<ソフトバンク10−4中日(20日)>ソフトバンクの鷹戦士が王球団会長の73回目の誕生日を猛打で祝福した。20日の中日戦(ヤフオクドーム)は前日に続いてまたも打線が大爆発。初回のラヘアの先制弾を皮切りに、3回までに10得点。先発のパディーヤは4回に満塁弾を浴びたものの、味方の大援護に救われた。これで中日戦はヤフオクドームで13連勝。借金は1となり、勝率5割復帰に王手をかけた。
ヤフオクドームの開放された屋根から見える濃紺の夜空へと、白球が高々と舞い上がった。初回二死から内川が二塁打すると、続くラヘアが10号先制2ランを右翼席に運んだ。「スライダーが曲がり切らずに来たところをうまく打てた」。前日5打数5安打6打点と絶好調の内川と、早出で打撃改造に取り組んでいる鷹の4番が見事なコンビネーションで竜に先制パンチをお見舞いした。
そんな2人にチームメートも続く。2回一死二、三塁から、打撃好調の山崎が中前に適時打。さらに中村の安打、内川の四球などで二死満塁とすると、ラヘアの押し出し四球で1点を追加。長谷川と松田にも適時打が飛び出し、この回一挙6得点。相手先発カブレラを見事にKOした。
3回までに10得点。 この日は“世界の本塁打王”の73歳の誕生日。球場入りしたときは「(誕生日を)忘れてたよ。嫌なもんだよね」と冗談半分に話していた王会長だが、猛打の祝福には大喜びだったに違いない。
この日、一軍登録され、4月4日以来2度目の先発を務めたパディーヤは、3回まで無安打、毎回の三者凡退に抑えた。ところが4回に突然制球を乱し、四球と安打で一死満塁から和田にスライダーを左翼に運ばれた。助っ人右腕は「4回に四球を出してしまい、そこから一発を打たれて点を与えてしまったことが良くなかった」とがっかりだ。
摂津、武田が不調にあえぎ、パディーヤも6回4失点とピリッとしなかった。だが今の鷹打線は投手陣の不調を吹き飛ばす勢いがある。この調子でどんどん勝ち星を重ねていけばロッテを射程圏に捉えることも可能だ。
選りすぐりの鑑定士が常時100人所属し、本格的な占いが手軽に体験できる「占い師の助言DX」。東スポWeb読者限定!2000円分のポイントをプレゼント。