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政治
【主張】橋下氏発言 避けたい改憲勢力の亀裂
5月3日の憲法記念日のテレビ討論でも、維新の浅田均政調会長が「要件を緩和し、国民投票で国民の意見を聞きやすくすべきだ」と述べたのに対し、みんなの党の江口克彦最高顧問も「96条の高い壁で国民と憲法を遮断すべきではない」と同調した。
両党とも、96条改正を必要とする考え方にほとんど違いはない。維新は3月末、「占領憲法の大幅な改正」などを盛り込んだ新たな党綱領を決定した。みんなの党も昨年、「一院制」「道州制」などの「憲法改正の基本的考え方」をまとめている。
両党の連携が瓦解(がかい)することで、笑うのはどの党派か。今こそ、批判すべきは批判し、大同に就くことを考えるべきではないか。
橋下氏の慰安婦問題をめぐる発言で、女性の人権や軍と風俗業の関係が論議されている。より根本的な問題は、根拠なしに慰安婦の強制連行を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話が今も、日韓関係などを損ねている事実だ。
政府や国会がすべきことは河野談話の検証である。慰安婦問題の本質を見失ってはならない。
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