィードの1 種である。
アルヴィナは健康法の1 種で、アシェット内で実用されるほか、架空の星アトラスでは
世界的に広まっていると設定されている。
アルヴィナの論客はリディアが筆頭であり、クミール、フルミネアらが続き、セレンや
メルやリュウらも関与している。フルミネアや特にクミールは幼少期から比較的虚弱なほ
うで、健康への意識が高い。関心の高さが関与の度合いを示している。
アルヴィナの実践者はアシェットの全員だが、重視している者と軽視している者が混在
しているのが現実で、団体としての統一力は希薄。あくまで個人が活用する健康法という
位置付けが強い。

<対象者>

大病ではないが慢性的な病気や軽い病気を抱えている人。
病気ではないが何となく具合がよくない人。
健康診断などで芳しくない数値が出た人。

<レーゾンデートル>

個人用途の健康法である。アシェットが開発したものなので内部で使われているが、特
別な道具は必要としないため、誰でも行える。
大病を治すことが目的ではない。それは即座に入院すべきである。ただし、大病でも症
状の軽減にはかろうじて役立つ。
アルヴィナのレーゾンデートルは未病(病気未満)を健康に戻すことである。また、大
病以外の病状を軽減することも含まれる。
また、アルヴィナは診断の役目も担う。療法を実践するには、まず自分がどのような体
質であるかなどといったことを知らねばならない。
そこで、アルヴィナは体質や性格などを分類し、診断する。

<準備>

身一つでよい。
アルヴィナは薬を使用しない。中心となるのは食事療法、生活習慣の見直し、ルヴァン
(ヨガや腹式呼吸に近いアンティス独自のもの)などの運動療法である。
薬を使わないので安全性が高く、薬代もかからない。

<本稿の執筆経緯>

リディアが2003 年にエスタとセレンの件で精神を病み、回復するためにアルヴィナを練
り直した。
2006 年にリディアがセレンとよりを戻し、翌年子を産んだことで関係が強固になり、ア
ルヴィナの改訂と翻訳の話が持ち上がった。
また、リディアの産後の疲れ、メルの子育ての疲労、セレンの仕事疲れなどが原因でア
ルヴィナの必要性が増したことも原因。
以上の経緯で、アルヴィナを改訂することとなり、本稿を執筆することになった。本稿
は単なる訳ではなく、幻文のアルヴィナの散発的な情報を元に読める形式にし、さらにセ
レンが加筆したものである。

「arvina.pdf」をダウンロード

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アルカ英語版

* 2007/05/19 23:20

Word、10pで構成されています。
アルカ文法規則の簡単な説明がなされています。

作者は、セレン=アルバザード氏です。
(すみません、ブログは苦手です --;)

「arka_in_English.doc」をダウンロード 

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新ルシーラ

* 2007/05/08 01:30

挨拶が遅れましたが、
5月4日より私、クロが「新生人工言語論」の管理人となりました。
とはいえ、大したことは何も出来ないかもですが、
出来る限りのことはしたいと思っています。

みなさん、どうぞ宜しくお願いいたしますm(_ _)m

ブログにコメントを投稿出来るようにしました。
名前とメールを入れなければならないのですが、
興味のある方、是非コメント宜しくです(^-^)

*ちなみにこれはテストも兼ねて投稿しています。

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夢の終わりに

* 2007/05/03 12:11

120mbのファイルです。到底アップできないので分割しました。

手順

dia.exeからdia.13までダウンロードします。
すべてダウンロードしたら、そこではじめてdia.exeをダブルクリックして実行します。
そうすると勝手にzipファイルに結合してくれます。結合ソフトを新たに落す必要はありません。
zipは通常どおり解凍します。

内容

蛍少女期。躍動感有り。セレン画

selestia。セレン画。
フェルデンとダルケスが駆け落ちした。それを許さなかったアルミヴァたちは、アルデスとルフェルに相手方を殺すように命じた。アルデスはダルケスを倒した。それによってルフェルが怒り、ラヴァスに発展した。
一方、恋人を殺されたフェルデンは兄アルデスへの復讐をするため、刺客のルフェルに自分のセレスを与えようと殺される。
これは湖でフェルデンがルフェルに斬首されるシーン。この後、フェルデンは殺され、セレスはルフェルと同化する。
剣が刀である点に注目したい。

selestia。蛍画。

セレン横顔。蛍画。実は私は近視でした。

蛍少女期。自画像。中学生くらい?脚が女びてきている。

クミール=メテ像。リアルのほうでなく小説版の。蛍画。双鎌をふるうルシーラの少女。実際は虚弱にて非力。

蛍。小学生のころ。セレン画。やや物憂げな表情が愛らしい。

蛍。成人。セレン画。kon selと書いてある。今で言うkon secのことで、写真を見て描いたという意味のはずだが、このときは正面に座らせて描いているのでおかしい。kon selはもはや意味不明。そもそも俺は現在のものが相手のときは写真模写をほとんどしない。第一、正面の肖像画の写真など撮るものではないしなぁ。謎。
実際はもっと可愛かったと思うが、似てると評判……orz。

蛍。少女時代。水着。自画像。日本人の少女やなぁ……。

蛍。結婚式。セレン画。ピルテ(pil+te:黒くたなびく)という服を着ている。手のほくろまで忠実だなぁ……。

リディア。カラー版。セレン画。成人。座らせて描いたもの。猫目、猫口。紫亞もこうなるのかな。

リディア。グレースケール。やっぱ混血児とはいえ、外人の顔は怖い。俺は彼女に限っては可愛いと思うが。紫苑はこれを日本人風にアレンジして作られた。

arkhac手習い。セレン筆。これ、フォントじゃないんですよ。手書きです。

arkhac手習い2。長くなると結構圧巻だな。

世界地図欧州&アメリカ。一々アルカで書かれている。

蛍の『イラストで覚えるアルカ単語』から2p抜粋。ダジャレで覚えるというのが何ともいーね。
ふと思ったが、地下に財宝が隠してあるとか、蛍のインナーな性格を表してるので精神分析にもなるのかな。コレオリさんに診断していただきたいところ。

ウチの当時の家計図。蛍筆。

蛍がアルカを学んだときのノート2p。

世界地図アジア、欧州(カラー)。

神話のキャラの系図。蛍筆。

アルカの語法を蛍が学んだノート。

よく分からない資料だが、蛍による固有名詞のアルカ訳らしいもの。

10pに渡る、アルカの非言語(ジェスチャー)。人工言語でジェスチャーを公開したのは地球語以来かな。地球語はちょっと特殊な言語なので、エスペラントのようにいわゆるふつうに言語の形をしているものの中では、ここまで作りこむのは珍しいはず。アンティスに関与。レインもこれをやる。

アルミヴァの覚え歌の歌詞。俺、作ってたらしい。カラー。

蛍の自画像。帽子をかぶっている。夏かな。そうそう、これくらい可愛かった。俺より蛍の方が絵がうまい。さすが首席の少女だけあって、知的で清楚な感じ。あの、皇室の子に似てるよね、雰囲気が。確かにそういう和風なお嬢様ではあったなぁ。

神話のリディアがヴァルデを持っている図。セレン画。このリディアについては想像で描いたので、ヴァルデの資料としてみてください。てっぺんのは球です。これで面を食らったらそりゃネブラも逃げるわな。
これをモップと言い切った紫苑、テラスゴス。

エミス神。実は蛍の少女期がモデル。セレン画。

ある少女。セレン画。

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小ネタ

1:私は実は小説の中にふつうに自分の戸籍名を登場させていました。

2:玲音という名を選んだ裏話。実はこの名前はserial experiments lainという深夜アニメの主人公「岩倉玲音」から取ったものです。高校のとき、最もはまっていた病アニメでした。

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今日で

管理人が変わるため、最後にいろいろアップしたいと思います。

Kakisさんにはごらんいただきたいので、新ルシーラさん、それまではこのデータは取っておいていただけたらと思います。

*2007/05/03 10:09

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rsiila sad

『新生人工言語論』と『アルカの部屋』の運営は、紫亞56日の翌日、2007年5月4日より黒田氏に委任します。以後は彼の采配に任せます。

経緯

>でしたらお願いです、私にください。
>「新生人工言語論」は、アルカも一緒に私が大事にします。

分かりました。
新生人工言語論、およびアルカの部屋は紫亞2カ月の翌日、紫亞57日目から、黒田氏が支配者です。委託しますので、どうかよろしくお願いいたします。よしなになさるよう、心から願います。
あとで帰ったらメールでブログのパスワードをお教えします。また、ブログに新生人工言語論フォルダをアップします。

新生人工言語論

「xanto_e_miir.zip」をダウンロード

seren arbazard

*2007/05/03 01:28

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アルカに取り入れなかった日本語の俺的欠点

*精神が去年の12月状態になっていますが、記事の内容はきちんと言語ネタです。ただ、口調が素になっていて、毒フィルターも機能していません。友人に見せる口調と素で同じです。不快な悪寒がする場合は読み飛ばしましょう。我慢できずにパンドラの箱を開けた場合、それでもいいですが、掲示板等に苦情は出さないでスルーしてください。特に、地方出身の人は本当に読まないほうがいいです。

昨日、言語の毒を吐いた後に考えた。日本語を持ち上げたが、好きなところばかりではない。
日本語の嫌いな面を俺はアルカに取り入れただろうか。恐らく違う。嫌いな面は排他したはずだと推論してみた。

で、実際に検証してみた。俺が言語学の記事でスパーっと読み飛ばすネタ、興味のないネタは何か。
敬語、方言、オノマトペなど。あ……どれもアルカにないや。敬意表現しかアルカにはないし、方言を作ったのは俺ではないし、オノマトペは擬音語でさえほとんど用意されていない。

特に嫌いなのはオノマトペ。日本語を話していて最も恥ずかしい馬鹿馬鹿しいと感じるもの。
宮沢賢治に欠片の興味も示さないのは、「バカじゃねえのこいつ」的なイメージを小学校から持ち続けたから。

5年になって劇団に入って、台本読みの練習をさせられたが、あれが嫌だった。早口言葉や発音練習、それに何だかよく覚えてないが、「ぶんぶんぶぶんがぶぶんがぶぶん」みたいなきちがいとしか思えない謎の呪文を何度も言わされた。いま文字を打っているだけでも体温が高くなる。

オノマトペはなるべく使わない傾向にある。いや、オノマトペは女子供、およびきちがいとドキュンの言葉だというのが俺のイメージだ。小説で使うときも、戦闘シーンなど音を書く場面や、紫苑のような小娘の動作を表すときに使う程度で、後はできるだけ使っていない。
まぁ、多用するといつかアルカに訳そうとなったときに訳しづらくてたまらんというのも理由の1つではある。

一方、敬語は単に面倒くさいからアルカにはない。敬意表現があれば十分だ。

方言など始めから眼中になかった。俺自身、東京生まれの首都圏育ちだから、元々方言など知りもしない。日本語=東京弁=唯一の言語というイメージだった。
しかも出不精なので旅行にもいかないから、遠出は大阪くらいのもんだ。大阪に初めて行ったときは驚いた。大阪弁というのはテレビの中でアホなことを言う芸人が特別に話す人工言語だと思っていたので、街中で全員が漫才語を話しながら歩いているのを見てここは本当に日本か、というかここは本当に現実の世界なのかと驚いた。

自分は言語に対してうるさいくせに、右翼的で閉鎖的なので、異質なものに過敏に反応して排斥しようとする癖がある。ふつうはここまで方言を嫌わないだろう。

敬語、方言、オノマトペのほかに、用言の活用も無駄だと思っている。だからアルカにはない。
助数詞もいらない。俺は個と組など、いくつかしか使い分けていない。だからアルカには組などを除いて助数詞にあたるものがない。

漢字にも興味ない。言葉狩りなどもってのほか。独壇場は独擅場ですとかいう奴はいってよし。chairmanは男女差別とかいうやつは、よりいってよし。
だからアルカの字は簡単な25字になったんだろう。つくづく俺の言語美観を反映している。自分が下らないと思う要素は徹底的に排他している。
だからリディアたちが勝手に要素を付け加えるのは、けっこういけすかない。受注したんだから、受注品をそのまま使えよと思う。

難しくて今は廃れた言い回しも嫌いだ。爺が最近のガキは言葉を知らんなどと吹くが、よくいうよ。俺らからすればお前らの方がよっぽど言葉知らないね。
大修館のを読んでて思った。何が「羹に懲りて膾を吹く」だ?そんなのもはや知らんでよい。「彼は前回の失敗の印象が強すぎたため、羹に懲りて膾を吹いているんです」など、今のガキは(というか俺も含めて)「つーか、こないだあいつハンパなくやっちゃったっしょー?そんでマジトラウマっててさー、で、なんか超ビビリ入ってるらしいよ?」とか言う。少なくとも俺及び俺の周りの高校生大学生あたりは。厨房は知らん。

そう言えるならそう言えばいいだろ。意味は大体同じなんだから。つまり、死語なんざ知らなくても言い換えが効くので良いんだよ。第一、死語は使われないから死語になったんだ。化石を持ち出して偉そうにするなや。

「臥薪嘗胆」もいらん。「いつかぜってー殺す」でそれなりに通じる。ニュアンスなんて大した違いじゃない。どうせ人間は相手の話したことなんて数%しか覚えてないし。

大概のマイナス評価の難語は「マジうぜぇ」に集約できる。使いやすい言葉で便利だ。「ウザイ」と「いいんじゃない?」を使わない日は思えばないかもしれない。というか、この2つで形容はほとんど足りてる気がする。

評価なんて「うざい」「は?死ねよ」「いらん」「だめ」「ないでしょ」「ありえない」「まーいいんじゃない?」「いいねー」くらいで十分。副詞も「ちょっと」「バリ」「マジ」「ガチ」「ビミョー」「ソッコー」など、10もあれば足りてる気がする。

言語学やってて、無駄に頭の中に日本語知識はあるくせに、実際の俺の日常での語彙レベルはチーマー程度だ。そうなのは、親父が原因。親父が生きてたころ、一々飯時に衒学的なことをくっちゃべってきた。でも親父は頭が悪い男で、知識はあるけど脳はないという人間だった。そんな親父が嫌いだったから、俺は知識バカにだけはなるまいと思い、衒学を日常的には避ける傾向が強くある。

でも学問的知識は多く育ってしまったので、実際に喋らせると嫌に難しい言葉を使ってしまう。難しい話のときは頭いいんだなとか思われたりして気持ちが悪い。でも、ひとたびフランクな話になると一転してゲスになるので、周りは「??」と思うらしい。会社でも同様。

それはさておき、若者言葉を非難する爺より、むしろ問題はお前らだ。ITとかメタボとかケーバンとか、知らなかったらお前らお得意の化石語で言いかえが効くんか?効かないだろ。こっちは言い換えが効くから困らないんだよ。

あと、通時論にも興味ない。古典など一切興味なかったから、卒業試験でイヤイヤ蛍に習うまでは中学生以下だった。アルカに設定では300年以上変化がないのはそのせいだ。言語の変化というのを俺は嫌う。
新語も略語も若者言葉もアルカには設定してない。デフォルトで設定した単語以外は、欠損していた単語の補充しか認める気がしない。

どう考えても俺じゃアティーリや人工文化という概念には至らなかっただろうな。性格が頑固で閉鎖的すぎる。俺が世界を作ったら現代日本の都市部を模造するしかできない気がする。玲音だってそうじゃないか。

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佐久間(2007)『はじめてみよう言語学』

同僚には自分の過去を話してあるからだろうか、先日佐久間淳一(2007)『はじめてみよう言語学』研究社を鞄から出して勧めてくれた。研究社がここまで柔らかい本を出すとは……。

言語学の本を言語学関係でない人から勧められたのは初めてだ。どうも新刊らしい。
さっそく買って読んでみた。結論からいうと、言語学を知らない人にはお勧めできる本。良書。
町田健が出した『言語学が好きになる本』は出た当初買ったが、いわゆる一般人には案外難しいだろうというのが俺の判断で、やはり言語学のチュートリアルなんてこんなもんだろうと思った。

ところがこの本は簡単。リアルに高校生や中学生でも読めそうだ。
内容は包括的で、言語学の基本的なテーマを大体説明している。会話形式で進む内容も取っ付きやすい。難しいことは書かれておらず、読みやすい。
しかも1600円だ。本文の紙質はあまりよくないが、それはいいだろう。

ただ、内容が薄っぺらいのはしょうがない。詳しく学びたいならさらに別のを読む必要アリ。
特にここのサイトを読んでる人は人工言語の項を見れば、俺が言ってる意味がすぐ分かると思います。「ちょ……おまwww」状態になりました。
あの原稿なら、書く前に相談してくれればよかった。ネットとかで調べないのかな。

*2007/04/30 10:47

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紫亞51辞典

メル18年リュウの月ザナの日紫亞51日目幻日辞典

幻日を修正しました。メル何年何月何日という名は長いので、紫亞の生存日数を辞典名にしました。2桁でいまは便利です。数年は3桁で済みます。

今回の修正点

・格詞の語法を追加
・動詞の語法を追加
・形副詞の語法を追加
・例文中のハイフンを動詞媒介に修正

注意点

・語学のできないパルが品詞タグを登録したせいで、以下の問題点が残っています。
1:ayuanなのにiyuan
2:yuanなのにyuin。またその逆
3:その他品詞の間違い

これらについては設計者の私や語ヲタは訳語から解釈できるだろうから放置。
iyuanだけでも1500くらいあるので、手作業で直すのは面倒すぎる。

分かりやすくするために架空の例を挙げると、例えば「早く」が形容詞yuanになっていたりするが、訳語から副詞yuinであることは明らか。
なお、「早く」は形容詞の活用形だなどというおばかさんは相手にしません。(注:早くが形容詞だということに対して「国語教師逝ってよし」と過敏に反応するのは私の高校時代の嫌な思い出が原因です。国語では形容詞であるなんてことは百も承知。あくまで文法上の機能として外国語等では早くは副詞的に使われるかという念押しに、国語教師が意地になって形容詞だと言い張ったことで、国語屋ウゼェという感情が芽生え、未だに抜けません)

そんなことはさておき、注意点はそこです。
また、例文チェックをしてません。蛍やパルが残していったままになっています。
なお、語法もほとんど読まずにコピペしているだけなので注意がいるかもしれません。

辞書自体に古い単語が残っているのも問題ですね。
でも、12000もあると閲覧だけでも大変。バグ取りは気付いたら取っての繰り返しになりそうです。
まぁとりあえず私本人と日本人の語ヲタが理解できればそれでいいです。

紫亞51

「arka.dic」をダウンロード 

幻日はPDICで使いましょう。
環境を整えるには↓
http://kakis.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_4a32.html

*2007/04/28 19:07

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ExperimentCafe

誰もツッコミそうにないのでここでコメント。
先方の掲示板があまりに過疎化しているため。
上記はノシロによる多言語翻訳の試み。

注)私はノシロが嫌いです。というか作者が嫌いです。なのでロクなコメントを付ける自信がありません。客観視したい方はこれを読まずに、ご自分でカフェをお試しください。

>ノシロ文法一つ知っていれば、誰でも母語の単語を使って外国人と対話できる

――という謳い文句。
ノシロをA-B言語間における中間言語として利用するというシステムです。
早速使ってみました。

「つ、使いにくいわぁヽ(`Д´)ノ」

まず説明がよく分からん。説明どおり、元ネタ言語を日本語にして、対象を英語などにし、上のボックスにノシロ文法で書いて変換したが、変化ナス。上のボックスと同じものが下にコピーされるだけ。
試しにHPの文を入れたが、変わらず。基本語を使用しても同様。

どう使えばいいのか分からん……orz
とりあえず国際語云々言う前に、日本語が伝わるようにしてください。「よく読め」という前に「よく読ませろ」
同胞と母語でコミュニケーションできることを優先してください。

なお、画面が綺麗で「へぇ、すごいなぁ」と思ったが、学生にやらせたんだそうな。

私は仕事で翻訳もしますが、その過程で機械翻訳を使うこともあります。
機械翻訳があまりにしょぼいので、人間の翻訳はまだまだ滅ばないなと考えています。

機械翻訳は中間言語を挟むことがあります。なので――

>世界初の試みだと思います。

――というのはまるで的外れです。まぁ、ノシロワールドではそりゃ初でしょうけど。

なお、機械翻訳は中間言語を使っても、人間側に中間言語で入力させることはありません。そりゃそうでしょう。中間言語で入力なんて、テラメンドイです。
日本語を英語にしたい人は英語が満足にできないわけです。英語もできんのにわざわざ低質な機械翻訳を利用するためだけにノシロを学んで書くか?ないでしょう。

中間言語で書かせるという発想がそもそも人間の「怠性」に背いています。
日本人は日本語でしか書きませんよ。そのための道具じゃないですか、機械翻訳ってのは。
いまやエキサイトでさえタダで多言語翻訳を提供しています。それ以下の質の翻訳ソフトがあってもねぇ……。
しかもその記述にノシロ文法を使わなければならないとなれば、まして誰も使う気が起きません。

中間言語であるノシロ文法で書かせる以上、日の目を見ることはないでしょうね。
中間言語は使用者の目から見えないところに潜伏してなければなりません。

ただ、前進は良いことです。人工言語を実用しようという意志は好意的に映ります。ただ、現状では客が付きませんよ。それは事実。中間言語のノシロは翻訳の際の橋渡しとなる言語でなければならず、利用者の目に見えてはいけません。それではノシロのレーゾンデートルが覆えると考えるなら、賢明な判断ができている証拠です。えぇ、社会的なレーゾンデートルなんてなかったんですよ、私たちの趣味には。

>ブルガリア人やベトナム人はきっと驚くでしょう。

文が意味不明で驚くことでしょうよ、こないだのEllifさんとのやり取りでさえキツかったんだから。

言語の壁がそんな簡単に取り除けるわけないでしょう。母語を保ったままコミュケなんて非現実的。
弱者が強者の言語を使うという慣例は、今後のグローバリゼーションにつれて、収まるどころかますます盛ります。それが現実です。

最後に。フランス語でのサイト解説ができたようで、これはお疲れ様でした。むしろこういうことの方が普及型には大切だと思いますよ。

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pëce diaik

アスガル語「桃の話」冒頭部一行の音声です。アスガル→アルカの順で入っています。

アス語はアクセントが後ろにある高低アクセントで、鼻母音を多用します。アルカとまるで感じが違うだろうなぁと思っていたら、やっぱりずいぶん違いました。私が読んでも自分で中国の南方系を想像させるので、やっぱり言語的にそっちに似てるのでしょう。

始めのxは[dz]です。fは[X]です。始めが「ぞん あ」に聞こえるはずです。「ぞな」に聞こえたらアスガル語としては発音失敗です。

mo aine^の間は母音がmwaにならないよう発音しました。[s]はアルカより摩擦を弱くしました。アスガル語の手本がそうだったからです。摩擦の弱さも全体のもごもごした(いや、発音が悪いという悪い意味でなく、聞こえがモグモグという感じという意味で)破裂音や鼻音の多さを印象付け、中国語の要素を高めているのだと分かりました。アルカは例えばシェの音がかなり鋭く聞こえるはずです。

アルカの特徴がかえって分かりました。アクセントが語頭な上、文頭から文末にかけてカタセシスを繰り返して逓減する肺呼吸を採用しているため、文頭がうるさいです。endaの音がかなり大きく聞こえます。

あと、自分が言語として喋っているか否かという点で、スムーズさに明らかな違いがあります。アルカは言語として喋れますが、アスガル語は私は使っていないので、あからさまにぎこちないです。あまり期待しないで聞いてくださいね。

script

Xö äßië, mo ainë sï fa ainë ka xï.

arka: enda o endo xa-a xe im xe.

「diaik.mp3」をダウンロード 

*2007/04/21 07:40

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malmun van stem

現トラブ語版、玲音のセリフ訳。人工言語作者による他の人工言語の朗読。面白いなぁ。一昔前ならありえないことだったよなぁ。感慨深い。

script

torabas:Malmun ka ji van nehv os kiros. Ji nun Xion van bahl, Xizka ser.

*malmun(xante),ka(ka),ji van(e an),nehv(est),os(on),kiros(dert-ac)
ji nun(an et),Xion van bahl(mil e xion),Xizka ser(et xizka)

arka:xeltes! dert-ac est e an ka xante. an et xizka en et mil e xion!

感想

やはり初めて朗読すると恐る恐るという感じ。でも、面白い点も多い。
喋っているうちにnehv kirosの繋がりは迫力に欠けるかなとか、間に母音を挟んで一拍置いた方がセリフっぽいかなとか、そういう雑念が湧いてくる。

「俺の名を呪え」という意味だから、ここの「を」は際立ってもいいのではという判断。人の言語を勝手に変えてるなぁ、俺。

呪えのkirosで/c/の音が入ってるのはなんとも迫力があってカッコヨス。
最後は「静だ!」と威勢よく締めたいので、略語でなく、きちんと「だ」で終わらせてserを使用してみた。
こういうのが普及型で許されるのか分からないけれど、何度か練習して読みやすいのを選んでいったらこうなりますた。

ぜひ黒田さん、今日明日あたり同じ文を読んでアップしてくださいまし。本物のトラバスをリアルに聞きたいですm(_ _)m

「xeltes.mp3」をダウンロード

*2007/04/14 23:25

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"I nia veri saranger"

アルカの部屋なのになぜかトラブ語(^-^;

吹き込んでみました。an tial-e tin tiも一緒です。聞き比べると面白いかも。アルカはtの閉鎖音が目立つなぁ……。

「torab.mp3」をダウンロード 

*2007/04/14 19:46

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『音声教書』

*本稿は「新生人工言語論」の記事に音声ファイルを添付したものです。

音節・アクセント・音声


音節構造はCVのような単純なものから、CCVVCCのような複雑なものまであります
典型的なものはCV,CVC、CVCV,CVCCで、語頭の子音連続はそう多くありません
注)上記のうちCVCVは2音節から成る

また、CVCCであっても、音声的にはCCの間にシュワーを入れて発音することが多く、CVとCVCの2音節のように聞こえます
母音優勢な言語で、ソノリティ(音の聞こえの良さ)は比較的高めです

子音は閉鎖音がもっとも頻度が高く、とりわけtが頻出します
英語のニュースと違って摩擦音が目立つような感じではなく、朴訥と聞こえます
母音はaが一番多いです。総じて後舌より前舌母音の頻度が高いです

アクセントは拘束で、必ず第1音節にアクセントがきます
但し動詞は不定詞+時相詞というものでできており、時相詞のアクセントが優先されます
したがって、動詞だけは後方にアクセントが来るように聞こえ、このアクセントが動詞マーカーになります

尚、アクセントが強弱か高低かという旧来の区別は当てはめがたいですが、しいていうなら設定上は高低です
いずれにせよ、強い音節は自然と高くはっきり発音されます

複合語の場合は形態素ごとに副次アクセント(第2アクセント)が置かれることもあります
中国語などと違って声調はありません


以下は日本語を視座としたアルカの音声についての覚書です。音声学の概説程度の術語が要ります
喋るわけではない場合、読み飛ばして構いません
日本語と同じ部分は説明を省き、日本語話者が注意するべき点を重点的に述べています


発音編

1:単音

「oner.mp3」をダウンロード 

1-1:母音

a:[a]:日本語の「あ」よりも、やや横に広く口をあける

i:[i]:日本語の「い」よりも、もっと横に思いっきり開く

o:[o]:日本語の「お」より若干唇を丸める。ただし丸めすぎない

e:[e]:日本語の「え」よりも口を横に開く。そのため音が明るい。あまり口を開かないとシュワーになってしまう

u:[u]:日本語の「う」より少しだけ唇を丸める。丸めないとシュワーになる。丸めは、フランス語のu>アルカのu>日本語の「う」

シュワー:子音間にあらわれ、子音の聞こえを高める
・hem-in omi
 速く発音すると[heminomi]だが、単語の区切りをつけてゆっくり発音すると「ヘミンヌ オミ」になってシュワーが現われる
・atl
 tの後にシュワーが入り、「アトゥル」のようになる。ただしatulに比べればシュワー音は弱く短い

・同じ母音でも環境によって異なることがある。たとえば有声子音の前に来る母音は、無声子音の前に来る母音よりも音が低く長い
 つまり、kat(始まり)とkad(国)では後者のaの方が低く長い。ただ、いくら長いといってもaaより長いことはない

「ner.mp3」をダウンロード 

1-2:子音

日本語よりも数が多い
子音の連続が音節を作ることもある。例:atl→a+tl
有声無声の対立がある。音韻上、有気無気の区別は無い(音声学上は有る)無声音があれば対応する有声音がある(/s/があれば/z/もあるということ)対応するものを持たない場合は有声音である(/m/,/n/,/l/のように、ペアとなる無声音がない)ただしhは例外で、無声音しかない
どの子音もはっきり発音すること


