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とある男の禁酒目録

最終話

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2013年05月21日(火) 断酒74目 85.1kg

昨晩寝たのは、3時過ぎだった。で、目覚めたのは目覚ましが鳴る1時間前の7時過ぎ。4時間しか寝ていない計算になる。気がずっと張っているんだな、と分かるが、対処のしようがない。強制的に活動をストップさせた方がいいのだろうか?でも僕には時間があまりない。オーバーペース覚悟で、このまま進むしかない。

寝る時間がここまで遅くなったのは、2時近くになってから、ショートストーリーの作成を開始したからだ。鉄は熱いうちに打て。相当眠たかったが、1時間ほどかけて作ってみた。今回は、女性一人称によるモノローグ。この非モテ男・おかでんが女性の話を書くなんて相当キモいが、この際悪のりしちゃった。でも、出来は明らかにイマイチ。どこをどう修正すれば良くなるのか、さっぱりわからないままギブアップした。

施設では今日もオオミヤさんの姿がなかった。本格的に調子が悪いらしい。今後しばらく、このような状態が続くかも知れない。悪い想像ではあるが、このままオオミヤさんがお亡くなりになったとしても、この施設は何事もなかったかのように毎日が過ぎていくだろう。死んだなんて話はメンバーには一切告げられないまま。

そういうことを踏まえたら、僕はこの施設にいる間に死ぬわけはいかん、と思う。どうせ死ぬなら、同僚たちに惜しまれたい。知らないうちに死んでました、というのはイヤだ。早く復職しなくちゃ。

ナガノさんが6階にやってきた。

「今日は久しぶりにお風呂当番なんですよー」

と言う。風呂を利用する人一人一人に声をかけ、何時に入浴するか確認をとっていた。

「最近はプログラムを担当することが多くって。すっかり久しぶりです、お風呂当番は」
「一人前として認められたんだね、きっと。さすが正社員!」

そう言っておだてたら、ナガノさんはえっへんと胸を張って自慢してみせた。

「ところで、写真!先日頂いたCDですけど、見ましたよ!涙が出そうになりました。本当に嬉しかったです、ありがとうございます」

僕の写真で泣いてくれたのなら、撮影した甲斐があったってものだ。一生の思い出として、今後ずっと大事にして欲しい。CD-Rには、「2013年度大運動会 撮影:おかでん」とマジックで書いておいた。僕の名前も、墓場まで持ってけ。

「ナガノさん、チアの格好をしたり太鼓の格好をしたり、大忙しだったからね。あの格好、誰かに褒められた?」
「親から、『馬子にも衣装だね』って言われましたよ」
「メンバーからは誰にも褒められなかったんかい。じゃあ、メンバー代表して僕が褒めてあげる。可愛かったよ!」

公衆の面前で、女の子を「可愛い」と褒めるなんて、僕らしくないことだ。でも、折角おめかししたのに、褒められていないというのはちょっとかわいそうな話。僕ごときが褒めるのもどうかとは思うが、褒められないよりマシでしょ。だから、褒める。人は褒めれば伸びる。

そのまま彼女は風呂の前に陣取り、本日のお風呂当番を開始した。

「おお、定位置に戻って来た、って感じだな」
「やっぱりそう感じます?」
「6階にいるのは大歓迎だよ、5階に行ってナガノさんと話をしようとしたら、大抵妨害されるからなあ」

これは冗談で言ったのだが、ナガノさんから「そんなことないですよー、妨害だなんて」って否定されるものだと思っていた。でも、これに対して特にコメントなし。あれれ、やっぱり本当に僕は妨害されていたのか?なんだかなぁ。

「喜んで下さるなら、ずっとここでいいです!」
「いや、さすがにそれはやめとけ」

実習生のカミジョウさんがやってきた。ラジオ体操の時間まで、話をする。

「もう一人の実習生が昨日で終わりだったので、今日から一人なんです。なんだかちょっと」
「相談相手がいなくて、寂しい?」
「いや、そうではなくって、実習生一人ってことで、メンバーさんからの注目を集めてしまうのがどうかな、って思って」

