AirServerって何者?
今回はちょっと音ネタから外れるのですが、AirServer というソフトを紹介しましょう。AirServer というのはざっくり言うと、iOS(iPhone/iPad)の AirPlay の絵と音を Windows、Mac OS をホストにして表示するツールです。iPhone から AppleTV なんかに映像を流せるのと同じことを、Windows、Mac OS でできるわけです。これは有料のソフトなんですが、7日間トライアルが可能で、通常ライセンスが $14.99、学生ライセンスが $11.99、広告ライセンスが $3.99 です。試していませんが、広告ライセンスはきっと広告が画面に表示されるんでしょう。COMMERCIALライセンスは、いわばボリュームライセンスで、20ライセンス以上必要な場合の割引のようです。(2013年3月11日追記)この原稿執筆時点での最新版は、Version 1.1.2 (2012年12月6日)です。
あれ、1.1.1 がインストールされてるや。アップデートしときましょう。これ、iPhone 側はなにもする必要がありません。AirPlayはiOS標準搭載の機能ですから。
AirServerを設定する
まず一番大事なことは、iPhoneとPCが通信できること。無線LAN等で同じネットワークにつながっていなくてはなりません。もしかしたら、ファイアウォールなどの設定も変える必要があるかもしれませんね。
通信ができるようになったら、iPhoneのホームボタンをダブルクリックして、画面下のアイコンの並び(起動中アプリ)を2回右にスライドして動かすと音量ボリュームが表示されているはず。その横に、AirPlayのボタンが表示されているならそれを押してマシン名を選びます。「ミラーリング」は iPad 2/Retina/Mini、iPod Touch 5、iPhone 4S/5 だけでできます。古い iPhone では残念ながらビデオや写真を表示できるだけです。また、著作権保護されたコンテンツの映像は表示できません。(2013年3月11日追記)
接続できれば普通に画面が表示できたはず。Ustream、ニコ生配信では、この画面を配信ツールでキャプチャしてやれば、動画にきれいな映像でのせられますよね。ウィンドウはリサイズもできます。
設定を見直す
すこし設定で気をつけることを書いておきましょう。システムトレイのAirServerのアイコンを右クリックすると、Settings(設定)というメニューがあります。同じ設定画面は、AirServerのウィンドウが開いてから、View→SettingsでもOK。
General設定
ここでは、Rebroadcast Automatically のチェックを外します。これは、iPhoneから来た映像と音声をもう一度配り直すという意味。必要がなければ、負荷が高くなるのでやめましょう。
Audio設定
オーディオ設定では、出力するサウンドを選択します。普通は System Default でいいはず。それから、音の遅れが大きいときは Buffer Sizeを小さく、ノイズが出たり音が止まったりするときは、大きくします。これはマシン性能やネットワーク性能で変わってくるでしょうからトライ&エラーですね。
Display設定
ここ、かなり重要です。よほど高速のゲームでもない限り1秒に60フレームというのはどう考えてもやりすぎ。Limit the number of frames rendered per sedcond(1秒間の描画フレーム数制限)で、to the following value(次の値にする)を選んで、10~30フレームあたりにしましょう。値が大きいほどPCへの負荷が大きくなります。Always On Top(常に前面)はチェックしておきましょう。
使ってみる
Ustream Producer や XSplit などでの画面取り込み方法はご存知ですね?その方法を使って、このウィンドウをとりこんでください。きれいな映像と音声を流せます。最初に言いましたように、昨日まで1.1.1を使っていた感想なのでちょっとアレですが、バージョン 1.1.1 ではたまに予期せず画面が消えてしまい、AirServer を再起動するということが何度かありました。はっきりとした理由は分かりませんし、バージョン 1.1.2 で良くなっている可能性もあります。
たとえば、Skype を iPhone でやって画面と音声を流したり、BGMかける時もiPhoneからというのがケーブルもミキサーも無しでできます。配信に使えそうな便利なソフトでしょう?AirPlayでパソコン画面でiPhoneに入れた映像を見たり色々使えますから、$15 はそんなに高くないと思いますよ。まだまだ円高ですし。
なお、Android でも doubleTwist+AirTwist でできるという記述がありましたが、試していません。試された方がいましたら、ぜひ教えてください。
追記(2013年2月6日)
画面のミラーリングが不要で音だけを AirPlay で再生したい方は、「iPhoneの音をPCで再生する Shairport4w」も併せてお読みください。フリーだし、軽いソフトです。
今朝、最新バージョン1.1.5 と iOS6 で試したところ、通常のミラーリングはうまくいくけど、動画再生するとハングアップします。落ち着いてテストしたらまた報告しますが、何か情報をご存知の方がいましたら、お知らせください。お願いします。さきほど、Windows 7 Pro(32bit)、AirServer 1.1.5、iPhone4S iOS6.1(10B142) で動作確認してみました。朝報告したような動画の問題は発生せず、バッファサイズを最大にしても音が途切れてしまう問題が起きていました。別マシンなどでも時間を見つけてテストしてみます。
広告ライセンスについてですが、COMMERCIAL LICENCE(商用ライセンス)を指しているなら
これは20以上のライセンスを購入した場合の1ライセンスあたりのお値段が
3.99$ということだと思います。
しだゆさん、ありがとうございます。
今読み直したら、おっしゃるとおりの内容ですね。あとで修正しておきます。
@craf_null 一週間のトライアル版よー http://t.co/kJZ5nFr33H
使い方はこちら→【AirServer で iPhone4S/5 画面と音を配信する】 http://t.co/fVOWgR3jzZ
@dragon_itou ニコニコでNLEを落としてあとこれ→http://t.co/4KHiiT3K5S
とてもたすかりました!!ありがとうございます!!
P.S.追記は2003年にしたんですか?2003年になってますよ〜(^◇^;)
あれれ?ありがとう、あとで直しときます。
なんと!このソフト作った会社 App Dynamic ってアイスランドの会社だったのか!
http://www.icelandreview.com/icelandreview/daily_news/New_Icelandic_App_Tops_App_Store%27s_Charts_0_386887.news.aspx