「戦場で命がけの任務に当たる場合、イエスマンよりも意見してくるヤツのほうが歓迎だし、そもそも自分の小隊では黙って命令を聞いているようなヤツは務まらないだろうな」と“理想の部下”像について戦場や小隊という物騒ワードで本音を吐く写真の男、実は映画『ネイビーシールズ』のPRで来日した米海軍特殊部隊“ネイビーシールズ”のモノホンの少佐なのだ!
ガチで最強の管理職ローク少佐殿が、チームにとって理想的な状態、そして求める理想的な部下像について実戦経験を基に教えてくれた。
ローク少佐は30代後半ながらシールズでは上官で、企業でいうエリートサラリーマン的な立場。日々数十名の部下を率い、極秘&過激な任務を遂行している。失敗すれば、即死亡の極限下で戦っている、文字通り「ハードワーカー」だ。
プロジェクトを遂行するにあたってまず大切なことは「有能な部下たちをいかに効果的に配置するか」を考えることだという。「それは重要だ。自分はスポーツでいうコーチみたいなイメージだが、我が小隊には複数のメンバーがいて、一流のスナイパー、爆弾のスペシャリスト、コミュニケーションのスキルが高い者など、個々に重要な役割がある。それをコーチがバランスよく保って、一丸となった状態で戦うわけだ」。
少佐殿! どうやら適材適所という発想は米海軍も日本の企業も同じようですな!
ただ、スキルフルなヤツらが集まっていれば、映画『エクスペンダブルズ』(10)みたいな反抗分子もいるはずだ! ……この問いには、少佐殿もムフッと笑って存在を認めるが、それこそトップダウンで統率を執る軍隊では生意気な部下はチームの邪魔に思えるが、答えは正反対だった。「自分はガタイいいから逆らうヤツなどいないが(笑)」とまずはジョークを飛ばすも、「ただ、言うことを聞かないようなヤツが一番好きだな」と喰ってかかってくる者を部下に置きたいという。
その理由というのが……日本の全管理職、必読だ! 「シールズは普通のアーミー(陸軍)などと比べると性質が異なる小隊だ。アーミーのような巨大組織では上から下へ一気に命令が伝わらなければ機能しないが、シールズは本当に命をかけた者同士が一緒に少人数で働く場所。だから異なる考え方を知るために、よく話し合う機会が多い。その上で方向性を決めていく。だから、ただ黙って言うことを聞くヤツよりも、意見してくるヤツの方が歓迎だし、そもそも自分の小隊で(黙ってるヤツは)務まらないだろうな」。
チームや組織の危機を回避するために、各人の意見を吸い上げることで問題の本質を炙り出すというわけだ。確かに、これまでの戦争映画を観ていて、アタマでっかちの上官の暴走で部隊が全滅するシーンを何度も観たよな! その結果、部隊が減る=母体の組織がダメージを受けるのである。
ローク少佐殿の発言を読み、ちょっとでも思い当たるフシのある、管理職の方々! 会社やチームにとって理想的な状態や理想的な部下について手遅れになる前に考えた方がよくないか?
映画『ネイビーシールズ』は、全国公開中
photo:@nifty映画
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