NHK東海のニュース 名古屋放送局
H2Bロケット4号機 公開
この夏打ち上げが予定されている日本の主力ロケットH2Bの4号機の機体が完成し、23日、愛知県の工場で公開されました。
H2BロケットはJAXA=宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が共同で開発し、先に開発されたH2Aロケットより大型で、高い輸送能力を持っています。
23日愛知県飛島村にある工場で公開されたのは4号機の主要部分となる1段目と2段目です。
1段目は直径約5m、長さ約30mあり、2つの巨大なエンジンが搭載されています。
打ち上げはことし8月4日に予定され、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人の宇宙輸送船「こうのとり」を軌道に投入します。
これまで、JAXAが行ってきたH2Bロケットの3回の打ち上げはいずれも成功し、今回からは製造を担当した三菱重工業に打ち上げ業務が移管されます。
打ち上げの責任者を務める三菱重工業宇宙事業部の二村幸基副事業部長は「H2Bの民間としての打ち上げは初めてなので、必ず成功するよう一つ一つの部品をぎりぎりまで作り込んで、万全の準備を進めている」と話しています。
H2Bロケット4号機は来週、船で鹿児島県の種子島宇宙センターに運ばれます。
05月23日 19時12分