Mobageで提供中の「アイドルマスター シンデレラガールズ」(通称「モゲマス」)において先週、「アカウントの大量作成行為について」というお知らせが掲載され、ユーザーの間で話題になった。
要約すると、「アカウントを1人で大量に作成し、招待特典を集める行為や、それによって得たアイテムやカードをオークションに出品する行為の目撃例が多く報告されており、こうした行為が確認された場合、アカウント停止や一部機能の制限などを行う場合がある」といった内容。2ちゃんねるの書き込みを見ると、実際に機能制限などが行われたという報告もあるようだ。
ソーシャルゲームでは基本的に「1人につき1アカウント」が原則だが、これまで運営側が公式に「アカウントの大量作成」行為について警告したり、調査を行ったりするケースはほとんどなく、事実上「黙認」に近い状態だった。また、そもそも運営側は「プレイヤー」でなく「アカウント」単位でユーザーを管理しているため、「1人のプレイヤーが複数アカウントを運用しているかどうか断定することができない」(DeNA 広報)というシステム上の問題点もある。ゲーム側から見ると「複数アカウント」という問題そのものを認識できないわけだ。
バンダイナムコゲームスにも問い合わせてみたが、やはり同様に「複数アカウントかどうか断定するのは難しい」(バンダイナムコゲームス 広報)という。このため、お知らせ内では「大量にアカウントを作成する行為」と記載しているが、具体的に「いくつならアウトで、いくつならセーフ」という基準はなく、あくまで「それを悪用して不正行為を行っているかどうか」が処分の基準になる。
バンダイナムコゲームスによると、今回問題視しているのは「複数アカウントを運用していたか」よりも、それによって招待カードを不正に得たり、そのカードをRMT(リアルマネートレード)市場に流したりされることで、最終的に「公平なサイト運営ができなくなる」点だという。言い換えれば、複数アカウントを持っていても、それを悪用して不正なプレイを行ったりしない限りは大丈夫なようだ。
今後は「モゲマス」以外のタイトルについても、あくまでサイトの運営基準にのっとり、不正な行為が見受けられた場合は対応していく方針だという。今回の件で「複数アカウント」行為そのものがすべて禁止されるということは今のところなさそうだが、基本的には運営型の想定しない遊び方である点については留意しておく必要がありそうだ。
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