・閉鎖音:しっかり閉鎖、しっかり破裂

p/b
調音法は日本語と同じ。唇を閉じて、頬をふくらまし破裂させる。f/vと区別すること

語頭では、有気無気の違いが明確にある。フランス語と違って語頭閉鎖音を無気にしないように
par:pは有気
bel:bは無気

尚、語末では、どちらも無気音になる。有声音と無声音の違いもしばしば顕著でなくなる
したがって母音の長さと高さでpかbかを区別する
ap aが高く短いので、子音は無声音のp
ab aが低く長いので、子音は有声音のb

pap pab bab bapで練習すると良い

papa 前のpは有気音。後のpは無気音
paba 有声のbの直前の母音aはやや低く長くなる

*bなどの有声音が語末にくる場合、その有声音を無声音化せずにシュワーを後続させることもある
たとえばpabにおいてbの後にシュワーを差し込む方法で、ソノリティを高める際に用いられる発音である

t/d
調音点は日本語と同じ。手を前に置いたら息がかかるくらい強く発音する


k/g
調音点は日本語と同じ。強く発音し、hと区別する。特に語頭の場合は強調して「でっっかい!」というときの「か」ぐらい強く
後舌が軟口蓋に吸着するのが分かるくらいしっかり発音する


・摩擦音:強烈に鋭く摩擦する

s/z
極端にいえば、口の中が涼しくなるくらい摩擦させる。zは[z]。「づ」[dz]にならないように
摩擦音は閉鎖音と違って持続可能なので、無声音から有声音に移行させることで発音練習ができる
たとえば[sss...zzz...sss]のように息を吐き続けながら練習する。区切って発音すると練習できない
sからzに変わっていることを実感するため、指先を甲状軟骨(のどぼとけ)に当てて発音する
zに変わった瞬間に指に震えが伝わる。母音の「う」と一緒に発音してしまうと台無しになるので注意
アルカの音声だけでなく、IPAなどに対応した言語音一般の発音練習法にもなるのでお勧め

x/j
s/zと注意点は同じ。xは少し唇を丸めた、深くこもった声。日本語の「しゅ」ほど唇を広げず、また英語のSHほど丸めすぎない
jは英語や日本語の語頭のように破擦音にしないように注意。フランス語の語頭と同じく摩擦音を保つ

f/v
口がかゆくなるほど摩擦させる。p/bと区別をつける。よく英語は唇を噛んでこの音を出すといわれるが、実際は噛まない
強く噛みすぎると発音不可能な唇歯破裂音を無理に発音しているように聞こえる。あくまで歯を近づけ、そこの隙間で摩擦を作る

h
語頭では[h]になる。後ろに何も続かない場合、hは調音点が前に動き、ソノリティを高めるために[x]などになる。ドイツ語のchの要領
語中ではしばしば[h]が弱まるが、消えはしない。ただし砕けた発話では殆ど消失に近い。tashat→tasat
また、[x]などになる場合、語を跨いだ次の音が母音でも[h]に戻ったりはしないのがふつう。
たとえばxon-ah aplesのhは[h]ではない。但しso-ahaの場合、ahaは時相詞内でひとつの単位としてまとまっているので、hは[h]になる


・鼻音

m/n
mはしっかり唇を閉じて、口の中で響かせる。語末でもしっかり閉じる。唇歯音[f][v]の前では唇歯鼻音になる
nは日本語と同じシステムで同化する。たとえばpの前だとnはmになる。ただしシュワーを入れると同化しない
mとnは正しく発音すると、慣れないうちは日本人には区別しづらい。日本語は最近mを[m]で発音しない傾向にあるからである。
あえて両者が聞き分けづらくなることを経験したあとに、正確に両者の聞き分けができるようになる

niは口を横に広げ、舌先を歯茎に着ける。日本語の「に」は[n]より後ろの調音点で発音しているので注意。
「な」と言うつもりで直前に「に」に変更して発音すると言いやすい

↓nの同化について ant 語末、母音、歯茎閉鎖音[t][d]の前では[n]
anp 両唇閉鎖音[p][b]の前では[m]
ans anl anr anc anm歯茎摩擦音[s][z]、歯茎側面音[l]、歯茎接近音、歯茎弾き音[r]、鼻音[m]の前では[N](日本語の舌をつけない「ん」)
ank 軟口蓋閉鎖音の前ではngの音になる
anf 唇歯摩擦音[f][v]の前では唇歯鼻音になる
※amnの場合、mn間にシュワーが入る。アムンに聞こえる


・ふるえ音(トリル)

c
舌先を歯茎で震わせるようにして発音する。舌先を歯茎に付けたとき、舌が余ってしまうと発音しづらい
たとえば舌が前寄りになるciは発音しづらい。舌が後ろ寄りになるcuで練習すると良い
ce,ciをきちんと発音するには、口をしっかりと横に開くそうすると後舌部が持ち上がり、その分だけ舌が相対的に短くなり、舌先から歯茎までの距離がちょうど良くなる


・側面音
l
舌先を歯茎に付けて側面から息を出す。舌先で弾くと日本語のラ行である弾音になってしまう
日本語の「ら」にならないように。tと同じ調音点。弾くと「だ」に聞こえる。rに比べて持続時間が長い

li:口を横に開かないと言えない。u-li-u-liという発音を交互に繰り返して口を動かす練習が効果的


・接近音

r
舌は口蓋に当たらない。舌先を巻き上げるのではなく、後舌を持ち上げる。このとき、舌が口腔内のどこにも接しないようにする
日本では舌先を巻くのが英語のr音と教えられているが、たとえば米音ではアルカと同じようなやり方で発音する方が日常的である
(余談:f音で唇を噛まない。r音で舌をカールさせない。これだけでも英語らしさは少しアップする)
母音の後ではrは持続時間が短く、母音と一体化したように発音される。arはaaより短く、aより長い。また、arはalより短い
al:aは低く長い
ar:aは高く短い


・半母音(半子音):w,yのこと。音節頭にしかこない。必ず母音が後ろにくる

w
すぼめた状態から一気に口を広げる

y
iの口から発音

「ark.mp3」をダウンロード 

2:連音

子音+母音
子音と母音が連続するときは、アンシェヌマンのように繋げて発音することがある
例:hem-in omi→[heminomi]


子音+子音
子音が連続するとき、区切って発音する場合は間にシュワーを入れる。
一方、繋げて発音するときは同化する。例:mivpab→mippab
同化すると音の区別が減るので、音声学上その場限りの同音意義語が増える

その他
m+f
im fis:mが唇歯音になる

母音+h
so-ah
 [x]
so-aha
 [h]
so-ah al la
[x] [a]


c,r,l
この3音は3兄弟。互いに並んだときは、c>r>lの順で同化する
sorlepl(ハイヒール)→[sorrepl]
seclei(写真本)→[seccei]

音の頻度がc<の順なので、ceiという音を聞いてもすぐにそんな単語はないと耳が判断できる
したがってceiと聞いてもreiかleiであろうと予想が付く。元の形を予想しやすくするために、c>r>lの順で同化する

3兄弟の頻度を利用した階層である。もしこの同化順序が逆だと大変である
secceiがselleiになってしまったら、selという語は既に存在する可能性が高いため、その語と勘違いしてしまう
だがleiがceiになった場合、cの付く語は少ないので、別の何かと誤解することは少ない


t+l
促音化する
ti et leit 速く言うと「ティエッレイト」。3兄弟と違って、llにはならない
小さい「っ」が入るような感じ。一瞬声門閉鎖が起こる
ただしitlのような場合はtl間にシュワーがいることが多い。単語が短すぎるからである。
ある程度長ければシュワーよりも促音化することが多い。たとえばsatlan(役人)がそうである
つまり、lの後に音が続くとき、促音化する。促音の代わりに子音間にシュワーを入れても良い

s+x
後の音に同化する
axsai→assai

有声+無声
シュワーを入れる遅い発話以外、容易に同化する
at bil bに引き摺られてtがdに同化し、[adbil]になる
ak gil [aggil]
ap bil [abbil]


「hasl.mp3」をダウンロード 

リズム編

語頭ないし時相詞の音節頭でアクセントが強くなる
原則的に第1音節が常に高く強くなるが、内容語は機能語に比べて強く高く発音されるし、どんな語でも強調されるときは強く高い

1:アクセント


axte:aにアクセント
axt-e:時相詞のeにアクセント

sasa ひとつめのsaは強く発音する。ふたつめのsaは低く半長になる


2:内容語とプロミネンス

プロミネンス(強調)が置かれるところは強く長く発音する。流れと強さを意識すること

内容語>機能語:miik(リンゴ)の方がal(~へ)より強調される
動詞の後の副詞<on(対格):lef-a tax pon(道を速く走った)。tax(速く)の方がpon(道)より弱い


an  ke-e  kif  leiate(私はよく本屋に行く)
中  強  弱   中      最後のeはちょっと伸ばす。母音で終わる文は少し伸ばす

an ke-a  ont  felka  im  fas(昨日は急いで学校に行った)
中  中 弱  強   弱  中


☆発声

喉を開いて声を出す。息を喉の奥から出して口蓋にあて、よく響かせる
これは上述の注意事項を実践できていれば自動的にそうなる
リズミカルな発音になるほど腹式呼吸に変化していく
日本語と比べると声はやや低め。その代わり声量は大きい


イントネーション


制アルカは高低アクセントなので、アクセントに覆いかぶさるように語末や文末にイントネーションが掛かる
イントネーションは音の高低で表わされるため、母音だけに掛かる(子音は音に高低を付けられない)
イントネーションが掛かる部分は音が若干伸びる
場合によってはアクセントの置かれた第1音節より音が高くなることもありえる

イントネーションは急上昇調、上昇調、平調、下降調、急下降調、中止調、昇降調の7種がある
7種の文字でそれぞれが書き分けられる。これらの文字は古アルカ由来である
また、イントネーションは文末でモダリティを表わす
例えば上昇は疑問や返答の要求などを表わし、下降は中立的な文の終わりを表わしたりする


以下は少し細かい説明です。手っ取り早く記号の意味だけ表で覚え、残りは飛ばしましょう


「文末音調と語音調」


1:はじめに

制アルカにおける音調は7種である。内訳は急上昇調、上昇調、平調、下降調、急下降調、中止調、昇降調である
また、音調には文末音調と語音調がある。
文末音調は文末に現われ、文全体のイントネーションを表わす。
語音調は語中の音節末に現われ、特定の音節のイントネーションを表わす

文末音調は肯定や否定や疑問など、文の論理を表わすほか、疑念など、話者の心的態度も表わす。
一方、語音調は話者の態度や言い方を表わすことに重点が置かれ、文の論理はあまり示さない
文末音調は7種の音調を持つが、語音調は下降調が欠け、6種の音調を持つ。これら13種の音調には全て固有の表意幻字が存在する。
文末音調を表わす7字はどれも古アルカから来ている。また、語音調を表わす6字は文末音調を表わす字をそれぞれ小さくしたものである。
ここで以上を図示すると、以下のようになる

上の字が実際のイントネーション幻字です。下段は下降調のみが欠け、形は全て上段を小さくしたものです
転写は?や.などの組み合わせで表わしますが、やはり幻字を覚えることに専念してください

「afi.mp3」をダウンロード 

2:文末音調

ここでは7種の文末音調について述べる。それぞれの幻字の由来を述べ、音調の意味や機能についても解説する

2-1:急上昇調:mileej:??

文字は古アルカの幻字mileejで、「高揚」を意味する。これはmilee(踊る)とjina(空)が語源で、原義は「空へ舞う」である。
mileejはミルフの使徒記号とよく似た字である。ミルフの使徒記号は「舞い上がる」という意味であるため、mileejと比べると字形のみならず意味も似通っている。
急上昇調は急激に高くなるイントネーションであることからこの字を当てた

急上昇調は意外感や強い驚きを表わす。
聞き手に急上昇調で問いかける場合、話し手は既に答えを知っていたり、聞き手に全うな答えを要求せずに、単に驚きや怒りを表わす場合が多い
たとえば"es ti ke-u??"(何で行かないのよ!?)といった場合、"es ti ke-u?"(どうして行かないの?)と違い、話し手は真に聞き手が行かない理由を聞きたいわけではない。
むしろ、行かない聞き手に対して驚きや怒りを覚えているといえる
疑問文の形をしていても実質疑問ではない。急上昇調では「純粋な疑問の意思」が漂白されている

2-2:上昇調:kuno,kuunosteira:?

文字は古アルカの幻字kuunosteiraで、「疑問」を意味する。上昇調が疑問に使われることが多いため、この字を当てた
注意したいのが"?"とkunoの"?"は同じではないということである。
たとえばWhat do you do?において"?"は疑問文を表わすが、イントネーションは上昇しない
このように"?"は上昇調でない場合があるが、kunoは純粋に上昇調しか表わさない

上昇調は聞き手への疑問や、自分の発話内容に対する自信の無さなどを表わす。
また、聞き手に対して返答を要求したり、行動を促したりする場合にも使われる
an to-i?(どうしようかなぁ)
ti os-i to?(どう思う?)

2-3:平調:sika:?.

文字は古アルカの幻字sikaで、「平ら」を意味する。平調は音の高さがほぼ変動せず、平らな印象を与えるため、この字を当てた
平調は文が継続していることや詠嘆を表わす。詠嘆の場合、そこで文が終止する。では、なぜ継続と詠嘆が同じ平調で示されるのか。
文が継続しているということは本当はまだ言いたいことが残っていることを含意する。
にもかかわらずそこであえて文を終わらせるという行為によって文全体に余韻が残る。ゆえに、平調は詠嘆の意味も持つ

2-4:下降調:gakon:.

文字は古アルカの幻字gakonで、読点を意味する。gakonは自然な下降を意味するのに使われていたので、制アルカでもそれを踏襲する
下降調は文が自然に終わる場合の音調であり、話者の心理としては言い切りや納得や賛成を表わす

2-5:急下降調:tempera:!

文字は古アルカの幻字temperaで、感嘆を意味した。
当時は急下降調以外も表わしたが、制アルカではそれぞれの音調を独自の存在にするため、この字は急下降調のみを表わす

急下降調は話者の落胆や怒りや驚きを表わす。聞き手に対する怒りや驚きを表わすという点で急上昇調と同じであり、実際のところ、急上昇調に置換できる例もある。
特にesを伴う文に置換できるものが多い。たとえば上掲"es ti ke-u??"は"es ti ke-u!"と置き換えることができる。

2-6:中止調:kili:!.

文字は古アルカの幻字kiliで、「切る」を意味する。中止調は文が突然切られたかのように終わるため、この字が当てられた
中止調は文末で突然音が切れたような音調である。
日本語で書き記すなら、驚いて「何?」と言おうとしたが、驚きのあまり「なっ…」と言ってしまうときに現われる音調である

文の最後の音はふつう若干長く発音されるが、中止調の場合、突然途切れたように発音するため、かなり短く発音される。
文の最後の音が母音ならばその母音は非常に持続時間が短く、子音ならば口の構えだけで実際は殆ど発音されない

2-7:昇降調:kim:!?

文字は古アルカの幻字kimで、「曲がる」を意味する。昇降調では音が高くなったり低くなったりすることから、この字が当てられた
昇降調は相手に対する疑心や侮辱心などを表わす。また、相手に対する不賛成を示すが、これも丁寧な態度ではなく無礼な態度である。
更に、聞き返しとしても使えるが、これもやはり無礼な聞き方である

制アルカでは一般に昇降調は無礼な言い回しとされ、あまり良い意味を持たない
日本語の「はぁ!?」の言い方と同じなので、この感覚は良く分かるはずである
したがってこの音調はできるだけ使わないほうが無難である

3:語音調

語音調は文末以外の部分の音調を述べる
文全体としては下降調でも、ある語だけは上昇調で発話するといったような場合に、語音調が現われる

自然な発話では個々の語や、それを構成する個々の音節は厳密に言えば何らかの語音調を持っているが、
実際に文字化される語音調は、その中でもとりわけ目立って書き手に注目されるものに限られる

ここでは6種の語音調について述べる
それぞれの音調の意味や機能について解説し、用例を挙げる。尚、意味は基本的にそれぞれの文末音調と同じである

語音調は一音節語なら語末に来るが、多音節語なら語末にくるとは限らず、語中に来ることもある
たとえばhomに平調を付ける場合、hom?.しかありえない
だが、xeltesに平調を付ける場合、xelの音節にかかるかtesの音節にかかるかで「xel.?.tes」か「xeltes?.」に分かれる

また、音節の切れ目についてだが、形態素間で区切れば良い
しかしxeltesのような単純語の場合はどこで区切れば良いか。片方の音節に子音が集中しすぎないように切れば良い。
つまりxelt,esやxe,ltesのようには切らないということである

尚、語音調の名は文末音調にtisを付けて表わす。語音調の小さな字体が語源となっている

3-1:急上昇調:tismileej:.??

 文末音調と同じ
用例:"an poros-au miir ke-i.son an ku-a nak miir.? im an in-i lu"
(ミールが来るって予想してなかったから、彼女を見たとき、驚いてミール!?って言ってしまった)

3-2:上昇調:tiskuno:.?

 文末音調と同じ。また、自分の発話内容の中で自信がない特定の部分を聞き手に確認するときに使う
用例:"arxa en as-a despa al varte xa-e kok? saa,tikno.? av-e 2 miu kok?"
(ヴァルテを封印した神がいるよね。その…ティクノ?だっけ、二人の子がいたよね?)
 この場合、後の文の?はこのティクノが二人の子を持つかどうかという文全体にかかる疑問の意味を表わしている。
それに対して.?は話題にしている神の名がティクノであるという確信がなく、聞き手にその名で良いか確認しているという意味を表わす

3-3:平調:tissika:.?.

 平調がかかる部分の母音は長音になり、間延びする。この間延びした母音はその単語に偉大さ、巨大さ、入念さ、間抜けさ、遅さ、感動などのニュアンスを与える
用例:"tu ut tas tio.tu et tas.?. soa"(それは単に大きいのではなく、こんなにもお~おきいのだ)

3-4:急下降調:tistempera:.!

 文末音調と同じ
用例:"kaxean elf-a an im an ku-i vat.! al lu"(犯人は私が待て!と言ったら逃げた)

3-5:中止調:tiskili:.!.

 文末音調と同じ
用例:"an ku-a to.!. im in-i la"(私は彼を見て「なっ…」と言ってしまった)

3-6:昇降調:tiskim:.!?

 文末音調と同じ
用例:"an na-u nak olta ti itm-a hord.!? ka nink"(私はあなたが外国で、なんですか、ほら、ダイヤぁ?を買ったと言ってもね、別に驚きませんけどね)
 この場合、話し手は聞き手がダイヤモンドを買ったことに対して疑いを抱いている。
話し手は部分否定をし、聞き手が買ったものはダイヤモンド以外のものであると考えている。
単にダイヤモンドを買わなかったと全部否定する場合、.!?はitm-aにかかる

*2007/04/14 19:06

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『幻字のくだらない覚え方』

小ネタですが。

「kolom.pdf」をダウンロード 

*2007/04/14 16:55

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幻検の問題例-解答解説

検定を作るのも時間がかかりますが、解答解説はもっと時間がかかります。
大変な作業なので、作者の方はぜひ解答解説を作成する時間もあらかじめ多く見積もっておいてくださいませ。

さて、先の幻検の解答解説です。幻検を見返しながらやってくださいね。配点は幻検にしか書いておりませんし、勉強になると思いますので。

「kne.pdf」をダウンロード 

*2007/04/14 15:08

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「簡易幻字タイピング」

幻字のタイピングを練習できるアプリです。
例によって.NETです。Frameworkのインストールが必要です。
また、明朝taphacもインストールしておく必要があります。
入力キーボードhacmはインストールが面倒なので不必要な仕様です。

起動すると画面に幻字が一文字表示されます。
表示された文字に相当するキーを押します。
正解だと次の字が表示されます。不正解だとアゲインになります。
それだけです……。

30分くらいやり続ければ幻字は覚えられ、紫苑も今よりスムーズに読めるようになります。毎日5分をしばらく繰り返すとスラスラ読めるようになります。でも、一番効果的なのは手で書いて覚えることです。

単語のタイピング練習を通して単語を覚えるアプリにしようかとも思いましたが、PDICに単語テスト機能が付いているので作るまでもないと考え、止めました。

*下部に幻字の名前を表示させるようにしました。文字の名前と一緒に覚えると効果的です。

「lotstolx.exe」をダウンロード

*2007/04/14 11:36

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「幻数ドリル」

私は幻字は読めますが、あくまでt,k,x,sなど表音幻字のことであって、アルカ独自の数字は苦手です。
アルカ独自の数字を幻数と呼ぶことにすると、私は幻数が苦手なわけです。
元々数字が弱く、小学生並みの暗算ができないという障害を抱えているため、余計苦手です。

そこで幻数に慣れ、しかも計算もできるように練習する一石二鳥な方法はないかと考えました。
結局、そんなの小学校のときにやった算数ドリルくらいしか思いつきませんでした。
しかし、なんだかんだいって学習の本質は根性です。公文式は算数に強いです。

かといって計算のワークシートを作っても問題数に限りがあるし、印刷も面倒。
そこで、アプリを作りました。四則演算を幻数で表示し、幻数でインプットさせてくれます。
ふつうにテンキーを打てばアラビア数字でなく幻数が出る仕組みです。

環境はいつもの.NETです。Framework2.0以降がインストールされていないと使えません。メル時計などと同じです。
開発言語はC#です。開発期間はあまりに簡単なため、設計も含めて1時間です。雑です。いかにも己用なアプリの匂いがします。

ちなみにアイコンは古アルカでpalalaという字で、「数」を意味します。制アルカで数を意味するalxの語源でもありますが、もはやずいぶん語形が異なっています。

ちなみに、今回は幻字を画像に変換する処理はしていません。メル時計Ver1と同じく明朝taphacをDLしませう。

立ち上げると問題が表示されます。数と数の間にある母音a,i,o,eは、順に加減乗除を示します。アルカの足し算は通常の引き算と間違えやすいので注意しましょう。ポイントは表示された問題を音で読むことです。例えば4-2はva i taのように。

使い方。
テキストボックスに回答をテンキーで入れ、エンターを押します。
当たればtea、外れればteiが出ます。もう一度エンターキーを押すと次の問題が出ます。テンキーとエンターキーだけで操作できます。終了は右上の×で。

マイナスを入力するときは「-」ではなく、半角で「-」をしっかり入れましょう。複数マイナスを入れると当然teiになりますのでお気を付けて。

始めは基本モードになっていて、1桁しか数が出ません。また、割り算もありません。
基本モードのチェックを外すと、2桁同士の計算になります。
なお、割り算は商だけを入力してください。

「zeptolx.exe」をダウンロード

*2007/04/14 01:29

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録霊徒然草

録霊徒然草のKakis氏、解離性同一性障害(DID)または多重人格(MPD)で苦しんでいる様子。

小学のときの出会いが生んだ人格ミトラと、中学2年に生まれた人格コレオリ、そして私らが知っている人格Kakisを巡る状況。
ミトラとコレオリはどちらも幼少期には存在しなかったが、いわゆる人格「食う」という方法で、人格としてのアイデンティティを高めた。ここしばらく優性だったKakis人格と対等に並び、数日で追い抜きを果たした。

現在、ミトラ・コレオリ・Kakisの3党体制。だが、増減は不安定で、いずれかが強く現れる。3者が競合するのは三国志の時代から普遍的なことで、障害とはいえ、人間の脳のすることなのだなと思った。
人間の脳の行う範囲内のことだから、ウィルスなどの仕業ではないわけで、ポジティブシンキングをすれば比較的良好だといえる。手足がない人や癌や悪性腫瘍を抱えて死んだ俺の親父よりはいい。

かといって、現状がいいとは思えない。厄介なことに、3人格以外に、家庭での人格などがある様子。学校での人格というのが書かれないところを見るに、ネット人格の3党体制は現実での屋外でも保持されている様子。ネット人格と外面が区別されないところを見るに、あまり外交的な人ではないのかなと思ったり。

私の感想を言うと、いきなりキャラが変わって驚いているというのがある。大きく変わった人間を見ると、途端には対応できないものです。だから、「こないだKakisさんのストーリーを読んでみたい」といったことに対する返答なのかなとかも思うわけだ。
例えば最近のログがまるまるこちらが要求したストーリーで、迫真な演技をしてくれてるのかというような解釈。これは当然ある、あるさ、文字でしか見られないんだから。

また、自称「電波キャラ」を見せ付けることで相手を引かせ、体よく人工言語界から身を引きたいのかという解釈。でも、回りくどいし、利点が思いつかない。ブログを更新しなければいいだけのこと。

というわけで、ほんとに障害なんだろうなとか思う。さて、その場合、俺はなんとも罪悪感を感じるわけだ。というのも、そもそも俺が「ストーリー聞かせて」とか頼んだせいで、眠れる獅子を起こしてしまったわけだから。
そりゃ俺も昔書いた小説見せて的な意味合いで要求したわけだが、事の発端は間違いなく俺の発言だ。ほんとに障害を感じてるんなら、罪悪感を感じる。

4/6のログを見ると、体調に影響を及ぼしている。
そんな状況でアルカなんかやってちゃダメです。
ネットも。

人間は突き詰めれば動物。俺はそう考えている。食べて排泄して性交して死ぬ合間に、人間という高等な生き物は色んなアクティビティを行うことができる。社会的な行為に費やす時間が多くなったから、人間は自分が動物だということを忘れがちだ。
でも、俺らは動物だ。栄養が偏れば、脳に影響が出る。不安になったり精神が乱れる。運動が足りず、電磁波ばかり浴びていると中毒症状を起こす。快適なホルモンが出なくなる。

思うに、古代人や原始人は多重人格で苦しんだだろうか。俺は専門じゃないから素人意見だが、恐らく、苦しまなかったはずだ。そんなことを考えてる余裕はなかったはずだからだ。
古代人になれとは言わないが、高度に生き過ぎている貴方は、いまより動物らしくした方がいい。

人格のコアが貴方の中にある。そのコアを傷つけないために、守護者の人格を作る。Kakisだったりコレオリだったり。彼らはみな、コアの守護者だ。生まれたときの人格が見つからない理由は、コアを守るためだと思う。
守護者はそれぞれ特技を持っている。生活のあらゆる場面に対応し、敵やストレスに応じて適宜守護者が出向くようにできている。

学齢が上がってストレスの内容が変化するごとに、守護者も新生される。年とともに新たな抗体を持つのと同じ仕組みだ。中学ならではの悩みに対し、コレオリが生まれたのもそう。
ラグナロクで壁プリが生まれたのもそう。電子社会における守護者の1人。

今後、新たな主人格が生まれることを予言していることも、今までの過去の経験からの推論のはず。そろそろ社会人になる年齢だが、当然そうなれば環境が変わる。フリーターでさえ同じ。学生という身分が剥奪されれば社会は貴方に別のストレスをかける。そのとき、また別の守護者が生まれる。そういう戦い方をしている人なんだと思う。それが多重人格の原因だと思う。

別にそれで苦しんでなければ放っておく。だけど、そうでもないみたいですね。
勝手な推論ですが、いや、蛍やフゥシカやリディアやメルの性格からのアナロジーですが、比較的傷つきやすい繊細な方ですか。
俺は非常に神経質です。傷つきやすい。で、俺はコアを曝け出して傷を作ってでも相手を倒す。目の前の敵を取り除くには、傷ついても真っ向から戦った方が早いからです。その辺が蛍たちとの違いのようです。

ブログを見ていて感じたのは、結構共通点があるんだなということです。ただ、対処の仕方が逆です。いい年こいて飲み会で騒いであの女がどうとかごちゃごちゃ言ってる下らないタイプの人間では恐らくないのでしょう。
内向的な方なのかなと思います。友人もそんなに多くないのかなと思います。笑えるくらい俺と同じですね。ただ、対処の仕方は違う。俺の方法がいいとはいえない。多分、足して2で割るといいんでしょう。

思い当たる節がありますか、例えば、自分の人生が比較的安定しているときほど、守護者となる人格が姿を現さないといったようなこと。
ストレスがなければ極端な話、守護者はいらないわけです。Kakisという人格もいらないわけです。PCの前で打っている肉体は例えば宮川大輔みたいな名前を持っているわけで、私はもはやその人が問題解決の鍵を握っていると思います。

いま、ミトラやコレオリやKakisなどの人格によって苦しんでいるなら、それは守護者として機能していません。白血病みたいなものです。いま、彼らは一時的にGeniusではなく、Le Diable Au Corps(肉体の悪魔)になっています。

本来守護者であるはずの彼らがなぜ自分を苦しめるのか。風邪を引いたときに、体がだるくなるのはウィルスのせいではありません。あれは自分の体が治すために苦しみを出しています。ウィルスは実は何もしていません。それと同じかもしれない。
守護者は貴方を治そうとして、あえて苦しみを出しているのかもしれない。問題はミトラでもコレオリでもKakisでも家庭内人格でもなく、つまり守護者ではなく、精神を蝕むウィルスにある気がします。

けったいなことを並べ立てましたが、簡単にいえば、問題の原因は多重人格ではないのです。多重人格が強く現れているのは白血球が病気のときに増殖するのと同じです。これを無理に抑えたらウィルスが暴れるだけです。

原因は、精神に侵食しているウィルス。こいつが悪い。肉体的な病気ではないため、殲滅するには別の方法を取る必要がある。それがさっき言った「精神活動を控えめにし、より動物的に生活する」ということ。

「コアが多少傷ついてでもいいからコアを前面に出すこと」も必要。人間の身体は安静にしているとどんどん免疫が落ちる。晒すことで鍛えられる。乾布摩擦や筋トレと同じ原理。それは精神も同じ。

