あん摩マッサージ指圧の効果と適応症




★あん摩マッサージ指圧の効果について


 皆様が一口に『マッサージ』と言っているのは、実は「あん摩」、「マッサージ」、「指圧」と言われる3つの手技療法からなっております。
 こうした手技療法の刺激法を大別すると、「揉む」「さする」「押す」「こねる」「たたく」「ふるわす」の6つの手技の中で、あん摩は「揉む」、マッサージは「さする」、指圧は「押す」が基本的刺激法です。


あん摩、マッサージ、指圧施術は、全身又は局所に対し、
あん摩、指圧が経穴(ツボ)経絡(ツボとツボを結ぶスジ)を意識して施術
フランスから伝わったマッサージはリンパ、血液の流れ、筋の走行に従って施術


あん摩、マッサージ、指圧の効果
血液・リンパ液の循環をよくし、新陳代謝を旺盛にする。
関節等の拘縮、癒着、硬結を解きほぐすなど積極的に作用する。
諸器官の機能を亢進又は抑制させ、又神経機能と循環機能との相乗作用により自律神経を介して、内臓諸器官を調節する作用がある。


 よって、健康な方にあっても健康度をより高度に維持することが可能であり、また次のような適用症に対して治療効果が期待できます。






★あん摩マッサージ指圧の適応症について


 鍼灸の適応疾患のように、WHO(世界保健機関)等の機関で明確にされていませんが、一般的には、下記のような疾患を、あん摩・マッサージ・指圧の適応症としています。
 詳しくは、治療院でお尋ね下さい。


神経系疾患 神経痛、麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、ノイローゼ、不眠症など


運動器系疾患 慢性関節リウマチ、筋肉痛、筋萎縮、筋力減退、軽症の筋炎・腱炎、
関節の拘縮、癒着の剥離、関節の変形、骨折・脱臼・捻挫の後遺症など


循環器系疾患 心臓神経症、局所性の充血・鬱血・貧血、浮腫など


呼吸器系疾患 気管支喘息、慢性気管支炎など


消化器系疾患 胃下垂、慢性胃炎、常習性便秘など


生殖、泌尿器系
疾      患
膀胱炎など


新陳代謝系疾患 痛風、脚気など


その他 疲労回復、病後の体力回復など


※ 国が認めた健康保険での適用疾患は、筋麻痺・関節拘縮等の運動機能障害に対し、症状の改善を目的とする医療マッサージである。詳しくは「保険での治療」をご覧下さい。




* あん摩マッサージ指圧を禁忌すべき場合
   ● 骨折している場合
   ● 高熱がある場合
   ● 伝染性疾患の疑いがある場合
   ● 皮膚に炎症や広範囲の疾患がある場合
   ● 出血しやすい病気や状態にある場合
   ● 絶対安静を要する患者の場合