ちなみに、通常の場合実習は2週間なのだが、カミジョウさんだけは14日間だった。「何で?」と聞いてみたら、「私の学校では実習は14日って決まってるんです」とのこと。学校によってこのあたりは微妙に違うらしい。

「実習レポート、さすがに書くことが無くなって困りますね」

と眉間に軽くしわを寄せて、困った顔をするカミジョウさん。僕も何か入れ知恵をしてあげたいのだが、ネタが思いつかない。

「これまでの間、いろいろなメンバーさんのところに行ってお話を伺ってきましたが、まだ数名ほどお話ができていないんですよ」
「ああ、そうなの?だったら、残り二日間で、その数名と話をするってのが残された課題かな?でも、話したからといって、特に何か良いことがあるわけでもないけどね。自己満足の世界、かな?」
「おかでんさんと今喋っているように、本格的に話ができた方はさらにほんの一握りですね。やっぱり、話しかけづらい人っているじゃないですか」
「まあね、気むずかしい人だっているからね。それは仕方がない」
「お薬飲みましたかー、なんて声をかけることはするんですけど、そこで反応が悪かったら、次から声をかけるのに躊躇しちゃいます。平等に接することって、難しいですね」
「いいんじゃない?実習生なんだし」
「スタッフさんだったら、仕事なわけだから、自分の感情とは別に平等にメンバーさんと接することができるかもしれません。でも、実習生の立場だったら、やっぱり難しいですね。先日、理事長先生と懇談する機会があったんですが、その時『平等に接するのは難しい』って話をしたら、『誰も、平等に接することなんて出来ません』って言われました。ああやっぱりプロの人もそうなんだな、って思いましたね」
「プロである前に、一人の人間だからね・・・」

話は、昨日実習を終えたもう一人の実習生の話題になった。

「あの人が帰る前に、タイチ主任の計らいでお別れの挨拶があったな。珍しい事があったもんだ。ホント、この施設じゃ、人の出入りの際に何も挨拶がないから困る。オオミヤさんだって、今どうなってるのかさっぱりわからんし」
「あれ?実習生はお別れの際に3分間スピーチをする習わしになっているらしいですけど」
「誰から聞いたのよ、そんな話。今まで、実習生で挨拶があったのを見たのは昨日が初めてだよ」
「あれ。○○さんがそう言ってたのに」
「○○さんが?・・・ええ?ああ、そうなの。じゃあ、そうなんだよ。きっとそうだ。カミジョウさんも3分スピーチを」
「嘘だったんですね。○○さん、いろいろ嘘っぽいこと、言ってましたよ。朝の掃除の際は、部屋の四隅まで綺麗にしていないと減点されて実習失格になるとか、実習終了後、メンバーさんによる挙手による採点で実習結果が決まるとか」
「・・・ああ、そうそう、それ、ホント」
「あ、これも嘘ですね?もー、あの人は!」

そうかー、そういう嘘を教え込むというのも、面白かったなあ。でも僕は嘘は苦手なので、すぐに顔に出てばれるとは思うけど。

今日の午後はスガダイラさん担当プログラム。内容はソフトバレー、ということになっていた。施設併設の授産施設の人たちとの対抗戦だ。ソフトバレーのキャプテンを自認する僕としては、前日からこのプログラムが楽しみだった。しかし、スガダイラさんがホワイトボードのところにやってきて、こう言った。

「ソフトバレーの予定でしたが、気温が30度を超えるという予報が出ていますので中止となります」

がっかり。そんなもの、構うものか。今やらなくちゃ、これからますます暑くなる時期、全く外でのレクリエーションができなくなるぞ。でも、このフロアには身体が弱い人がいるので、気温が高い時に屋外に出るのは自殺行為なのだろう。残念!

