2013.5.22 05:04

虎・藤浪“怪投”乱麻!5奪Kも5安打3失点…(3/3ページ)

先発した阪神・藤浪=鳴尾浜球場(撮影・白鳥恵)

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 3回5安打3失点。直球は自身プロ最速へあと1キロに迫る151キロをマークし、5三振。輝きも見せたが、実戦から遠ざかっていた“弊害”ものぞかせた。

 前夜の西武戦(西武D)から藤浪の視察のためだけに帰阪した中西投手コーチは「フォーム的にはいろいろある。体の開き? それもそうだし、割り(左足の踏み出すタイミング)も早い」と指摘しつつ、「結果うんぬんの投手ではない。実戦の中で状態に上げて行くタイプ」と変わらぬ信頼を寄せた。両極端の“顔”を見せる。これも超大物の証か。

 予定通り、26日の日本ハム戦(甲子園)で復活のマウンドへ臨むが、「100球が目安」と中西投手コーチ。いよいよ甲子園で火花を散らしたD1位・大谷翔平投手(花巻東高)と対決する。藤浪本人は、これまで打者・大谷との対戦を「特に意識はしないですが、ファンの方は期待していると思うので、一緒にプロ野球を盛り上げられるようにしたい」と語ってきた。

 試合後に千葉入りし、22日から1軍へ合流して備える。「フォームにバラつきがあって、ベストの状態ではないので、次の登板へ向けてブルペンで修正していきたい」。4月に3勝を挙げた怪物。黄金ルーキー対決が、果たして復活の舞台となるか。新たな伝説が始まる。(長友 孝輔)

(紙面から)