以上2点がいまの貴方には必要だと思う。とにかく、人工言語なんかやってる場合じゃない。
貴方のブログは俺の日常生活でかなり上位の楽しみだけど、しょうがない。

あと、俺は貴方を気に入っているから、話くらいならいつでも聞く。
ブログでも掲示板でもメールでも電話でも面と向かってでも。
ネットから始まったサイコな付き合いも有りだと思う。
ただし――バラしてしまうが――実は俺は平日は自宅に帰ってないから、メールだと土日まで開けないけれども。

最後に。俺は本気で喋ってる。これが壮大なストーリーだったら、流石に怒る。

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『伝えるということ』

『玲音の書』のエンド、いわゆる第1エンドは私1人の脳内で作られたものです。

これは何というか非常に救いのない話です。家族、リディア、メルには「読んだら体調が悪くなった」と言われました。自分も書いていて具合が悪くなりました。ある意味呪われた本です。

ネットでも似たようなことを言われました。後書には賛否両論があるだろうなどと書いた覚えがありますが、「否オンリー」な結果でした。
きっと私がネットをやっていなかったら、玲音の終わりはあのままだった気がします。この、『伝えるということ』は存在しなかったと思います。

ケータイ小説などは読者のコメントを参考に話が進むことがあるそうですが、『伝えるということ』もそれに近いかもしれません。エンディングまで変えてしまうとは、読者の力というのはすごいものです。
この第3エンドを以って、私は『玲音の書』の正式なエンディングとしました。

「oktas.pdf」をダウンロード

*2007/04/08 09:47

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アルカの教科書と幻検の案について。

アルカの教科書と幻検の案について。
仕事っぽい空気が出ると嫌な感じなので、企画書というより学生時代のレポート風にしてみました。

「felleiano.pdf」をダウンロード 

検定が1回分付いています。問題文の音声は以下からDLできます。

「tenas.mp3」をダウンロード 

解答解説は付いていませんが、需要があれば付けます。解答した方はメールでも何でもいいですが、1~15番までの解答を教えてくれれば赤ペン先生(なつかしっ……)します。

ちなみに、あくまでテンプレとしてのネタなので、アルカについては本気にしないようにお願いします。レヴィン(タレス10級)になっても賞品とか出ませんから(笑

20点満点です。時間はそんなにかかりません。音声は何度聞き返してもいいです。問題が進むごとに音声はナチュラルに近付きます。
辞書など、何か資料を使ってもいいですが、その場合は総合点を半分に換算します。つまり満点でも10点になります。

大体、Kakisさんが6~8点取れる計算で作りました。得点源は異なるでしょうが、パルが多分同じくらい。
蛍がやったらこれも得点源が異なりますが、8~10点くらいの計算です。

私が1度しか音声を聞けない環境でやったら、16~19点くらいは取れると思います。
同じ条件でリディアとメルがやった場合、19~20点くらいの計算です。
リディアの場合、勘違いでもしないかぎりミスはなく、これでは易しすぎるはずです。

*2007/04/07 16:50

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魚楠さんのFGREP

――に勝手に加筆したプロジェクトフォルダ。

ただし、visualstudioなどがないと見れませぬ。.netがないと動きませぬm(_ _)m

「project.lzh」をダウンロード 

*2007/04/07 10:13

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鳥獣戯画

ねこ日記、その5。

本当に猫にしてみますた。人に何かをアペンドしたのは初めてです。
ついでに顔付きもちょっと猫っぽくしてみますた。

「unilei5.jpg」をダウンロード 

ちなみに、下絵はこんな。

「porxak_e_unilei5.jpg」をダウンロード 

大体においてペンは甘みや優しさがないので、私は鉛筆画の方が好きです。
それ以前に、まず技術力の問題があるのですが……。

*2007/04/01 12:45

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明朝taphacとキーボードレイアウト

キーボードレイアウトが正しく機能しないという情報を受け、再アップを試みます。

私の方では問題なく動いています。アシェットでも問題なく動いているので大丈夫なはずですが、念のため。

今回は同じキーボードレイアウトファイルですが、名前を変えました。同名だからややこしいのです。今回はsadhacm。DLして展開したらsadhacmというフォルダができます。フォルダの中にあるインストーラをダブルクリックすれば自動でレイアウトがインストールされます。

言語バーのキーボード記号を押し、一番下の設定を押すと、画面が変わります。追加ボタンでフィンランド語などを選び、キーボードのリストからsadhacmを選び、適用します。

*インストールが終わったら再起動するとよいようです。

また、念のためフォントも再アップします。私と同じ環境なので確実に合うはずですが、一応以下の表をあげておきます。これはキーボードレイアウトクリエーターの作業画面そのものです。新しい明朝taphacで表示されたsadhacmです。この時点ではlayout1という名前かもしれませんが、同じものです。この状態をそのままアップしているので、これで大丈夫なはず……。

「sadhacm.zip」をダウンロード 

「taphac.ttf」をダウンロード

*2007/03/31 21:53

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アルカンス

アルカンスはアルカのじゃんけんに当たります。
アシェットはコイン投げを好んでいましたが、人数が増えてからはアルカンスに移行しました。
コイン投げを多人数でやると、誰がどちらをコールしたか分からなくなるので、じゃんけん形式が人気になったわけです。

やり方はじゃんけんと同じようなものです。手は3種。スレア、ブレア、トレアです。神話と絡んだストーリーがありますが、ここでは関係ないので省略。とりあえずスレアは天のエルト信者なので上、ブレアはテームス信者で中、トレアは地のサール信者なので下とだけ述べます。

手の作り方

デフォルト:右腕を前に突き出してください。左手はふつう使いません。パンチするみたいに、拳を作ります。甲が上向き。これがデフォルトの状態。肘は軽く曲げます。
で、この状態から、親指を立てます。自分から見て、親指が左方向にニョキっと生えてる感じです。

「anda.jpg」をダウンロード 

スレア:手首を捻って親指を立てる。英語のgoodを表すジェスチャーと同じ

「slea.jpg」をダウンロード 

ブレア:立てた親指を曲げて、仕舞い込む

「bcea.jpg」をダウンロード 

トレア:手首を捻って親指を下に。go to hellと同じジェスチャーだが、アルカでは悪い意味にはならないので注意

「trea.jpg」をダウンロード 

アルカンスの仕方

「あーる・かーんせ・あん」という3コールで手を出します。
はじめの2コールは手を上下にブレさせるだけ。
最後の1コール、「あん」の部分で手を作る。
「じゃーん・けーん・ぽん」と同じリズムで結構です。

勝敗表

スレア→ブレア
ブレア→トレア
トレア→スレア

基本的に上から下に向かって勝っていき、一番下でループして一番上に勝つという感じですが、やってみないと実感わかないと思います。

なお、手の作り方は第9使徒が手首を骨折したときにアルカンスができないということで、別のバリエーションが流行りましたが、あっさり廃れて元に戻りました。

じゃんけんの手は形に志向性を持っていますが、アルカンスは方向に志向性を持っているようで、その違いは興味深いです。

文化的には、じゃんけんは子供の遊びで大人はあまりやりませんが、アルカンスは大人もふつうにするという違いがあります。

Slea Bcea 

この場合、左(表示画面によっては上かも)のスレアが、右ないし下のブレアに勝ちます。

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無料で人工言語の教材を作る方法

マイナー言語と英語の教材を比べると、前者はかなり使いづらく貧相です。理由はマーケットがないからです。お金をかけられないし、競合する教材がないから切磋琢磨も難しい。
いわんや人工言語の教材など貧相でしかありません。エスペラントでさえ貧相です。ただ、エスペラントはいい方です。教材を持っているからです。ほとんどの人工言語は教材がありません。

いまは出版しなくともネットで公開できます。色が自由に使え、折数を気にしなくてよく、更新も容易です。
版元も実際はPCで組んでいます。紙校正などの一部の作業を除き、ほとんどの工程がPCで行われます。版元が渡したデータを印刷屋が最終的に紙に刷って製本しているだけのことです。実際、版元は印刷屋に電子データを渡します(ただし、出力用紙も見本として渡します)

プロも結局はPC上で作業しているわけです。私たちよりマンパワーとマネーがあり、環境が良いというだけのことです。
従って、私たちで教材を作ることは可能です。つまり、人工言語の教材を自作することは可能です。環境の違いだけですので、環境を整えれば市販しているマイナー言語のものより良いものが作れます。環境が整わなくてもウェブコンテンツとしては上々なものが作れます。

そこで、今回は教材を自作する上での理想案と現実案をお話します。

まずは理想案から。ここより下、簡潔にするため、文体を変えます。

・教材を作る前に、綿密な計画を立てる。
誰が対象なのか、教材のメディアは何か、どのメソッドでアプローチするのか、学習者の背景は何か、目標(ゴール)設定は、など、Instructional Designを設計する。
IDは金銭および人月の問題で企業も行っていないところが多い。IDを徹底することで企業に対しアドバンテージを持てる。

判はかなり初期の時点で決めておく必要がある。フォーマットを作るときやDTPを組むときに判が大きな問題となるからだ。ワード原稿のときは何だろうと構わないが、DTPを組んでから判を変えるのは至難。
営業的から見ても判というのは類書との兼ね合いで重要だ。類書と違うというだけで平積みにしてもらえなかったり、最悪邪魔だと言われて返品される。3桁で注文が入ってまるまる返ることもある世界だ。ハリポタなど返品桁数がハネ上り、倉庫が大変なことになった。

学習者にももちろん判は重要。一般に教材はA5が多い。一方、大学向け教材などでは束が細くなってB5になることが多い。
学生時代のころ、B5の薄い教材をよく買わされたはずだ。あれは授業で使いやすいという理由がある。書店に並んでいる教材がA5ばかりなのは、電車の中や自宅での独学に適したサイズだからというのも理由。

・著者。著者はたいていその言語の作者となるだろう。
著者が編集とやり取りをし、原稿をアップする。ただ、これは自分1人でやる企画なので、実際のところ編集も自分が兼ねる。
原稿を校正し、DTPを組む前にワードなどで仮のフォーマットを組む。二度手間だが、初めての人がDTPを組もうとするとこの方が合理的。

・原稿整理が終わったらDTP。マックがあれば最良。DTPソフトにはAdobe社のInDesignを選ぶ。若手は最近これが主流。

語学教材にはしばしば「第○章」などと書かれた部分が四画の枠に囲まれていたり、CDと書いてあるところにCD円盤の絵が描いてあったり、「ヒント」とか書いてあるところが丸い枠で囲われていたりする。ああいうのはすべて画像で、文字ではない。デザイナに作ってもらう約物で、1点1点有料。
しかしデザイナも会社を出れば個人で、ただの人間。だから、私たちにも作れる。語学教材に使う約物はちょっとした小物が多いので、Adobe社のIllustratorなどを使って作ることができる。ウェブ公開なのでカラーを使っても構わない。

・イラレで作った約物や、ワードで作った原稿などを元に、インデザで組んでいく。このとき注意したいのがフォント。
一番見かけるウィンドウズに標準装備されているフォントは、出版界では使われないと思ってよい。
フォントを作成している会社は多いが、シェアが最も大きいのはモリサワだ。モリサワのフォントを使用していれば、とりあえず一般書籍と遜色ない出来になる。

モリサワのフォントは有料。私たちから見ればかなり高額だ。しかし、現在は税抜50000で年間契約が結べる。138書体が使い放題のライセンス契約がある。新ゴなど、日常目にしている一般的なフォントから、かなり変わった書体まで入っている。

DTPを組むときはフォントを使い分ける。そうでないと書籍のようには見えない。
タイトルと本文は最低でも分けるべきだ。例えばこれはセンスによるが、タイトルにはフォークを使ってみるとか、何でもよいが、バリエーションは出したいニュアンスの数だけ可能。ちなみに、欧文はヘルベチカが一般的。

柱とノンブルも付ける。ノンブルは必須だとして、柱があるとインクジェットで自宅で印刷して製本したときに便利。
なお、ノンブルはすべてのページに振らない方が本物の書籍のように見える。大扉などには振らない。ワードは自動で振ってしまうので味気ない。

・ほかにもあるが、DTPをクリアしたとして、あとはもう下版の段階になる。しかしこれはウェブ公開では不要。DTPデータをPDFに変換し、画像としてアップできるようにする。これで一応完成となる。ブログ等にて公開すればよい。

上記はあくまで理想案。個人が行うには実行費がかなりかかる。
仕事でデザインをしている人間でも、会社勤務であれば仕事中に人工言語の作業などできない。会社の端末にモリサワがあろうとインデザがあろうと、自宅の端末にコピーするのは違反。プロでも意外と環境は厳しい。自宅勤務なら可能だが。

そこで、現実案。より書籍のように見せたいという願望を捨てれば無料で人工言語の教材は作成できる。
もちろん、無料といってもホームレス状態ではない。言語を公開する人間にとって最も一般的な環境は、統計的に見ても、ウィンドウズ・オフィス・ネット加入だろう。この3点は外せない。
この3点を持っていない状況でこのサイトを見ている人間は少ないだろうから、これをデフォルトとした上で無料の作成を試みる。

・まずIDだが、これはIDに関する書籍を購入して勉強するものだ。だがネットがあればネットでIDの理念を知ることはできる。実際にデザインをするのは経験の方が物を言う。

・原稿はオフィスのワードで書けばよい。デフォルトなので無料で計上。

・校正はワード上で行えばよい。原稿整理もワードで行う。本来は紙校正の方がよいが、印刷代もケチる。インクは案外高い。

・原稿整理をしたらワード上で暫定的にフォーマットに合わせる。

・次にDTPだが、こういうデザイン関係で金がかかる。インデザなどは高額だし、フリーのDTPソフトはほぼないといってよい。ドロー系のフリーソフトで組むこともできるが、それは名刺やDMなどに使用するものであって、書籍のように多数のページを扱うのには長けていない。
従って、制限された環境でDTPを組むか、レイアウトなどどうでもよいと斬り捨ててワード上でできるだけ見栄えをよくする程度に抑えるかに分かれる。

・フォントはモリサワが有料なので、ウィンドウズ標準搭載のものを使う。これで無料。気にしない人は気にしないかもしれないが、印刷してみるとあまりの情けなさに目が眩む。「これだから人工言語は」と笑われること必至。
レイアウトをまったく気にしない人間が見ても違和感を覚える。デザインというのはふだんは気にならないが、違っていると違和感を感じるという厄介な存在だ。
だが、タダでやるなら安っぽい印象を与えるのは覚悟しなければならない。

・DTPを組んだ、もしくはワードでどうにかしたら、その後はPDFなどにして公開する。
PDFに書き出すにはAdobe Acrobatが必要だが、Primo PDFのような仮想印刷機がフリーで存在するため、それを利用すればよい。

・データを公開する場所は無料ブログ。一度に大きな容量をアップできるブログがよい。

これで完成。無料で教材が作れた。

一般的に、読者というのはレイアウトやフォントに疎い。「なんか安っぽいな。なんか売り物と違うな」という印象は抱くだろうが、そこまで深くは見ない。また、気付いても「語学教材だし、どうでもいいや」という態度になりがち。
そこで、人工言語の教材としては、ワードなどの機能を駆使して作ればそれなりのものができあがると考えられる。

むしろ大切なのは内容。学習者に何をさせたいのか、その教材の目標は何か、目標を達成するために必要な技能は何かなどをきちんと把握しておくこと。漫然と類書の真似をしたら、詰まる。
どう詰まるか?例えば英文法で一番売れているForestを参考に作ったとする。だが、目次をパクっている段階で、英語では説明が細かく必要な文型についての章がアルカではいらないというようなことに気付く。逆に、アルカにしかない純詞がForestの目次にはないので、どこに入れればいいのか迷う。その後も見ていくと動名詞だ不定詞だと、アルカにいらんことばかり書いてある。こうして30分もせず、使えない目録を投げ捨てる。

自言語は英語の文法と異なっている。類書をパクってもしょうがないのだ。無理がある。
自分でIDを立てないと、目次も立たないのだ。それがオリジナル言語の弱みというか苦労だ。

自分の言語の目録を人に分かる順序で組み立てることができるようになるには、よほど自言語に精通していなければならない。
また、この作業をしていると、自言語に足りない要素が見えてくる。
少し脱線したが、自言語の目次というか目録を作ってみると、自分の自言語への理解度が見えてくるし、足りない要素も見えてくる。
スラスラ目録が立てられるようになったら、少なくともノンバーバルな面に関しては精通している証拠だ。

閑話休題。目録を立てたら、目標に合ったアプローチを考える。
では、そもそも目標とは何か。アルカ能力を高めるというような抽象的な目標はIDでは目標とは見なされない。
アルカ能力を高めるには、学習者はどんなパフォーマンスをできるようになるのか。それが重要だ。

例えば「幻字が読める」「幻字が書ける」「指定した範囲の語彙の意味を記憶する」などといった具体的な能力に還元することが大事だ。
そして個々の能力をどの順序で身に着けていくかを設定し、個々の能力を獲得するためにどのようなアプローチが必要かを決める。例えば幻字の書きなら、幻字練習帳などのライティングメソッドでアプローチをかけるといったように。

また、これは少し難しい話だが、上記のはあくまで章ごとの文法シラバスでしかない。一般に、書籍に単一のシラバスを盛り込むことはよくないことだ。飽きてしまうし、効率が悪い。どうせなら複数のシラバスを絡める方がよい。
マイナー言語のシラバスは主に単一だ。文法か会話のいずれかで構成される。ところが英語教材の売れ筋を見てみるとまるで異なる。1冊に複数のシラバスが何とも見事に絡まっている。

人工言語の教材を作るときは、必ず複数のシラバスを絡め、飽きがなく合理的な作りにしたい。
例えば文法シラバスだけでなく、各章で扱う総合テーマを盛り込み、文法と同時にテーマ別の単語や会話も学習できるように組み合わせる。

また、問題演習も設けること。ただし、検定試験のない問題演習は非常に作りづらい。演習は試験対策として作られる。試験という型がないと、どう演習を組んでいいのか分からない。
そこで、人工言語の検定試験を設けることを薦める。社会的に意味のある検定ではない。自分の能力が現在どの程度に達しているかを計るための試験だ。こういったものさしがあると学習者は安心できる。もちろん、試験は能力を客観的に測れるものでなければならない。
そして、検定試験の形式に合わせた対策問題を演習とすることで、教材はさらに価値を増す。

まとめると、オリジナルのIDを組むこと・複数のシラバスを組み合わせること・検定試験をものさしとして導入すること・教材中の演習は試験対策とすること。これらが教材を作る上で重要だ。
この観点で見ると、人工言語にはこのような教材が存在しない。エスペラントを含めてもだ。

IDなどは日本語教師など、教育界で多く用いられる手法だ。また、IDの実践は講師など、教育界で自然と行われることだ。そして教材というコンテンツの作成は版元が行うものだ。これらの分野で社会人経験のある人間が人工言語をやってこなかったということが、このような教材が人工言語界になかったことの原因だろう。

エスペラントは人海戦術でどうにかなるかもしれないが、いまのところ現実にはお目にかかっていない。アルカも符牒言語として教材には興味がなかった。

だが、上記のような経験がある人間が率先して行うことで、具体例を提示し、多く存在する普及型人工言語の作者に恩恵をもたらすことができるなら、少しは休日を潰すのもよいかもしれないなどと、最近考えている……。週7日勤務になってしまうけどorz

最近、人工言語のために仕事をしているのではないかという錯覚に襲われてきた。紫亞がアルカに絡んでいるから、私の中で人工言語の重要性が高まったらしい。手元にいたらいたでギャーギャーとうるさくて大変なんだろうけど、会えない分だけ愛情が膨らむ。

*2007/03/31 11:26

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理系言語

理系言語、特にコンピュータのプログラム言語を見ていて思うのですが、あんまり言語っぽくないです。コミュニケーションの対象が人間ではなく機械であるため、いやに片言です。これ、人間相手だったらコミュニケーション成立しません。

BASICぐらいのころならA=A+1のように書いたので、「AはそれまでのAに1を足す」と言語化できたのですが、だんだん言語が横着してきて、最近ではこれはふつう「A++」とインクリメントします。これ、見たまんまでは日本語にならんでしょう。

だんだんプログラム言語は「最低限」のことしか喋らなくなってきていて、まるで冷めた夫婦の会話のようです。しかもコードは命令が基本ですから――
textBox1.Text="abc";
というのは、「今日の飯は鮭」と同じようなもので、何とも味気ない気がします。同じ内容でも「今夜は鮭よ♪」と書いてくれれば嫁の料理および嫁本人を食べに帰りたくなるというものです。

まぁ、コンピュータに味気を設けてもしょうがないわけですが、殺伐とした命令を見ているとそんな風に思います。return;(戻れ)とか見ていると、風俗で「次、バック」とか最小限のことしか伝えない男を想像してしまう……。
対COMは良いとして、対人はまずかろうと思うのですが、案外こういう男が最近の日本には増えてきたようです。

さて、理系言語ですが、最近の高級言語でさえ、人間の言葉とはかけ離れています。

読みづらい。でも、学習者が多い。便利だからです。Cみたいな宇宙語でも、便利なら人は学ぶようです。

ただ、今はまだ敷居が高い。人間は人間の言葉に慣れています。機械との言葉に人間が合わせる今の時代では、一握りの人間しかコードを書けないし、書かない。これは不便です。

例えば昨日の紫亞暦。親馬鹿根性で作ったものですが、例えば黒田さんがトラ暦、しゅわるつさんがガル暦とか作ったとします。
1月が56日とかそういう暦だったとして、メル暦と大してシステムが変わらないのに、DLしたメル暦を再利用してチャチャっとトラ暦やガル暦を作ることができない。似たようなものを作ろうとしたときに、プログラムを知らないと作れないというのは不便です。

例えば、私はPDICを使っていますが、PDICの用例欄で複数のフォントを使いたいです。でも、できない。あるアプリの一部だけ、ユーザが自由に改変して使うことができたら、それぞれの需要に合わせたものができる。でも、そういうことができない。たとえしてもいいと言われても、コードが読めないし書けない。

プログラム言語は、今後さらなるシェアを得るために、日常言語化していく必要があるなと思いました。プログラムしている人が自分がコーディングしてることに気付かないくらい。
日本語で文章を書いたことがそのまま解釈されるとか、いいですね。例えば、メル暦のシステムを文章で書き込んで、「グレゴリオ暦を入力する欄をこの辺によろ。ボタン押したら左のこの白いとこに結果表示ね。あ、幻字使うから、日付の数値を元に画像化して適宜配置してね」とか。

コンピュータに「適宜」という言葉が理解できたらどんなにか便利だろうと思いました。

*2007/03/31 09:08

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紫亞暦

娘のことばかり気になる。
「紫亞、いまごろどうしてるかな」と聞くと、「寝てるか泣いてるか飲んでるかでしょ」とそっけなく帰ってくる。味気ない……。

しかし、顔がいつになっても猿以下だ。もう何日経ったんだ、いつまで宇宙人みたいな顔してるんだと気になる。
そんなことを考えてたら、ふと思い浮かんだ。

「紫亞暦」

――が、すぐに封印した。これはやっちゃいけない。
夕月に悪いからということではなくて、アシェットはそういうことにいま凄く敏感だからだ。

後継者問題とか、お金のこととか、ある。人間、金が絡むと、怖い。
いらん争いは案外下らないものから起こる。それと、案外下らないことを先方は鬼の首取ったかのように指摘する。そんなもんだ、どこでも。

紫亞暦などアシェット内で言おうものなら、現状、ギャグにならない。それだけ祝いの裏でピリピリというのはある。

TPOっていうのがある。同じことでもやっちゃいけない場所とOKな場所がある。裸になるのは風呂ならOK、街中ならタイーホ、それと同じ。
紫亞暦も、個人のブログでなら問題ない……はず。

そんなことより、まずは親馬鹿が先に立つ。紫亞は生まれて何日だろうと指折り数えるのをオートメーション化してみた。
メル嬢に関してはそういえば一切疑問に抱かなかったが、娘ともなると客体が変わったことで、俺側の見方も変わる様子。

というわけで、紫亞が生まれてからの暦である紫亞暦を急遽プログラム。暦法はメル暦と同じなので一瞬で作れた。基準値変えるだけだし。
ただ、紫亞が生まれて何日かが表示される仕組みに変えた。

表示されたよぉ~、23。
へっ?と思った。一瞬だけど。ランしたら何か2文字しか出ないからはじめバグかと思った。
でも、一瞬後に、「あ、そうか、そりゃそうだよな」と理解した。
そりゃそうだ。まだ23日に決まってる。そんな少ない数が存在することは俺の想像外。万くらい生きてるはずだからね、俺は。

で、そのあと物凄い後悔に襲われた。逆にいえば2桁は貴重。もう数カ月しか残ってない!
ってことは1桁は最高に貴重だった!紫亞暦で1桁が表示されるのをリアルタイムで見たかった!
むぁ~!

……とりあえずアップ。

「xia.exe」をダウンロード 

アイコンは紫亞タソ(未来像)
いま現在、「俺の紫亞タソ」と言ったらどうなのだろうか。「パパが毎日紫亞暦カレンダーで会える日をカウントしてあげるからね、ふふふ……」などとほくそ笑むのは許されるのだろうか。あるいはキモいのだろうか。とりあえず高校時のありえない筋トレ以上の日課になりそうな希ガス。

よし、紫亞に会えるまであと2年!700日くらいだ。ガンバレ、俺!!

