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2013年5月16日(木) 東奥日報 ニュース



■ 弘前で「カットリンゴ」事業始動

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弘前市の旧西部学校給食センターを活用した鬼丸農園の加工所で、カットリンゴを製造する従業員
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 生産者が生産から加工、販売まで一手に手掛ける6次産業化の手法を活用し、弘前市の農事組合法人鬼丸農園(奈良慎太郎代表)が、市の旧西部学校給食センターの一部を借り受けてカットリンゴ事業を始めた。新たな販路開拓による生産者の所得向上や地元の雇用創出、耕作放棄地の解消などを目指す。15日は、カットリンゴ用のリンゴを生産する生産者協議会が設立され、関係者らに加工所がお披露目された。

 リンゴを食べやすく切って袋詰めするカットリンゴは、県内では平川市のアップルファクトリージャパンなどが加工生産を行っているが、弘前地区ではこれまで大規模な産業として確立されていなかった。鬼丸農園が同センターを利用するのに加え、同市の前田農園(前田一代表)も自前の加工所でカットリンゴを製造。両農園が連携し、地域のリンゴ産業の活性化につなげようと事業に乗り出した。

 一方、同市八代町にある旧西部給食センターは2010年7月に稼働を終えた後、市が活用策を検討していた。カットリンゴの加工所を探していた鬼丸農園が今年2月から同センターの一部を借り受けることになり、4月下旬から北海道や関東でカットリンゴの販売を始めている。2農園の加工設備では1日2万袋の生産能力があるという。

 カットリンゴは、現在は買い付けたリンゴを使用しているが、今秋からは協議会に加盟した生産者らのリンゴを使って本格的に事業を始動する。年内にも、農林水産省のファンドを活用し、カットリンゴ事業を中心とする新会社の設立を検討しているという。

 同事業をサポートする合同会社チーム・スシー(青森市)の杉山孝彦代表は「旧給食センターを使用することで設備投資が少額で済み、衛生管理の面でも信用度が高い。5年後にはセンター全体を借り受けて200人を雇用し、1日20万袋の製造を目指したい」と話した。

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