最終日…。

3月29日は最後の勤務(当番)。最後だから…ということも特になく、むしろ書類づくりに追われてほとんど119の対応はできないような1日だった。

翌日は非番で残ってはいたけれど、事務引き継ぎの書類を作ったり、最後の最後まで多くの起案文書を作ったり…で、結局センター内に置いてあった指令センター整備関連の書類を片付けるだけで終わってしまった。
で、年度最終日の今日は私物の片付けに。衣類ロッカー、机の引き出し、食堂の棚、下駄箱…と荷物を回収し、すべてクルマの中に押し込んだ。7年分の荷物は結構あってクルマに満載の状態。

で、今度は廊下に置いてあった災害復旧工事関係の資材をツムツムと片付け。
工期前後もバタバタだったので、予備品も含めて片付けできない状態で保管してあったものなのだけれど、どうやら上層部は「工事が終わったのにいつまでも廊下に資材が置いてあるのはいかがなものか」と思っていたよう…。←ハッキリ言われなかったけれど、たまに上がってくる上層部職員の動きと視線から察知(笑)

4月の調整の際には本格的に業者さんが片付けてくれるハズではあるけれど、最後まで自分の責任で片付けてしまいたいと思っていたので、まずはほしいものといらないものを分別し、ほしいものもある程度のカテゴリ別に分けて整理。障害が発生したときに使いそうなものはできるだけ取り出しやすいところへ。それと、恐らくメーカーの保守員の人が使うだろうな…というパーツは保守員専用の棚へ。
途中からは当番者も手伝ってくれて、何とか廊下に山積みになっていたものは空段ボールと廃棄する物だけになった。
新年度から見学者が来ても、それなりに対応できるだけのスペースは確保。これが指令センターへの最後のご奉公。

機器は老朽化し、壊れても代替部品さえ確保できずに苦しい思いをして過ごした古い指令室、新しくなって1年も経たないうちに震災に遭った指令センター、そして震災後に復旧工事で新しいものにver upした指令センター。2度の大きな震災を経験し、そして短期間に2度の更新整備に関われたことは、とても思い出深い出来事

役職もない一職員なのに、ワガママを聞いて7年も置いてくれた組織に感謝。
そして、(賛否はいろいろとあったけれど)現場のために少しでもいいオペレーションができるように…とアレコレ変えてきたことに寛大でいてくれたどころか、それに付き合ってくれた組織&職場のみんなにも感謝。
航空隊や県内の消防本部からも「あそこの本部は無線がうまい」「部隊運用がうまい」と言われるようにもなり、「指令課なんてどうせ電話交換手だろ」と言われていた7年前と比べると、少なくとも組織内での「通信指令」に対する意識は大きく変わった。
少しずつだけれど、「通信指令をやってみたい」と思ってくれる若い職員も出てきているらしい。

自分1人が離れたからといって、急に停滞したり後退するような人達ではないので、その辺の不安はない。でも、自分が手がけた指令センターを離れるのはやっぱり寂しい。勤め人である以上、これは致し方のないことなのだけれど…(笑)。

で、「火を消さない消防官」は、明日から「火を消す消防官」になります。
ブログのタイトルを変えてまで続けるだけのネタも特にないのと、久々の現場復帰で明日からは恐らく余裕がないと予想されるので(^^;、このブログはこのままのタイトルで残しておき、しばらくは新規投稿を休みたいと思います。
時折、“元職場”からお呼びがかかって携わるようなことがあるかもしれないので、そのようなときは気が向いて何かを書いてみることもあるかもしれません。
何年後かに指令センターへ戻って来て、また再び書くような日がくるかもしれません。

さまざまな消防&業界の方からも「読んでるよ」と度々言われることがある反面、内容的にはやや綱渡り的な部分もありましたが、飽きずに読んでいただいた皆さんに感謝です。ではでは。
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