記録するだけでうまくいくとき


京都に行ってきました。ご存じの通り京都というのは比較的迷いにくい構造をしているので、他の都市に行ったときに比べると、後になっても自分がどこを歩いてきたか、思い出しやすいものです。

例えば私は京都駅から、五条を通りすぎて四条烏丸と自分のホテルに戻るという行動を何度か繰り返しました。ということを私のような方向音痴の人間は、2度3度やったくらいではすぐ思い出せなくなります。こう書くことができるのは、そういう都市構造だからです。(それから今回はとても優秀なガイドさんが助けてくれたおかげもあります)。

タスク=ログというシステムはこんな時に絶大な威力を発揮するのだと思い当たりました。「記録するだけ」でも「後になって必ず読み返す」ことになり「読み返したときにはまたチェックリストとして利用する」となればこれはPDCAのいくつかの過程が一緒くたになり、まどろっこしさも何もなくなるのです。

移動の行程などが典型的です。往路でいくつかのスポットでチェックインすれば(アパホテル→京都駅→五条→四条→セミナー会場→懇親会場)このチェックインをほぼ逆に辿ることによってホテルに帰り着けるわけです。この場合レビュー=タスクリスト=アクションです。まさに記録するだけでうまくいく。

記録するだけでうまくいく
記録するだけでうまくいく 佐々木 正悟 富 さやか

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事前に作ったチェックリスト(タスクリスト)が必ずしも完璧なものでなくても、ログが正確なものでありさえすれば、レビュー時に使う「チェックリスト」(=ログ)は十分なものになっています。そしてレビューはプランニングとアクションという行動の中に含まれてしまいます。

レシピと食事記録の関係にも似たところがあります。これから食べるもの(レシピ)に正確なチェックを打っていくだけで、そのまま何を食べたのかの記録として残ります。その上で食事量を抑える必要があるのなら、チェックされている食材の全ては使わないなどの工夫ができます。

「持っていくものリスト」などのチェックリストも同じように使えます。持ったもの通りにチェックを打っておけば、ホテルでの荷造り時にはそのチェックを外していくことで、忘れ物が防げます。少なくとも致命的な忘れ物は防ぐことができるでしょう。私は実際今回の旅行でこの方法を使って、かつてない安心感を得られました。

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