こんな素敵なプロジェクトが。メールで情報提供ありがとうございました。
ココロがあればバリアは超えられる
「ココロのバリアフリープロジェクト」は、バリアフリー対応を行う店舗を増やすための活動。店舗にステッカーを貼ることで「うちの店はバリアフリーな接客を行います」という意思表示をします。
この活動のポイントは「店舗上にバリア(段差など)があっても、できるかぎりお手伝いをする」という「ココロの」バリアフリーを推進していること。
旗を振っているのは、2007年の渋谷区・温泉施設の爆発事故で脊髄を損傷し、車いすの生活となった池田君江さん。ちょっと長いですが、活動をはじめたきっかけをインタビューより引用。
近所に「串カツ田中」というお店があります。以前、このお店の前を通りかかって、主人に入ってみたいねと話したところ、車椅子でも入れるかお店の方に聞きに行ってくれました。お店にいたオーナーが「大丈夫ですよ」と言ってくださったのですが、お店の前には段差があり、店内もすごく狭くて、さらにお客さんがギュウギュウ詰めで。わたしにとってバリアばかりでしたから、「どこが大丈夫なんだろう……?」と不安でした。
そしたらオーナーが、車椅子のどこを持って、どうすればいいのかを尋ねてくださったんです。「こことここを持って運んでください」とお願いをしたら、お店から男の子を数名連れてきて、車椅子を持ち上げてお店の前にある段差の上にあげてくださった。さらに店内の大きなテーブルで食事をしているお客さんに「車椅子の方が通るので、一度立っていただけますか」とお願いをして、テーブルを移動してくれたんです。
このときに、バリアな環境でも、ちょっとしたココロがあればそのバリアをこえられるし、きっとバリアフリーな環境もココロがあればもっとよくなると思ったんです。日本は狭いですし、お店の方も頑張って経営されていますから、いますぐハード面を変えることはできないと思います。でもココロがあれば、多少の段差をこえることはできます。そこでK-plusを立ち上げ、「ココロのバリアフリー計画」を始めて、応援店を募っています。
ココロのバリアフリープロジェクトはウェブサイトとも連携しており、参加店舗は公式サイトに掲載されます。食べログ的な感じですね。昨年12月時点で、100店舗ほど参加しているとのこと。
加盟店になるための方法は公式サイトに掲載されています。料金は2,000円とお安いです。
店舗にとってもなんら悪い話ではないと思いますので、ぜひ店舗を経営している方はご検討ください。