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簡単な依頼のはずだった。
ネイラード郊外の洞窟にゴブリンの群れが住み着いた。退治して欲しい。――そんな依頼が
酒場に届いたのが先日のこと。
早速ウインド達は引き受けることにした。準備を整え、洞窟へ向かった。
洞窟をずんずん進み、一行は広く開けた場所に出た。
これまでに謎の組織『ゼム』との戦いを繰り広げ、ついにはその幹部「力のチタン」を倒したパーティーである。
今さらゴブリンなど敵ではないだろう。そんな空気がパーティーを支配していた。
その慢心が、このパーティーの抱える致命的な弱点を露呈させてしまった。
罠探知を完全に忘れていたモニカ。
「出て来い、奴らの手先め!」と、わけの分からない事を叫びながら一人突進するウインド。
と、そこで罠が作動した。落とし穴がウインドを捉える。
一瞬のうちに戦士は奈落の底へ消えていった。
洞窟の奥から妖魔たちが姿を現したのはその直後だ。
何だかんだ言っても、これまでパーティーのリーダーであり主戦力だったウインド。その彼を欠いた
一行はあまりにも無力だった。
そして……
「いやっ、ちょっと、離しなさいよ!」
モニカが叫び、腕を掴みにかかったゴブリンを振りほどこうともがく。
「お姉ちゃん、いま助けてあげるよ……光の精霊よ!」
精霊使いの少年、トリムは呼び出していたウィスプをゴブリンたちに放った。
その光が突然消滅する。
「なっ?闇霊?」
どこからともなく現れたシェイドによってウィスプを消滅させられ、うろたえるトリム。と、闇の中から
新たな影が現れた。
「やれやれ、可愛い顔してなかなかやってくれるじゃないか」
そう言いつつ現れたのは白い髪にすらりとした均整のとれた肢体、そしてその肉体を艶めかしく包む薄着に
身を纏った女。だがその耳は長く、肌色は夜の闇のような漆黒だった。
――ダークエルフ。強大な魔法力を備えた闇の種族だ。
間違いない。この妖魔の群れの指導者は彼女だ。――ダークエルフの圧倒的な魔力を目にして、
トリムは自分に勝ち目がないことを悟った。体に震えが走り、手の得物を取り落とす。もはや抵抗する気力も
無くなっていた。
そんなトリムを眺め、ダークエルフは舌なめずりをする。
「あの盗賊娘といい、今日は実にいい獲物が取れたよ。では早速、味見してみようかねえ……」
「いやっ、離してよっ!」
ゴブリンたちに羽交い絞めにされ、身動きできないままモニカは叫ぶ。
その前に一匹のゴブリンが進み出た。その手に握られているのは黒曜石を削りだした大振りのナイフ。
ナイフの切っ先がモニカの上着、その胸元にかけられる。
「いやあっっ!服破るのやめてぇぇぇぇっ!!!」
モニカの悲鳴が洞窟に響き渡る。
胸元から股間まで一直線にナイフが振り下ろされた。
衣服は真っ二つに裂けて布切れとなり、その下にあった瑞々しい肢体が露わになった。
小振りながら弾力ある乳房、一切贅肉のない引き締まった腹部――そしてその下の股間には、うっすらと陰毛が
処女の割れ目を覆っている。十分に発育した女の体だ。