ニュース詳細
大飯原発 火山噴火の影響十分低い5月16日 22時5分
国の原子力規制委員会が安全性を確認している大飯原子力発電所について、関西電力は、周辺にある火山の噴火による影響を調べた結果、「過去最大規模の噴火が起きても、原発に影響する可能性は十分に低い」とする報告書をまとめました。
深刻な事故を防ぐための対策を義務づける国の新たな規制基準は、ことし7月までに施行され、停止している原発の運転再開の前提となりますが、国内で唯一運転している大飯原発の2基については、原子力規制委員会が、関西電力の報告書を基に安全性の確認を進めています。
関西電力は、火山の噴火による原発への影響を調べた追加の報告書をまとめ規制委員会に提出しました。
それによりますと、原発から120キロ離れた石川県と岐阜県にまたがる白山について、将来、噴火による火砕流の発生を否定できないと評価しました。
そのうえで、過去の噴火による火砕流の堆積物を調べた結果、堆積物は白山の近くで確認されたものの大飯原発の敷地にまで及んでいなかったとして、「過去最大規模の噴火が起きても原発に影響する可能性は十分に低い」としています。
また、火山灰についても安全上重要な設備では内部に取り込まない対策が取られているとしています。
さらに、航空機が落下し敷地内で火災が起きても、その確率や燃える範囲などから原発への影響は与えないとしていて、原子力規制委員会は今回の報告書について確認することにしています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|