結局この日は屋内で風船バレーをすることになった。まあ、いいか。風船バレーなら代案として賛成だ。

ちなみに、昨日から施設の空調が復活した。それまでは、どこかが故障していたらしく、全館の空調が使えなかったのだった。そのせいで、哀れな軽音部は、蒸し風呂状態になって汗だくで練習する羽目になっていたわけで。空調が使えるようになったのは快適で結構なのだが、そのせいで、各フロアの非常階段に通じる扉がクローズになってしまった。いつもは全面開放になっていたのに。これで、通りすがりにひょいっと5階に遊びに行く、ということができなくなった。残念すぎる。ナガノ、タカナシといった5階の住人スタッフのところにちょっかいを出しにいくのは今後難しいだろう。

あるメンバーさんから、声をかけられた。

「最近、太った?」
「いえ、痩せましたよ。5キロほど」
「ああ、そうなの?じゃあ、次は頭もダイエット、しなくちゃね」
「それは難しいかも!頭の中は、ギットギトの豚骨ラーメン状態ですよ」
「まずはパソコンを減らすことかな、おかでんさんの場合。狭い穴に無理矢理知識を絞り出している感じがする」

どういう意味で言っているのだろう。よく分からないが、間違いなくネガティブな意味だ。僕が休憩時間中パソコンに向かっている事が、どうやら悪い意味で目立っているようだ。気を付けないと。

でもなあ、休憩時間中居眠りしている人、ぼんやりしている人、時々お喋りしている人よりは遙かにマシな時間の使い方をしていると思う。読書をしている人には「本の読み過ぎだ」と言わないのに、PCを使っていると指摘されるのは、なんだか理不尽な話だ。あまり気にすることはないのかな?

「まあ、おかでんさん、今日はあさりのみそ汁を作ったんで、飲んでってくださいよ」

ちょうどその方は、お昼用にお味噌汁をこしらえているところだった。この人は、殆ど毎日何らかの汁を作っている。ボランティアの炊き出しだ。食材は、有志が差し入れをしているようで、汁は早い者勝ちで誰が頂いても良い。ありがたいことだ。僕は今まで遠慮してきたが、今日はご厚意に甘えることにした。

「じゃあ、今度、僕はしじみを差し入れますね。しじみも美味しいですよね」
「あ、いいですねぇー。でも、差し入れる時は事前に連絡くださいね?いろいろ差し入れがあるんで、冷蔵庫がいっぱいになっちゃうんですよ」

そんなに差し入れがあるのか。生活保護で限られたお金しか持っていないのに、すごいことだ。比較的お金に困っていない僕なんだから、積極的に差し入れはしなくちゃ。

ナオキングがやってきた。おお、ちゃんと来たか。立派だ。・・・が、おい、今日も顔がザリガニじゃねぇか。また飲んだのか。

カノウさんが、

「ナオキング!お前、さっきファミマの前にいただろ。何飲んだ?」

と尋問を開始した。すると、ナオキングは小声でボソボソと、

「缶チューハイ1本だけです」

と答えた。

「お前なあ、悪びれもせずに言うなよ!『一本だけ』だなんて。飲まないのが当たり前だろうが」

結局、昨日没収されなかった190円は、こうして缶チューハイに化けて美味しく飲まれました。どうもありがとうございました。

「理事長じゃないけどさ、酒なんてがばがば飲んだ方が楽しいだろ?缶チューハイ一本だけなんて、飲んでも大して楽しくないだろ?どうして飲むんだよ」

ホント、そう思う。それでも、止められないのがお酒の怖さだ。

午前のプログラムは、10色の色を見ながら、その色で想起するものを列記する、

というもの。タイチさん(主任じゃない方)の担当。僕は、できるだけ「直接はその色とは結びつかないような、ひねった解釈」を書き出すことにし、一人うんうんと唸った。とても知的なゲームだと思った。

30分後、タイチさんが

「どんなものが思いつきましたか?緑の場合はどうでしょう?」

とメンバーに声をかけた際、

「白菜!」「キャベツ!」「ピーマン!」「ほうれん草!」

と野菜がズラズラとでてきた。

「おいいい加減野菜はやめろ、きりがない」

という声があがる。一方で僕はというと、そんな野菜には目も暮れずに延々と違う方向に想像力を働かせていた。いくつか思いついたのだが、あまりに的外れすぎて、何を書いたか忘れた。確か、「茶色」に対しては、「安い弁当」って答えた記憶がある。そんな的外れっぷり。