*2007/03/31 00:44

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新生人工言語論の短い物語

ここらで一度、私の人工言語界における動きをまとめてみたいと思います。言うなれば新生人工言語の短い歴史のようなお話です。多分、裏話がけっこうあると思います。そして、下らないことも多いです。

古アルカは私が10歳のときからの付き合いです。だからアルカは人工言語にしては息が長いと思いやすいのですが、そうでもありません。
制アルカができたのは2001年ですから、それを減算しなければなりません。しかも2001年といっても、その段階で完成していたわけでもないからなおさらです。

大学の間は4年間ほとんど言語の土台を作っていました。文法を作り、平行して単語を作っていました。
単語ははじめワードに蒐集していました。どんな概念が必要なのか分からないので、古アルカおよびALC社のSVL12000を参考に、アルカの文化に合う概念だけを拾っていきました。
アルカに合わないものは捨て、SVLにないものは足すといった作業です。

また、それから何年もして、『5カ国語辞典』という書籍も使い、名詞の補充もしました。これは絵が付いているので、名詞を作りながらそれがどんなものであるか理解できるのが長所です。名前だけ見ても実物の分からないものを命名するのは難しいので、この本は役立ちました。
こうしていった結果、捨てたものと足したものの総数が大して変わらなかったため、結果的に幻日辞典は未だに12000語程度です。

言語の土台を私が作る横で、アシェットは徐々に制アルカを実践していきました。文法や単語の変化にも比較的柔軟に対応してくれました。これは元嫁についても同様で、単語の覚えなおしも協力してくれました。
マンパワーがあったため、言語だけでなく文化や風土、神話、世界観、服飾、料理、娯楽なども生まれました。人工言語のコミュニティもない当時でしたから、一人では到底無理だったでしょうね。

辞書ですが、ワードで作っていたものを管理しきれなくなり、PDICに移行させました。大学2, 3年のころだったはずです。
そのまま地道に作業を続けていたのですが、悩みがありました。

フォントがないのです。アルカなのにアルファベットで表示されてしまう。そこでTTEDITを使ってtiphacを作成しました。ところがビットマップを伴わないtruetypeフォントだったため、画面で表示すると非常にギザギザして粗かったのです。
しようがないのでギザギザの原因となる斜め線を用いないカクカクしたフォントを作成し、画面表示用に使っていました。これがdienです。印字するとカクカクしているのでどこがdienかと思うでしょうね。実は画面上でギザギザがないという意味でつけられたのです。

しかしdienは幻字と違う字形なので印字したときに読みづらかった。それが不満でした。そこでtiphacを使い、PDICのフォントサイズを大きくしていました。こうすれば見かけ上、文字はきれいに出ます。でも文字が大きいので画面に表示されるのが数行しかなく、非常に辞書が使いづらかったです。
大学4年のころまでそういう環境でした。嫁の実家にアルカをインストールしてほしいと言われたときもこの状態でした。

その後、TTEDITがビットマップ付フォントを公開。これで問題は解決しました。ビットマップが作成できれば画面上で文字を小さくしてもギザギザが目立ちません。
それに合わせ、私が適当にでっち上げたtiphacを捨て、taphacを作りました。このとき初めてtiphacはtiphacと呼ばれました。
マンパワーによってtaphacが作られ、続いてfian, arkなど、さまざまなフォントが作成されました。まだ2003年の話です。こういう経緯なのでfianなどはtiphacの下位分類ではありませんが、Kakisさんの分類上はこれらは雑字系フォントに分けられるようです。

2003年には卒論を書きましたが、かなりの紙幅を人工言語に割いて、教授に叱られました。
実はその卒論の中にノシロが扱われていたのです。2003年の段階でネットで人工言語を検索しても地球語やノシロが出てくるだけでした。
私はノシロを読み、そのアルカとの違いに驚きました。まったく使う気配がないなという意味で。それで色々欠点を掲げて批判しようと思いました。

そこで、水田さん宛に「批判を卒論で扱いたいのだが、サイトの引用をしてもよいか」という内容のメールを出しました。が、返事は一向にありませんでした。批判くらい受け入れないでどうやって普及させるんだろ。自分の歩く道に周りの人間が赤い絨毯を敷いてくれないと宣教に出かけないのかな。
私はノシロをダメな言語だと思ってはいても、作者については無色な感想を持っていました。が……。……あれから4年経ちますねぇ。

ちなみに、サイト持ちでさえなかったころは無視されましたが、2006年に出したら即座に返事が来ました。
興味本位で2003年のメールのことを聞いてみましたが、「知らん」そうです。あぁ、あのときの私は存在さえ認知されてなかったんだな。

「雑魚は相手にしない」「人見て態度を変える」という対応に腹が立った覚えがあります。
で、私は未だにノシロが苦手です。この評価はもちろん変わりえますが。

ところで、2003年にフォントの問題は解決しましたが、まだ残った問題がありました。
それが幻字順です。これは2005年の話です。
アルカはabcではなくtkxsで始まります。このように引けないとアルカの辞書ではありません。
しかしPDICには文字をユーザー定義でソートする機能がありません。エクセルも同様です。

そこで困った挙句、PDICの掲示板に相談してみました。ところが何日待っても返事はなし。(ちなみに、2年経った今でも変わらず)
そこで、2chなら返事が来るかなと思って書き込んでみました。私の2ch進出はこういう背景でした。

ところが、私は2chをほとんどやったことがない人だったので、住人のあまりの態度の悪さに激昂。
あっさり荒し扱いに。(まぁ実際あれは荒しと言われてもしょうがないわな)
2chの文化に合わないと分かったので、2chからは引きました。

ただ、得られたものもありました。
恐らくKakisさんかなぁと思うのですが、Microsoft Keyboard Creatorを教えてくれました。
これがあれば、tを押したら半角カナのアとかが出るというような操作ができます。
taphacのフォントで、使わない半角カナを潰してしまい、しかもアにtを当てるなどすれば、PDIC上ではあたかも幻字順に表示されたかのように見える。
これで問題解決でした。

ここで疑問です。なぜアルカを公開したか。なぜ新生人工言語論を作ったか。当初の用は済んだのに。
実は最大の理由は非常に下らないもので、「煽り」です。
2chで「アルカなんて存在しない」と言われたのが気に食わず、公開しました。若かったですね。今なら公開しなかったでしょう。当時は「自分の想像を越えるものは存在しないものとする」ような狭量な人間に対抗する元気があったんです。そういう人間はAを見せれば次はBを疑うということを繰り返すので、相手にするだけ徒労です。これは実生活においても同様。
まぁ、結局は公開してよかったと思っています。

一方、新生人工言語論を作った理由は魚楠さんとのやり取りが原因です。
2chのやり取りでほぼ唯一まともに話を聞いてくれた人でした。こちらはアルカの存在を信じさせたいので人工言語のノウハウやtipsを話し、向こうが質問するという流れでした。

そのレス記録を後から見ていて、この情報って役に立たないかなぁと思いました。
これが新生人工言語論が作られた経緯です。
2chのレスがベースになっているので、始めのころの文章は特に読みにくいものでした。

アルカはほっといてもアシェットが勝手に使うが、人工言語論はそうではない。「ここで俺が自分の経験を語れば、似たような人間の役に立つんじゃないか。ネットを始めたころに人工言語を検索して何も得られなかったときの自分を助けられるんじゃないか」などとと思って記事を増やし、掲示板を立ててコミュニケーションをしました。

掲示板が案外盛況になりましたが、肝心の私が離婚などのゴタゴタで精神的に参っていて、しばしば荒れました。(というか私が荒らしていたようなものです)
しかしながら黒田さん、Grarさん、しゅわるつさん、などといった言語作者と知り合うことができました。また、人工言語野のリニューアルも起こりました。
掲示板の中から3名の方に合うこともできました。今連絡が取れているのは1人のみですが。

他方、2006年に『紫苑の書』を公開したことで、アルカ使いが現れました。
予想外のことに驚きましたが、2006年の春から冬にかけて徐々に関係が良好になっていきました。実は2chですでに面識があったとは知りませんでしたが。

じゃあ年始に紫苑を製本したものを渡そうかなどと話していましたが、嫁が出て行った1周年に私が激しく鬱になり、それに巻き込まれる形で関係が最悪に。そして言語作者は一向に好かれないものの言語だけは使われるという異例の事態に。

一方、2006年の夏に現在のルシーラが懐妊し、07年の3月に出産。
私は仕事を変え、仕事に専念するために人工言語を辞めようかと考えていました。
が、結局どうやら私は人工言語が好きなようで、戻ってきました。そのときに辞めない宣言をしました。恐らく、もう辞めないでしょう。

アルカ生活に戻ったことで、HPのテーマを変えました。言語作者は擁立したので、次の目標です。
この小さな人工言語界を少し大きくするということです。人工言語をではなく、人工言語界をです。その方が個々の作者にとっても均等に利益が出るからです。
同時に、アルカについては玩具として捉えることに決定。早速マンガなどを作って好きに遊んでいます。

私が引退して戻ってきたころ、Kakisさんが古アルカの資料を見てブログにグレゴリオ暦に変換した日付を載せました。
ところがメル暦はグレゴリオ暦とズレがあるので、1日計算がズレていました。
私は手製のカレンダーがあるので正確な日付が分かりますが、ほかの人はそうはいきません。
また、手製のカレンダーといっても結局は手計算なので手間がかかります。

そこで、メル暦カレンダーを作成しようとしました。
これは2004年ごろに一度作ろうとしたが忙しくて実現しなかったものです。
ついでにメル時計も一緒に入れようと思いました。

当時はJAVAで組もうとしましたが、調べてみたら自分の作りたいものにどうも合わなかったため、言語を変えることにしました。
それで先日ネットで調べていて、.NETに出会いました。タダで高性能な環境が手に入るろいうので、まずは本を買って仕事の合間に読んでいました。
そして休日にDLして実行してみたところ、ありえないくらい簡単に多彩なことができるため、こりゃいいやと思い、その日のうちに時計を作りました。その後、Ver2.0を作り、今に至ります。

さて、こうして見ると、私のような先験語は特にツールとの戦いですね。リアルの追求は大変なことなのですね。いかに地球に縛られた環境から脱却するか。単位までアルカはオリジナルですからね、大変です。
プログラムも可能なかぎりアルカにしています。逆コンパイラにかければ関数が参照できますが、すべてアルカです。思うに、日本にかぎっていえばアルカでプログラムしたのは初めてですし、人工言語でプログラムされたものは例が少ないように思います。

なんだかとりとめがなくなってしまったな……。自分の人工言語の作業を年表でまとめた方がよいのかなぁ。

*2007/03/25 19:02

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コンピュータの人工言語

人工言語は機械とのインターフェースに使う理系的なものと、人間同士のやり取りに使う文系的なものがあります。
「新生人工言語論」では後者を対象としています。コンピュータ用の言語は作った経験ないので、作り方をご紹介できないからです。
また、これらは同じ人工言語であっても対象も利用法も言語自体の仕組みも極めて異なります。それもHPで取り上げなかった理由です。

さて、今回は置き去りにされたコンピュータ用の人工言語、理系人工言語についてお話します。
人工言語が下火なのをよいことに、人工言語はいつの時代も下火だと述べることがありますが、それは誤りです。
ルネサンス以降、とりわけ17世紀前後、西洋では人工言語がもてはやされました。むしろ人気がなくなったのは20世紀に入ってからです。

当時は共通言語や普遍言語などを目指し、様々な人工言語が考案されました。
背景には西洋の発展と西洋の世界観の拡大があり、学問的下地には哲学と神学と博物学がありました。
そういった事情で人工言語が非常にもてはやされた時代がありました。恐らく二度とないでしょう。

実は、文系言語と理系言語の走りはこの時代に既にありました。そして、現代社会に大きな影響を与えています。
私は人工言語学は錬金術と同じだと考えています。録霊徒然草でも同じことが過去に言われましたが、同意です。

錬金術はそれ自体は役に立ちませんでした。しかしその研究を活かし、科学が発展したのは事実です。そしてその恩恵を現代人は授かっています。
同じく、人工言語もそれ自体は残念ながら役に立ちませんでした。しかしやはりその研究は活かされています。このように、両者は非常によく似ています。

では、人工言語の研究はどう役に立ったのか。いくつかありますが、1つは百科事典。
当時から人工言語作りにおいては単語の覚えにくさが問題視されていました。また、この時代には記憶術も背景として存在しました。記憶術と人工言語の語彙が合わさった結果、生まれたのが覚えやすい単語システムです。
覚えやすいように、また思考を合理化するために、万物を分類するシステムが生まれました。分類が系統だっていれば理解することにより記憶できるため、学習者の負担が減ります。

このような考えで万物が細かく分類されていきましたが、結局そのような言語は扱いづらいということで普及しませんでした。
ところが、その細かな分類自体は非常に有益で、博物学とも組み合わさり、百科事典に影響を与えることとなりました。

現代でも、いざ人工言語を作ろうとしたら、まずどんな単語を作ればよいか分からなくなることがあるのではないでしょうか。
迷った挙句、必要なものを列挙する。でも、自分で挙げたものが網羅的かどうか不安になる。
そこで「人工言語に必要な概念のリストがあったらいいなぁ」などと考える。そう考えたとき、本屋で手を伸ばすのはどういう種類の本でしょうか。……私も同じ経験がありますよ(^-^;

さて、ほかに人工言語がどのような役に立ったか。それがコンピュータの人工言語です。
当時から、言語を計算システムのように扱う作者がいました。彼らは概念を分類して~などという博学的なことよりも、文を算出する計算法を編み出すことに執心していました。
文を生成するということなら13世紀のライモンドゥス=ルルスから既に行われていることですが、計算法云々というのはこのころ顕著になりました。

20世紀に国際語が台頭しようが、人工言語自体が19, 20世紀に下火になろうが、言語を算出しようという理系的な発想は生き続けました。
そして20世紀にはコンピュータを制御するための理系言語が生まれました。
始めは利用者層が限定されすぎたため、文系言語のエスペラントより圧倒的にシェアが少なかった。

しかし、コンピュータの発展とともに、理系言語も進化・普及していきました。
今や「人工言語の時代」です。コンピュータはプログラム言語という人工言語で動かされています。
人工言語なんて役に立たない?いいえ、人工言語がなければ多くの機械は動きません。

え、CやJAVAは英語じゃないかですって。ぜひ人工言語学をお読みください。
人工言語は先験語と後験語に分かれます。簡単にいえば、自然言語をパクれば後験語です。
CもJAVAも語彙を英語から得ています。従って、語彙について後験語です。文法などは先験的です。
つまり、Cなどは後験語の人工言語であって、英語ではありません。
そういう意味ではエスペラントやベーシックイングリッシュと同じ仲間です。

17世紀、大半の学者たちは遊びで言語を作っていたわけではありません。それぞれの大望あってのことです。人工言語が役に立つという見込みがあったから時間と労力を割いたのです。
今でも同じです。文系言語に利用価値がないと知った以上、人々は有益な理系言語に飛びつくようになりました。エスペラントの本が少しも売れないのに対し、CやJAVAの本は続々リリースされていますよね。

Cの本が売れるのを見ていると、非常に不思議な気持ちになります。
あれは英語ではなく人工言語ですから、実は多くの人間が人工言語を学びに本屋に来てるわけです。
そして人工言語の解説書を数千円出して買っていくのです。

なぜ買うか。役立つからです。Cが使えることで職が得られたり、好きなアプリが作れたりします。
一方、エスペラントが使えても大して役立ちません。だから多くの人は買いません。皆さん、打算的ですね。そういう人間模様を書店で見ていると、なんだかおかしく思えます。
客はそんなことを少しも考えず、気付かず、買っていきます。私はそれを斜めから見て、ひそかに人工言語の時代を実感しています。

そんな文系言語専門の私と理系言語の関係について。
私が人工言語に触れたのは10歳のときですが、ほぼ時を同じくしてプログラム言語の存在も知りました。今考えれば奇妙な偶然です。
いずれにせよ、このことからいえるのは、1990年台には少なくともただの少年でさえ理系言語に触れる機会ができていたということです。

当時の私はゲームを自作したいという欲求があり、ウィンドウズもない頃にPCを欲しがりました。
実際に手に入れたのはそれからしばらくした中学のころで、確か1年か2年くらいだったと思います。
手に入れたのはNECのPC-9800で、内臓メモリ640KBのみという「箱」でした。フロッピードライブが2口あるだけです。マウスもありません。

そして内臓言語としてn-88BASICが入っていました。電源をつけるとBASICが立ち上がります。真っ暗です。もはや記憶が定かではありませんが、画面に「OK」とか出ていていた気がします。どこもOKじゃありません。
12, 3歳の少年に与えられた真っ黒な画面。手には宇宙語のようなリファレンスマニュアル。これでどう作れと?

結局、BASICマガジン(ベーマガ)というのが当時出版されていたので、それを買ってソースを真似て勉強したりしました。言語の学習は理系だろうが文系だろうが真似だなと、今になって思います。
また、BASIC関連の書籍で勉強もしました。御茶ノ水の三省堂のような大型書店に初めて行ったのも、BASICの本を探しにいったのがきっかけです。

勉強の甲斐あって、どうにかゲームを作れるようになりました。また、ゲーム作りのための補助プログラムも作りました。
ドット絵がゲームには必要ですから、それを作るのですが、今と違ってツールが豊富に落ちてもいません。自作です。自作でドットツールを作りました。フロッピーへのIO処理も可能にし、データベースも作成しました。

当時はマウスがないからドット絵を描くのはカーソルだし、色だってGUIでツマミを左右に動かすのではなく、数値を直接入力していました。
色は4096しかないし、一度に使えるのは16色まで。しかもメモリが640KBというフロッピー1枚以下のお寒い環境です。キャラに動きをつけたデータなどをいくつも容易するとすぐにメモリをオーバーしてしまう。

そこで、一時利用するデータだけメモリに積み、終わったら破棄して別のデータを読み込んでという処理をしてゲームを作っていました。

PCゲームというのはほとんどやったことがなかったし、当時はSF全盛だったので、ゲームをしながら読み込むという感覚がつかめませんでした。
だからその方法を思いついたときは凄い発見だと思ったもんです。言うまでもなくPCゲーム、PCエンジンなどは当たり前のようにそうしていたので、我ながら厨ですね。
まぁ、本当に中学生だったし、今と違ってネットもない。教えてくれる人もいないし、説明の下手な解説書しか手がかりはなく、リファレンスマニュアルは宇宙語にしか見えない。よくこんな環境でやってたものだと思います。

その後、アシェットで忙しくてPCは手付かずに。大学に入る前にウィンドウズ98をようやくゲット。親友がC++を始めたので、自分もやってみたが、ゲームを作ろうなどという意欲がすでに失せていたため、お蔵入りとなりました。

後に、メル暦が正式採用されると日記等に取り入れられましたが、メル暦に変換する手計算が面倒で四苦八苦していました。
ときに、幻日に使徒の誕生日って書いてありますか?もしなかったり曖昧だったり、暦法が混ざっていたら、そういう理由です。つまり、手作業が面倒なのできちんと調べて記載しなかったということです。

そんな状況でしたので、JAVAに手をつけ、メル暦カレンダーを作成しようと試みました。が、辞書編集に追われて頓挫。
その後、就職だ結婚だ出産だ離婚だなんだと色々あり、ネットでのアルカ公開などもあり、忙しいままJAVAはお蔵入り。

そして今年に入って、今後述べるKakisさんの何気ない一言でカレンダー作成を決意。
JAVAを読み返すが、求めていたものと異なるため、開発環境を変える。
そこで無料のVisual Studioに出会い、C#を始め、今に至るというわけです。

さて、次の記事では「新生人工言語論の短い物語」を書きます。HN・本名問わず名前が出るかと思いますが、ご容赦を。

*2007/03/25 17:21

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メル時計(Ver 2.0)

メル時計を作り直しました。
前回のものとの相違点について。

・文字を画像として処理しているので、明朝taphacのインストールの必要がない
・グレゴリオ暦をメル暦に変換しても、時計が表示されたままなので、同時に両方使える
・新機能:メル暦をグレゴリオ暦に変換する
・アイコンが変化
・日本語環境で動作する仕様を目指したため、画面に日本語が表示される

開発環境は.NET Frameworkです。
.NETがインストールされていないと利用できませんが、その代わりプラットフォームは選びません。
開発言語はC#です。

サイズは168KBです。
exeファイルにつき、.NETインストール済みの方は、そのままDLしてください。
DLするとメル嬢のアイコンが現れるので、それをダブルクリックして実行してください。
インストーラなどの面倒なものはありません。

メル暦の詳細についてはこちら
http://kakis.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_2a41.html

メル時計のDL

「melk.exe」をダウンロード

"yolom(Read-me document)"

ソフトウェア名:melk(和名:メル時計)
著作者:seren arbazard

動作環境:.NET Framework 2.0以上

実行:exeファイルをDLし、実行してください。インストーラは不要です。

基本設定
・ウィンドウズの設定した箇所にフォームが出現します。
・左上にアイコンはありません。
・サイズの変更はできません。
・左の白い画面に日付や時刻が表示されます。

・白い画面の上側が時計機能です。

<1段目>
 左上は年数です。現在はメル+18年です。紀元前の場合、V字型の符号が逆になります。Vが+で∧が-に当たります。
 その列の右側が還暦などに相当するもので、使徒年です。メル18年はレレゾナの年です。28年で一周し、リディアの年に戻ります。28年で1代といいます。2周すると56年で、これを1期といいます。それで還暦に近いのです。

<2段目>
 左から、使徒月、使徒日、少し離れて曜魔です。
 例えば2007年3月25日現在はフルミネアの月、クリスの日、サティ(風の曜日)です。

<3段目> 
 左の文字はアルミヴァの12神で、fea(Hour)の部分を示します。現在は1時ないし13時なので、セイネルスの時刻です。
 その右が時刻です。24時間法で表示され、alan(コロン)で時分秒に分けられています。

・グレゴリオ暦入力欄は、「この日はメル暦では何日だろう?」というときに使います。
 年月日を入力し、「メル暦に」ボタンをクリックしてください。
 左にある白い画面の下側に、年数と使徒年、使徒月、使徒日、曜魔が表示されます。
 今回は表示領域を分けたため、時計を見ながらカレンダーを利用できます。

・メル暦入力欄は、「このメル暦の日はグレゴリオ暦では何日だろう?」というときに使います。
 アシェットの日記はメル暦で付けてある反面、業務や生活ではグレゴリオ暦も事実上使用しなければならないため、日記から世間様でいうところの何日であったか調べるのに骨が折れます。
 私の大学時代の日記などはこういった悩みのオンパレードで、しばしばいつのことだか分からなくなります。そういったことから、この機能が付加されました。おかげで便利になりました(……って、自作アプリで「おかげ」はヘンですが(^-^;

 年のボックスにはメル-1987年からメル5000年までが入力できます。言語の仕様ではもう少し計算できますが、あまり変な数を入力されないよう、こちらで制限をかけました。
 月と日のコンボボックスには数字を入れることもできますが、ドロップダウンから使徒の略名および数字を選ぶこともできます。
 「グレゴリオ暦に」ボタンをクリックするとメッセージボックスが現れ、結果が分かります。曜日も漢字で出るようにサービスしておきました♪さりげなく自分の生まれた曜日も分かります。

・当然のことながら、このアプリは幻字が読めないと何のことだか分かりません。便宜上転写しているのはコンボボックスのドロップダウンくらいです。

ライセンス:フリーソフトです。転載、改変、二次配布を許可します。ただし、複製された本ソフトウェアについても著作者は以下の免責を受けます。

免責:著作者は本ソフトウェアを使用して発生したすべての損害に対して、一切責任を負いません。著作者は本ソフトウェアの動作・サポート・その他すべてを保証いたしません。

謝辞
メル=ケートイア嬢(メル暦の考案・アイコンのモデル)
リディア=ルティア嬢(Ver1.0デバッガ)
パルサー=アルバザード(画像に使用したフォントの作成)
エスタ嬢(フォントデザイナ)
フゥシカ氏(メル→グレゴリオ暦変換テーブル提案)
魚楠氏(Ver1.0改良案の提案)

*2007/03/25 01:40

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言語の形態やクセを形成する要因とは?

人工言語屋
言語の形態やクセを形成する要因とは?

地域性や気候にチェック。短い院生時代の研究テーマがこれ。
言語学は語彙に関しては風土の影響を認めている。
だが、音声や統語となると認めない。

統語が認められないのは昔から悪用されてきたからという理由が大きい。
屈折語は発展している言語だから西洋は優れている。中国語は原始的な言語で遅れている。というように。

この反動で言語の優劣について、言語学は拒否する傾向にある。
その一環で、言語学は風土が統語に与える影響を拒否している。寒いからイヌイットは抱合語だというのを拒否するように。

私に関して言えば、統語と風土は明確な関係はないと考えている。厳密には、言語学的に深く考察したことがないから答えを出せない。
ただ、もし考察するならば、関係が多少はあるという結論を導くような気がしてならない。

一方、音声と風土の関係に関してはあると考えている。少なくとも同属言語の中ではそのような傾向が認められる。
私の知るかぎりこの事実に最初に言及したのはルソーだ。

中国語の声調は一般に南方ほど多く、西洋語の母音率は一般に南方ほど高い。
また、湿度・気温に対する鼻音化の程度についても、ある程度の範囲内で、関連が認められる。
タイ人のサワディーカップのなんと口音なことか。鼻を抓んで鼻音を防ぎ、口音しか出ないようにしてみよ。タイ人のように喋れるではないか。(もちろん、タイ人が口音の程度がわれわれより強いというだけで、鼻を通さない言語だとはいっていない)

印欧語は同じ祖語から分派した言語なのに、なぜ南方ほど多く母音を使うのか。
イタリアとイギリスの違いは何か。それは風土だ。
言語学はこのことを言及しない。最近の言語学が話題にしているテーマの中に、言語と風土の関係というのはそもそもないのだ。とてもとても下火なテーマなのだ。

脱線。
言語学は認知のシステムや統語や形態のシステムにご執心だ。ある文がどのような深層構造を持つか、どのようなパラメータを持つか(ちょっと古いな)、そういった宇宙語のような分析の方がよっぽど面白いらしい。
一般人からすれば、面白いのは自分らの生きている風土と言語の相関性だ。そして国語だ。大修館は最近国語で金をもうけている。
言語学が不人気なのは宇宙語ばかり研究しているからだろう。

閑話休題。
恐らくサピア=ウォーフ周辺の話題を除いて見向きもされない風土と音声の関係だが、実際には関係があるというのが私の考えだ。というか、それが院生のときのテーマだった。テーマにした理由は簡単だ。

アルカは人工文化アンティス、人工風土アトラスの上に成り立っている。もし言語学的に研究した結果、風土と音声は相関性があり、アトラスという風土はアルカの音声に矛盾するという結論が出たら、アシェットはアルカの音声を変えねばならない。

だが、実際に音声など変えようとして変えられるものではない。だからこそ、私は研究をし、アトラスとアルカが矛盾的な関係にないことを証明しなければならなかった。院生のテーマでさえ、アルカのほんの一環でしかなかった。よく言えば、文字通り研究のために研究するような青年だった。

そういうわけで、今回の人工言語屋に聞いては地域性や気候にチェックした。

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幅広く浅いコンテンツ陣

『ねこにっき』を作成した理由は様々ですが、その中に「新たな試み」というのがあります。
エスは西洋中心です。マンガは日本が至上です。なのでエスにマンガ版があるのだろうかと考えました。
もしエスに無いならやってみたら面白いのではないかと思いました。

また、仮にエスがやっていたとしても、その他の人工言語は恐らくやっていないだろうと思いました。誰もやっていないことをやるのは面白いです。
「日本の人工言語はこんな低俗な娯楽までカバーしているんだぞ。お前らみたいにいつまでもお堅い文章の翻訳ばっか数行やって終わっている言語とは違うんだ」なんてことを、かつて人工言語を発展させた西洋に向かって言えるのではないかな、と。

私は「」内のことを言いたいので、とにかく広く浅くやる人です。需要がかぎりなくゼロでもOKです。一応みなさん見てくれてることはログで分かってますから、ちゃんと気持ちは伝わってます。単に全文アルカだから反応できんというだけで、別に嫌がってらっしゃるわけではないと思っています。
アルカが色んなことをやっていくことで、周りがその事実を認知してくれて、「人工文化を持ったアプリオリな人工言語でさえ色々できるんだな」と感じて励みになってくれればよいです。でなければいい年こいてマンガなんか載せたりしません。(まぁ、単に絵を描くのが好きっていう原動力ももちろん大きいですよ、そりゃ。アルカはもはや趣味ですから)

絵、音楽、服、ゲーム、音声資料、マンガ、文法、辞書、小説、詩、アプリケーションなど、かなり広くやっているつもりです。
「どうせ人工言語だろ?何もできないくせに。人工文化なんて想像内でしか存在できない」などと言われないためにも、アルカオリジナルのものを具現化させてきました。被害妄想のなせる業ですね。

でも、その甲斐あって確かにコンテンツは増えました。浅くですけど。このことがほかの人工言語の刺激になるとよいのですが、吉と出るか凶と出るか。
今後も前例がないことを試していきたいです。人工言語の可能性を広げるために。

*2007/03/21 13:33

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人工言語の学習者

人工言語界にはいくらかの人数が集まっているようです。大別すると、作者、学習者、読者に分かれます。
一番少ないのは学習者です、皮肉なことに。

読者は何となく興味のある記事をさらっと読むだけの存在です。コンテンツを利用して学習するほどの域には達していません。この人数が最も多いようです。
読者は人工言語に興味を持っている人間で、ほとんどが自分で言語を作ってみたい人や、子供のころに暗号めいたものを作ってすぐに挫折したような人間だと推測しています。

だから興味はあるけど勉強するほどではないし、自分で作るのも尻込むというところです。
言い換えれば読者は作者の卵です。読者のほとんどは作者の卵で、学習者の卵ではありません。それだけ人工言語の学習者は少数です。

学習者が少ないのは語学を自発的にやる人間が非常に少ないからです。英語と中国語の学習者でさえ人口からいえば極めて少ないのです。
語学関連の教材は学習参考書と違い、目も当てられないほど少ない数しか作りません。英語ではTOEIC全盛ですが、どうもTOEICの書籍でも初版は数千部だそうです。雑誌をはるかにはるかに下回ります。エロ本以下です。

あの英語でさえ、自発的な学習教材はこの程度のマーケットです。TOEICの年間受験者は凄い数ですが、人数を重複して数えているので、実数はだいぶ減ります。英語でさえこれです。
さて、では人工言語の需要は?――あるわけがない。できたら便利な英語でさえこの体たらく。役に立たない人工言語に目を向けるなど、よほどの言語狂です。

そういうわけで、人工言語の学習者は極めて稀です。日本全国探してもわずかでしょう。
むしろ作者の方がはるかに多いです。言語の臨界期を迎える中学時代に英語に出会い、受験に圧倒された結果、英語に対して「なんて馬鹿馬鹿しいシステムだ」と反感を覚えたり、あるいは授業中に自分の秘密の日記をノートの端っこに付けるために暗号を作るとか――そういったものが日本での人工言語発生のパターンのようです。

これくらいのことを考え付くのは珍しいことではなく、1学級に数名はいるでしょう。私の元嫁も奇しくもこのタイプの人間でした。内向的で知的レベルの高い文系志向の子供ほど、こういう作業に着手した経験があるようです。また、手先が器用なら、こういう子供はマンガや小説を書いている経験があるようです。友人は一般に少ないです。私の見立てですが。

1学級に数名いれば、日本では相当いることになります。そのうちの数%が真剣に作り出し、HPを作ったりする時代です。だから、いまの人工言語界には作者は大勢います。いや、むしろこの界は作者および作者の卵で構成されているといってもよいでしょうね。

あとは人工言語には興味があるものの、自分で作ることは完全に放棄している人たち。これが作者の卵の次に多い人口です。大体20代以降のようです。10代は諦めないようです。

そして最も少ないのが学習者。彼らは大変な変人です。辞書も文法も文献も整っていないサイトに来ては学んでいき、作者の気まぐれで文法が変化するとそれに応じるわけですから。そして経済的には何の見返りもないわけですから。
せめて彼らのためにも、使いやすいリファを用意してさしあげるのがわれわれ作者の役目ではないかと感じました。

*2007/03/21 13:18

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まな

文字の印象について先日お話しました。また、ねこにっきでfianを用いました。
見ていて思ったのですが、fianやarkはtapの字形をかなり崩しているため、判読しづらいです。
tapを覚えていても読めないことがある。

ちょっと丸っぽい女の子文字だとちょうどよいという場面ではfianではなくmanaを使います。
これは名前の通り、fianよりは大人ですが、女子高生くらいの年齢なので、少女文字の1つです。
manaはtapが読める人にはそのまま読めるという利点がありますが、fianほど少女っぽい特徴はありません。中間的な存在ですが、使い勝手はよいです。

『紫苑』からややシリアスな場面をピックアップ。
pdfで左右対称にしてありますので、tapとmanaのイメージの違いを比べることができます。
シリアスなシーンがぶちこわしです(^-^l

個々の単語だけ見てみると、deemsやvastriaにmanaを使うと、非常に弱っちい悪魔や武器に見えます。一方、sete?は妙に可愛く見えます。
音声言語以外では、このように文字で個々のニュアンスを出すことが可能です。

