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'13/5/22

コイン駐輪場 広島に登場




 24時間営業の「コイン駐輪場」が、広島市中区袋町の本通り商店街近くにできた。駐車場運営の三井不動産リアルティ(東京)が中国地方で初めて設けた。広島市は放置自転車対策として設置を後押ししており、民間による駐輪場整備が進む可能性もある。

 新設した駐輪場は自転車専用で、約200平方メートルに147台を置ける。料金は12時間ごとに100円。無人で精算機を使い支払う。ラックに自転車を載せると前輪が固定され、精算すると外れる。

 三井不動産リアルティが土地を借りて運営し、料金収入を得る。同社は首都圏を中心に同様の駐輪場を191カ所(昨年3月時点)運営。全国に広げている。「本通り商店街一帯は買い物客のニーズが高く、採算はとれる。狭く変形した土地でも設置でき、新たな土地活用の手法にもなる」と説明する。

 近くの市営駐輪場は混雑することが多く、空いている所は商店街から離れている。広島本通商店街振興組合の高田諭副理事長は「買い物客にとって便利になる」と歓迎する。

 市は中心部の駐輪場不足の解消に向け、民間を活用する方針。不特定多数の人が使う駐輪場をつくる事業者に、工事費の2分の1を補助する予定で、事業費を本年度予算に盛り込んだ。自転車都市づくり推進課は「駐輪場不足の解消に向けて、民間の活力を生かしたい」としている。

【写真説明】本通り商店街の南側にできたコイン駐輪場




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