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郷土館の名物ねぶたを全面修復
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40年ぶりの全面修復が終わり、火入れとともに勇壮な姿が浮かび上がったねぶた「国引」 |
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青森市の県立郷土館で1973年の開館当初から展示されているねぶた「国引」が、40年目にして初のお色直しとなる全面修復を受けた。18日に行われた火入れ式(点灯式)では、制作当時の勇壮で華やかな姿によみがえったねぶたに明かりがともった瞬間、詰めかけた多くの市民から歓声が上がった。
「国引」は3代目「ねぶた名人」の故佐藤伝蔵の代表作。1972年に最高賞の田村麿賞(現ねぶた大賞)を受賞した。同館に常設展示されているのは複製だが、県外客の記念撮影スポットなどとして来館者に親しまれてきた。
40年を経て破れや変色が目立つようになったため、同館は開館40周年事業として今年3月から紙の張り替えなど全面修復を行っていた。
火入れ式では、月舘法弘館長があいさつし、囃子(はやし)方が威勢のよいねぶたばやしを披露。式を見ていた同市の主婦奈良岡瑞穂さん(41)は「火入れを見る機会がなかったので、感動した。夏が待ち遠しい」と話した。
伝蔵のねぶた制作を手伝ったことがあるという、修復担当者の新山一宇さん(青森市)は「ねぶたの表情が変わらないよう気を使った。これを見て本番のねぶた祭にも来たいと思ってもらえればうれしい」とほっとした様子だった。
修復の様子は、29日から7月28日まで青森市の県観光物産館アスパムで開かれる写真パネル展で紹介される。
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