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今週発売中31号「週刊朝日」:「安倍首相は外交音痴」NYタイムズ東京支局長と対談
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今週発売中31号「週刊朝日」:「安倍首相は外交音痴」NYタイムズ東京支局長と対談

2013-05-22 07:14
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    5・31号週刊朝日は私とNYタイムズ東京支局長ファクラー氏の対談を掲載。
    冒頭の紹介「成長戦略第2弾を意気揚々と発表した安倍晋三首相は、国内では今や敵なしだ。しかし、側近の電撃訪朝、歴史認識など外交では「米国の国益に害する形で隣国との関係を悪化させる懸念がある」(米議会調査局報告書から)とたたかれっぱなしだ。米国だって間違っていないか?日米の論客が大論争した。(この日、朝、髭をそらずひどい写真になりました)。
    私の発言の初めの部分。
    孫崎 まず初めに、私は飯島勲秘書官の突然の訪朝に米国は決していい気持ちはしていないと思うんです。中国の国家副主席が習近平になったことで、今までの北朝鮮政策とはうって変わりました。何でも見逃すという立場から、北のわがままは許さないと。ミサイル問題などでも、米国と中国が協力をして北朝鮮に圧力をかけ、抑止した。にも関わらず、安倍首相はそんな空気をまったく読まずに、飯島秘書官を訪朝させた。安倍内閣は対米重視と言いながら、米国の考えていることを何も分かっていない。こんなことをしているから、米議会の報告書で批判されてしまうのです。
    孫崎 私が注目しているのは、安倍首相に対する米国の評価が、必ずしも高くないということ。これは、報告書だけの話ではなく、就任以来、ニューヨークタイムズやワシントンポストなど主要メディアは安倍首相を強く批判していますよね。そういった流れがある中で、安倍首相はなぜ批判されているのかを真剣に考えなければいけません。例えば、習近平が訪米したときは、バイデン副大統領がつきっきりでもてなし、大変な歓迎をした。また、韓国の朴槿恵大統領が訪米した際、彼女は上院、下院議員の揃った米国議会で演説をした。いっぽう、安倍首相が訪米して演説したのは、ワシントンの戦略国際問題研究所です。こうした米国の受け入れ方ひとつとっても、いかに安倍首相が米国で軽んじられているかが分かります。
    孫崎 たしかに、マーティンさんが仰るとおり、中国や韓国はロビー活動が上手い。それに比べ、日本は第二次世界大戦の敗戦国で、米国でコミュニティを作ることが難しい状態が続きました。その影響でロビー活動が不得手なのです。また、安倍首相が米国でスピーチをしたときも「R・アーミテージさんありがとうございます」、「M・グリーンさんありがとうございます」と挨拶していました。現職閣僚でも何でもない、元次官クラス、大学の准教授らがカウンターパートのように見えました。時代が変わっているにも関わらず、首相は未だに彼らが外交を牛耳っていると勘違いしているのでしょうか
    孫崎 私は、東アジアをとりまく力関係が大きく変わってきたことも関係していると思います。米国内において、1975年から2009年くらいまでは、一貫して日本が重要な国として位置づけられていました。しかし、それ以降は指導者層も一般の米国国民も、中国との関係を重視するようになった。つまり、米国が日本を批判している要因は、日米関係より、米中、米韓関係を気にしてのことだと思います。安倍首相の右翼的行動が、米国の対中国・韓国政策にどう影響を与えるかのほうが重要になっているわけです。
    孫崎 いま「同盟国」と仰いましたが、私はその言葉があまり好きじゃない。なぜなら、軍事力も経済力も格差があるなかで、対等の形でいられるはずがないからです。そして米国はある程度、日本の自立性を認めた上で何らかの貢献を期待するのか。それとも従属国として機能を果たすことを求めるのか?だが、結論をいえば、米国は従属を求めているだけでしょう。TPPにしても安全保障にしても、米国は日本に従属的な機能を果たすことを期待しているのです。

     





     





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