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【プロ野球】

大谷157キロ 歴史的二刀流デビュー

2013年5月24日 紙面から

◇日本ハム3−3ヤクルト

日本ハムーヤクルト プロ初先発した大谷。5イニング2失点で初勝利はお預けも、新人初登板最速の157キロをマーク=札幌ドームで(佐藤哲紀撮影)

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 ともに決め手を欠いた。ヤクルトは2回に中村の2点三塁打、8回に森岡の適時打で加点したが、日本ハムは1−3の8回に中田が2ラン。プロ初登板の大谷は5イニング2失点で勝敗はつかず。

 日本ハムのドラフト1位ルーキー大谷翔平投手(18)が23日、ヤクルト戦(札幌ドーム)に先発して1軍初登板し、投手と野手の「二刀流」デビューを果たした。最速157キロをマークしたが、5イニングを6安打2失点で降板。8回に味方が同点に追いつき、勝敗はつかなかった。試合は3−3で引き分けた。

 白星をつかむことはできなかったが、二刀流ルーキーは、投手としても輝いた。新人の初登板では史上最速となる157キロをマーク。初回には、全10球、ストレート勝負で全球150キロ超えという規格外投球を披露した。

 「二刀流劇場」は、幕開けから度肝を抜いた。記念すべき第1球は、ミレッジに対し、外角低めに外れた152キロの速球。2回の先頭、バレンティンの2球目にスライダーを投じるまで直球を続け、3回にはそのバレンティンを相手に、157キロを計測した。

 新人投手のデビュー戦としては、西武・松坂の155キロを筆頭に、日本ハム・ダルビッシュが145キロ、楽天・田中が146キロ、ヤクルト・由規、阪神・藤浪が151キロを記録していたが、並み居る怪物たちを超える剛球ショーに3万6608人の観客も酔いしれた。

 初回は1死三塁のピンチを招いたが、岩村を二ゴロに仕留めるなど、スコアボードに「0」を刻んだ。しかし、2回に2死から内野安打と四球で一、二塁とし、中村の左中間適時三塁打でプロ初失点。86球のうち半分の43球で150キロ超えを記録したが、毎回安打で毎回得点圏に走者を背負い、1点ビハインドの5回、6安打2失点で交代となった。「すごく緊張したけど楽しかった。セットでストライクがとれないなど、課題が見つかったのが収穫」と初登板を振り返った。緊張から「負けてしまったけど」と言い間違えるシーンもあったが、8回に中田が12号同点2ランを放ち、自身の黒星は消えた。

 打者としても15試合で39打数12安打、打率3割8厘の数字を残す黄金ルーキーが、投手としても、限りない可能性を見せつけた。 (中村博格)

 

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