◇阪神7−1ロッテ
阪神が大勝した。1回にマートンの中前打で先制し、3回に新井良の3点二塁打などで4点。7回には敵失などで2点を加え突き放した。7回途中まで投げたメッセンジャーが、1失点でリーグトップの6勝目。ロッテは14残塁の拙攻だった。
験が良い千葉で、不振だった阪神・マートンが、突如復活した。初回の中前先制打を皮切りに、3回の右中間フェンス直撃のタイムリー二塁打など5打数4安打2打点。前日の3安打猛打賞に続く連夜の固め打ちで、QVCマリンでは来日1年目の2010年から8試合に出場して打率5割6分3厘と驚異の数字を誇る。
「年に2試合しかないから分からない。たまたま調子が良い時に千葉に来てるのかも分からない」。交流戦がスタートしてから当たりが止まり、千葉入りする前の20日まで交流戦打率が1割3分だったが、得意の球場で変わり身を見せた。和田監督は「(21日移動日の)千葉の練習から、ちょっと兆しが見えてきた。それが、そのままゲームに出たね」と分析した。
「とにかくチームとして早い回に先制点が欲しかった」とマートン。前夜は9回に同点に追い付かれる後味が悪いドローとなったが、マートンを中心に攻め続け、嫌な空気を断ち切った。 (中谷秀樹)
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