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2013年5月19日(日) 東奥日報 ニュース



■ 若者が西目屋村に移住を決意

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 今春、明治大学を卒業したばかりの山本壮一郎さん(25)=山口県周南市出身=が今年9月から、県内で人口最少の西目屋村(3月末現在の住民基本台帳で1493人)に移り住むことを決めた。きっかけは、村が明大とともに定住人口増加を目指して始めた「農業インターンシップ」(就農体験)の取り組みに、学生時代から携わったこと。村と関わるうちに、夢だった「バックパッカーが気軽に宿泊できる宿を、この村で経営したい」という思いを強く抱くようになった。移住後は、村民の立場で村の人口増加策を支えていこうと決意している。

 山本さんは明大情報コミュニケーション学部で学び、19歳のころから、オーストラリアに1年、スペインに3カ月、インドに1カ月―と、各国を旅した経験を持つ。

 西目屋村とは縁がなかったが、所属学部が人口減少に悩む同村の農業インターンシップ企画に協力することになり、昨年11月、1週間にわたり現地調査に参加した。

 企画の柱は、村の主力産業である農業を都市部の住民にいかに体験してもらうか。調査で村を訪れ、村人たちと意見を交わした際、バックパッカーが泊まれる宿を経営し、人を呼び込みたい―という自分の夢を披露した。

 すると、村農林建設課の竹内賢一郎課長補佐から「うちの村でぜひ実現してみないか」と誘われた。山本さんは「自分のやりたかったことができる」と移住を決意した。

 大学卒業後、山本さんは都内で情報発信の技能を磨くために研さんを重ねている。インターンシップの支援計画を練るうちに、「自分がやりたいことだけを考えるのではなく、村にとって何をすればいいのかを考えるようになった。やっと村のことをちゃんと見られるようになった」と、徐々に心境が変化してきたという。

 移住を勧めた竹内課長補佐は「(インターンシップ参加者が定住を考える際の)いいモデルになってくれるのでは」と、山本さんが定住希望者の呼び水になり、定住人口が徐々に増えていくことを期待している。

 山本さんは9月に西目屋村に住民票を移す予定。村の温泉施設に住まわせてもらいながら、役場職員とともにインターンシップ事業に携わる。

 まずは村人としての生活基盤を固め、自分の夢に向かって、第一歩を踏み出すつもりだ。

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