レッドソックスの上原浩治投手(38)が「メジャー屈指のセットアッパー」として躍動を続けている。2010年に先発から中継ぎへ転向し、今や不動のポジションを確立。海を渡って中継ぎ投手の役割とプライドを再確認した右腕は何を思うのか。大好評連載「中継ぎピッチャーズバイブル」の第2回は「ブルペン」をテーマにクローズアップする。
指揮官が言葉に力を込めた。本拠地フェンウェイ・パークで行われた5月7日(現地時間、以下同)のツインズ戦。試合前の会見でファレル監督は「コウジは3日続けて投げている。今日は投げさせないつもりだ」。上原は4日、5日と敵地でのレンジャーズ戦で連投したが、本拠地に戻った6日のツインズ戦では登板していない。
なぜ、指揮官は上原を「3連投」として扱ったのか。実は、その答えが6日のツ軍戦にある。この試合で右腕は延長12回での登板に備え、11回裏からブルペンでの投球を開始。しかし味方の攻撃がつながってサヨナラ勝ちを収めたことで登板機会はなくなった。上原は次のように言う。
「僕らの準備は全試合。準備はしたが、投げない試合もたくさんある」
たとえ出番がなくても、ブルペンで調整を行っていたのは事実。つまりファレル監督は、6日の試合で上原が登板に備えて黙々と準備していたことを「仕事」として捉えていたのだ。
さて、その「ブルペン」はリリーバー(中継ぎ)が最も長い時間を過ごす場所だ。メジャーリーグの球場ではブルペンがスタンドから目を配れる屋外に設けられている。
日本では球場のほとんどが室内ブルペン。日本のプロ野球は「相手に手の内を見せない」という戦い方がモットーとなっているだけに“密室のブルペン”のほうがむしろ都合がいいのだろう。
では屋外と室内、どちらがいいのだろうか。日米のプロ球界を経験した上原は「ブルペンが外にあるのは大賛成」と言い、こう力説した。
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