「mana.pdf」をダウンロード

ところで、fianもmanaも日本語にすれば少女です。
fianは6~9歳で、manaは15~19です。manaはおおむね女子中学生~短大生くらいまでで、女子高生中心です。
fianは幼女ではないので、どちらも「少女文字」としか呼べず若干困っています。何かmanaにつけるよい日本語があったら教えてくださいませm(_ _)m

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テトーテ文字

テトーテ文字は中学時代にXAnさんが作ったものが雛形になっている様子。
やはり言語の臨界期&日本での英語学習開始というのは、子供の「言語」への意識を目覚めさせるのだなぁと共感。

アルファベット改変などはかくいう私もやったことがありますぜ。元嫁もその手のクチの人でした。似たような人は世の中にいるものです。

テトーテ文字、アルファベットの改変に始まり、日本語の文字を表現しやすいように変化。
分類上は秘密の書字なので、ビンゲンのヒルデガルトなどに近いようです。
XAnさんがこういった経験から人工言語に興味を持っていったのだとしたら、暗号型ないし符牒型であるから、普及型の志向ではなかったはず。
ここが興味深い。

恐らく、時代が原因。日本では人工言語=エスペラント=国際語という流れがあったし、ネット言語で幅を利かせていたノシロと地球語もともに国際語。
日本では人工言語=国際語という意識は非常に強かった。検索すれば国際語に当たるという状況。

これがXAnさんに与えた影響は少なからずあるのではないかと考える。
というのも、ブログを見ているかぎり、人工言語テトーテの文字が成立するまでに、国際語の影は見えないからです。
時代の流れから国際語に興味を持たれ、やがてノシロへという流れなのだろうなぁと感じました。

パラダイムというものはいつの世も強力な磁石です。
ある意味Grarさんが国際語を前面に出さないのはパラダイムがシフトしつつあるからなんだろうなぁと感じました。
日々、状況は動いているんですね。

#私、XAnさんはこれを読むかぎり国際語に拘泥する要素はお持ちでないと思うのですよ。別にノシロどうこうと言っているわけではなく、国際語全般に対してですが、動機を見るかぎり。

*2007/03/17 23:16

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情報の自由化について

エスタはアルカをHPとして公開することに強く反対していました。が、結局はこうして公開して、良かったことの方が多い気がします。

リディアも同様でしたが、2005年立ち上げなので、最近は慣れたようです。前なら『ねこにっき』をブログでなんて絶対納得するはずがありませんでした。

それでも「バルーンの中身を和訳・英訳して転載されたら嫌よ」という理由で『ねこにっき』の自由化を拒絶していました。
ですが、昨日話して「大丈夫。俺のサイト、そんなに見てない」という身も蓋もない理由で説得し、自由化に漕ぎつけました。

同時にメルとも話し、シェルトも自由化してもらいました。こちらは「うん、いいよ。サポートは対応しないけど」という約束の下であっさり終了。他の記事同様、著作権はこちらが保持しつつも、転載や改変などはご自由にどうぞです。

ところで、なぜ普及型でもない私が記事の自由化にこだわるか。「難解チェス」や「しょうもないマンガ」を自由化したって別によいことはありません。
そこで、今回はここからが本題です。

05年のときから述べていることと同じですが、私は出版物の違法コピーに賛成です。
02年ごろに流行っていたWinMxなどはよい動きでした。
書籍は電子化されていないので未だに違法コピーに強い分野ですが、書籍も電子化につれて徐々に免れなくなってきました。

子供のころ、まだ3000円が大金だったころ、聞きたいのに聞けない曲が多くありました。読みたいのに読めない本もありました。
これらが無料なら私は聞いていたし読んでいたでしょう。

人に作品を知ってもらうことを一番の喜びとしない作者は金儲けがしたいだけで、魂のない人間など無視して結構。
よく「違法コピーをしたら食っていけないのでよい作品が作れなくなる」と言いますが、金満が作る作品より、副業でバイトをせっせとしながら空いた時間で必死に作った作品の方が「よい作品」です。

「よい作品」は苦労の中に生まれます。商売人はいりません。職人がほしいのです。
人工言語だってそうでしょう。金にもならないけどせっせと作ってる。

食っていけないなら副業でせかせか稼いででもやりなさい。それが嫌なら貴方はその程度だから、音楽(絵)などやめてしまいなさい。根性ない人によい作品は作れません。
というか、私からすれば人工言語に比べて花開く可能性がある分野なだけ幸せだと思えという話です。

情報は無料で共有すべきです。馬鹿馬鹿しくなって商売人は消えますが、打算なしの職人は生き残ります。それでよいでしょう。

書籍に関しても同様です。辞典などは政府が税金使って買い取ってでもよいから、とっととネットで公開しなさい。百科辞典とかもそう。欧米サイトではとっくに無料のものがある。今の日本語は英語に便利度で負けてます。

書籍を公開したらまずは取次が潰れ、次に版元が潰れ、本屋もなくなるでしょう。そしてこれらが新しい形態の業種を作るでしょう。中次のようなエンドユーザーとの仲介をするような業種がね。
結局古い形が崩れるだけなので、別に全員が路頭に迷うわけではありません。速やかに変化してほしいものです。

さて、上記の理由だと違法コピーに反対しないことは想像できますが、私はむしろ積極的に賛成です。なぜか?
制度を変えたいからですよ。出版物のような情報商品を「買う」のは食品を買うのとは訳が違う時代に入ってきたんです。

リディア構想のアルバシェルトなど未来志向もよいところで、きちんと情報という商品が社会の中で存在しています。購入方法が食品とは違うのです。
日本はまだ有形物とサービスに商品を分けていますが、アルバザードでは情報・サービス・有形物に分かれています。情報は有形物とサービスの中間的な存在で、購入方法は選挙に近いです。

こう考えましょう。アマゾンで書籍をユーザーが選択する。ユーザーは電子データとして即座に書籍を取得できる。むろん無料。
アマゾンはその購入を有効投票としてカウント。月次ごとに管理機関に報告。管理機関は投票数に応じて版元に金をバックする。

こうすれば現在人気の情報は安定して収入が得られ、新生人工言語論のような零細サイトは零細のままなので趣味として実費で運営し続けることになります。現状のバランスを崩さないところが利点です。
なお、この管理機関ははじめは政府がよい。税金か郵貯を充て、軌道に乗ったら民営化するのがよい。これは常識的な流れです。

こうなると取次は形態を変え、店舗はネット上に移り、版元も制作工程が変わります。いずれにせよ何らかの形で生き残ります。
写植もタイピストもほぼ滅びましたが、生きてるでしょう。駅員だって切符切りのアビリティがいらなくなったけど、生きてるでしょう。

もちろんアマゾンがやっているように、書籍だけでなくCDなども同様です。情報という商品はこのように有形物やサービスと区別されるべきです。

違法コピーが流行ると国は規制を強めますが、あれはいけない。なぜか?制度がこのまま変わらないからです。
だから私は違法コピーに賛成します。政府側が耐え切れないほど違法コピーを重ねれば、制度を変えざるをえない。また、そもそも出版者の方が売り方を変えます。
コピーガードなんて、時代が進む流れからすれば逆効果なんですよ。

原発が事故らないと問題に取り組まない国。食品汚染が発覚して誰かが中毒になってから謝罪する企業。こんな国で生きてて得られる教訓は、「痛い目みないと動かない」ということです。
つまり、違法コピーのような「毒」が、制度を動かす力になるわけです。規制にくじけず、徹底的にコピーしまくれば、制度がなるはやで変わるでしょうね。

でも、実際にはそういう太陽と北風でいうところの北風な方法に進みそうもないので、日本のマーケットで情報が有形物やサービスと明確に区別されるようになるのは十年以上先のことでしょう。

<要点>

・「食っていけないからコピるな」という商売人or根性なしの言うことなど聞く必要なし。
・情報は有形物およびサービスと区別されるべき。
・情報の購入は選挙方式で行う。投票数に応じて金額が版元に支払われる。
・使用料は税金などの形で間接的に取られる。使わない奴は取られ損。近所の子供の給食費を自分ら税金で賄ってるのと同じ理屈。

・情報商品を確立するため、違法コピーは有効な毒となる。
・また、便宜を考えると、情報は無料で公開すべき。誰でもタダで手軽にアクセスできるように。
・従って、違法コピーには積極的に賛成。

・ちなみに私はメディアを発する側の人間だが、それでもこうなる方が社会の進展に対して正直であると考えている。

*2007/03/17 20:33

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シュワーとヘルパイ

シュワーとヘルパイの使い方について。フォントが表示されないのでpdfです。

最近マンガなどを通じてアルカの硬くない部分、口語的な部分をお見せすることが多くなってきているため、こういう解説も必要になってきました。

「schwa.pdf」をダウンロード 

*2007/03/17 18:40

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天秤幻字

アルカのフォントに入っている表意幻字はたいてい複数の意味や読みを持っています。
これらのうちのいくつかは対人的モダリティを表すのに使われます。そういう幻字を天秤幻字といいます。

アシェットが私信でよく使う天秤幻字ですが、メル嬢のスクリプトの中に出てきてunilei4に反映されたことにより、日本語版解説をアップします。

神や月を絵文字にするアルカを分かりづらいと取るかみやびと取るかはご自由に。wだって始めは笑いだと思わなかったけれど、今は目が慣れてしまったので、それと同じ感じです。

「mesta.pdf」をダウンロード

*2007/03/17 15:27

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『ある意味神託』

さて、今週はずっとほぼ一日中家にいたので色々作成できましたが、また通常に戻りそうです。
ねこにっきも今日の4番で、しばらくお休みかな。

今回はメル嬢によるネタ提供です。
これが育ちのアイリッシュジョークなのか。あるいは生まれのウクライナンジョークなのか。それとも単に彼女の個性なのか。いずれにせよビターですなぁ。

「unilei4.jpg」をダウンロード 

ちなみに、1コマ目の玲音の肩にあるのは"lein"という幻字です。lentと同根で、len(人形)から来ています。一方、字形はリボンや少女を示すfianと同根です。
leinは儀式などに使う神的な装飾を意味する幻字です。

なお、メル嬢がアシェットで流行している天秤幻字を本文に使用したため、次にその解説書を載せます。

*2007/03/17 15:14

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構図とか

おんぶのポーズが難しいという話をしましたが、unilei3(題名xosas)をどうやって作ったかについて。

「giftlent.jpg」をダウンロード 

↑のファイル。右に3つ棒人間がいますが、これが元です。静のおんぶの姿勢を決めたものです。
左だとふつうな感じ。右だとかなり玲音が重そうで、女の子に失礼。

本編には軽々と持ち上げたとあるので(実際60kgオーバーの女性をおんぶして駅から歩いたりしてましたので、静×玲音なら余裕でしょう)、あまりおんぶという感じのしない直立に近い真ん中のものを選びました。

上にある気持ち悪い顔は角度を見たものです。
で、直立に近い人形を選び、そこに玲音を絡ませました。

これを元に、A5の落書帳に構図を肉付けしていきます。
↓こんな感じ

「giftan.jpg」をダウンロード 

静から描きましたが、はじめから服を着せたのでこれが後々まで大きなミスに……。服から描くとほぼ必ず失敗します。静の場合、肩と腕の位置関係がおかしいとか、ジャケットの奥がおかしいとか……。玲音は裸から服を着せているのでまだよいのですが。
次に玲音です。向こうの女子大生(こちらの女子高生)らしい腹の出方と背中の丸めを意識。あと、脚かな。太くもなく、みたいな。

こんな感じでおんぶの構図を作成しました。
ちゃんとした人はどういう方法で作ってるんでしょう……?

次にあげるunilei4はまったく異なる作業です。
元になったのは下のラフです。

「ab.jpg」をダウンロード 

昨日のマンガの裏に書いてしまったので、透けてますね、すみません。
実はルフェルはこの時点ではセリアを着ていますが、後で修正されています。

私は絵を描くのが昔からとても遅く、苦手な方です。不幸なことに、絵が好きなんですが……。
このラフを元に鉛筆下書きをし、その上にペンを書きいれました。ラフ、下書き、ペンで50分です。
その後、セリフ入れに40分かかっています。フキダシの位置を調節したり、フォントを調節したりで時間食ってます。DTP作業に絵を描くくらいの時間を取られてます。

それからトーンを貼ってます。これは短時間で終わりましたが、その後にunileiなどの文字や署名、参照ページなどを入れるのに時間がかかりました。A5における版面ギリギリにコマを入れている仕様なので、マージンに署名等を入れていますが、打ち落としに引っかかって切られたりなどのトラブルがあり、結局トーンから仕上げまでに40分。

合計130分もかかっています。フォトレタッチでのサイズ変更だのブログに載せるだのブログの記事を書くだのを入れると更にかかります。
こりゃ小説の方が効率よく情報を発信できるわけです。まぁ、楽しんでやってるのでその辺はいいんですが。

*2007/03/17 12:59

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おんぶ@新宿

描こうと思ったらおんぶのポーズの資料がない(T_T)
仕方がないので想像で。わりと難しいポーズなんだよな。

あの場面だと軽々とおんぶしたとあるので、背中をできるだけ曲げないやせ我慢な体勢じゃないといけないし。
途中でトーンを入れるのがだるくなって放棄。漫画家は凄いね。絶対ムリ。

それはさておき、異世界の少女をおんぶか……。
シチュ的には有料でもよい。シェアウェア可(;´Д`)

「unilei3.jpg」をダウンロード 

注)辞書にないので注釈。

myuは満月の略でもありますが、ここでは別の語です。文末純詞で、少女っぽい口調を示す言葉です。猫の鳴き声を真似たリディアの造語というのもありますが、それとはまったく個別に元嫁も同じ造語をしていました。こちらは猫かは知りませんが。ともあれ、元嫁の造語の中で最もアシェット内に広まった単語です。

最後の満月マークは♪のようなもので、満月のごとく明るく上機嫌な様を表すときに使われます。これが出たらハートマークや☆や♪などの類だなと思えばおおむねよいです。

*2007/03/16 22:45

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紫苑

先日描いたけどアップしなかった紫苑のイラストです。

アニメ色が強くなっています。耳の位置のせいで載せませんでした。

サイズを小さくしたものをアップしたら緑色に化けてしまいました。なぜだ……。しょうがないので元のサイズ。

「xion_2tas.jpg」をダウンロード

*2007/03/16 16:50

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玲音の触角

くせっ毛が寝癖になるとすごいことになります。R luaの髪を見ていて、きっとあれは何か受信できるに違いないと思ったり……。

というわけで、そんなねこにっき――

「unilei2.jpg」をダウンロード 

*2007/03/16 15:39

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『ねこにっき』

リディアは絵を描きませんが、ミニキャラのイラストや☆マークなどをよく論文に挟む子でした。
自分の日記にもちびイラストを描いていましたが、猫の絵が多いことから、やがて『ねこにっき』というものを作るに至りました。私が大学に入ったころだったと思うので、かなり前の話です。

実際私は『ねこにっき』を見せてもらったことはありませんが、制アルカになってもunilei(uniaxleiではなく)の名前で続いていたようです。
また、文章がないイラストだけのページも『ねこにっき』扱いでした。

一方、彼女は『紫苑の書』や『玲音の書』の読者でもありますが、『幻想話集アティーリ』の作者にふさわしく、想像力豊かで、紫苑や玲音のパロディを考えては私に話すようになりました。妊娠中に時間を持て余していたため、『ねこにっき』に紫苑や玲音のパロディを載せていたことがあり、それは見せてもらったことがあります。

その後、アスガル語のしゅわるつさんが『玲音の書』および『静かなる病』に興味を持たれ、続編をお考えになりました。内容は興味深いもので、紫苑たちをもう題材にしないだろうと考えていた私に別の考えをもたらしました。しゅわるつさん、ありがとうございます。

上記2つの案に影響を受け、自分でも『ねこにっき』をやってみたくなりました。タイトルそのものがパクりなので、実際の日記ではもちろんありません。パロディものや『リディアの書』の構想を反映したミニイラストです。

完全に私の趣味ですな。内輪ネタなところがなんともユーザーアンフレンドリー……(-_-;
『アルカの部屋』、ほんとにおもちゃ箱になってきてるなぁ。

↓たとえばこんな感じ

「unilei1.jpg」をダウンロード

*2007/03/15 22:59

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玲音の絵

『玲音の書』に登場する3人のマンガ調ラフです。シャーペン、B芯。A5、紙質不明。

紫苑:ちょっと姑息な感じに見えるかな。モデルっぽさが少し抜けてるかも。髪、ストレートだしなぁ。

「xion_1.jpg」をダウンロード 

玲音1:少し異世界人ぽい顔に。顔が四角く見えて、少しゲルマン人っぽいかも。うーん、印象と違うなぁ。でも、猫顔で栗毛でなどという特徴の要件は満たしている……。

「lein_1.jpg」をダウンロード 

玲音2:もう少しマンガっぽく。あまり外人っぽくないなぁ。

「lein_2.jpg」をダウンロード 

静:これはわりと似てるなぁ。布袋寅泰をホストにしたような感じだ……。ろしあんるーれっと。

「xizka_1.jpg」をダウンロード

*2007/03/15 22:28

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Arcaフォルダ

かつて、アルカに関するファイルはArcaというフォルダに収納していました。ほとんどが文字資料ですが、音声もあるため500メガ以上あります。
これが制アルカの電子データではかなり初期のころになります。このフォルダを今見てみると非常に面白い。日付順にすると悪戦苦闘して制アルカを作っていく様が見えます。このとき新生人工言語があったらなぁと矛盾的なことを思いましたが、そもそもHPを立ち上げたのは自分が人工言語で検索したときに自言語の紹介サイトしかないのが不便だと思ったからだったんですよねぇ。それも理由の1つ。
過去に掲示板で論議されていたようなことが、Arcaファイルの中にたくさんあって、あぁ、同じようなこと考えてたんだなぁと思いました。
例えば、前に自言語を作っている方で接続詞を分類した資料がないかと仰っていた方がいたと思います。どうも自分も同じことを考えていたようで、今さらながら発掘しました。

「pei.pdf」をダウンロード

また、どれくらい文章を書いているかですが、高校の終わりから2003/5/26までに文字をどれくらい書いたかというテキストファイルがありました。以下転載。

メール1,400,000
儚100,000
ユーリア50,000
エナ50,000
不能看100,000
丁200,000
NAD60,000
ミール500,000
幻日辞書(ワードでの最終時点のもの)350,000
幻想話集アティーリ60,000
教科書130,000
言語(2日目)30,000

一応累計=303万字。原稿用紙換算で、詰めで7,500枚
20枚で120円ぐらいだから、金にすると紙代は45,000

*月天輪とかサヤとかの小さいのは端数として適当な作品に組み込んだ

――だそうです。結構かいてますね。まさかこの後さらに多く書くことになるとは、このときの私も思うまい。

こんな感じで色々制アルカという1つの人工言語が創られるまでの過程がよく分かるフォルダがあります。発掘すると面白いものが次々出てきそうです。なんせ本人も忘れてますからね。
たとえばtiphacと平行してdienというのがあったようです。TTEDITを使いこなせていないころの話です。dienなんて存在も忘れてましたが、先日公開したdionがなぜKakisさんの言うような斜線文字のような自然な名前にならなかったのか、その理由が分かりました。dienありきだったんですね。だからdionが生まれた。はぁー、本人も忘れてる情報は懐かしいのやら何といえばよいのやら。

ちなみに、Arcaというネーミングから分かるとおり、古いフォルダです。大文字で始まり、カの音がcになっています。リセットアップ以降、アルカのファイルは新しいarkaというフォルダに入れています。でも最近、こちらもファイルが多くなりすぎました。

*2007/03/15 11:02

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新生古アルカ系幻字

所有権を獲得したため、こちらのデータも公開します。

新生古アルカ用に蒐集された幻字です。新生古アルカであるため、実際に使われていた古アルカとは食い違う場合もありますが、ほぼそのままです。

幻字で読みが書かれている場合、左が新生古アルカの読みで、右がこれを書いた当時の制アルカの読みです。

青い字は制アルカに継承された古アルカの字であることを示し、赤い字は制定語彙系を示し、黒い字は継承されなかった死に字を示します。

ファイルはすべて合わせて50メガほどあります。すべてjpgファイルです。紙のデータをそのままスキャンした画像です。解像度は300dpiです。

しかし、いったい何文字あるのでしょうね……。

「sidarka1.lzh」をダウンロード 

「sidarka2.lzh」をダウンロード

「sidarka3.lzh」をダウンロード

「sidarka4.lzh」をダウンロード

「sidarka5.lzh」をダウンロード

*2007/03/11 17:15

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文字の印象

アルカに複数個存在するフォントを利用し、文字の違いがアルカにおいてどのような印象の違いをもたらすかについて例示しました。pdfファイルです。

いま思えば、私は芸術はからっきしだから、ここにあるものってすべて他人に作ってもらったものなんですよね。ありがたやありがたや……。

以前Kakisさんがtaphacということはtiphacもあったのだろうかと仰っていましたが、まさにその通りです。そのtiphacというのは私が作った最初で最後のフォントで、当時は当然tiphacとは呼んでいませんでした。

大学でレジュメや論文の署名に使用していたもので、当時の知人は目にしています。いまの標準書体ができてから初めてtiphacと命名されました。

「hacnams.pdf」をダウンロード

2007/03/11 16:25

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子供の幻字

発表されたユルトとルシアの幻字を見、私も紙に書き写しました。とっさなので斜めになっているのはご勘弁を。

左の字が息子です。賢者ユルグと同じ文字です。特別に区別するときのみ修飾符を付けるようです。

一方、右の字が娘です。ルシアというのは一般名詞をそのまま人名にしたものです。

「yult_luxia.jpg」をダウンロード 

*2007/03/10 13:00

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ユルトとルシア

メル18年ギルの月セレンの日、2007年3月8日。子供が誕生しました。産まれました。
双子です。男の子と女の子。
2月に生まれるかもしれないと言われていたけど、生まれず、早いけど帝王切開になりました。
軽い子供です。2メルバもない。身長も0.4メルフィもない。小さな娘から生まれた小さな2人でした。

私が報告を受けたのは昨日の仕事の途中。奇しくも会社に親父の病院から電話があり、危篤になったとの知らせを受けた数時間後のことでした。日本では昼。向こうでは深夜から明け方。いずれにしても昨日はセレンの日(カレンダー持ってる方、確認してみてください)。狙ったな、あの小娘め!
映像しか見れなかったけど、見れました。あのとき、目が合ったと信じたい。ちょっとは俺を見てくれたはず。多分。

人間じゃない。あれは人間じゃないです。赤ん坊でさえない。生まれたときというのはあんなにヘンな生き物なのか!
どっちがどちらだか分かりません。裸にしてもらって、性別を確認しました。とても不思議。まず始めに思ったのが、どうして俺は男なのに、俺を基にして作られた人間が女性器を持っているのだろうということ。不謹慎とかの話以前に、一番初めに思った正直な感想でした。その次、「ここから孫が作られるというのは不思議だな」と思いました。これが2番目。その次、「その相手は誰だろう。腹立つな」という気の早い被害妄想。これが3番目。この間、恐らくコンマ1秒以下です。

その夜、親父の病院へ。体中を悪くしてずっと入院している親父はもう死体のようで、意識も朦朧とし、ただ呻くばかりでした。俺によく似た顔で、もう骨に皮がついているような顔で。

思えば、あの女は親父が入院しようとどうしようと、結婚生活中1度たりとて「お父さん大丈夫?」などとさえ言わなかった。

親父はこんな報いを受けるほど、いったいなんの悪いことをしたんだろうと思った。生まれてきた命を見て、死んでいく命を見た。同じ日に。さすがに頭がおかしくなりそうだった。半分死んだように天井を見ながら震えて悶える。目がうつろ。これが死んでいく人間か。これが現代医療か。苦しませることがか。

毎月給与明細を、答えない手に握らせに行くのですが、昨日は危篤になったので改めて行ったんです。そして食欲もなく会社に戻り、サービス残業で仕事をしていました。無駄にいつもの愛想笑いしながら。

人間は良いことも悪いこともストレスとして感じます。昨日は大変なストレスで不安定になり、会社のある人間と喧嘩は起こすわ、仕事でありえないミスを連発するわ、長年の友人は失うわで、結局夜は11時ごろに早々退社してしまいました。

今日、また見せてもらいました。はぁ……昨日はストレスでほとんど食べられませんでした。でも、今日また見て、少し実感が湧きました。昨日よりずっと気分がよい。ただ、酒を飲んでごまかしているだけかもしれませんが。

今は正直言って余裕がない状態です。約束していたネットの更新はできないかもしれません。軽口や悪口を受け流す余裕もありませんので、ご承知ください。
どれくらい自分がテンパってるのか。昨日報告を受けた私は何を思ったか、サンクスでドラえもんの映画のチケットを買ったのですよ。リディアを来させてゆっくりさせてやろうと。で、それを言ったら目を丸くして「行けるわけないでしょ」と。自分で「何考えてるんだ、俺」と信じられませんでした。チケットどうしよう……。
その上、データを渡すために取引先に会社まで来させたにもかかわらず、データを用意しないで出迎え、何もないデータを渡そうとしました。相手は硬直していました。私は青ざめました。当たり前ですが、先方は帰り、私は後から必死でフォローしました。どんなにか昨日の俺は馬鹿だったのだろう。

パルやフゥシカに報告し、これからしばらくどんちゃんの予定です。いや、「自分の子と認識している子」は可愛いです。親の実感が映像だけでも湧くものだ。見てもいない子供など。
映像でさえ感じる愛情なのに。
愛情を感じる気持ちを奪って逃げたあの女が改めて憎いな。

さて、息子はyult lutia(ユルト=ルティア)となりました。こちらが先に生まれ、アルカの文化に従って、兄となりました。娘はluxia arbazard(ルシア=アルバザード)となりました。こちらが妹です。
古アルカの文化では同性の親の苗字を引き継ぐので、逆です。しかし、私には既に前妻との息子がいるため、リディアの要望で、今度は娘をあげたいとのことで、私は受け入れました。
命名権はありませんでした。一方的に決められました。いつの間にか私の娘はルシアという煙草みたいな名前にされました。アルカのルヴァンという瞑想で、悟りの境地のような安定した状態のことを指す言葉です。ユルトは賢者ユルグから来ています。

リディアは無事でした。それどころかケロっとしてました。
2年したら子供を引き合わせてくれるそうです。心が挫けるほど長い時間に感じます。
本人は身軽になったので早くにも会いたいとのこと。夏以来なので楽しみです。

しかし、ルシアか。メルに育てられて歪まないといいなぁ。
それにしても、俺から女の子が作られるって、ほんと不思議だな。でも、俺を女って……気持ち悪くないか?俺顔の女って不気味だな。……可愛く育ってくれるのだろうか。母親に似てくれるといいな。中身についても、あの几帳面すぎる病な性格を除いて。
ちょっと息子には悪いけど、先に生まれたのがいるし、やはり自分のコピー的なイメージがあるから、不思議という感覚があまりないです。でも、やっぱり娘って不思議です。俺なのに、女。ある意味らんま1/2です。

ルシアか……名前呼ぶごとに何となく可愛い名前な気がしてくる。ルシアンといわれるんだろうな、luxianと。きれいだしかっこいい感じだなぁ。
まぁ、ルシーラ問題は必至。どちらが立つのか。政治的なことは明日フゥシカと相談。彼は何年こんな諮問機関を務めているのやら、です。

人工言語関連の方、すみません、今日はちょっと本当に言葉には関係なかったです。どちらかというとケー番さえなくした学生時代の連中や、偶にここを見てる現実の知り合いなどに向けたかもしれません。でも、やっぱり2人の存在はアルカにかかわることだから、言語関連の知人にも当てたものです。

あぁ、とてもストレスフルで胃痛を引き起こしそうだし、やたらなぜだか腰とか背中とか痛いんですが、落ち着くたびに幸せになってきました。まだ会ったこともないし抱いたこともないのにね。

このすなおな気持ち、はじめの子にもあげたかったんだよ。持ってかれて奪われたら、すっぱい葡萄にしないかぎり、俺はどうやって自分の気持ちを守れたんだ。

それにしても、また1人か。でも、寝る前に娘のこと考えられるようになった分だけ、今夜からは幸せだ。うん、そう思う。

*2007/03/09 23:53

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メル時計をデバッグしました。既にDLされた方はお手数ですが、上書き保存していただけないでしょうか……。

2007/03/04 15:14

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メル時計

・概要
メル暦での日付および時刻を表示するwinアプリです。
また、グレゴリオ暦の日付を入力することで、グレゴリオ暦の日付をメル暦の日付に変換することもできます。

・仕様
プラットフォームは.NET Framework 2.0です。OSに依存しません。
.NET Framework 2.0は無料な上、最近は自動アップデートで知らぬ間にインストールされていることがあります。
ただ、お持ちでない方は適宜ダウンロードしてください。若干重いです。

また、本アプリは「明朝taphac」に依存しています。文字をイラレなどで画像化して使用することもできますが、そのまま文字をデータとして扱う方が楽だったからです。
下記からダウンロードして、フォントをインストールしてください。

「taphac.ttf」をダウンロード

・ダウンロード
exeファイルです。
ダウンロードしてダブルクリックするだけで使えます。
非常に軽いです。.NETのインストールはいくぶんか時間を取られますが、こちらの実行は一瞬です。

