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独議長「脱原発で経済成長や雇用創出」5月23日 4時12分
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日本を訪れているドイツの連邦参議院のクレッチュマン議長は、NHKの取材に対し、ドイツが進めている脱原発の取り組みについて、原発の安全対策にかかる費用を節約できるだけでなく、再生可能エネルギーの普及によって経済成長や雇用の創出につながるとして、経済面での正当性を強調しました。
日本の国会議員などとの政策協議のため来日している、ドイツの上院にあたる連邦参議院のクレッチュマン議長は、22日夜、都内でNHKのインタビューに応じました。
ドイツは、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、2022年までに国内すべての原発を閉鎖する取り組みを進めていますが、電気料金の値上げにつながっているなどとして、経済面での課題が指摘されています。
これについて、クレッチュマン議長は「脱原発政策は、原発の安全対策にかかる費用をゼロにするだけでなく、再生可能エネルギーの普及によって経済成長や雇用の創出にもつながり、経済的にも正しい道だ」と述べ、脱原発政策の正当性を強調しました。
また、クレッチュマン議長は、今回、福島県の佐藤知事とも会談して、福島第一原発の廃炉作業について意見を交わしたことを明らかにしたうえで、「ドイツは、福島での事故の前から2基の原発を廃炉にするなどこの分野で実績を積み重ねてきており、それを生かすべきだ」と述べ、ドイツとして福島第一原発の廃炉作業に協力していきたいという考えを示しました。
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