テコンドー優勝選手 ドーピング検査放棄し処分
5月21日
20時44分
テコンドーの全日本選手権で優勝した男子選手が、ドーピングの検査でなかなか尿が出ず、「帰りの飛行機に遅れるから」と途中でやめて帰ってしまったため優勝を取り消されたうえ、選手の資格を2年間停められる重い処分を受けました。
処分を受けたのは、兵庫県のテコンドー協会でコーチをしている韓国籍の20代の男子選手です。
日本アンチ・ドーピング機構によりますと、この選手は今年2月に東京で開かれたテコンドー全日本選手権の男子74キロ級で優勝し、試合のあとドーピング検査を受けました。
しかし、なかなか尿が出なかったうえ、所属する競技団体の役員から「帰りの飛行機に遅れるから検査を途中でやめて帰れ」とせかされたこともあって、検査を途中でやめて帰ってしまったということです。
このためこの選手は、やむをえない理由がないにもかかわらず検査を終えなかったのは違反に当たるとして、優勝を取り消されたうえ、選手の資格を2年間止められて大会にも出場できなくなる重い処分となりました。
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