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EVE~burst error~
”連続猟奇殺人事件の謎”
シーズウェアから放たれた、本格長編マルチAVG。
それが1995年11月22日にPC9801版が発売された「EVE~burst error~」でありました。
「DESIRE~背徳の螺旋~」によって絶大な支持を得ることになったシーズウェアの剣乃ゆきひろさんの、新作長編AVGでしかもそれがマルチサイト第2弾ということで、発売前から大きな期待を寄せられていたのですが。
果たして、剣乃さんはまたプレイヤーにとてつもなく魅力的な物語とシステムを提示してくれたのでした。
難事件を解決してきたものの現在はしがない私立探偵の天城小次郎と、政府の特殊調査機関で抜群の任務成功率を誇る女エージェントの法条まりな。
小次郎は金髪の少女を保護することになってしまい、まりなはとある国の大使の娘を護衛することになる。
そして起こる連続殺人事件に、二人は中心人物として巻き込まれることになるのだが……
シーズウェアから放たれた、本格長編マルチAVG。
それが1995年11月22日にPC9801版が発売された「EVE~burst error~」でありました。
「DESIRE~背徳の螺旋~」によって絶大な支持を得ることになったシーズウェアの剣乃ゆきひろさんの、新作長編AVGでしかもそれがマルチサイト第2弾ということで、発売前から大きな期待を寄せられていたのですが。
果たして、剣乃さんはまたプレイヤーにとてつもなく魅力的な物語とシステムを提示してくれたのでした。
難事件を解決してきたものの現在はしがない私立探偵の天城小次郎と、政府の特殊調査機関で抜群の任務成功率を誇る女エージェントの法条まりな。
小次郎は金髪の少女を保護することになってしまい、まりなはとある国の大使の娘を護衛することになる。
そして起こる連続殺人事件に、二人は中心人物として巻き込まれることになるのだが……
というのが大まかなあらすじとなりまして。
一見無関係そうに見える主人公二人がさまざまな場面を通じて複雑に絡み合う様を巧みに描いておりました。
システムに関しては何といっても「DESIRE」に続くマルチサイトシステム、二人の主人公がそれぞれの目的のために行動し、それが事件の謎に収斂してくるさまを描いていくわけなのですが。
今作ではお互いの行動が直接影響するようになり、小次郎のピンチの場面ではまりなの方をプレイして物語を進めなければならなかったり、またその逆も然りでまさしくマルチサイトと頷かせてくれるものになりました。
特にそれが顕著だったのが物語中盤で起きるハッキングシーンでして、お互いの存在を知らないままに協力することになりついには成功させてしまったときには、プレイヤーである筆者の充足感は相当なものがありました。
この場面だけでも今回のマルチサイトは成功だったと言えるのではないでしょうか。
物語もまさしく手に汗を握る展開と言いますか、先が気になって中断するタイミングを失ったままずるずるとプレイを続けてしまうほどの中毒性があると申しますか、あるいは剣乃シナリオにおける真骨頂を見せてくれたと言っても過言ではないほどのハイレベルなもので。
少し伏線放り投げてる箇所もありますがそれを些細な事に感じさせてくれるほどのパワーがありました。
ただラスト……いや、悪くないですし「これは凄い!」と思われるプレイヤーが多かったことも納得出来る展開だったのですが。
筆者にはもう一つピンと来なかった、いや犯人の動機を説明してるのは判るけど頭上に「??」が浮かんでる状態になり、素直に伝わってきませんでした。
あとはやはりこの作品に関して言えば比較の対象が「DESIRE」であった分、それを上回るのではという大きすぎる期待が筆者にあったのが問題だったのかも知れません。
ただ後にプレイしたサターン移植版では、声優による熱演にググッと心惹かれはしたのですけどね。
キャラ達も本当に魅力的でした。
主人公二人が本当に気持ちの良い奴等なのが実にポイント高いです、まりなの趣味だけはどうかと思わされましたけどね。
