2011-05-09
mikogo ドイツ製の無料で使えるWeb会議&画面共有ツール
以前、TeamViewrというリモートPC操作ツールについて紹介している。これは、手元のPCからネットの向こうにある自宅やオフィスのPC等を遠隔操作するツールである。単に遠隔操作するだけでなく、自分のデスクトップを複数の接続したクライアントPCに提示できる。
今回紹介するmikogoは、TeamViewrとは逆に自分のデスクトップを複数のクライアントPCに提示することをメインにしたツールである。TeamViewrと同様に遠隔操作もでき、ソフトのインストールが不要でWindowsとMacで使える。
TeamViewrは個人使用に限り無料で使えたが、mikogoは無料で商用利用もできるという大変うれしいツールである。
無料版は最大10までの同時接続が可能である。これ以上の接続が必要なら有料版を購入とのこと。
主な用途は次である。音声機能がないのでSkypeと一緒に使うことで、Web会議ができる。
機能
- デスクトップの共有 MacWin
- 複数の会議参加者 MacWin(最大10)
- プレゼンターの切り替え MacWin
- リモートキーボードとマウスのコントロール MacWin
- 初期の表示方向およびリモート制御の設定 Win
- セッションスケジューラ Win
- セッションの記録と再生 Win
- ホワイトボード Win
- ファイルの転送 MacWin
- アプリケーションの選択 Win
- 参加者のポインタ表示 MacWin
- 伝送の一時停止 MacWin
- 速度/品質の調整 Win
2011年5月9日時点の最新バージョンは、Ver.4で多言語化済みでバルーンヘルプを含めて日本語表示できる。
ダウンロード
トップ画面の「Mikogo Version4」をクリックするとダウンロードページ切り替わる。会議の開催者は「Organizer」をクリック、参加者は「Participant」をクリックしてダウンロードする。
「Participant」はセッションへの参加のみでセッションを開始できない。「Organizer」は、セッションの開始も参加もできる。Mac版は「Organizer」と同じで参加、開始ができる。
登録
ダウンロードした「Organizer」(mikogo-host.exe)は、登録しなくても実行できる。ただし、この場合スケジュール機能は使えない。スケジュール機能を使う場合は登録する。試用してみる程度なら、とりあえず登録は不要である。
セッション開始
ダウンロードした「Organizer」(mikogo-host.exe)を起動して、セッション開始ボタンをクリックし、表示されたセッションIDを参加者にメールやSkype等で伝える。
セッション参加
参加者側は予めダウンロードした「Participant」(mikogo-viewer.exe)を起動して、教えられたセッションIDを入力してセッションに参加をクリックするか、メールやチャットで送られたセッションログイン情報のURLをクリックしてログインする。この場合、ブラウザで表示とviewerのダウンロードのどちらかを選択できる。
アプリケーションの選択
参加者にデスクトップ全体を見せる、指定した起動中のアプリケーションのみを見せる等、プレゼンする画面を選択できる。
プレゼンターの切り替え
プレセンターと操作者を切り替えできる。ただし、リモート操作はTeamViewrより応答が遅い。
その他の操作
バルーンヘルプがわかりやすいので、いろいろやってみると簡単に理解できる。
Skype拡張プラグイン
Skypeの拡張プラグインとしてMikogoがリリースされているが、バージョンが古く全て英語なのでお薦めしない。
オープンソースのWeb会議システムであるDimDimがsalesforceに買収されてオープンソース版の今後が見えないことやAdobeのWeb会議システムが無料で使えなくなったなどがあるので、試してみてはどうであろうか。
−関連サイト−
■ Mikogo: Free Remote Desktop, Web Conferencing & Online Meetings
■ チュートリアルセッションに便利な2WAYデスクトップ共有ツール『Mikogo』 : ライフハッカー[日本版]
■ YouTube - 無料のオンライン・ミーティング・ツール Mikogo Skypeの使い方