・使用法
exeを実行するとメル時計が開きます。
初期設定ではメル時計になっています。
ウィンドウには現在の年、使徒月、使徒日、曜魔、アルミヴァ時間が幻字で表示されます。
下部には現在の時刻がやはり幻字で表示されます。
人工文化の雰囲気を醸し出すために、アルカに使う文字以外は一切表示されません。

上部に並んだ3つのテキストボックスはグレゴリオ暦→メル暦変換に使います。
従って、アラビア数字で年月日をそれぞれ入力します。
入力して「zep」ボタンを押すと、入力したグレゴリオ暦の日時がメル暦に変換されます。
再び時計に戻したいときは、「zep」から「melk」に変わったボタンを押すと、元に戻ります。

・デザイン
日本語や英語を表示させたくなかったので、なるべくそっけない計算機のような造りにしました。
自分としてはアルカだけで構成されたアプリということで、気に入っています。

私用のために作ったので、機能すればよく、デザインはいい加減です。
「最低限これくらいは改良しろよ」というご意見があれば感謝します。

・アイコン
芸術センスが皆無なのですが、アプリの名にもなっている第7使徒のメル=ケートイア嬢をイメージしました。
金髪・碧眼・白い肌・桃色の頬と唇・猫+狐顔のスラブ系ハーフのイメージに合う32×32アイコンがあれば、大歓迎で差換えます(^-^;

(以下、複雑な説明のため、簡潔な口調で)

・メル暦
1年365日の太陽暦。アシェット第7使徒メル=ケートイアの誕生日をもって紀元とする。紀元日は西暦に直すと1988年11月30日。
閏年は4年に1度。ただし、年数が100で割り切れるときは閏年でない。さらに、年数が400で割り切れれば、やはり閏年になる。
例えばメル100年や200年は閏年ではないが、メル0年や400年は閏年になる。

1年は13カ月。1月は28日。月と日にはそれぞれランティスの名前が付き、数字では表されない。
13×28=364なので、平年で1日、閏年で2日余る。これらはミュシェットの月の1日目と2日目とされ、ルージュの月の後に来る。
1日目がアシェットの日で、2日目がテームスの日。テームスの日は閏年にしか存在しない。
メル暦では閏日は年末に来る。2月末のように複雑な位置には来ない。

曜日は28の約数で扱いやすいことから7曜日となっている。
それぞれ曜魔ソームの名が冠される。
なお、ミュシェットの月は曜日がない。
1月が必ず28日な上、ミュシェットの月は曜日がないことから、メル暦では日付と曜日が対応していて、何年経っても関係は変化しない。
例えば、リディアの日はつねにヴェルムの曜日である。

このことから、アトラスには曜日占いが存在する。自分の生まれた曜日で運勢をはかる。
もしメル暦に曜日という概念がないと、例えば「毎週ヴェルムの日に練習する」などと言うときに困る。
「リディアとラルドゥラとラヴァとエンナの日に~」と言わなければならないからである。
そのため、規則的な曜日を持つメル暦であっても曜日の概念は必要。

その代わり、月の日数が同じで曜日も固定しているため、月ごとにめくるカレンダーは不必要。
グレゴリオ暦と対照させたカレンダーの場合を除き、月ごとのカレンダーは不必要。
従って、グレゴリオ暦が存在しないアトラスでは、カレンダーといえば日めくりや本アプリのようなものを想像する。

時刻は24時間、60分、60秒のシステム。一日の長さは24時間00分00秒。
ただし、時間(fea)については、数字だけでなくアルミヴァの12神で表すこともある。
通常、アルカでは何時という代わりに神の名を言う。1月の代わりにJanuaryと言う感覚に近い。

・アトラスの暦
アトラスには歴史的にメル暦以外の暦が使われてきた。
メル暦は最も日が浅い暦である。
地球では2007年3月4日現在で、メル18年ギルの月パールの日でしかない。
神話上でもせいぜい400年ほどしか経っていない暦である。

メル暦の前はイムル暦である。神話でアシェットが活躍するアルディアの時代がちょうど過渡期である。
小説『紫苑の書』『玲音の書』に登場するレイン=ユティアの時代から見ても、約400年遡って計算できればメル暦の計算は事足りる。
本アプリの日付計算も何千年も前に遡って計算できない仕組みになっている。

アシェットでは、地球上での自分たちの業務や生活にかかわるものか、神話上の日付を確認するときにメル暦の日付計算を行う。
ゆえに、メル元年からせいぜい前後100年、そして神話上の日付を得るために前後400年ほど算出できればよい。
換言すれば、古代に起こった歴史的事件の日付を、当時地球上でも神話上でも使われてないメル暦で算出することに意義はない。

とはいえ、実際のところ、本アプリは日本の有史程度には簡単に遡ることができる。
グレゴリオ暦換算の日付さえ分かれば、大化の改新のメル暦での日付も算出可能である。
ただし、古代文明までは遡れない。そもそも古代文明の歴史的事件のグレゴリオ暦での日付を正確に知ること自体が難しいだろうが。

・ダウンロード

「papx.exe」をダウンロード

2007/03/04 15:14

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『静かなる病』

『玲音の書』のもうひとつのエンディングです。同書を読み終え、エンディングに納得がいかないと感じた方が対象です。
とはいえ、エンディングが変わったことで全員が幸せになったり不幸になったりするわけではありません。あくまで小説の中の、もうひとつの可能世界に過ぎません。

特徴として、本編ではほとんど登場しなかった蛍が登場します。
あらかじめ言っておくと、蛍に感情移入している方は読まない方がよいと思います。
また、モデルがいようと登場人物はあくまでキャラクターであるということもお忘れなく願います。具体的には、静と蛍に関して注意しています。
蛍の配役が引っかかってアップを迷いましたが、アップしようと言った以上、実行することにしました。

タイトルは掛詞的で、静と蛍の2人を暗示しています。

仕様はワードで、23ページの短い補遺です。
「livvil.pdf」をダウンロード

*2007/03/03 07:57

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メル暦

メル暦とグレゴリオ暦は基本的なシステムは同じですが、元年と元日が食い違うため、ズレが生じます。グレゴリオ暦とメル暦の対照カレンダーを作ると、このズレにより、3種類のカレンダーが生じます。

メル元年は1988年ですが、グレゴリオではこれは閏年ではありません。1990年は閏年ですが、メル2年は閏年ではありません。ここで一日ズレます。1992年は閏年ではありませんが、逆にメル4年は閏年です。ここで逆方向に一日ズレ、ズレが相殺されます。
また、グレゴリオは2月に閏日が来ますが、メル暦は年末に来ます。
上記2点が理由で、対照用のカレンダーは3種類存在します。

ややこしいことに、メル100年(2088年)になると、100の倍数につき、閏年でなくなります。そのため、以降メル111年まで、カレンダーの日付から1日減算しなければならなくなります。
もっとも、2088年に現在の使徒が生きている可能性はほぼないので、問題はありませんが。
私の子供でさえ82歳でしょう。この問題が起こるのはどうやら孫の世代のようです。

メル暦の計算法について。
まず、1988年11月30日を元日とします。
次に、元日から調べたい日時まで何日あるか計算します。例えば1989年2月4日の場合、元日から66日離れています。

メル暦では一月は等しく28日です。28で割ると2余り10になります。つまり、元日から2月と10日離れているといえます。
元日はリディアの月リディアの日です。2月足すと、リディア→オヴィ→クリスとなって、クリスの月になります。
また、リディアは第1使徒なので、これに10日足すと、第11使徒ミルフになります。従って、日付はクリスの月ミルフの日になります。

メル暦の算出法は以上です。
注意点として、閏日が入る場合はズレがあるので気をつけてください。なお、計算法を示したチャートをご用意しました。
一方、そういう計算が面倒くさいという方のために、メル暦とグレゴリオ暦を対照したエクセルデータをご用意しました。

いままでは人に作ってもらった手作りカレンダーを使用していたのですが、版が大きすぎてスキャナにかけられませんでした。
実際、エクセルにしても実用サイズのポイントだとやはりA4などあっさり超えてしまうものですし。
primoを使ってpdfにしたら綺麗に描画されましたが、カレンダーが途中で細切れになって美観を損ねましたので、今回はエクセルです。

なお、1950年からなので戦前には対応していません。少なくとも現在私と付き合いのある先代らの誕生日が押しなべて入ればよいという考えでしたので。逆に未来志向型で、未来は2102年まであります。とりあえず、メル暦で不便なのは、幼いメルを元年にしたため、内部で紀元前生まれが多くなり、マイナス生まれが増えてしまったということです。先代を指針にする案もあったのですが、やはり考案者の方がオーソリティがあるようでした。もっとも、本人は望んでいなかったようですが。

↓メル暦計算チャート

「papxzep.pdf」をダウンロード

↓メル‐グレゴリオ対照カレンダー

「melpapx.xls」をダウンロード 

2007/02/24 17:07

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普及と出版

 トラブ語で人工言語の普及について議論が交わされているようなので、記事にしようと思いましたが、述べたいことは魚楠さんたちがすでに述べられていました。

 諸氏の仰るように、人工言語の普及は社会的なものです。ただ、色んなアプローチがあるのですね。勉強になりました。

 私から普及について付けたしですが、出版という手があります。ザメンホフも行った出版というものについて、まだあまり触れられていないようですので、口を挟ませていただきました。

 例えば黒田さんはトラブ語を残したいのですよね。出版物ならばKakisさんが仰っていたかと思いますが、国が保管してくれます。家が燃えても国会図書館はそうそう潰れません。

 また、日本は出版幻想が依然として存在するので、これを利用するのも手です。出版物にするとネットで同じことを言うより正当性が増した気になります。少なくとも周囲はそう見ます。ウィキ問題でノシロを擁護した発言に、出版物があるからというものがありましたとおり。

 ノシロは泰流社という、いまはなき版元から出ました。ここはなかなか仁義のある版元だったようで、マイナー言語の出版に取り組まれてたんです。もちろん、採算は取れていませんでした。マイナー言語の著者を集めたりして、企画を立てていたんです。その中のひとつがノシロだったのでしょう。

 このころ、とても採算が取れないので、泰流社は自費出版をしていたそうです。ノシロは水田さんが自分でお金を出して出版したと見られます。一部単価と初版の発行部数を考えると、どうしても同人誌のように自費でないと。

 言い換えれば、本を書いてくれと頼まれて商売が成立していたのではなく、自分から広告のために自分でお金を出して版元の力を買ったというわけです。

 われわれが一般に出版に抱く「凄い」イメージは、本を書いてお金をもらうケースです。自分でお金を出して広告を出させてもらうことには権威を感じません。ただ、そういう裏方を知らない99%の日本人は、出版物に等しく権威を感じます。

 出版は簡単にできます。そして出版幻想がある日本では、かなり効率よく権威付けることができます。普及型は中身よりも方策が重要ですので、ノシロの手法は成功といえます。

 従って、トラブ語などの普及型にとって出版は効果的です。後世にも残りますし。

 ではどうやって個人が出版するか。版元の友人がいれば手っ取り早いですが、ふつうは自費出版を請け負う版元に持ち込むものです。

 出版者はISBNを取ることができますが、一般の個人は取れません。従って、バーコードも付きません。これらが付かなくても書籍とは呼べますが、流通にはまず乗りません。図書館でさえ、バーコードがないと管理上の問題で嫌な顔をされます。従って、ISBNを(厳密には13桁ISBNの5文字目以降を)取得できる版元に頼るのが一番です。

 なお、自分が出版者になればこの問題は解決します。ISBN用の会社番号取得など、安いですから。

 一番面倒なISBN問題を通過すれば、あとは制度的な困難はありません。ワードで原稿を執筆し、イラレで約物を作成し、クォークやインデザでDTPを組みます。なお、基本的にMS系のフォントはダメです。欧文もセンチュリーではダメです。そのままワードの原稿で組まない点に注意です。ヘルベチカなどを使うのが一般的です。

 本来は著者、デザイナ、DTP屋が必要ですが、自分でやれば安く上がります。これくらいでしたら、マックとソフトがあればできます。

 自言語のフォントがオリジナルの場合でも大丈夫。true typeのフォントはプロも使っていますし、true typeはTTEDITなどでタダで作れます。

 カバーデザイン、表紙デザインも自分でできます。スリップやハガキも自分で作れますよ。イクォークがあればあっさり作れます。ハガキは金の無駄だと思いますけどね。郵便局に行けば一応左上の切手の部分に番号をくれます。この番号を組み込めばハガキのデータ完成です。こういったつきものも印刷の際に業者に入稿するのでお忘れなく。

 執筆もデザインも自分でやり、編集も校正も自分でします。思うほど難しいことではありません。本当に、例えば私でも、できることです。ただし、どうしても自分でできない壁があります。印刷、製本です。これは流石に業者を通すのがよいです。

 印刷会社に仕様書を書いて見積を立ててもらいます。細かいです、これは。紙の種類も自分で指定します。綴じ方もです。インクもです。つきものの有無もです。

 エクスプレスのようにCDブックにしたい場合はお金が高くなりますが、これも可能です。費用については、スタジオ使用料、プリマスタ代がかかります。ナレ代は自分がナレすればタダです。スタジオもプリマスタも機材があれば自分で可能です。スタジオは水物ですが、1時間1, 2万ほどです。プリマスタ代はトラック数にもよりますが、3万程度を考えてください。また、マスタリングにも金がかかります。これらは法人だけでなく個人も相手にしてくれるので、自分でできなければ外注しましょう。

 プレスはCDの印刷所と考えてください。外注で作ります。個人ではふつう無理です。プレス会社に見積を取ります。1枚単価はそんなに高くないですが、それなりにはします。あまりに小部数で質もこだわらないなら、案外、自分のPCで焼いた方が安いかもしれません。

 見積は数日で帰ってきます。印刷はオンデマンドでない場合、1000部単位で値段が変わると思ってください。つまり、紙代という安い事項を除けば、1部刷ろうと900部刷ろうと変わらないということです。

 従って、刷るなら1000単位です。100部とかならはじめからオンデマンドの方が良いです。ただし、オンデマンドは塾で教師が持っている教師用の解答解説と同じくらい粗い刷りです。自宅で印刷したインクジェットの方がマシです。

 なお、本当に自分でやるならカバーはない方が安いです。カバーに色を付けると金かかりますし、コート紙は高いし、PP加工は紙以上に高いです。表紙だけでいいのではないでしょうか。もっとも、もし私ならカバーまではさすがにケチりません。ムックじゃあるまいし。そういえば、安さにこだわるなら、カバーなしで紙を安くして、ペーパーバックのようにする手もあります。大した違いはないですが。

 バーコード作成費はケチりましょう。印刷会社だと3000円弱しますが、自分で外注先を探せば1500円くらいでできます。できたデータはメール経由で送ってもらい、表紙4の隅にでも貼り付けておきましょう。これで立派に書籍です。

 なお、印刷会社には完全データを渡して製版入稿します。これでこちら側としては校了です。自分でインデザ等で作成したデータと、刷りだした原稿の2点を渡します。データはCDやMOなどに焼き、印刷会社に会ってデータを渡します。現物とデータを合わせて完全データ支給です。

 製版、印刷、製本を終え、納品するまでは、製版入稿から1カ月見ると安心です。納品は倉庫がないのですが、まぁ最悪自分の家でもよいのでは。私は聞いたことありませんが、部数が少ないわけですし、版元だって社内出庫をするところがあるわけですし。配本運賃は1万もしないですが、自車で乗り付けるのが許されれば浮きますね。ボックスカーなら余裕で積めます。

 アウトローなことをすれば、金はケチれます。個人でやるには資金の問題があるので、ケチりは重要です。先々で嫌な顔をされるとは思いますが、愛想よくして耐えましょう。

 とにかく、出版自体は難しい作業ではありません。版元を通さなくてもほとんど手配できてしまいます。能力さえあれば自費出版に持ち込んでも、版元にかけあってかなり経費を削減できます。

 なお、気になるお値段の方ですが、編集等をすべて自分でやった場合は、経費ゼロです。水田さんみたいに自分の労力を精神的販管費として計上しなければですが。仕事でないかぎり、自分の人件費は計上しません。対価を払って人を使えば別ですが。

 印刷関係でお金が取られますが、100万いきません。かといって10万未満ということもまずないと考えていいでしょう。色や台数にもよりますが、データ出力など、絶対に外せないものを色々と足していくだけで、10万近くはなります。ああいうのははじめにお金がかかります。だから、50刷ろうと500刷ろうと、無意味な差なんです。紙代くらいですからね。どうせフィルムとか作るなら結構たくさん作っちゃった方がいいです。

 ただし実際は再版の見込みはないでしょうから、製版時にフィルムは作らないよう指定します。CTPにしてくださいと告げてください。それで通じます。この方がずっと安くつきます。

 版元で自費出版した場合、版元が取次に流してくれるので流通は心配無用です。まぁ、モノがモノだけに、取次を通さずに直取でやっていることもあるでしょうけど。それと、書店営業も版元がしてくれます。言うまでもなく、営業の人件費の方がかかるので、零細本の営業などまずしてくれないとは思いますが。

 そう考えると、自分で営業もやってしまうというのは手ですね。著者が営業するというのは、実はみなさんが想像するより多いことなのです。

 また、自分で版元を作ってしまう場合は、大手を振って自分で営業できるので、自分の努力しだいです。まずもって採算が取れませんけど。大型書店でも門前払いでしょうねぇ。売れるはずがありません。図書館周りの方がマシです。数部でも売って、少しでも赤字を埋めるというのが現実的です。

 さて、こういう白鳥の水面下を見ると、出版幻想など、崩れるでしょう。ノシロが本を出しているから権威があるというのは幻想なのです。関係者から見れば、自費出版のノシロよりも、先日「言語」で依頼されたミニコラムの方が格上です。原稿料をもらっていて、商売成立してますからね。出た数も比類になりません。「言語」自体売れてませんが、それでも比較対象がノシロですから、やはり比類になりません。たった4ページの記事が1冊の本より格上?と思われるかもしれません。しかし、そうなのです。

 でも、ほとんどの人は幻想の実態を知りません。本になっていれば何となく凄いと思うものです。従って、普及型には向く手法です。

 もっとも、なまじ水面下のバタ足を知っている私は、ネットの方が迅速に対応できて改訂も早く、安く便利で、全ページ4c(カラー)にしても図版を入れても金がかからず、折も考えずに本文の長さを設定でき(つまり泣く泣く省略する必要がない)、何よりあっさり広まるという点で好きで、書籍で出すなど金と時間の無駄だと考えています。

 少なくとも人工言語という分野では、書籍よりネットの方が実際は高いクオリティを実現できます。金と労力がかからないので、言語に力を入れられるからです。

 こういう出版は、会社と著者合わせても実行費100万もかかりません。装丁関係をケチればさらに安くできます。2桁万までなら、車買うより安いです。給料数カ月分ですから、たいていの社会人なら貯金から出せる額です。学生でもバイト代を貯めればできることです。

 ここでひとつ注意があります。自費出版はザメンホフの時代には、文字媒体として広めるほぼ唯一の方法でした。その時代は自費出版の意味は大きかった。そして費用も高かった。そういう意味でやはり彼は偉大です。もっとも、男としては結婚持参金に手をつけたという点でダメだと思いますが、それは慰謝料も養育費も払っていない私に言われる筋合いのないことでしょう。

 現在は、人工言語の自費出版にはもはや自己満足な権威付けしかありません。なぜならネットの方がはるかに便利だからです。それでも、権威は普及には有利です。

 普及型の方、普及を目指すのなら、権威を金で買ってみるのも手かもしれませんよ。私は俗物的なことを若さの結晶であるアルカに持ち込みたくないので、そういうことをするつもりはありませんけど。

*2007/02/23 23:56

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アルカのキーボード

幻字などをDLして、辞書を使える環境になったとしても、qwertyキーボードを見ながらアルカの幻字を打つのは難しいという問題があります。

特に、/c/と転写しても音は「ラ」行などといった分かりにくさがあります。アルファベット転写が分かりにくいもののほかに、使徒幻字やイントネーション記号をどう使えばよいのかといった問題もあります。

そこで、アルカのキーボードの画像をULします。口で説明するよりも実物の方が分かりやすいと思うので、自分で使っているものをご紹介します。

↓アルカのキーボード画像

「selots.jpg」をダウンロード 

キーの上に印刷した紙を切り貼りしただけのものなので、簡単です。なお、紙を貼っただけなので、すぐに剥がれてしまいます。そこで、上にキーボードを埃などから守るシートを被せて使っていました。こうすれば剥がれはしません。

でも、微妙に隙間から潜り込んだ埃のせいで、頻繁に押すキーは汚れてしまいました。戦禍の爪痕よろしく残っているこの汚れは、しかし、アルカにおいてどのキーがよく使われるのかを表したものでもあります。そういう点で見れば、汚れ1つも違って見えます。

さて、このキーボードの作り方ですが、イラストレータを使ってかつてパルが作成したキーの図がありますので、こちらを印刷し、ご活用ください。一般的なキーの大きさに合わせているので、リサイズせずにペイントで開いてそのまま印刷なさってください。

どのキーの印刷をどのキーに貼り付けるかは、ちえが切り貼りした上記のキーボードの画像をご参照ください。

↓キーの図

「arka.bmp」をダウンロード 

なお、幻字の打ち方ですが、表音幻字は何も押さないデフォルトの設定です。キーの図の左上の文字です。

シフトを押すと、キーの右上の文字がでます。例えばshift+aはアルミヴァのティクノが出ます。時刻などの表示に使います。

右のaltキーを押すと、キー右下の文字が出ます。右alt+uでアルバザードが出ます。使徒の署名用に搭載されています。なお、右オルターのないキーボードについては実験したことがないので、動作確認は取れません。

シフト+右オルターで、キー左下の文字が出ます。shift+右alt+uでセレンが出ます。使徒の署名用に搭載されています。

注:ワードのショートカットキーなどが有効になっていると、正しく表示されない文字もあります。

その他の文字については、上掲の画像に直接説明を書き加えました↓

「tapkselots.jpg」をダウンロード 

取り急ぎにつき、汚い字で失礼。hacmフォントには表音幻字以外にも、月齢や四季神など、アルカを使って行く上で頻繁に使う表意幻字があります。文章を書くときに必要な約物関係も集めてあります。

*2007/02/18 15:36

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新生古アルカ

「ある一定期間所有状態を保てば、保管者に所有権を認める」という使徒規則に基づき、過去の一部の資料が私のものとなりました。公開可能になった古アルカの資料を公開します。

とはいえ、私は古アルカの資料をほとんど持っていません。制アルカの担当でしたが、古アルカの資料はほとんどがルティア家の保管するところです。

ここでは2点公開します。1点は10年という短い歴史を持つ古アルカを神話用に作り直そうという企画――「新生古アルカ」に関する覚書です。説明中の制アルカは、既に古い制アルカですので、少し現在のものと違うところがあるかもしれません。

「sidarka.pdf」をダウンロード 

この資料を久々に読み返して思ったことは、やはり古アルカは難しいということです。特に機械処理に弱い。フォントが一番のネックです。その反面、人間くさい言語ではあります。制アルカのように機械的でないところが私にとっては魅力でした。もっとも、新生古アルカは古アルカの持っていた人間くささを失って機械的になりがちですが。

この覚書の最後のほうに、私の幻日辞典における大きなミスなどが載っており、何だか失敗談のようで気恥ずかしくもあります。言語作者は二の轍を踏まず、教訓になさってください。

『制定語彙』などはルティア家保管のものですが、覚書に書いてある通り、『制定語彙』を参考に作られた『赤アンクノット』という文書があります。これは私が保管する古アルカの資料の中では最も大きく、全ページのスキャニングもされています。原本を書いたのは高校のころですが、スキャニングはずっと後です。

資料に書いてある日付ごろの話ですが、このころ、『赤アンクノット』に記載された文字をワードで扱えるようにしました。日本語をワードに手打ちし、日本語の左に、スキャンした幻字を画像として貼り付けました。これは『赤アンクノット』から直接スキャンしたものではなく、一旦ノートに手で書き写したものをスキャンしたものです。原本をそのままコピーしたのでは、ノートの罫線が合わないからです。

☆マークの左にたまに☆マークや文字が重なるようにしてブレているのは、幻字をスキャンしたときにうまくスキャンできず、☆マークなどの一部が余分にスキャンされてしまったからです。これらはゴミですので、放置なさってください。

以下に『赤アンクノット』プラスアルファである『制定語彙系幻字』を挙げます。

「xiksidhacm.pdf」をダウンロード 

注意事項として、いくつかの字は訳を伏せさせてもらいました。アシェットが頷こうと、私個人が公開したくない情報があるからです。もちろん、個人的なことなので、大したことではありません。単にアホ極まることなので伏せたにすぎません。

電子文書化していないものや、製本した古アルカの資料が多いため、上記2点は氷山の一角です。覚書とはいえ日本での内部資料として作成したものなので、一般読者は想定しておりません。従って、難解なのはご寛恕ください。

2007/02/18 13:32

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幻日辞典

幻日辞典をアップします。仕様については新生人工言語論でご確認ください。

単語帳12000のようにpdf形式でアップします。非常に重いです。検索にも時間がかかります。
その代わり、インストールする特別なものはありません。

もうひとつ、私が幻日を実際に使用している環境で提供いたします。
私はPDICで幻日を作っています。フォントは、半角カナを潰してそこに幻字を当てています。
半角カナでaを打てば「チ」が出ます。しかしアルカの場合、aを押したら「アー」という母音が出なければなりません。
同じくtの場合はテスの文字が出ないと困ります。なので、その辺りの入力事情はキーボードレイアウターに任せています。

ここでは幻字のキーボードレイアウトとPDICの幻日辞典ファイルをアップします。

まず、レイアウトをDLしてください。
hacmというlzhファイルをDLします。これは圧縮ファイルですので、解凍ソフトで解凍してください。
解凍するとi386・hacm・hacm.klcという3ファイルが現われます。
hacmというのがインストーラです。実行してください。
実行すると、hacmが貴方のPC上で使えるようになりました。

タスクバーのキーボードを右クリックして、設定を選んでください。タスクバーにキーボードがない場合はコントロールパネルから入ってください。
設定を選んだらダイアログが出てきます。追加を選ぶと新たなダイアログが出ます。
入力言語の選択で、矢印をクリックして「使わない言語」を1つ選びます。
何でも良いです。私はノリでフィンランド語にしました。使わないとはかぎらないんですけどね。今回は仮にフィンランド語をアルカ用に使うということにしましょう。

とにかく選んだら、キーボードレイアウトのところが選択可能になります。
クリックするとたくさん言語が現われますが、一番上にスクロールするとhacmというのが見つかります。
これが先ほどインストールしたアルカ用の幻字入力キーボードレイアウトです。
hacmを選択します。これで、フィンランド語キーボードが実質アルカのキーボードになりました。
タスクバーの「jp」をクリックしてください。FI(フィンランドのこと)というのがあるはずです。
これをクリックします。そうすると入力モードがフィンランド語になりましたが、実質アルカの入力モードです。

半角モードにして打ってみてください。abcと押していくと半角カナばかり出てくると思います。
このままでは幻字ではありませんね。従ってフォントが必要になります。
では、フォントを落しましょう。

taphacというフォントを落したら、マイコンピュータ→windows→fontsを開き、たくさんフォント名が並んでいるところに、明朝taphacをドラッグアンドドロップします。
フォントがインストールされたら、ワードを開いて、フォントを選び、明朝taphacというフォントを選びます。
入力モードを先ほどのフィンランド語にして、半角でアルファベット感覚で打ってみてください。
tと打ったらきちんとアルカのテスの字が出るはずです。

これでフォントは成功です。
PDICを各自DLしてください。

最後に幻日辞典のデータをDLします。arkaファイルをDLしてください。
DLしても、辞書ファイルなのでこのままでは使えません。
まず、PDICを開きます。fileの新規グループ作成を選びます。
グループ名は何でもいいので、辞書追加をクリックします。
ダイアログが出てくるので、いま落とした幻日のファイルを選びます。
これで幻日が搭載されました。

このままではまだ幻字が出ません。
viewの表示フォントを選びます。
ダイアログが出てくるので、フォントの中から明朝taphacを選びます。
これで完了です。先ほどのように言語をJPからFIに変え、半角モードで幻字を打ってみてください。
画面上できちんと幻字が表示されます。これで完了です。おつかれさまでした。

なお、幻日辞典は、データは用例部分に入っています。訳部分は空です。
PDICが用例を表示しない設定になっていると、検索しても何も映りません。設定を変えてください。
検索するときは直接WORD窓にアルカを入れてもいいですが、用例検索をすると全文検索ができるので便利です。
用例検索では日本語も入れることができるので、日幻辞典にも早変わりというわけです。

「klel.pdf」をダウンロード 

「hacm.lzh」をダウンロード 

「taphac.ttf」をダウンロード 

「arka.dic」をダウンロード 

*2007/02/03 00:09

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axlei

PCを委譲するに当たり、データの整理をしていました。そして出てきたのが一連の資料ですが、こんなものがあったのかと思ったものがありました。xivaxleiとでも言うべきでしょうか。内容が現行の制アルカより古いので、解読は不能でしょう。上げます。

