社会・生活 週刊文春 掲載記事
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スペイン行きは早々に見送り
雅子妃は6月被災地ご訪問へ

スペインへは皇太子お1人で Photo:AFP=Jiji

「随行した職員は『大成功だった』と話していました。ご夫妻も『安堵し、大変うれしく思う』と文書を発表されました」(宮内庁担当記者)

 雅子さまにとって11年ぶりの海外公式訪問となったオランダご訪問。皇太子ご夫妻は5月3日、無事帰国され、ご帰国後に行われた定例会見では、小町恭士東宮大夫が、

〈病気療養中の妃殿下にとり訪問は大変重いご決断で、心配もおありだったと思うが、務めを果たされ、日蘭関係が緊密になり喜ばしい〉

 と述べた。だが一方で、来月中旬に予定されているスペイン公式訪問について、雅子さまのご訪問は見送られる見通しだと早々と発表された。

「スペイン政府からの招待は皇太子ご夫妻にありましたが、雅子さまは各都市間の移動などで厳しい日程になることが予想されるため、医師とも相談の上、同行されないことを決定されました」(同前)

 オランダご訪問では雅子さまの強いご希望からギリギリまで出欠の返事を引き延ばされ、ご出発のわずか9日前に閣議で了解された。それを考えれば、ずいぶん早いご決断だといえる。天皇皇后に近い千代田関係者はこう話す。

「いかんせん検討時間が短すぎます。もちろんオランダご訪問のようにギリギリまで出欠の判断を先延ばしにすれば批判されるでしょうし、立て続けの海外訪問となれば、『国内公務が疎(おろそ)かでは』という声も出るでしょう。しかし、何よりまずいのは、雅子さまのお気持ちで両国に優劣をつけたと先方に受け取られること。今回のご訪蘭では、出席行事を即位式とレセプションに絞り、出発前の会見や現地での記者とのオフレコ懇談などを省略されましたが、同様にスペイン行きでも柔軟に対応する方法はあったのではないでしょうか」

 雅子さまの今後のご公務については、ご体調と公務の内容を考慮しながら、個別に検討されるという。そして、直近のものとしては、6月中旬、東日本大震災の被災地である宮城県行啓が検討されている。

「6日に行われた帰国の報告の夕食会で天皇皇后両陛下から被災地の現状について詳しいお話があったそうです。ただ、ご体調はいまだ不安定で、直前にキャンセルされる可能性もあります」(皇室担当記者)

 本格復帰への道程は遠いのだろうか。

「週刊文春」編集部

※この記事の公開期間は、2016年05月15日までです。

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2013年5月23日号
2013年5月23日号
韓国・中国の「妄言」こうして黙らせろ!
2013年5月16日 発売 / 定価380円(税込)
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