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東電 汚染水漏えい量を少なく修正5月16日 20時24分
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福島第一原子力発電所にある地下の貯水槽から、汚染水の水漏れが相次いだ問題で、東京電力は、漏れた量を新たに得られたデータから分析した結果、これまでの120トンから400分の1に修正しました。
福島第一原発では、先月、地下の貯水槽から高濃度の放射性物質を含む汚染水の水漏れが見つかり、東京電力は、貯水槽に保管している2万3000トンすべてを地上のタンクに移す作業を進めています。
東京電力は、貯水槽から漏れた量について、これまで水位計の変化の値を基に、水漏れが最も多いとみられる2号貯水槽で、およそ120トンと推定されると説明してきました。
ところが、貯水槽の周辺に穴を掘って水漏れの状況や放射性物質の濃度などを調べ分析した結果、漏れた量は最大で300リットル程度と、これまで推定してきた量の400分の1に修正しました。
また、ほかの貯水槽についても、1号貯水槽が70リットル、3号貯水槽が20リットル漏れたとしています。
東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理は、「この量だと、環境への影響はほぼないと言えるが、地下の貯水槽から水漏れがあった事実は変わらないので、原因と対策は今後も検討したい」と述べ周辺に新たに設けた観測地点で、汚染水の広がりや海への影響を監視し続けるとしています。
また、尾野本部長代理は、「新たな推定量が妥当なものかどうかは、国の原子力規制委員会に提出し評価を受けたい」と話しています。
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