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【プロ野球】

木佐貫 12球団制覇 史上12人目 古巣・巨人に勝った

2013年5月21日 紙面から

日本ハム−巨人 4回表無死一塁、松本哲の投前犠打で、処理に走る木佐貫=札幌ドームで(佐藤哲紀撮影)

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◇日本ハム2−1巨人

 日本ハムは0−1の6回に陽岱鋼の中前適時打で追い付き、7回に大引が左越えへ1号ソロを放って勝ち越した。7イニング1失点の木佐貫が4勝目。武田久は6セーブ目。巨人は追加点が奪えず、杉内を援護できなかった。

     ◇

 日本ハムの木佐貫が燃えないはずはなかった。相手は古巣の巨人で、投げ合うのは高校時代に鹿児島で競い合った同学年の杉内。7イニング1失点でチームトップの4勝目を挙げ、12球団から勝利するおまけもつき「節目の1勝はうれしかったが、札幌ドームで早く勝ちたかった」と移籍後の本拠地初勝利をかみしめた。

 抜群の立ち上がりから一転、3回以降は毎回走者を出した。4回に坂本に先制二塁打を許したが「とにかく低めを意識して丁寧にいくことを心掛けた」と粘った。5〜7回は得点圏に走者を背負っても踏ん張った。

 イニングの合間のベンチで、ノートに熱心にペンを走らせる姿がある。相手の1番から9番までの打者の傾向を書き記し「マウンドで冷静になって思い出すためのリセットの時間」だ。ヤクルトでプレーしていたグライシンガー(ロッテ)の姿を巨人ベンチから見て取り入れた。

 高校3年時は夏の甲子園出場を懸けた県大会決勝で、木佐貫の川内は杉内の鹿児島実に1−3で敗れた。当時のチームメートからは激励メールが届いていた。「これから返信したい」。10年以上の時を経て、プロでリベンジを果たした。

 

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