サブカテゴリー

PR:

生活保護費の不正受給 元巨人の藤崎容疑者を逮捕

90年の巨人入団発表会見での藤崎容疑者(前列右)。後列中央が1位指名の元木、前列中央が2位・吉原
90年の巨人入団発表会見での藤崎容疑者(前列右)。後列中央が1位指名の元木、前列中央が2位・吉原
Photo By スポニチ

 福岡県中間市職員らによる生活保護費の不正受給事件で、福岡県警捜査2課は19日、詐欺の疑いで、新たに同市職員で生活保護費の支給担当だった藤崎靖彦容疑者(44)を逮捕した。一連の事件で市職員の逮捕は3人目。藤崎容疑者はプロ野球巨人の元選手。ドラフト3位で入団し、同期にはタレントの元木大介(41)がいる。退団後、1994年に市職員になった。

 藤崎容疑者の逮捕で、一連の事件で受給者らを合わせた逮捕者は7人になった。逮捕容疑は2010年から11年にかけ、中間市職員田中道被告(40)=詐欺罪で起訴=らと共謀し、生活保護を受けていた無職女(65)=公判中=の世帯に同居実態のないフィリピン国籍の女(44)を編入したほか、10年8月、北九州市に住んでいた無職千代丸久恵被告(40)=詐欺罪で起訴=が中間市に住んでいるように見せかけ、生活保護費計約56万円を不正受給した疑い。

 県警によると、藤崎容疑者は「必要な調査をせず、うその結果を報告した」と容疑を認めている。

 関係者によると、藤崎容疑者は田中被告と同じく中間市のケースワーカーだった。田中被告から引き継ぐ形で10年7月から11年3月にかけ、千代丸被告を担当した。

 日本野球機構(NPB)などによると、藤崎容疑者は、社会人野球の新日鉄八幡で外野手として活躍。90年の第61回都市対抗野球では、東京ドームの左翼席上段に130メートル弾を放つなど強打者として知られた。同年のドラフトで、巨人から3位指名を受け入団した。1位指名が元木だった。

 契約金は6000万円で、年俸は720万円。1軍での試合出場はなく、92年末に在籍2年で退団。当時「2年間しか巨人のユニホームを着られなかったのは残念」などと話していた。

 94年に中間市役所に入庁。97年9月には中間市役所の選手として全日本軟式野球大会に出場。2回戦で3安打を放ち、軟式球について「ポイントを近めにして、詰まらせるように打つのがコツ」と話していた。藤崎容疑者は、田中被告とは同じ少年野球チームでコーチを務める間柄だった。県警は今年1〜4月、田中被告ら6人を逮捕。田中被告は同罪で4回起訴されている。

[ 2013年5月21日 06:00 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

クイックアクセス
【楽天】オススメアイテム
スペシャルコンテンツ