広東省で「有毒米」騒動、香港で今度はコメ買い占めか 大量持ち出しには罰則
XINHUA.JP 5月22日(水)8時59分配信
中国広東省広州市でカドミウムの濃度が基準値を44.4%上回る「有毒米」が出回っていることが分かり、かつての粉ミルクのように、中国本土向けに香港でコメが買い占められるのではないかとの指摘が出ている。だが、香港でコメは備蓄商品に分類されており、域外への持ち出しは15キログラムまでに制限され、これを越えれば禁固刑が適用される可能性もある。南方新聞網が伝えた。
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香港のスーパーマーケットでコメの値引きが相次いでいたところに中国本土の「有毒米」騒ぎが起き、インターネット上では中国本土から香港にコメの買い出しに行く人がいるとのうわさも出てきた。ただ、南方新聞網が複数の香港のスーパーに取材した限りでは、コメの買い占めはまだ見られない。香港の備蓄商品条例第296A章によれば、食用米は香港で唯一の備蓄商品となっている。同条例によれば、工業貿易署の署長が発行した許可証がなければ、コメを大量に輸出することはできない。
同条例の関連規定によれば、玄米や精米などの状態に関わらず、食用米は規制の対象となる。個人用や土産として備蓄商品を香港から持ち出す、または香港に持ち込む場合、重量が15キログラムを超えると工業貿易署の許可証が必要になる。無許可で15キロ超のコメを持ち出すことは犯罪となり、最高5万香港ドル(約66万2000円)の罰金、または禁固1年の刑となる可能性がある。
(翻訳 王秋/編集翻訳 恩田有紀)
最終更新:5月22日(水)8時59分