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'13/5/22

前田、復帰へ一歩一歩 手首のギプス、近く外れる見通し



 左手首を骨折した広島の前田が、後半戦の復帰へ向けてリハビリに努めている。数日中にはギプスが外れる見通しだが「身も心も痛い。ここから2〜3カ月先なんて気が遠くなる」。言葉とは裏腹に動きは丁寧で、表情は妥協を感じさせない。

 ▽脚筋力の維持・強化図る

 野村監督に「長い間お世話になりました」と言い残してチームを離れた前田は21日、廿日市市の大野屋内総合練習場で軽めのダッシュや右手でのティー打撃に励んだ。「長くプレーさせてもらっているが、手首の骨折は初めて。頭も洗えんよ」。ランニング中は左手でゴムボールをつかみ、握力を鍛えた。

 4月23日のヤクルト戦(神宮)で新人江村から死球を受け「左尺骨骨折」と診断され、25日に手術した。「若い投手だから嫌な予感はあった」。1995年5月23日に右アキレスけんを断裂したのも同じ神宮。18年前を思い返して「縁があるよね」と苦笑いした。

 脚筋力の維持と強化を現状のテーマとする。「走れないなりに、少しでも速くはなりたい。肉離れなら10度はやったから、さじ加減は分かる」と練習強度を調節。「ほんの2、3分」という1打席へ、じっくりと準備を整えていく。(山本修、写真も)

【写真説明】右手でティー打撃に取り組む前田




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