朝、オカさんに僕が睡眠時間を削って作ったショートストーリーの新作を渡す。お昼休みに、オカさんがそれを読んでいる様子が遠くからうかがえた。どうなんだろう、と固唾を見守っていたが、最後読み終わったところで微笑んでいた。その微笑みにどういう意味があるのかまではわからない。その後、スガダイラさんに「これ読んでごらんよ」的な身振りで紙を渡し、スガダイラさんも読んでいた。こちらは、僕に背を向けていたのでどういうリアクションをしたのかは分からなかった。

まあ、結局オカさんからこの日、何もこの件についてコメントが無かったので、出来としてはイマイチだったのだろう。出来が悪いのは承知の上なので、とっととあんな紙は破棄して欲しい。また別のパターンで文章書くことにしよう。

午後、風せんバレーをやる。ふわふわした球を追いかけるのだが、意外と汗をかいた。いい運動をしたと思う。

昼下がりの休憩時間、15時30分頃。深刻な顔をしたタイチ主任に呼び出しを受けた。非常階段の踊り場に連れて行かれ、切り出された事は、

「具体的な名前は言えないですけど、メールでユキシタに連絡がありました。おかでんさん、インターネットに・・・運動会の写真、載せましたよね?」
「はい」

ついにこの日が来たか。動揺して声がうわずるかと思ったが、案外冷静だった。

「写真、モザイクをかけているようですけど、後半の写真にはモザイクがかかっていませんでした」
「そうですか?実際、見ましたか?」
「見ました」

(ちっ・・・タイチさんも見たのか。それに、僕に声がかかるってことは、ある程度文章まで読んで僕であることを特定したな?こりゃ年貢の納め時だな。それにしても、モザイク掛け漏れがあったのは大失敗だな・・・。)

「消してください。メンバーさんのプライバシーがありますから」
「はい」

ばれた以上は仕方がない。ちょっとやり過ぎの感があって自分自身危惧していたところだし、コーナーを全面的に閉じてトンズラすることに決めた。タイチさんから指示されたのは、「写真を消せ」ということだけだ。「禁酒目録」そのものを消せとは言われていない。でも、中身を見られちまった以上は、残存させるわけにはいかんだろ、さすがに。施設の批判をバリバリにしまくっているからな。しかも、メンバー、スタッフともに大量に文中に出演してらっしゃる。このまま残しておいたら多くのスタッフに閲覧されるのは時間の問題だし、メンバーの耳や目に留まることになるだろう。その場合、「面白い文章だね!」と褒められるなんてことはありえず、「勝手に書きやがってこの野郎」ってなるに決まってる。危険だ。

ほとぼりが冷めたらまた復活しようとも思ったが、それも難しそうだ。書いている内容が内容だ、やっぱりよく考えたら、内情を暴露しすぎだろう。ユキシタ側にサイトを突き止められてしまった以上、これ以上垂れ流しをするのは無謀だろう。非常に残念だが、このコーナーは永久凍結かな。

ちょっとまだ頭の整理がついていないので、今後については正式決定ではないが、当面はほとぼりが冷めるまで大人しくしているしかあるまい。おそらく、この一報は理事長以下主要なスタッフに伝わる筈であり、騒ぎがこれ以上大きくならないことを願うばかりだ。でも、人の口は遮れない。いずれ、アルコールフロアのスタッフ全員に知れ渡ることになるんだろう。やー、肩身が狭くなるな。

僕は、常にユキシタの問題点を指摘してきたが、その対案はちゃんと提示してきたつもりだ。単に悪口を言っているわけではない。だから、名誉毀損だのなんだの言われる筋合いはないし、ユキシタ側もそこまで踏み込んではこないだろう。しかし、「禁酒目録」を読んでしまったスタッフさんは、イチャモンをつけられたと理解するだろうから、僕に対して冷たい扱いになるのは覚悟しなくてはいけない。で、「おかでんが施設やスタッフの悪口を延々と書いている」という誤情報が、「禁酒目録」を読んでいないスタッフの耳に伝言ゲームされていくわけだ。あーあーあー。

