2013.5.22 05:04

虎・藤浪“怪投”乱麻!5奪Kも5安打3失点…(2/3ページ)

首をかしげながらベンチに戻る藤浪

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 笑顔はなかった。格下に何本も安打を浴び、何人もの生還を許した。背中から腰にあった張りはすでに取れ、剛球はよみがえったが、快投ならぬ“怪投”…。藤浪が、出直しの一歩で課題と収穫をつかんだ。

 「打者との兼ね合いだけなので、感覚はつかめましたし、悪くなかったです。打たれたことは気にしていないです。配球が実戦的なものではなかったこともあるので」

 5日のヤクルト戦(甲子園)以来、16日ぶりの実戦登板。一回は先頭から直球を決め球に2者連続三振。続く打者も三ゴロで三者凡退に斬ったが…。二回は二死後、連打で一、三塁のピンチを背負う。続く8番打者を直球で空振り三振に仕留めた。ここまでは圧巻。それが最終三回に暗転する。二死から連打と死球で満塁。5番打者に左中間を破られた。走者一掃の3点二塁打-。

 「しばらく打者に投げていなかったので、感覚のズレがあるのは確かです。体の開きが早いのと、腕が下がり過ぎていた」。冷静に自己分析したが、マウンドでは何度も首を傾げた。

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