米オクラホマ州の竜巻 死者増の可能性も5月21日 15時31分
アメリカ南部オクラホマ州で巨大な竜巻が発生し、広い範囲で多くの建物が壊されるなどして、これまでに少なくとも51人が死亡し、現地では懸命の救助活動が続いています。
オクラホマ州のオクラホマシティー郊外で20日、風速およそ70メートルから90メートルとみられる猛烈な風を伴う巨大な竜巻が発生しました。
竜巻は、40分かけて市街地など30キロ余りを移動し、多くの建物が激しく破壊されるなどの被害を受け、オクラホマ州の検視官事務所によりますと、これまでに子ども20人を含む51人が死亡しました。
また、検視官事務所は、これとは別に40人が死亡したとの情報もあるとしており、死者の数はさらに増える可能性があります。
このほか、45人の子どもを含むおよそ140人が病院で手当てを受けているということです。
地元の警察によりますと、建物が大きな被害を受けたムーアの小学校では、およそ30人の行方がまだ分かっていないなど、被害の全容は明らかになっておらず、各地で夜を徹した救助活動が続いています。
また、CNNテレビによりますと、竜巻の影響で3万8000世帯以上が停電しており、被災者は近くに設けられたシェルターに身を寄せるなどして夜を過ごしています。テキサス州ヒューストンの日本総領事館によりますと、被害のあったムーアには在留届などから日本人の3家族5人が住んでいる可能性があるということで、総領事館で安否の確認を行っています。
直撃受けたムーアとは
竜巻の直撃を受けた南部オクラホマ州のムーアは、州都のオクラホマシティーの中心部から南に15キロほどのところにある、人口5万6000人ほどの町です。
町のホームページによりますと、主要な産業は小売業やレストランなどの飲食業で、州都のオクラホマシティ-からのアクセスもよいことから、最近はベッドタウンとして移り住む人が増え、人口はこの10年余りで38%増加したということです。
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