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【プロ野球】

長野 2戦連続先頭打者弾

2013年5月24日 紙面から

◇巨人10−4楽天

楽天−巨人 1回表無死、左中間に2試合連続の先頭打者本塁打を放ち、原監督(左)に迎えられる長野=Kスタ宮城で(中西祥子撮影)

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 巨人が連敗を3で止めた。1回、長野の2戦連続となる初回先頭打者本塁打と村田の2点二塁打など6安打で6点を先行。6−3の8回には代打中井の4年ぶりの一発などで4点を加えた。笠原が2勝目。楽天の連勝は3で止まった。

 杜(もり)の都にかけたアーチがチームを波に乗せた。巨人打線に火をつけたのは1番・長野が試合開始早々にみせた快打だった。1回に美馬の144キロ直球を左中間スタンドへ。2試合連続の先頭打者本塁打。巨人の選手では2007年の高橋由伸以来の快挙だ。

 「たまたまです」。お立ち台でまずは謙遜といえる言葉を発した長野。手には確かな感触が残っていた。「しっかり打てたので、手応えがありました」。納得の一打。長野の顔にはホッとした笑みが自然と浮かんだ。

 指揮官の直接指導が効いた。仙台に移動した21日、約1時間、間の取り方など基本動作についてのアドバイスを受けながらバットを振り続けた。今季は開幕から調子の波が上がっても、すぐに下降線をたどる繰り返し。しかし、原監督は長野をかばい、21日には打撃投手を買って出た。

 すべては「枢軸」と呼ぶ長野が早く本来の姿を取り戻してほしいと思う親心。恩返しのため、長野は1番打者として積極的にバットを振ることを心掛けた。その結果が2夜連続となる先頭打者本塁打。この活躍で札幌から続いたチームの連敗も3でストップした。

 当然、原監督も「彼らしい思い切りの良さが出てきた。今後が楽しみ」と目を細めた。当然、長野の眼も前を向く。「明後日からも打てるように頑張ります」。東京ドームに戻っても、不動の1番が打線を引っ張り続ける。 (川越亮太)

◆美馬初回6失点 闘将「話にならん」

 怒りに顔が染まる。連勝が3で止まったことよりも、裏切りが許せない。楽天の美馬は3つのアウトと引き換えに6者の生還を許し、初回で降板。星野監督は「もうコメントのしようがないね。話にならない」と吐き捨てた。

 よーいドンで6失点。これでは、勝負にならない。田中で初戦を制した勢いは、試合開始から20分足らずで消えた。「良い流れだったのに申し訳ないです。何もできませんでした」。うなだれる右腕に対し、指揮官は容赦ない。

 「6点も取られたら、まず逆転なんて不可能。そんなに特別、怖い打線ではないんだけどね」。辛口が続くのも無理はない。現役時代から闘志を燃やしてきた巨人戦で、これ以上ない情けない試合をしてしまったのだ。

 ただ、悔しさを成長の糧にするのは、指揮官の生き様でもある。「ジャイアンツは私の人生の宿敵。今日も勝ってほしかったけど、まだ東京ドームで2つある」。来月8日からの敵地2連戦を早くも見据え、球場を後にした。 (井上学)

 

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