原告数に恐怖 九州玄海原発廃止訴訟

 最高裁指揮 威厳態勢

小雨が本降りに変わった佐賀市の佐賀地方裁判所で6月15日午後、全国でも有数の原告数となった「原発なくそう!九州玄海訴訟」の第1回口頭弁論が開廷された。

第3次提訴までの原告は4200人、弁護団には160人の弁護士が登録。同日午後1時に佐賀弁護士会館で開催された開廷前集会には約300人が、遠くはさいたま市と九州一円から原告と支援者が集まった。開会で司会者は湧くよう集まる人々に「どこまでこの建物が耐えられるか」と笑わせた。

佐賀地裁迄の約200㍍をそぼ降る雨に傘を差し、幟旗や思いを込めたプラカードを手に進んだ。ところどころにはデモ行進を「誘導」する警官が立った。

地裁に来ると、最高裁からの応援職員も加わり同日午後の開廷は「玄海訴訟」のみ。約450人の原告がやってきたのも佐賀地裁史上初。

原告でありながら傍聴券を求めた人には、抽選を待つまでに手首にシールを下写真のように巻かれた。60の傍聴席に原告は43人しか座れず。さらに傍聴席に入るまでに携帯電話の預かりもあった。

上写真は「原発いらない」「NO!NUKES」のメッセージが入った服は裁判所敷地に入れないという注意書に従い、ガムテープでメッセージを消しているところ。表現の自由権はどうなるのか。それともロゴが入った服のメッセージに思考が左右される裁判官なのだろうか。ここは軍事政権の国家でもないニッポンだ。

(2012年6月21日付)

 



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