事情はよく分かりません。どういう経緯で録音したのか。何を言っているのかは無論分かりますが、なぜこれをこんな形式で残したのか、甚だ謎です。

ただ、アルカで朗読でなく独白をするとこうなるのかというのは、ある意味初めて知ったかもしれません。対話も朗読も盛んですが、独白を聞く機会はないので。

「axlei1.mp3」をダウンロード

「axlei2.mp3」をダウンロード

「axlei3.mp3」をダウンロード

*2006/12/31 00:31

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ランティスの子守歌

厄年というのを信じています。そして天罰も信じています。

2004年の12月、アルティス教徒だった私は、うかつにもクリスマスケーキを食べました。それが原因で体調を崩し、同日に入院しました。その後、面白いくらいに合併症を様々引き起こしました。その後遺症は未だに残っています。

離婚の原因は、本当は浮気なんかじゃありません。優しさの欠如と我慢の欠如でした。病気が治らず、闘病していて、それでできる仕事が制限され、大したことのない給料でした。共働きだったこともあり、頭も上らず、だんだん「彼女」といるのが苦痛になっていきました。惨めに思えました。それでお互い思いやりが欠如していったのです。

健康でないときに人に優しくできますか。それは、口で言うほど簡単ではない。でも、あのときは無理してでも笑顔でいてあげなければならなかった。それができなかった私も「彼女」も、自分に負けたんです。

闘病で精神安定剤に助けられていた期間は事実上ニートでした。「彼女」だけ働いていたので、短い間でしたがヒモ、ジゴロの期間を体験したことがあります。このときの惨めさが反動になり、ワーカホリックになりました。離婚がそれに拍車をかけ、今に至ります。

病気で動けない自分は信仰心が足りなかった報いを受けたのだと思いました。その後の色んな病気のせいで、非常に苦しく、よく幼馴染に「楽に死にたい」と言っていました。

そんな折、苦しくて、夜、眠れないことがありました。ルヴァンをやっても効かない。薬さえも、効かない。そのとき、「彼女」が即興で子守歌を歌いだしました。ランティスを覚え歌にしたもので、とっさに子守歌に仕立てたようでした。

私はもう一度最初から歌ってほしいと言って、咄嗟に録音しました。その場でたどたどしく歌ったものです。リズムだけキーボで即興で伴奏を合わせ、後からその伴奏を基にDTMでBGMを作成しました。従ってこの曲のBGMは後から合成したもののはずです。歌声のリズムや速度が概ね規則的だったので、背景の曲と合わせることができました。

これは歌であって、歌ではありません。人に聞かせるための、商品としての、巧い歌ではないんです。生活の中で発せられる、自然体の歌なのです。こういうありえない生活をしていたんだなと、つと思いました。

とても下手です。そして、私の病気を治したほど、優しい歌でした。

「mokmiks_e_lantis.mp3」をダウンロード

*2006/12/31 00:23

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アルミヴァの覚え歌

時刻や方角などに使われるアルミヴァの12神。生活の必需品である神の名。しかし12神は全て非系統的な名前をしています。

アトラスは架空の惑星ですが、アトラスの子供は12神をそのまま暗記せず、アトラスにはこのような覚え歌があって、親は子供に歌ってあげるのだろうなと語っていました。

そんな話の中で生まれてきたのがこの覚え歌。さて、これは誰が作ったのだか、もう覚えていません。皆、大人も含めて歌っています。ABCの歌を歌いながら辞書を引く子供のように。

少し幼稚ですか? これから、子供達に教えていくために、まず私たちが子供に戻っているのですよ。

これは1年以上前の音声データですね。制アルカが大改訂をした2005/12/18より前のものは、当時からの関係者でないと、分からない部分が多くあると思います。li, leは今と逆ですし、-afは-ahでした。aoはaatでしたし、laoはlaaでした。基本語が「今更?」という流れの中で無理に変わった激動の日でした。そして、制アルカの完成の日でもありました。以後、制アルカは完全に安定し、殆ど変更がありません。「彼女」は最後の日曜に役目を果たしてから去ったわけです。そういう意味ではあれは計画的だったのかもしれません。

「kolmiks_e_armiva.mp3」をダウンロード 

*2006/12/31 00:05

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arvina

『紫苑の書』などに出てくるヴィードという概念があります。人間らの持つ不思議なエネルギーのことで、ファンタジーの味付けに一役かっています。

アルヴィナはヴィード論のことです。簡素なメモ書きが見つかったのでアップしてみます。まぁ、よくあるファンタジーですね。

でも、独自のルヴァンという瞑想は実際に健康に有益で、そのルヴァンにはアルヴィナが深く関与しているので、100%ファンタジー用の概念ではないということです。

ルヴァンは比較的アシェットでも人気があり、考案者のリディアはハードワークを乗り越えるために盛んに行っているようです。原理的には腹式呼吸法です。不眠、頭痛、肩凝り、腰痛、下痢、便秘、吹き出物、精神安定、抗鬱、免疫力強化などに役立ちます。

一々薬を飲むより気楽で即効性があるので便利ですが、いうまでもなく重い風邪や不眠や腹痛には効くわけがありません。所詮、予防、気休め、手当て程度の効果です。魔法じゃないんですから。

でもまぁ日常的にはそうそう医者にかかるほどの腹痛や風邪なんか引かないわけですから、軽い症状ならすぐに治せるルヴァンは便利です。金がかからないのが良いです。

ルヴァンもそうですが、アシェットの格闘技であるユベールもアルヴィナのひとつに入ります。アンティスでは心技体が相関していることになりますね。ルヴァンは格闘技にも役立ちます。訓練をしていてそう感じることがあります。さて、アルヴィナの簡易メモですが↓

アルヴィナ

 ユノは一番形が出やすい。体内の水のように満ちているが、オーバーフローすると360度の球の形になり、光のように蛍のように青白い光となる。これはバリアになったり、爆発的に放出して空を飛んだりできる。形は練りやすいので、色んな形をつくれるがユノという青い光であることには変わりない 変形しやすいので、打ち方も多彩である

 ラは体の中を通る赤い光。腕なら腕の軸を通るので、骨の辺りのイメージ。胴の場合は内臓を通るイメージ。神との交信に使うときは、天か地に稲妻のように伸びる。オーバーフローすると、炎のように伸びる。蛍のような球形ではない。ラを体から分離する場合、ユノと違ってそのままの形を保てない。なんらかに変化する。その変化が魔法になる。自然現象に姿を変えさせたりする。例えば分子の運動を急激に活性化させて火をおこす。おなじく氷やいかずちなどを発生させることができる。また、物理的魔法的なバリアをはったり敵のヴィードを減らしたり吸収したり、魔法をはねかえしたり、セレスを空に飛ばす、心臓を飛ばす、時間を止めるなどさまざまな現象を生じる。一番種類が多く、扱いが難しい。逆にラ単体で、体外に出すのは難しい。ラをそのままエネルギーにかえてぶつける魔法はルーキーテだけ

 ノアは丹田にある緑のひかり。いつもは霧散して体中を駆け巡っている。砂のようにばらけている粒状のもの。集中すると丹田に集まって球形をなす。逆に放出すると、体表を覆う緑のオーラになる。ノアは体外に出すことができず、体表を数ギルメルフィほどしか影響を及ぼせず、伝達もしない。だから、当てるには直接触れるか、触れそうなほど近づく。体の運動機能が活性化するので、ノアを帯びたこぶしは重く、強い。このように格闘技で使われることが多い

 アルマは、体内の三要素が勝手に結合して元々微量にはある。形は白い粒。しかしそのままだと微量過ぎて効果がない。そこでまず、ユノを水のように体外にだす。蛍が光る要領である。(だから虫でも蛍は嫌われない)次に、ノアを丹田に集めて球にする。そしてユノ球の周りをラに覆わせる。ユノ球の表面をラが包み、ユノ球の中心にノア球ができる。このバランスがよければ、その球は凝縮し、白いアルマの球になる。大きさはノアより少し大きい程度。放出すると、白い光がぼんやり朧月のように発せられる。体が活性化し、魔力が高まり、生命力も上がる。つまり、三要素の特性が全て強化される。今アルマを構成している三要素以外の余ったヴィードを使えば、強化した状態で三要素を使うことができる。なおアルマを打てば、強力な威力が出る。アルマはユノほど形を変えられないが、ラほど不安定でなく、ノアほど体外に出せなくない。打ち方はおよそユノのようになる

 戦闘以外にもヴィードは関係している。ユノは生命力、ラは精神力、ノアは体力気力に関わる。いづれも日常的に使うことによって、消費するが筋肉のように超回復して鍛えられる。ノアは運動や健康に関わる。無いと病気や怪我をしやすく、体が弱くなる。運動などをして鍛える。ノアがあると活力がでて活動的になる。はきはきしてポジティブになり、忍耐力もつく。ラが無いと集中できず精神が不安定になる。頭を使ったり精神統一をして鍛える。忍耐力もつく。忍耐は集中はノアでもラでも鍛えられる。だから一見重なっているようにみえるが、ニュアンスが違って種類がことなる。ユノは命の源のようなもので、生命力そのものになっている。非常に多い。失うと疲れ、無くなると死ぬか昏睡する。休息すると回復する。ただ、消費が少ないと最大値が減っていく。つまり、良く働きよく休むとユノは増えていく。逆に寝たきりだとユノは減って弱っていく。ユノはラをノアを円滑に働かせる。つまり、ラ・ノアの土台として作用する。生命力がないと運動や勉強精神統一などができず、たとえラ・ノアがあっても眠かったり疲れてたりしては甚だ効率が悪い

 ルヴァンはヴィードを練って活性化し、最終的にアルマを増やす行為である。精神が整い、神とつながり、生命力が増し、健康にもいい

 

ヴィードに関するイディオム

 イディオムはヴィードの特性に関している。例えばラは、神や人を繋ぐので、関係を表わすイディオムが多い

2006/12/30 22:52

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夢の濾過

貴方が人工言語を作りたいと思ったとします。これを貴方の夢とします。
でも、言語を作るのは非常に大変です。自然言語ほど細かく作ることはできません。
かといってそこで諦めることができない場合、どうすれば良いか。

細かく作れないなら粗く作るしかありません。言い換えれば妥協です。
では妥協はどういう手順でしていくか。

夢をフィルターにかけます。そして外して良い夢から順繰りに削除していきます。
つまり、夢の濾過です。
最後まで残ったものが、貴方の本当の夢です。

貴方が本当に作りたいのは何なのか。それを知ることができます。最後まで外せないのが本当の夢です。
たとえばそれが文法なのか、語彙なのか、文化なのか、語法なのか、音なのか、文字なのか……。
色々ありますね。

この思考実験は言語以外にも適用できます。
億万長者とか無病息災とか酒池肉林とか、そういったものが私の夢です。ほとんど欲望と言っても過言ではありません。
でも叶わないのは分かっているので、濾過していきます。

ちなみに、この作業では「本当の夢」は分かりますが、その夢に実効性がないと分かると鬱になることがしばしばあるので気をつけてください。
たとえば私の場合、濾過すると最後まで残るのは、女です。金と健康はある程度で我慢できても、女は飽き足りないからです。これは個人の性向なので仕方ありません。
具体的には、「紫苑」みたいな少女がほしいです。「静」は自分の理想です。
でも、流石に紫苑とジャスト同じな少女は現実に存在しないです。こんなものを健康や金以上に望むというピグマリオン的な夢の濾過をしてしまった私は、なんとも幸せを逃す人間です。このせいで恋愛を無駄に繰り返すわけですから。

このように夢の濾過は何にでも適応できますが、短所もあります。
言語の場合、語彙や辞書のような膨大な作業を要するものが「本当の夢」になると、やはり鬱になるでしょう。
でも、人工言語の場合は紫苑ほど叶わない願いではないので、気楽かもしれません。

言語を作り出すと何から手を付ければいいのか分からなくなると思います。
手元の英語教材の目次を見て参考にした方とかいらっしゃるんじゃないですか?
人工言語の作り方をHPで紹介しているのでそれを利用するのも良いですが、あくまでモチベーションが重要なので、まず自分のしたいことが何なのかを把握することも重要です。
夢の濾過、意外と効果的かもしれません。

*2006/12/29 12:03

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人工言語を作る人間の特徴

人工言語を作る人間の特徴は何か。
ヒルデガルト、ルルス、ウィルキンズ、ザメンホフ、現代の作者。色々いますが、共通点があります。

1:インテリ

言語を作るにはそれなりの知識が必要なので、当然と言えます。学歴もあるかもしれませんが、基本的には知的かどうかがポイントです。
世の中にはインテリでない人間の方がむしろ多いので、インテリは特徴のひとつになれます。

2:コミュニケーションとしての言語という考えを実は拒否している

言語をコミュニケーションの道具と捉えるなら、母語と強い国の言語で十分です。人工言語は必要ない。
人工言語を作る人間は言語をコミュニケーションの道具と分かってはいても、心の底では他の価値を見出している人間です。

普及型を作っている人間は、普及型を作るより、英語を使ったほうが話が早い。でもそうしない。コミュニケーションとして機能する人口を持たない言語を作ろうとする。矛盾的な行為です。
それをあえて行うのは、俗物的に言語をコミュニケーションの道具と斬り捨てていないからです。

ここから言えるのは、コミュニケーションの道具を使いながらも実はコミュニケーションが苦手な内向的人間、です。
また、現実主義ではなく、理想主義です。金勘定が嫌いな人も多いことでしょう。精神的な高尚さを好む人間が多いでしょう。浮世離れが多いでしょう。
恐らく体育会系ではなく、スポーツよりは勉強。スーフリであるかのようなどんちゃん騒ぎは嫌い。筋骨隆々ではない。人の目を見て話すのが苦手。
また、恐らく、ケバい女が嫌いで、ギャル系よりは、むしろアニオタ一見大和撫子の方がマシ。「少女」という言葉に何となく魅力を感じる。

勝手な想像ですが、ある程度付き合って分かったことでもあります。
さて、そういう内向的な人間がよしんば言語を完成させたところで、果たしてそもそも人付き合いがまともにあるのか。少し心配なところです。

3:男

女は想像的ですが、男は創造的です。
現物主義である女は言語を道具と斬り捨てるので、使用者のいない言語に価値をおきません。
自己の世界を創りあげ、神の所業に陶酔したいのは男です。

例外は数名しかいません。
女が作者の場合、コミュニケーション志向が高いか、宗教関連の異言と関わりがあることが圧倒的に多いです。
意外と性差は重要な分析ファクターです。

言語の型というお題目はそれぞれです。でも、基本的にこういう特徴を持っていると思います。
ザメンホフについて10代のときに読みました。そのとき思ったのは、「平和を目指すのは分かった。しかしその手段がなぜ言語なのだろう?」ということです。
平和を作る方法はいくらでもあるでしょう。その中から、なぜザメンホフは言語を選んだのか。眼科医としてもっと儲けて疾病者や被迫害者に寄付する道もあったはずです。
あえて言語を選んだということは、結局なんだかんだいって、ザメンホフも浮世離れした特徴があったからでしょう。彼が現代日本の若者なら、案外私たちに似た性格だったかもしれませんね。

*2006/12/29 11:49

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シェルト

<シェルト概説書>

2003/03/27

<シェルトとは>

 将棋やチェスに似た2人用の対戦パズルゲーム。駒を動かしていき、相手の月駒か4個の魔駒を取ることを目的とする。盤面は縦横7×7マス。両軍は駒を14個ずつ持つ。更にそれに特殊駒テームスを1個加えた計29個でゲームは展開される

 両軍とは即ちアルシェとソーンを象徴し、アルシェのランティス14名とソーンのランティス14名が戦うため、シェルトは政治的・思想的色彩を帯びたゲームである

<シェルトの起源と現在に至るまでの推移>

 シェルトの起源と推移をセレンのアンクノットから抜粋する

「シェルトはクミールさんとメルが作ったゲームだ。基はチェスを拡大したゲームだったそうで、名前も「拡張チェス(kaitxes)」だった。1997年のことだ。11*11マスで、チェスより大きかった。俺はこの時点で1度やったことがある。

 その後、彼女達はルールを変えていったわけだ。第三勢力の駒という概念を編み出したりもした。序盤は定石手を組むだけと悟ったので、定石手が短くなるように、マスを削っていった。

最終的には7*7マスになった。98年夏である。この時点で味方の持ち駒が14になり、敵合わせて28となった。そこでクミールの「何だかアシェットみたいだ」というつぶやき起こり、それがきっかけで、メルが王を指して「じゃあ、これはお兄ちゃんね」といった。つまり俺のことだ。するとクミールが「じゃあ、こっちの王は私なのね」といったそうだ。

そしてそのことを皮切りに、メルは「じゃあ、これがメルで、こっちはお姉ちゃんでルージュはムカつくから一番メルから遠いところで」などと勝手に駒に名を当てはめて言った。クミールも真似をして使徒全員分の名を付けた。98秋頃のことだそうだ(これはあまり確証がないらしいが、この年のメルの誕生日前には俺が知っていたので、少なくともそれより前だから秋口だろうということ)

そしてアシェットの名の全てが当てはまり、第三勢力はテームスという名になった。

同時期に、テームスの能力を変更。テームスは王と同じ動きをする駒だったが(シェルト創世記にはマスが広かったので全方向2マスが移動範囲だった)、千日手になるので「張り」の概念をメルが導入した。

99年になると、テームスが倒せないというルールがまずいということで、テームスは倒せないものの張っている駒は落とせるというルールに変わった。

また、セレンは今メルに聞いて確認していないので詳しくは知らないが、テームスを取った際は「取った駒が行きうるマスの中で尤もテームスに近い駒に置く」というルールになったとメルから聞いた気がする。だが、更にその後「テームスを取るときはテームスを取った駒とテームスの居た位置を交換する」というルールになったというようなことを聞いた気がする。多分、いつのまにか変わっていたのだろう

97年にテームスの存在と将棋と違って張れないというルールに対処するために、飛車角がなくても負けるというハルマチェックを導入。

97年に歩の能力に個別差を設けたことにより、歩兵の能力を活かすために随伴のルールを取り入れる

99年には直歩は一番奥にいくと1歩下がれるというルールも導入したと思われる

99年にセレンはシェルトをアルカ文化と認定、これを広める。使徒に広めれば確実に文化として残る。個人的に今のところは好きなゲームではないが、その価値は認めていたつもりだ。だから文化として認定し、みんなにアルカ教養ということで強要した。

駒の種類は9種なのに駒の名が29もあるということと、自分が実名で出ているので複雑な気分だろいうことがイヤであまりやらなかったが、みんなにはそこそこ好評だった。しかし「慣れれば面白そうだが、あまりやる気が起こらない」という意見が多かった。原因は「アンシャンテじゃやりづらいし、アンシャンテを使ってやるほどのことではないだろう」とのこと。ごもっとも。

当のクミールさんはメルに勝てないという理由でアークパズルを好んだし、メルもメルでクミールさんを気にしてあまり遊べなかったらしい。それが可哀想でみんなに広めたっていう俺の気持ちはわかったくれたみたいだし、クミールさんも自分の考えを優遇して文化認定したということに気付いてくれたみたいだし、みんなも「総じて面白い」といってくれたし、政策としては良かったな」

 シェルトの駒が使徒を表わすようになった以上、最後の使徒ルージュ=エルム=オキニス=ミディート=ガストラ(マージ名)は既に98年秋に仲間になっているはずだが、調べてみると確かにセレンには98/9/8に紹介されている。更に、ソーンの最後の使徒であるクノンが向こうの仲間になったのは、記録によると98/11/8とある。なるほど、やはりシェルトがアシェットの抗争を描き始めたのはこの頃のようだ

 尚、シェルトはメルが「飽きた」との理由で、それから殆ど発展しなかったが、2002年にセレンが再度掘り出してから、一応の変化があった。それでもセレン自体がシェルトをあまり好んでいなかったため、変化らしい変化はなかった。ところが2003/3/26sidevにフゥシカがこのままではシェルトが滅ぶと考え、復興させるようにと主張した。フゥシカは歩に方向性を持たせることを提案した。セレンはそれを受け、更に飛車と角の位置を交換した。更に同日にアルシェを先手と決め、直歩(ちょくふ)と呼んでいた塔駒を後ろにもいけるようにし、前歩(まえふ)と呼んでいた縦駒も後ろにいけるようにした。加えて、アルシェ側の駒の位置を現在の位置に変更した

<シェルト盤>

 シェルトは7×7マスの盤上で行われる。シェルトは駒の配置が月を挟んで正確に左右対称なため、縦の列・横の列ともに独自の名前がついている。以下に述べる

縦の列sam:縦の列は後衛の初期配置が語源になっている。色駒がある盤上両端の列を色列nimsam、同じく跳駒の列を跳列lufsam、扉駒の列を扉列omisam、月駒の列を月列xeltosamという。また、月列以外は左右に1つずつ同名の列があるため、これらを区別する際は「右の色列nimsam e pa」のようにいう

横の列sim:両軍の駒の配置はチェスのように前衛と後衛からなる。そのため、前衛をsasim、後衛をsisimという。前衛の1段前の列は何も駒が置かれていないので、空列meblsimという。また、空列の前の列、即ちテームスがある列は永列teemssimという。尚、永列以外の列はアルシェ・ソーンごとに1つずつ存在する。そのため、必要があれば「アルシェの後列sisim e arxe」のように呼んで区別する

<シェルトの駒>

 シェルトの駒はテームスを含めて29個であり、それぞれランティスの実名が付けられている。但し、駒の種類としては11種類であり、駒の総数の半分にも満たない

1:xelt月駒(つきごま):セレン。クミール:王に当たる

2:nim色駒(いろごま):ラルドゥラ、リュウ。ラヴァ、エンナ:飛車に当たる

3:omi扉駒(とびらごま):リディア、メル。ピネナ、エケトネ:角に当たる

4:left跳駒(とびごま):オヴィ、クリス。ネーネ、リーネ:ナイトに当たる

5:hanoi塔駒(とうごま):ファーヴァ。ンムト:前後2マス以内に行ける

6:pafi橋駒(はしごま):塔駒が方向転換したもの。左右2マス以内に行ける

7:soi斜駒(ななめごま):ザナ、ミルフ。クノン、アッシュ:斜めに1マス行ける

8:soa十駒(じゅうごま):斜駒が方向転換したもの。前後左右に1マス行ける

9:his横駒(よこごま):ギル、フルミネア。レレゾナ、ジール:左右に1マス行ける。方向転換すると縦駒になる

10has縦駒(たてごま):ルージュ、パール。リナ、ウムトナ:前後に1マス行ける。方向転換すると横駒になる

11teems永駒(ながこま):テームス:相手と共有して使う特殊駒。詳細は後述。これが方向転換したものをeteems久駒(ひさごま)という

 尚、色と扉を総称で魔駒(まごま)と呼ぶ。メル・リディア・リュウらがウィザードと呼ばれていたことに起因する命名である

 その他、駒の語源であるが、まず月は月司ルシーラから。永は永遠を表わすテームスから。他は全て移動範囲が語源になっている。縦横斜十は文字通り。塔は前後2マスという移動範囲が高い塔のように見えることから。また、橋は左右2マスに行けるという移動範囲が橋のように見えることから。跳はマスを飛び越えて動くことから。扉は古アルカで扉を意味するhomyuが「×」の字形で、これが扉駒の移動範囲を示すことから。そして色は古アルカで色を意味するnimが「十」という字で、この字が色駒の移動範囲を示すことからそうセレンが名付けた

<駒の初期配置>

 チェスにおける並べ方に酷似している。自軍は前衛と後衛の2列に分かれる

 以下に2列の並びを示す

縦・横・斜・塔・斜・横・縦

色・跳・扉・月・扉・跳・色

 自軍の並びは以上のようになる。敵軍はチェスと同じく、自軍と反対側に上記と同じ並び方で並ぶ。また、盤の中心にテームスが配置される

<前衛の方向転換>

 前衛駒は方向転換という機能を持っている。方向は縦横の2方向あり、1ターンかけて方向を変えることができる

 例えば縦は前後1マス行けるが、これが方向転換すると左右1マスにいけるようになる。これは横と同じであるから、縦は方向転換すると横になることができるということである。勿論、1度方向転換したものをまた後のターンで再度方向転換して元に戻ることもできる

 縦は方向転換すれば横になるし、それは可逆だが、斜などは方向転換すると一風変わった駒になる。斜を方向転換すると前後左右に1マスいける駒になり、これは他のどれとも違う駒である。これを十駒という。同じく、塔を方向転換すると左右2マス以内にいける駒が生まれる。これも独特なため、特別に橋駒といわれる。無論、十や橋は再度方向転換して斜や塔に戻ることができる

 但し、4回連続で方向転換をした場合、悪質な千日手として負けとする

<前衛の随伴>

 チェスなどと違ってシェルトの前衛は思うように進めないことがある。例えば横は前に進めず、攻撃力に問題がある。そこで前衛を強化させるためのルールが随伴である

 例えば縦の右に横がいるとしよう。初期位置では例えばパールの右にフルミネアがいるので、正にこの状態である。フルミネアは横なので前進することはできない。一方パールは縦なので前進可能だ。そこでパールが前進する際にフルミネアを一緒に連れていくことができる。これが随伴である

 随伴は前衛駒、即ち縦・横・斜()・塔()が使うことができる能力で、ゲーム中に何度使っても良い。但し、随伴の成立にはいくつかの条件がある。以下に条件を示す

1:随伴する相手と隣接していなければならない。従って、初期状態でパールと共にミルフを前進させることはできない

2:随伴相手は前衛でなければならない。例えば縦で色を随伴させることはできない

3:随伴相手が移動する場所は空白でなければならない。例えばパールの右にフルミネアがいて、フルミネアの前に敵がいる場合、パールはフルミネアを随伴して前に行くことはできない

4:攻撃と同時に随伴はできない。例えばパールの右にフルミネアがいて、パールの前に敵がいる場合、パールはこの敵を攻撃しながらフルミネアを随伴させることはできない

5:随伴者がそもそも行けない場所に連れ立った随伴はできない。例えば、パールの右にフルミネアがいて、パールの前にクリスがいる場合、パールはクリスが邪魔で前に行けないので、当然随伴は成立しない

6:行きたい場所と随伴相手の場所が同じ場合は随伴できない。これは5を正しく解釈すれば言わずもがなのことである。例えば、パールの前にフルミネアがいる場合、パールはフルミネアを随伴して後ろに行くことはできる。しかし逆に前に行くことはできない。パールが行こうとする場所はフルミネアがいるので、そもそも随伴者が移動できないためだ。これを随伴させるというのはフルミネアを後ろから前に突き飛ばしたということに等しい。が、それはもはや押しのけであって随伴ではないため、そういう場合、随伴はできない

<随伴における勘違い>

1:随伴においてよく勘違いされることがある。横駒の随伴だ。横駒の右に前衛がいるときに横駒と前衛を左に進めようとする誤りが多い。が、これは不可能だ。縦駒の後ろに前衛がいるのに随伴して前進させるということが不可能だというのと同じだ。不思議と縦駒の場合は勘違いが少ないのに、横駒の場合は勘違いが多い。そういう場合セレンはシェルト盤を横から見させて横駒を縦駒だと考えさせて随伴不可能だということを説明することになる。横駒が随伴できるのは例えば横駒の前に前衛がいるような場合である

2:随伴しながら敵を倒せるという勘違いも多い。が、随伴と攻撃は同時にできない。それは随伴者も被随伴者も同様である

<テームス>

 テームスは自分と相手が共有する駒で、唯一の第3勢力である。テームスは初期状態のままでは只の障害物に過ぎないが、取った相手の駒を張ることによって、張った駒と同じ能力を持つことができる。「張る」ためには盤のすぐ横に張りたい駒を置いて張ったことを相手に分からせれば良い

 例えば敵のエケトネを取っている状態で、テームスにエケトネを張れば、テームスはエケトネと同じ能力を持った駒、即ち扉駒と同じ機能を持つようになる。尤も、張りという行為は1ターンを要するため、テームスを動かせるのは次のターンからになる。しかし、エケトネを張った瞬間にテームスは扉の能力を持つので、攻撃範囲に敵の月か最後の魔がいれば、自動的にチェックになる

<テームスを取った場合>

 ところで、エケトネを張ったは良いが、その直後に来る敵の番でテームスが取られた場合はどうなるか?テームスを倒したと考え、盤上から退場させるのだろうか。いや違う。その場合、テームスを取った駒が元々いた場所とテームスとを交換するだけである。但し、張っていたエケトネは消費したものとしてテームスの張りから外さねばならない。その上、エケトネはもう2度と張ることができなくなるので注意が必要だ

 要するに、ラシェットの思想通り、「テームスは倒せない」のである。テームスを取ってもテームスは移動するだけで、張っていた駒が倒されるだけである。テームス自体はどうやっても倒せない

<テームスで敵を取った場合>

 テームスで敵を取った場合、テームスに張っていた駒は消費したものとして外さねばならない。また、その駒は2度と張ることができない。もう1度テームスを使いたいときは新たに何らかの駒を張るしかない

<自分も敵もテームスに何かを張っていた場合>

 ここがシェルトの醍醐味の1つでもあるが、そういう場合も出てくる。例えば、自分がテームスにエケトネを張り、相手がテームスにクリスを張ったという場合だ。この場合、自分のターンであればテームスを扉として動かすことができる。逆に敵のターンであれば敵はテームスを跳として動かすことができる

