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【大リーグ】

ダルビッシュ、一発に泣く 悪いなりに6イニング1失点も今季2敗目

2013年5月23日 紙面から

◇アスレチックス1−0レンジャーズ

 【アーリントン(米テキサス州)大城和美】粘投も、一球に泣いた。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は21日(日本時間22日)、地元でのアスレチックス戦に先発。6イニングで5安打、4四死球と制球に苦しみながら粘投したが、3回にア軍主砲のヨエニス・セスペデス外野手(27)に一発を浴び、1失点。味方打線の援護もない“孤立無援”で0−1の惜敗となり、ダルビッシュに今季2敗目(7勝)が付いた。アスレチックスは5連勝で、地区首位レンジャーズとの差を4・5ゲームに縮めた。

 ミスは一球だけだった。3回2死で大砲セスペデスに投じた初球は、内寄り低めのカットボール。体勢を崩したスイングだったのに、白球は中堅フェンスを越えた。「ホームランだとは思わなかったが、(本塁打が出やすい)この球場なのでソロは仕方ない」。ダルビッシュは冷静に振り返った。

 エースらしく、本調子ではなくても我慢した。今季最速99マイル(約159キロ)に対し、この日は同95マイル(約153キロ)。前回登板でメジャー最多の130球を投げた影響なのか、球の走りがいまひとつで「結構粘られた」と、今季最少の5奪三振で5安打、4四死球。スライダーが「あまり良くなかった」ため、カットボールとツーシームを含めた直球系に頼り、セスペデスにもカットボールを狙い打たれた。

 それでも101球、6イニングを最少失点で切り抜けた。「今までで一番駄々をこねて『絶対交代しない。まだ投げる』と言ったが、(メディアの)みなさんがあまりにも球数にうるさすぎるので、たぶんワシントン(監督)が傷ついて続投させてもらえなかった。それが悔しい」。前回登板後、130球という球数が大きな議論を呼んだことを引き合いに出し、いたずらっぽく笑った。

 この日は“無援”で2敗目こそ喫したが、後に引きずることはなさそうだ。次回登板(現地27日のDバックス戦予定)は23日に移動日が設定されていることから中5日となり、休養も十分。本来の姿が期待できる。

 今季はこれまでリーグ最多の平均援護点9・05をもらっていた背番号11は「いつも点は十分すぎるほどもらっているんで、たまにはというか、それは仕方ないこと」と最後までさばさばした表情だった。負けてなお、底力を感じさせた。

 

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