'13/5/21
公園遊具の事故4件 広島
広島市内の公園でブランコなどの遊具が壊れ、遊んでいた子どもたちがけがをする事故が昨年度、4件起きていたことが20日、分かった。道路や橋などと同じように遊具も老朽化が進む。市は21日、各区の担当者を集めて点検の講習会を開く。
公園の事故は10、11年度に各1件だったが、12年度は4件に急増した。
昨年5月、東区戸坂千足2丁目の戸坂千足市営住宅の児童遊園でブランコの支柱が折れた。小学3年女児が地面に落ち、胸などを打った。
安佐南区では3件、相次いだ。昨年6月、安川緑地(古市3丁目)で丸太渡りのロープが切れ、4歳女児が落下。頭を打った。
8月には大町公園(大町西2丁目)で小学6年女児が遊んでいたブランコの座板が割れ、右手を打撲。ことし2月、安東上第5公園(安東5丁目)ではさびた滑り台で孫を抱いて遊んでいた男性が左手を切った。
4公園の遊具が設置されたのは1976〜98年。市内には1157の公園があり、遊具のある公園は8区の事務指導員が2カ月に1回、目視で点検している。事務指導員には市の退職者たちが就く。安佐南区維持管理課は「更新には予算が必要。財政が厳しい中、当面は点検を徹底して事故を防ぐ」とする。
【写真説明】昨年6月にロープが切れた安川緑地の丸太渡り遊具。広島市が事故後、ロープをチェーンに替えた