降圧剤研究に製薬会社員関与 身分伏せ、データに問題も製薬会社ノバルティスファーマ(東京)が販売する降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)を使った臨床研究に同社の社員が身分を明示せずに加わっていたことが23日、分かった。同社は「意図的なデータ操作を示すものは判明していない」としているが、データに問題があるとして撤回された論文が出ており、研究を実施した大学や学会は調査に乗り出した。 撤回されたのは、京都府立医大の松原弘明元教授らのチームが2008~12年に学術誌に発表した論文7本のうちの6本。昨年末から今年にかけ掲載した学術誌は、撤回の理由を「データに致命的な問題がある」と指摘した。 【共同通信】
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