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【初心に帰るシリーズ】月額約10円でウェブサイトを設置する

2013年05月23日(木) 投稿者 maeda

月額約10円でウェブサイトを設置できます。そう、Amazon S3ならね 

Amazon S3で始める写真管理 ー スタート編』のように写真をいっぱいS3にアップしたんだけれど、これを誰かに見せたい、アルバムサイトにしたい、
会社やサークルの紹介サイトを気軽に立てたい、できるだけ安価でサイトを設置したいときなどによく効くとてもエキサイティングな方法です。 

準備

下記をご用意ください。

  • AWSのアカウント
  • AWS Management Console(AWS管理画面)にアクセスできる環境
  • サイトに置くコンテンツ(HTMLファイル、画像ファイルなど)
  • サイトを公開するドメイン(必須ではないですが、あると便利です)
  • お時間1時間くらい

サイト公開用のバケットを作る

AWS Management Consoleにて、アップ先であるバケットを作ります。
このバケットがウェブサーバでいうDocument Rootになります。 

USE S3 11

バケットの名前をサイトのドメインと同じにします。

バケットをサイト公開に属性を変更します。

USE S3 12

バケットの上で右クリックして「Properties」を選びます。

Static Website Hosting」をクリックします。
Endpoint」のところに表示されるURLがこれから立てるサイトのURLになります。

USE S3 13 

Enable website hosting」を選んで、
Index Document」にトップページのコンテンツファイル、
Error Document」に「ページが見つからない」などのエラー表示するコンテンツファイルを指定します。

このままでは自分しか見られないのでバケットの権限を変更します。

USE S3 14 

Permissions」を選択して「Add bucket policy」をクリックします。
下記の内容をコピペします。


{
  "Version":"2008-10-17",
  "Statement":[{
    "Sid":"PublicReadForGetBucketObjects",
    "Effect":"Allow",
      "Principal": {
        "AWS": "*"
      },
    "Action":["s3:GetObject"],
    "Resource":["arn:aws:s3::: www.altimit.info/*"
    ]
   }
  ]
}

 赤字のところはバケット名に合わせて直してください。

USE S3 15

これで準備ができました。

S3にコンテンツをアップしてサイトを表示してみる

上記までの手順で設定した、トップページにするコンテンツファイルと、エラー表示するコンテンツファイルをバケットにアップします。

USE S3 16 

さきほどの表示されたURLにブラウザでアクセスしてみます。

トップページ
USE S3 17 

エラー表示ページ
USE S3 18 

ドメインを使いたい

エンドポイント名ではなく、ドメインでサイトにアクセスできるようにしたいとお考えになる頃だと思います。
簡単にできます。
そう、AWSならね。

「ドメイン名でアクセスされたら、エンドポイント名に変換する」という設定を DNSに設定します。
AWSでDNSと言ったら、Route 53です。

AWS Management ConsoleのメニューでRoute 53を選びます。 

USE S3 19 

DNSのCNAMEレコードの設定をします。
エンドポイント名の別名としてドメイン名(サイト名)を設定します。

USE S3 20 

ドメインでアクセスしてみます。
USE S3 21 

エラー表示ページももちろん大丈夫です。
USE S3 22 

まとめと注意

S3にアップするコンテンツは静的なものに限られます。
たとえば、CGIスクリプトをアップして、問合せフォームや掲示板を…ということはできません。
そのような場合は、JavaScriptやFlashファイルは動きますので、これらを使うようにしてください。

このように、簡単にサイトを設置・公開することができます。
気軽にサイトを立ちあげたい、安く済ませたい場合、とても使える方法かと思います。
しかもS3はファイルをアップするだけでミラーリングされて保管されるので、バックアップは不要です。

S3やRoute 53の利用料もさほどかかりませんので、「AWSってどんなものなんだろう?」という方は、まずはこのあたりからパワフルなAWSを体験してみるのはいかがでしょうか。

なぜ表示サンプルが「メンテ中」なのかは次回あたりに…

 

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