【北陸発】敦賀開業 前倒し要求 若狭ルート 石井知事「福井を尊重」
北陸新幹線建設促進同盟会(会長・石井隆一富山県知事)の大会が二十一日、東京都内であった。二〇二五年度末を予定する敦賀開業の前倒しと、大阪までのフル規格(正規の新幹線レール幅)全線整備を訴える決議を採択。焦点の敦賀以西の経路には「若狭ルート」堅持を唱える福井県へ配慮を求める発言が相次いだ。 都内で建設促進大会敦賀以西のルートは関西広域連合が「米原ルート」を「最も優位」と提案し、福井側が反発している。 石井会長はこの動きを念頭に「福井県をはじめ沿線府県の意見を尊重し、沿線地域で検討を進め、関西広域連合とも連携しながら取り組みたい」と冒頭にあいさつした。 来賓代表の山本拓衆院議員(福井2区、自民)は「一九七三(昭和四十八)年に若狭ルートが大臣決定された。(昨年の)敦賀までの延伸認可も大臣決定だ。大臣決定に沿って沿線自治体と協議することが基本だ」と関西広域連合をけん制した。 同盟会は続いて、太田昭宏国土交通相や自民、公明両党の幹部に、整備促進や国による責任あるルート選定を要請。石井会長によると、太田氏は「(工期短縮に)努力したい」と述べたという。 また石井会長は取材に、今後は同盟会としてルート提案をするよりも、各県の思いをまとめて広域連合に伝える可能性を示した。 (松本浩司) PR情報
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