サブキャラ達もどいつもこいつも個性ある連中で、それをこうも見事に描ききった剣乃さんの筆力には感嘆させられたものでした。
あとは……氷室恭子のあのアニメシーン、あれはインパクトありました、あれでかなりひいきにしてしまったなあ。
音楽の梅本竜さん、キャラデザと原画の田島直さんも実にいい仕事をしてくれましたね。
特に梅本さんのエンディング付近での曲にはシビれるものを感じさせてくれました。
ということで。
筆者にはクライマックスの展開に若干心に引っかかる部分はあったものの。
多くのプレイヤーを魅了した作品に仕上がったことは間違いなく、AVG好きなら一度はプレイするべき、マストタイトルであると確信しております。
ただEVEシリーズの2作目以降にはオリジナルスタッフが関わっていないということで、同じレベルを期待すると痛い目に合うようです、お気をつけて。
筆者の評価はランクB+です。
一見無関係そうに見える主人公二人がさまざまな場面を通じて複雑に絡み合う様を巧みに描いておりました。
システムに関しては何といっても「DESIRE」に続くマルチサイトシステム、二人の主人公がそれぞれの目的のために行動し、それが事件の謎に収斂してくるさまを描いていくわけなのですが。
今作ではお互いの行動が直接影響するようになり、小次郎のピンチの場面ではまりなの方をプレイして物語を進めなければならなかったり、またその逆も然りでまさしくマルチサイトと頷かせてくれるものになりました。
特にそれが顕著だったのが物語中盤で起きるハッキングシーンでして、お互いの存在を知らないままに協力することになりついには成功させてしまったときには、プレイヤーである筆者の充足感は相当なものがありました。
この場面だけでも今回のマルチサイトは成功だったと言えるのではないでしょうか。
物語もまさしく手に汗を握る展開と言いますか、先が気になって中断するタイミングを失ったままずるずるとプレイを続けてしまうほどの中毒性があると申しますか、あるいは剣乃シナリオにおける真骨頂を見せてくれたと言っても過言ではないほどのハイレベルなもので。
少し伏線放り投げてる箇所もありますがそれを些細な事に感じさせてくれるほどのパワーがありました。
ただラスト……いや、悪くないですし「これは凄い!」と思われるプレイヤーが多かったことも納得出来る展開だったのですが。
筆者にはもう一つピンと来なかった、いや犯人の動機を説明してるのは判るけど頭上に「??」が浮かんでる状態になり、素直に伝わってきませんでした。
あとはやはりこの作品に関して言えば比較の対象が「DESIRE」であった分、それを上回るのではという大きすぎる期待が筆者にあったのが問題だったのかも知れません。
ただ後にプレイしたサターン移植版では、声優による熱演にググッと心惹かれはしたのですけどね。
キャラ達も本当に魅力的でした。
主人公二人が本当に気持ちの良い奴等なのが実にポイント高いです、まりなの趣味だけはどうかと思わされましたけどね。
サブキャラ達もどいつもこいつも個性ある連中で、それをこうも見事に描ききった剣乃さんの筆力には感嘆させられたものでした。
あとは……氷室恭子のあのアニメシーン、あれはインパクトありました、あれでかなりひいきにしてしまったなあ。
音楽の梅本竜さん、キャラデザと原画の田島直さんも実にいい仕事をしてくれましたね。
特に梅本さんのエンディング付近での曲にはシビれるものを感じさせてくれました。
ということで。
筆者にはクライマックスの展開に若干心に引っかかる部分はあったものの。
多くのプレイヤーを魅了した作品に仕上がったことは間違いなく、AVG好きなら一度はプレイするべき、マストタイトルであると確信しております。
ただEVEシリーズの2作目以降にはオリジナルスタッフが関わっていないということで、同じレベルを期待すると痛い目に合うようです、お気をつけて。
筆者の評価はランクB+です。
コメント
RE:マルチサイトだけど・・・
マルチサイトだけど・・・
EVEでは一つのシナリオをある程度進めないともう一つのシナリオも進まないという縛りがあったことも評価しておきたいところですよ。
