科学「クローン人間は無理」英科学誌に立花研究員、サルの研究から類推2013.5.16 15:42

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「クローン人間は無理」英科学誌に立花研究員、サルの研究から類推

2013.5.16 15:42 科学
米オレゴン健康科学大の立花真仁研究員(本人提供・共同)

米オレゴン健康科学大の立花真仁研究員(本人提供・共同)

 人のクローン胚性幹細胞(ES細胞)作製に成功したと米オレゴン健康科学大が発表したのを受け、英科学誌ネイチャー電子版は15日、現在の手法では人のクローン胚を母体に入れても「クローン人間」は誕生しないという研究チームの立花真仁研究員らの見方を紹介する記事を掲載した。

 立花研究員は取材に対し、近く学術誌に論文発表するサルのクローン研究などに基づく分析と説明。今回と同様の手法で作ったサルのクローン胚は、マウスなど他の哺乳類と異なり、胚盤胞と呼ばれる段階に成長した後で雌ザルの子宮に入れても、全て流産して子ザルにならなかった。

 人でこれを確かめる実験はできないが、立花研究員は「高等霊長類とそれ以外の哺乳類の間には大きな壁がある」とみている。

 再生医療に詳しい米カリフォルニア大デービス校のポール・ナウフラー准教授は今回の研究について「患者の治療に役立つ可能性がある。重要で前向きでエキサイティングな成果だ」と高く評価した。(共同)

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体細胞クローンに先立ち提供卵子の核を除去する操作(立花真仁研究員提供・共同)

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