メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

トピックス
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

製薬大手社員、臨床論文に不適切関与 研究の中立に問題

図:高血圧治療薬の研究をめぐる構図(イメージ)拡大高血圧治療薬の研究をめぐる構図(イメージ)

 【編集委員・浅井文和】製薬大手ノバルティス(本社・スイス)の日本法人は、社員が高血圧治療薬ディオバン(一般名・バルサルタン)の効果を調べる臨床研究に関与しながら、論文には社員の身分を明示しなかったとする社内調査報告をまとめた。データ解析にかかわっていたという。「不適切だった」として、22日に日本医学会などに報告した。中立性が求められる研究が「企業寄りではないか」と疑いの目で見られかねない事態となった。

 報告によると、問題になったのは京都府立医大、東京慈恵会医大、滋賀医大、千葉大、名古屋大がそれぞれ中心となりディオバンを他の薬と比較した五つの医師主導臨床研究の論文。2007〜12年に発表された。

 ディオバンは国内売り上げが年間1千億円を超える看板商品。同社はこうした論文を医師向けの説明文などに引用して宣伝してきた。論文に社員の名前が掲載されていたが社員の身分は明記せず、肩書を示す場合は非常勤講師だった「大阪市立大」と記載。滋賀医大に関しては、別の社員1人も社員と明示せずに加わっていた。2人とも現在は同社を退職しているという。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料会員登録はこちら

朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら

今だけ!朝日新聞デジタルが、月額500円。詳しくはこちら
検索フォーム

おすすめ

急速に普及したレーシックの手術数が減少しているという。その最大の要因は…。

めざせ健康長寿!今すぐ実践できる「筋肉じんわり運動」「グッバイ腰痛運動」とは?

若年者にも起こり、死因第4位の脳卒中。予防法や前触れ症状を専門医が説く。

入院の長期化や患者の社会復帰の遅れをなくすのが目的といわれているが…。

長時間労働やストレスに追い詰められ、死を選ぶ。「働き過ぎる日本の不幸せな若者たち」の現実。

急増している「サービス付き高齢者向け住宅」と呼ばれる賃貸住宅の実態を解明!

注目コンテンツ

  • ショッピング持ってて面倒なぬれた傘

    鞄にさっと入れたいなら!

  • ブック・アサヒ・コムめしばな刑事タチバナ

    昨日はポテチを熱く語った

  • 【&M】甘酸っぱいあの記念日

    美人と一緒に思い出してみる?

  • 【&w】助けが必要だと声を上げよう

    映画『くちづけ』が語るものとは?

  • Astand今の自分が思うロミオを――

    柚希、2度目のロミオは繊細に

  • 朝日転職情報

  • 就活朝日2014

朝日新聞社会部 公式ツイッター

※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。