この縛りのおかげで2つのシナリオの連動を感じやすくなったと思いますから。
あと、雑誌のメガストアにPC98版のベタ移植のバージョンが同梱されましたね。EVEにかぎらず古いゲームを同梱してくることがあるのでチェックだけはしときたい雑誌ですね。
この縛りのおかげで2つのシナリオの連動を感じやすくなったと思いますから。
あと、雑誌のメガストアにPC98版のベタ移植のバージョンが同梱されましたね。EVEにかぎらず古いゲームを同梱してくることがあるのでチェックだけはしときたい雑誌ですね。
RE:未だに続編が出る伝説のタイトル
>カール大公さん
95年のFCGAMEX最優秀賞は「同級生2」でしたな、EVEはシナリオ賞などでした。
http://homepage2.nifty.com/netburst/fcgamex.htm
まあやっぱりハッキングと恭子のアニメは忘れられませんわ、この頃の剣乃さんの勢いはとんでもないものがありましたなあ。
「EVEニュージェネレーション」は結局プレイなさってないですか、まあスタッフを見ると今までの続編っぽいタイトルたちよりは期待出来そうですがね。
ストーリーを思い出す、という目的であればPS2で出てる版、「EVEバーストエラーPLUS」というのをやってみるのもアリではないでしょうか、大筋を変えているわけはないですし、ベッドシーンは省いてあるだけでしょうしね。
95年のFCGAMEX最優秀賞は「同級生2」でしたな、EVEはシナリオ賞などでした。
http://homepage2.nifty.com/netburst/fcgamex.htm
まあやっぱりハッキングと恭子のアニメは忘れられませんわ、この頃の剣乃さんの勢いはとんでもないものがありましたなあ。
「EVEニュージェネレーション」は結局プレイなさってないですか、まあスタッフを見ると今までの続編っぽいタイトルたちよりは期待出来そうですがね。
ストーリーを思い出す、という目的であればPS2で出てる版、「EVEバーストエラーPLUS」というのをやってみるのもアリではないでしょうか、大筋を変えているわけはないですし、ベッドシーンは省いてあるだけでしょうしね。
未だに続編が出る伝説のタイトル
今は無きニフティサーブのPCゲーム人気投票で1995年最優秀作品だったと記憶しております。購入した人のかなりの割合が「DESIREの衝撃を、もう一度」という期待感から手にしたでしょうが、それに十分に答えてくれたタイトルではなかったでしょうか。
「DESIRE」の奇跡の様な感動は有りませんでしたが、二人の主人公のストーリーが平行して進みながら、時には絡み合い、最後に一つの結末に向けて収束してゆく、あの展開には引き付けられました(共同ハッキングシーンも伝説として残っていますね)。
ただかなり古い作品だけに、もう殆ど記憶に残っていないのが残念です(この辺り、小説や映画の様に”古典的名作”を簡単に再体験できず、口コミ伝承に頼るしかないゲームメディアの辛さを痛感します)。
昨年もPS版で新作が出ましたが、これはスタッフがかなり期待できるメンツだった様な気がします。出来はどのようなものだったのでしょうね?
「DESIRE」の奇跡の様な感動は有りませんでしたが、二人の主人公のストーリーが平行して進みながら、時には絡み合い、最後に一つの結末に向けて収束してゆく、あの展開には引き付けられました(共同ハッキングシーンも伝説として残っていますね)。
ただかなり古い作品だけに、もう殆ど記憶に残っていないのが残念です(この辺り、小説や映画の様に”古典的名作”を簡単に再体験できず、口コミ伝承に頼るしかないゲームメディアの辛さを痛感します)。
昨年もPS版で新作が出ましたが、これはスタッフがかなり期待できるメンツだった様な気がします。出来はどのようなものだったのでしょうね?
コメントの投稿
こちらでははじめまして~
シナリオの連動性では「DESIRE」よりずっと密接になりましたね。
ただ自シナリオで詰まったのか、シナリオチェンジのタイミングなのかが見分けが付きづらい部分もあったんじゃないかなあ。
ほう、メガストアにベタ移植が。
まあ過去の名作にスポットを当てるスタンスは是としたいですな。