あと、「下心はない」とさんざん文中書いてきたが、「チア三人娘」に対する僕の肩入れが見とがめられ、彼女たちに注意(またはなんらかの指示)が飛ぶ可能性がある。さようなら三人。

というわけで、すぐにwebサーバ上の「禁酒目録」フォルダを削除。あと、「編集後記」と「更新履歴」も3月以降は一旦削除した。こうなった以上、痕跡は全て消すつもりだ。家に帰ったら、Googleのキャッシュも削除する手続きをとるつもりだ。イヤなのは、スタッフさんがキャッシュを利用して過去の記事を拾うことだ。早くキャッシュが消えて欲しい。

それにしても、ユキシタにチクったやつ誰だよ。文句言うならこっちに言えばいいのに。バレバレであったとはいえ、僕は文中に一度もユキシタの本当の名前を書いたことはない。どこで探し当てたのやら。多分、ずっとスネークしてきたのだが、今回運動会の写真が掲載されたことで、いよいよチクったのだろう。

夜のプログラムは、「メンバーミーティング」。今日のテーマは「学校を卒業してからの経緯」と「ここを卒業したら何をしたいか?」の二本立てだった。

びっくりしたのだが、メンバーの中で大学を卒業した人は僕だけだった。高卒も少なかったかもしれない。中卒または高校中退、ってのが結構多かったと記憶している。つまり、ここに集っている人は、「学歴は高くない、生活保護を受けている、アルコール依存の人」というはっきりとした傾向があるのだった。何でそういう人ばかりが集まっているのか、不思議すぎる。僕みたいに、「大卒で、会社勤めで、アルコール依存」な人だって一杯世の中には存在するだろうに。いや、実はあんまりいないのか?謎だ。

夕食後、放心する。今後どうしようかな、ということで頭がいっぱいだ。敗戦処理の段取りを考える。これまで、施設通いが楽しくてしょうがなかったのだが、この一件を機に急に憂鬱になってきた。スガダイラさんとかと話をするのも何だかイヤになってきた。ショートストーリー?いいよ、もう。ほっといてくれよ。

ショック状態というわけではないのだが、じわじわとげっそりするな。今晩ひとまず寝て、明日起きてから自分の身の振り方は考えよう。僕は「転んでもただでは起きない」で今日までやってきた人間だ。何か今回の件でも、得することはきっとあるはずだ。それを探そう。

というわけで、「とある男の禁酒目録」。残念だけど、これにて連載は終了。短い間でしたが、どうもありがとうございました。読んで下さった方々から、暖かい声援を送っていただき、大変励みになりました。「アワレみ隊OnTheWeb」は今後も続きます。平凡すぎる旅行記などの連載になりますので、面白さトーンダウンですが、ご興味がありましたら引き続きお付き合いくださいませ。では、さようなら。

ps.それにしても、前日の記事にはこういうことを書いているんだよな。偶然だな。

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「ああ、旅行記は僕の得意分野だよ。インターネットで僕の旅行記は公開しているし」
ここで予想通り妨害が入ったので、慌ててその場を飛びのく。その直前、僕が「インターネットの旅行記」って話をしたのに対して、タカナシさんは「ん?」と若干興味を持ったような顔をしていたのを見逃さなかった。
いやあ・・・そのインターネットサイトって、この「アワレみ隊OnTheWeb」なんですけどねえ・・・。普通だったら、「是非読んでみて!」とお薦めするんだけど、タカナシさんにはとてもじゃないけど教えられないや。だって、間違いなく「禁酒目録」が目に入ってしまうわけであり、そこで、登場人物「タカナシ」の存在を知ってしまう。非常にマズー。このサイトを教えたいけど、でも絶対に教えられない。悔しいのぅ、悔しいのぅ。
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これで晴れてタカナシさんに、このサイトを教えられる・・・のか?

(おわり)

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