 例えば今は自分の番で、テームスを扉として動かした場合、テームスの移動場所は十分に気をつけねばならない。相手はテームスを跳として使えるのだから、跳が自分の月を狙えるような場所にテームスを持っていってはならないのである。つまり、テームスに両者が何かを張っているときは、相手が何を張っているのかに十分注意しなければならないということである

<テームスからの戻し>

 テームスに張っている駒を戻すことは可能である。戻しも張りと同じく1ターンかかる。 そんなことに何の意味があると思うかもしれないが、戦術の1つである

 テームスに何かを張っている場合、テームスは取られてしまうが、こちらがテームスに何も張っていなければ相手はテームスを攻撃できない。そこで、守りたい駒をテームスの後ろに隠しておくという戦術が成り立つ。つまり、テームスを壁として利用するのである

 尚、テームスから戻した駒は消費されたとは考えないので、再び張ることができる

<テームスへの張替え>

 現在テームスに張っている駒が気に喰わなければ、手持ちの別の駒に張り替えることができる。張り替えた駒も戻した駒と同じく消費とは見なされないため、後でまた張ることができる。尚、これにも1ターンかかる

<テームスの方向転換>

 テームスに前衛を張っているときのみ、テームスの方向を変えることができる。相手もテームスに前衛を張っている場合、自分の前衛の性質が変わると同時に相手の駒の性質をも変えることができる。尚、テームスが方向転換したものをエテームスと呼ぶ

<扉の軸移動>

 扉は左右1マスに軸移動できる。これは単なる移動なので、攻撃は行えない。つまり、左右が空白でない限りは移動できない

 また、そこを動かなければ次の1手で敵に取られる状況にある扉も軸移動できない。つまり、扉はチェックされている状態においては軸移動を使ってチェックを回避することはできないということである

 シェルトはチェスと違って横マスの数が奇数なので、ビショップと違って決して行けないマスが存在してしまう。そこで扉の軸移動が採用された

<座標の読上>

 シェルト盤の列には縦横14列それぞれに名前が付いているが、この名前は煩雑なので、実際にシェルトをやっているときに座標を読み上げるには不便だ。例えばゲーム開始時にパールが前に進んだら、例えばnimsam e pi,meblsim e arxe,paalというように読み上げなければならず、非常に長い。そこで読み上げの際はふつう幻字と数字を組み合わせて読むようにする

 縦の列は幻字で出来ており、横の列は数字で出来ている。幻字は左からtes, ket, xal, sol, nim, vin, foxと読み、数字はアルシェ側から順にko,ta,vi,va,le,ki,noと読む。従って、始めにセレンがいる段が1段であり、クミールがいる段が7段である。また、読み上げの際は縦の列・横の列・駒の順で読み上げる。よって、初期配置におけるパールの位置はtes,taであり、これが1歩進むとtes,vi,palと読み上げられる

 また、敵の駒を取った場合の読み上げは、ふつうの読み上げに続いて取った駒の名前を読み上げる。例えばパールが前進していって初期位置のリナを取った場合、tes,ki,pal,dinと読み上げられる。この後リナの後ろにいたラヴァがパールを取ったとすると、座標は同じであるため、座標部分はkakと読み上げられる。従ってこの場合、kak,rav,palとなる

 更に、前衛が方向転換した場合、駒の後に駒の能力名を添える。ミルフが初期位置で方向転換した場合、xal,ta,milf,pafiと読む。その後ミルフが再度方向転換した場合、xal,ta,milf,hanoiと読む

 加えて、随伴した場合、随伴者の分と被随伴者の分を読み上げる。初期位置でパールがフルミネアを連れて前に進んだ場合、tes,vi,pal ann ket,vi,fulと読む

<先手後手>

 先手は必ずアルシェ側である。後手は必ずソーン側である

 どちらがアルシェをプレイするかを決める振り駒のようなシステムがシェルトにはある。駒がサイコロ状のときは任意の駒を3つ投げて、どれか1つでも幻字面が上を向けば、投げた人がアルシェを担当する。また、駒がコインのように裏表しかない場合は任意の駒を投げて表(幻字面)が出たら、その人がアルシェを担当する

<勝敗条件>

 勝敗条件は2つある。1つは月を取ること。もう1つは4個の魔を全て取ること。通常、シェルトは月が取られることがないため、十中八九後者のやり方で終わる。後者で勝った場合、残った自分の魔の数が多いほど高得点になる

 勝った以上、魔は最低1個はある筈だ。逆に、魔を1個も失わずに勝った場合、魔は4個残っていることになる。つまり魔の変域は1から4であり、残った数がそのまま点数になる。つまり、最低で1点、最高で4点である

 ただ、そもそもシェルトは消耗戦的色彩が強いため、魔を1個も失わずに勝つということは考えにくい。では高得点を取るにはどうすれば良いか?それには月を取れば良い。月を取って勝った場合は自分の魔がいくつ残っていようと4点貰えるのだ。たとえ魔が残り1個でも等しく4点である

<最後の手が月手魔取だった場合>

 将棋でいうところの王手飛車とりで詰んだような状況であるが、この場合、月が取られたとは考えず、魔が取られたと考える。なぜなら配点を考えると当然、月を生かして魔を捨てるはずだからである

 逆に、詰ませた側は、そこでゲームを終わらせずに続行することもできる。月を徹底的に追って詰ませる自信があるならば、魔で詰ませるのは配点の関係上、得策ではないからである

<ランティスの名前と能力の対応表>

 アルシェ  :  ソーン

1:リディア扉  :15 ラヴァ色

2:オヴィ跳   :16 ウムトナ縦

3:クリス跳   :17 リーネ跳

4:ギル横    :18 レレゾナ横

5:フルミネア横 :19 ジール横

6:リュウ色   :20 リナ縦

7:メル扉    :21 エケトネ扉

8:ラルドゥラ色 :22 エンナ色

9:ザナ斜    :23 アッシュ斜

10:パール縦   :24 ネーネ跳

11:ミルフ斜   :25 ピネナ扉

12:ファーヴァ塔 :26 ンムト塔

13:ルージュ縦  :27 クノン斜

14:セレン月   :28 クミール月

<駒の並べ方>

 駒の名前を使って並べ方を示す。以下はアルシェ側から見た図である。尚、アルシェ側の場合、このように左がパールとリュウになる

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ラヴァ:ネーネ  :ピネナ:クミール :エケトネ:リーネ:エンナ

リナ :レレゾナ :クノン:ンムト  :アッシュ:ジール:ウムトナ

              テームス

パール:フルミネア:ミルフ:ファーヴァ:ザナ  :ギル :ルージュ

リュウ:クリス  :メル :セレン  :リディア:オヴィ:ラルドゥラ

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

<シェルト特殊用語>

シェルト盤:xeltoele:シェルトを行う盤のこと。7×7マスで出来ている

マス:kis:シェルト盤に設けられた49升の升目のこと

張る:yol:取った敵の駒の能力をテームスに与えること

テームス:teems:駒を張ることによって使うことのできる駒。敵と共有する

ランティス:lantis:テームス以外の駒

ハルム:hacm:駒の総称

詰む:vist:負ける

方向転換:ker:前衛が方向を変えて能力を変えること

<メルの承認>

 シェルト作成者であるメルに、セレンらが勝手に変更した方向システムやらの内容を伝えたところ、「いいんじゃない?面白そうだし」と容易く承認した。ただ、「色と扉を変えたのね。それって昔の体系に戻しただけじゃない。詰まるから面白くないんだよなぁ」と言っていたことが気になった。セレンがフゥシカに教えたものはメルが作ったシェルトの旧版で、そこでは角が端に来ていた。新版の配置はセレンが覚えていなかったため、現在のシェルトは旧版を改良したものになってしまった。また、セレンは変更点を伝えたが、メルは次のルールを承認しなかったので削除した

<後手の一矢>

 シェルトや将棋のようなゲームはどうしても後手が若干不利である。そこで、後手だけに与えられた特殊ルールがある。後手は詰みの状態になってもあと1手だけ動かすことができる。例えば敵の攻撃で月手魔取になった場合、次の敵のターンで自分の月が取られたとする。普通はそこでゲーム終了だが、残った何らかの駒で相手の月か最後の魔を取ることができれば引き分けに持っていくことができる。これを後手の一矢といい、ソーンにだけ認められた特権である

 メルは「このルールは強すぎるので認められない。その代わり先手と後手を入れ替えた2番勝負を原則とした方が面白い」と言った。作成者であるメルの言葉であるから尊重して、セレンはこのルールを引き下げた

 

以上、シェルトの説明です。samなど、いくつかの単語が現在のものと違っているので、少し注意が要ります。これはsamtのことです。

下の画像は駒と画像です。布の画像は埃避けですが、駒の初期配置を一々覚えなくても済む便利な道具でもあります。

「xelto_2.jpg」をダウンロード 

「xelto_1.jpg」をダウンロード

*2006/12/24 11:59

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アルカの星座

星占い。

アルカにはカーデという占いがありますが、星占いもやはりあります。

星占いは13星座で行われます。単に13ヶ月あるからと思っていたのですが、それだけではないようです。

<13星座を使う理由>

1:1年が13ヶ月あるから
2:太陽の実際の位置を示すから
3:カーデを発達させたのは神話上アシェットのフルミネアで、レインより350年ほど前のことに過ぎないから
4:メル暦にとって都合がいいから

*3。12星座占いは2,3千年前にできたそうですが、アルカの占星術は350年前に統一されました。

*2。星座の大きさは一様ではありません。均等に1年を12分割した場合、実際の太陽の位置と星座にズレが出ます。
 おとめ座生まれの人は当然自分の誕生日に太陽はおとめ座にいると思うはずですが、そうではありません。実際はしし座にいるようです。
 13星座の場合、実際の太陽の位置を示すので、星座が大きいほど、その星座の期間は長くなります。
 実際の天体の運行に近いので、生活観があります。というか、おとめ座なのに太陽がしし座に居るとか、意味わかりません。

*4。メル暦の年始はちょうど11/30ごろです。グレゴリオとのズレがあるので、こないだは12/1でしたが。
 11/30はへびつかい座のスタート日です。てなわけで、メル暦だと年始に星座が変わることになり、非常に便利なのです。

ttp://homepage3.nifty.com/hosimi/phot145.htm より引用。分かりやすいです。

「黄道星座

 星占いに「13星座占い」というのがあります。黄道(地球から見て天球を移動する太陽の通り道)を通る星座の中に,へびつかい座が含まれることから,12星座に加えたものです。実際の太陽の動きを追ってみると,11月30日にさそり座からへび座に入り,12月17日には次のいて座へ移動していきます。
 星占いが作られた頃に比べると黄道がずれて,へびつかい座も通るようになってしまったのでしょうか。そうではなくて,1930年にそれまで統一されていなかった星座の境界線を決めたとき,へびつかい座が黄道をまたぐように設定されたためです。そもそも,星占いで○月○日生まれの人は「○○座」といっていますが,これは黄道を12等分にした,「星座宮」にあてはめたもので,厳密にその日太陽がある星座ではありません。おまけに地球の歳差運動(地軸がこまのように回転する現象)のため,2000年前と比べると,生まれた頃に太陽のある星座は一つ次のものになっています。」

アルカの星座はへびつかいに始まり、さそりに終わるわけです。
繰り返しますが、13分割しないので、長い星座もあれば短い星座もあります。

1月が28日なので星座も1星座28日扱いにすると思ってridiaseifaと言うものだと思っていました。私やリディアの了解ではそうでした。

でも、カーデの主幹であるフルミネアがそうでないと言っているので、彼女が正しいようです。

ridiaseifaと言ってしまうと、リディアの月(メル暦1月)にリディア座(へびつかい座)があるように聞こえますが、実際そうはなりません。リディアの月の月末は既に、いて座だからです。
そこで、名前による勘違いを防ぐため、組み数字の13を使うようです。つまり、へびつかい座はano、或いはanoseifa。
最後のさそり座はkananないしkananseifa。もちろん、seifa e kananでも同じことです。

これでいくと、リディア嬢はseifa e felnoa(フェルノア座)の生まれになります。
ディアセルが星座の終わりになっていて、これまた都合がいいです。ディアセルの終わりとともに、サーシュ座に入るので。

どうもメル暦と13星座は相性が良いようです。

<12星座>

一方、占星術の世界では伝統的に12星座を使っています。

キリスト教徒は13を嫌うので、西洋では余計に広まりそうもありませんね。

<13星座対応表>

11月30日生~12月17日生 へびつかい座 = アノ座
12月18日生~1月18日生  いて座 = オムト座
1月19日生~2月15日生   やぎ座 = イグレ座
2月16日生~3月10日生   みずがめ座 = ライエン座
3月11日生~4月18日生   うお座 = ジュレット座
4月19日生~5月13日生   おひつじ座 = シェリー座
5月14日生~6月20日生   おうし座 = ヴェクトン座
6月21日生~7月19日生   ふたご座 = フェルノア座
7月20日生~8月10日生   かに座 = サーシュ座
8月11日生~9月15日生   しし座 = ネオ座
9月16日生~10月29日生  おとめ座 = エルピナ座
10月30日生~11月22日生 てんびん座 = ムトン座
11月23日生~11月29日生 さそり座 = カナン座

*2006/12/17 08:18

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言語と社会

言語は最古の民主主義です。使われない単語は淘汰されます。社会に合わせて新語が登場します。共産主義でも言語は民主主義に基づいています。これは言語の1つの特徴です。
人工言語の場合、使用者が少なく、作者が存在する点で、自然言語と異なります。王政に近いです。
グモソで「一人暮らしで夜帰って電気がついている気持ち」というのがあるように、少数の人間の風変わりな趣向が通るのが好例です。これは自然言語には見られない面白い側面です。
アルカにもardiaなどの感情があります。日本語にはないですね。訳せません。
ほかにも、弱っている犬を助けたときの気持ちと、それを見て感動しているときの気持ちはそれぞれ別の言葉で表されます。
別に猫でも人でもいいですが、ハートウォーミングことをしたときの気持ちと、それを見たときの気持ちが特定の言葉で表されます。
これはアルカが符牒型だからでしょう。普及型ならこういう語は不要でしょう。それに実際に言語が普及すれば、そういう語は淘汰されるはずです。
言語は民主主義。人工言語は過疎なうちは王政。このこと、言語と社会の関係として覚えておくといいかもしれません。
*2006/12/15 23:35

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古アルカ日記

古アルカの資料を発掘しました。耐火金庫の中に納まっていました。
古アルカを公開するのは宜しくないことでしょうが、内容は運営に関するものではまったくないので、構わないでしょう。
コード混合になってる点で、いかにもどうでもいい記事っぽいです。
便利な言語を使おうとする私の癖が見えます。しかし、このころはこの言語が私の中で「便利」だったんだなぁ……。
人工言語における表意文字の秘匿性の高さの一例にもなって、ちょうど良いんじゃないかなと思います。

いまのアルカからすれば信じられないでしょうが、こんなもんを10年間も何十人で実用していました。
いまの幻字が簡単だと私たちが認識しているのが、きっとお分かりになると思います。
これが基準だったら、いまの幻字は簡単だと思ってしまうものなのです。たとえ鏡文字が多かろうとなんだろうと。
いえ、むしろ一筆書きの文字に終始させたのは、古アルカがこれだけ煩雑だったことへの反動もあるんでしょうね。

解読は無理だと思いますので、単に眺めるなり、とにかく面白がってみてくださいませ。
じーっと見てると日本語なんかも混ざってて中々変わった日記です。

「sid1.jpg」をダウンロード 

「sid2.jpg」をダウンロード 

*2006/12/12 23:11

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『玲音の書』

『玲音の書』は『紫苑の書』の姉妹編です。
前作で登場したキャラが登場しますが、主人公は異なります。

今回はブログで連載形式を取りましたが、執筆のほうが連載より遥かに先んじてしまったため、公開に踏み切りました。誤字脱字アルカのミス、ご感想ご意見等ございましたら新生人工言語論のほうから貴信をお寄せください。

「lein.pdf」をダウンロード 

例によって人工言語アルカとのコラボレーションですが、前作と違う点があります。

まず、一番の違いは読者の負担を減らす為にアルカが減っていることです。
前作でリアルファンタジーは実現したので、今回はアルカはそんなにカギを握りません。
とはいえ、アトラスの連中は日本語が分からないので、彼らはひたすらアルカで喋ります。

でも大丈夫。今回の主人公は紫苑のような超人ではないため、アルカをできるだけスルーします。
その意味で普通の日本人とレインのやり取りを観察することができます。
アルカが分からない方は読み飛ばしても構いません。内容を追えるようにしました。

今回のポイントは前作のヒロインの一人である少女レインが地球に来るというころです。つまり前作と逆。
しかも前回と違って異世界と地球を行き来します。紫苑はまた異世界アトラスへ行きます。

今回はファンタジー色を強くしようと思います。
前回クローズアップしたのは人工言語アルカでしたが、今回は人工文化アンティスに焦点を当てます。
紫苑を読了なさった方への配慮のつもりです。毎回言語では芸がないので、今回は文化に力を入れました。
神話の『アティーリ』の背景知識があると更に良く読めると思います。

大まかに分けると3部構成です。
1部は本作の主人公と前作の主人公の出会いと人間模様。
2部でレインが登場。この辺りからファンタジー色に。
そして3部が事件の解決という構成です。

さて、前作の内容を加味して、メインキャラの紹介をしておきます。

水月静(みづき しずか):東京都練馬区に住む25歳の青年。妻子有。
職業は教師。純粋で繊細。プライドが高く自己中心的で誇張癖を持つ自分に嫌気がさしている。
人間関係で落ち込んでいるところを紫苑と出会う。
女子高生であり生徒でもある少女紫苑に癒されて変化を遂げる自分に戸惑いながらも、徐々に心が洗われていく。

紫苑(しおん):埼玉県南埼玉郡白岡町に住む高校生の少女。
心技体ともに鍛え抜かれた上、美少女。
思考が論理的で、行動は大胆。心は男っぽいところが多いが、振る舞いは大和撫子風。
孤立しがちで友達はいない。理想の彼氏ができないことが不満。最近の関心事は性に関すること。
子供の頃から異世界に行きたいと真剣に願っていたら本当に叶ってアトラスに召喚された。
そこで少女レイン・青年アルシェらと出会い、打ち解ける。
魔法の杖ヴァルデを巡って国家転覆を図る悪徳高官フェンゼルと戦い、国家を救い、無事地球へ帰る。

レイン=ユティア(玲音):異世界アトラス最大の国家アルバザードに住む少女。
日向ぼっこしている猫のような天然系だが、頭は良い。運動は苦手。怖がり。すぐ泣く。
倫理観が高く敬虔であることを誇りに思っているが、そのせいでかなり頑固。
紫苑と同じく性に興味を持つ年頃だが、そういう自分を嫌悪している。わざと興味が無いかのように振舞うが、紫苑には見透かされている。
地球からいきなり自宅の地下室に現れた紫苑に戸惑いながらも、言葉を教えるなどして面倒を見る。
本作では月の悪魔シェルテスに追われて紫苑の元へ逃げ込んでくる。
玲音という漢字は紫苑が与えたもの。

アルシェ=アルテームス:紫苑を助けてフェンゼルを倒した青年。
その後父親がフェンゼルの後釜になり、自身も政府高官への階段を着実に上りはじめる。
女性に優しく穏やかでウィットに富むが、冷徹で好戦的な面もある。

悪魔シェルテス:狼の化身。神々によって月に封印されていたが、封印を破って逃げてきた。
完全復活を遂げるためにレインに預けられた魔法の石ドルテを追って地球にやって来る。

lein:nix"fiima, xion!"

*2006/11/29 19:50

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rapalx(組み数字)

数の数え方とは違うのですが、序数を示す特別な語です。rapalxという合成語自体はメル15年初出のようですが、この概念自体は古い記憶があります。

日本語で3番というと、そのグループの成員が全部で何番まであるのかは分かりません。アルカでalisといえば4個あるうちの3番だと常に決まります。日本語で言えば秋といえば4個中の3番、月曜日といえば7個中の2番という要領ですが、これと同じ原理です。日本語の場合、曜日を組み数字として使ったりはしないようですが。

ただ、ご覧のように七面倒ですので、これを全部覚えて駆使するのは難しいです。別に覚える必要もないと思うんですが、何となくアシェットの連中は全員覚えてしまいました。特に訓練したり暗記練習したわけではないのですが。理由は簡単です。元々組み数字は私達には覚えやすいものだからです。

そもそも7といえばアルカではソームの数なんです。なので7個集まっていればソームを連想します。逆にソームといえば7を想起できます。したがって、更にヴェルムといえばその中の一番手と知っているわけですから、新たに暗記する以前にそれまでの経験で、相手がヴェルムといっていれば7個のうちの1番を指したいのだなと分かります。

こういう経緯で組数字はできました。組み数字を作ろうという企画ではなかったので、組のうち、早くから出来たものがあります。ソームやアルシエルがそうです。アシェットなどもそうです。

組み数字が増えていくと、間に欠けた組数が出てきます。4,7があるのに6がないのは変ですよね。そういう理由で欠番補充されたものもあります。一番ムリがあるのは9組の惑星です。惑星をムリに引っ張ってきたのは私です。アルカで9と言えば?に当たるものがなかったからです。しかもその後冥王星問題が出てきてしまって踏んだり蹴ったりです。

さて、そういう理由で組み数字を覚えるのは手前どもには簡単というか、既に覚えていたことでしたが、これから覚えるには容量が多すぎです。使うことは少ないとは言い切れません……結構組み数字の特に小さい番号は日常生活でもよく使います。でも、学習要綱ではないと思います。なくても普通の数の表現で代用できますので。

「rapalx.pdf」をダウンロード

*2006/11/11 07:37

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リスニングは簡単か

人工言語は簡単と言われてますが、文法が単純なのがメインであって、それ以外は自然言語と大差ありません。

たとえばリスニング・スピーキングのような実践では、言語の性質と聞き手の母語が近ければ簡単で、遠ければ難しいです。アルカと日本語の音韻体系は異なるので、日本人には難しいといえるでしょう。まぁその辺りはエスペラントも同様ですが。

今まで文字ばかりでアルカを見てきた方。こんな風にアルカというのは喋ります。といってもマイクが使えないので昔の資料で申し訳ありませんが。

言語で大事なのは聞き、話すこと。このブログでは理論より視聴覚をメインにしています。ネットでアルカが話せるようになったら凄いですね。

まずはリスニング。次の3つを幻字にディクテーション(書き取り)してみましょう。

1-1はいまのアルカと少し違うので、難しいと思います。幻字を書くだけで。ただ、1-1が私達のナチュラルスピードです。そういう意味では貴重なファイルかも。

「1-1.wav」をダウンロード 

1-2は説明調で、ゆっくりです。発音も少し良いです。今のアルカと同じですので、ディクテして文を書き、訳してみましょう。

「1-2.wav」をダウンロード 

1-3も説明ですが、会話でなく会議や告知などにおけるナチュラルスピードがこれです。これも現在のアルカと同じなのでディクテして訳してみましょう。

「1-3.wav」をダウンロード 

単語帳を使って単語を調べてみてくださいね。単語が頭に無いと流石に聞き取れないと思うので。それは英語でも同じです。

どうですか。意外に絶望的ではないでしょうか。私のかつぜつや発音は内部では悪くないほうです。音声まで私が創始者ですしね。それでも難しかったのではないでしょうか。

*2006/10/14 17:50

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アルカの位相(音声有り)

直らないマイクはおいといて、しょうがないので過去のデータを引っ張り出してきました。

アルカの位相についてです。

http://www2.atpages.jp/kakis/%90V%90%b6%90l%8dH%8c%be%8c%ea%98_/arka_48.html

↑理論的なことはこちらでお願いします。

食事に行く2人の会話を朗読したものですが、キャラによって喋り方が異なることを示しています。実際絵に描いたような分類のまま喋る人はいません。おおむねどれかに近い程度です。私は普段はアルベンに近いです。なので朗読がしやすかったです。アルデンで喋るのはないので逆に恥ずかしかったです。ユンクの朗読では後ろで私が何か言ってますね。音調からしてアルカのようですか……?

「lift.wav」をダウンロード 

↑これがアルベンです。俗っぽいですね。会議以外じゃいつもこんなですが、女子といるときはもっとまともです。

「arden.wav」をダウンロード 

↑アルデンです。ふつうはこんな言い方する人いません。公式な読み上げなどなら、やるかなぁ。

「yunk.wav」をダウンロード

↑ユンクです。リアルこういう喋り方の女子は2人しかいません。日本だと1人だけ。他は混ざったような感じですね。

因みに文章のスクリプトは下記。朗読のないのも一応入れておきますね。古い文を引っ張ったのでフォントの関係による文字化けは無視して、アルファベットだけ読んでください。

・下層(アルベン)

@wei,alap,ya?`
@ya,tom xivi-i bec! son ketta!`
@son ke-i ate li,ya{ se? hel,ka fan`
@a,ya,ya.tal atx,ya? lip-e ben,hao,for beo!`
@passo,aa,fer,ya! wei,ketta,isk,vel geh an san-e xi-o aa!`

中層

@nee,ti tan na-i alap?`
@ya,an xon-il xe,ketta?`
@ya,son ke-ax ate xe.ti se-e tu? ka fan`
@ya,ya.tal tu et atx kok? an lap-e atx tal fer`
@passo,passo.tu et fer tal atx.son ke-ax isk vel geh em an san-e xi-o ma`

・上層 男 エタット(アルデン)

@nee,tiz ti na-i alap kak an etta?`
@ax,an xon-il davi ka xe.son anso xon-ax davi`
@an xam-i ti.hai,anso ke-ax ate we sei.hel,an das-i ate xe kaen varfant`
@aa,an se-e tu.tu et atx taak fer ten`
@len ti et lexa.sen anso ke-ax isk koo vel anso xent-o geh aat`

・上層 男 エティット(ユール)

@nee,im tiz,ti tan na-i alap?`
@ax,an na-i alap.son anso xon-o xe etta?.
@an es-i soo.son anso ke-i ate xeB un xa-e varfant,se-u yu ox ti`
@an se-e ate tu kaat do xon-el fer tal atx ten.son#?`
@len ti et lexa.ax,son anso ke-ih isk koo kilk anso xon-el mi geh atx`

・ユナ

@leen,an na-i alap,xon-il xe.son ul ti?`
@an tan so-i tin,aan.son xon-ax kot davi non`
@ya,an lap-i soo.tal#anso ke-ax ate we eyo#.ap! hel,an se-e ate aat kaen varfant`
@ya,ya,an tan se-e ate tu.tu et aat ten,alfi atx/fer ten non?`
@ya$ ti se-e da tinkaa.son ke-ax isk* koo vel anso xont-ul geh atx na!`

・ユンク

@lee,im tiz,ti tan na-i alap non?`
@ax,an so-i tu} anso xon-i kot xe non?`
@an na-i omt ol ti lap-i soo.tal anso ke-ex ate xeB un xa-e varfant,se-e yu ox ti?`
@an land-i davi oken ti im tiz} taak an ten-a xil laso lad-e bel atx/fer}`
@tu omt-i anso sete} anso kot-ih isk koo zan xont-o bel aat ovaen geh non?`

*2006/10/14 17:34

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幻字練習帳

予告していた幻字練習帳ですが、作ってみましたのでよろしかったらご覧ください。

幻字を大きなサイズで灰色にしてあるのでなぞるように書いて使います。童心に帰るのがポイントでございます。

fianやarkといった字体もおまけで入れておきました。改善点やご感想があれば教えてくださいm(_ _)m

「hacmeda.pdf」をダウンロード

*2006/10/12 22:38

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アルカの部屋

このブログは人工言語アルカの作者,、新生人工言語論のサイトマスターによるものです。

まずはdapitという短詩の朗読と幻字の歌を紹介しました。

新生人工言語論は学問色が強く芸術色が弱い。一方、『玲音の書』は小説のジャンルです。芸術性を帯びた分野に欠けているため、それを専門として随時ご紹介していきます。

作品は多岐に渡ります。文章だけでなく画像や音声も提供できると良いと思っています。人工文化な生活を視覚的・聴覚的に体験していただければ幸いです。

*2006/10/03 21:22

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幻字の歌

古いデータを閲覧していたら幻字の歌が出てきました。
キーボで弾く横で私が合わせて歌った古いものです。
公開するために録ったわけではないので、日常を素直に切り取ったものです。
最後に演奏者の声でsoonoyunと入っているのは、暫くPCの起動音に使っていたためです。

幻字の歌です。「こんな生活なんだ」と感じていただくのが目的です。

「hacm.mp3」をダウンロード 

*2006/10/03 21:15

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dapit

異世界に憧憬を持つ少女の心を描いた詩です。

dapitのセレンによる朗読です。下手です。いや、アルカがとかではなく朗読そのものが。
人工言語サイトで実例が聞けるという点では珍しいので、耳障りなのはご勘弁を。

「dapit.mp3」をダウンロード 

※2006/10/03 20:57

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序文

2007年8月19日(メル18年パールの月パールの日)、セレン=アルバザード氏が作成した人工言語アルカに関するブログ、アルカの部屋が閉鎖された。

ついては、私、Kakis Erl Sax Vanoneeme Milaraekeは、貴重な人工言語資料の保存のため、arka@Wikiの資料集の機能維持のため再生する。もって後世の人工言語作者及び人工言語研究者、人工言語愛好家への遺産とする。

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