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【大相撲】

白鵬 記録ずくめの10連勝 38場所連続2ケタ勝ち星

2013年5月22日 紙面から

◇夏場所<10日目>

とったりで豪栄道(左)を破り全勝を守った白鵬=両国国技館で(沢田将人撮影)

写真

(21日・両国国技館)

 横綱白鵬(28)=宮城野=が関脇豪栄道をとったりで退けて10連勝とし、北の湖を抜いて史上最多の38場所連続2桁勝利を記録した。稀勢の里(26)=鳴戸=も琴欧洲との大関対決にきめ出しで快勝し、全勝を守った。かど番の琴欧洲は6勝4敗。横綱日馬富士(29)=伊勢ケ浜=は松鳳山を押し出して勝ち越し、大関鶴竜は阿覧を寄り切って9勝目を挙げた。大関琴奨菊は碧山を下して勝ち越した。全勝の2人を鶴竜が1敗で追い、日馬富士、琴奨菊、平幕の時天空が2敗で続く。

      ◇

 ゆったりとした中にどっしりとした重み。豪栄道が立ち合いで見せた気迫を、白鵬は包み込むように受け止める。そこからは速い。左からのとったりで一瞬にして勝負を決めた。

 「横綱の勝ち越し」と位置付ける2桁勝ち星を10連勝であっさり決めたが、これが実に38場所連続の2桁勝ち星。北の湖を抜き単独1位の大記録を打ち立てた。

 「毎場所の目標は千秋楽まで取り切ること。その気持ちで臨んでいますし、それがきょうの大記録に結び付いた」

 鉄人だからこその記録である。横綱在位は今場所で36場所目。休場は1場所もない。大関時代も含めると連続39場所、休みなく土俵に上がり続けてきた。

 1年前の昨年夏場所初日に指を骨折。「流れでは(休場も)あった。ただ、8勝7敗でもいいという気持ちで出た」。連勝記録が63で途絶えた2010年九州場所もそうだった。だが、「まわりの支えがあって土俵に上がっている。そのときに強く感じた」。すべてがこの日につながった。

 横綱として466個目の白星は輪島と並び史上4位タイ。「あらためて輪島さんの偉大さを感じます。日ごろから輪島さんにはお世話になってます。次に会ったとき、また抜かれたよって言われるんじゃないかなあ。優勝回数を抜いたときもそう言われた。面白くて雰囲気のある方。そうじゃないと横綱にはなれないんでしょうね」。

 あと4年で横綱在位は10年間となる。これまで北の湖(63場所)しか到達していない。「横綱に昇進したときは3年、5年やるんだという気持ちだった。5年を過ぎたから、10年やっていきたいと思います」。どれだけ記録を塗り替えていくのだろうか。千秋楽まで突っ走れば先場所から30連勝。4度目の30連勝はあこがれの大鵬と並び1位タイとなる。

  (岸本隆)

 

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