ミサイル発射のタイミングの裏は!? 韓国国防省は19日、北朝鮮が同日午後、同国東部の日本海沿岸部から北東方向の海へ向け短距離ミサイル1発を発射したと明らかにした。北朝鮮は18日にも短距離ミサイル3発を発射しており、2日連続だった。
平壌情勢に詳しい関係者は「そもそも北朝鮮が定期的にミサイルを発射するのはビジネスのため。新しいミサイルができましたと中東諸国に高く売りさばく狙いです」と指摘する。
目的とともに気になるのは発射のタイミングだ。北朝鮮は飯島勲内閣官房参与(67)が帰国した後の18、19日とミサイルを連日、発射した。飯島氏が帰国した直後に、なぜ発射する必要があったのか。いや、飯島氏が訪朝・帰国するまで発射を待ったという見方もできる。
「飯島氏と会談した金正恩第1書記に次ぐナンバー2の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は、日朝国交正常化が実現した後のビジネスプランを提言した可能性があります」と同関係者。
飯島氏の電撃訪朝は、北朝鮮と水面下で下交渉を重ねていたからこそ実現したもの。訪朝前にミサイルを発射してしまっては、その“商談”相手の機嫌を損ねて、訪朝しなくなる危惧がある。
実は去年4月、北朝鮮は正恩氏が第1書記に就任すると、「強盛大国の大門を開く」と宣言した裏で中国をモデルにした経済の改革開放路線に向けて動き始めていた。手始めにスイス政府の援助を得て、「平壌スクール」という私立大学を設立。北朝鮮エリート幹部たちが改革開放路線の実施後を想定し、世界各国とのビジネスで儲けるノウハウを学ぶ学校だ。
「実は北朝鮮は資源国なんです。地下鉱物資源は6兆4000億ドル(約659兆円)担当ある。中立国のスイスが資金援助した理由は、今のうちに投資しておけば、改革開放路線が実現後に儲かると判断したからです。北朝鮮の羅津港は、アジアの物流拠点として成功する可能性が高い。そうなると北朝鮮は新興国として注目されるでしょう」(同)
飯島氏の帰国直後の発射は、一刻も早く中東から外貨を獲得したいのと、今後世界とビジネスを展開したいという北朝鮮の下心の表れなのか…。
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