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経営立て直しで溝 尾道市病院管理者を罷免
2013年 5月20日(月)
尾道市は、きょう、2つの市民病院を管理する尾道市立総合医療センターの青山興司総長を「改革のやり方が受け入れがたい」として罷免しました。会見で尾道市の平谷祐宏市長は「度重ねて改革手法の見直しをお願いしておりました病院運営方法・改革の考えには、病院職員や市行政の考えとの隔たりが大きくこのままでは、病院運営に大きな支障をきたすと判断し、罷免という措置をとらさせていただきました」と罷免の理由を述べました。職務を罷免されたのは、『尾道市立市民病院』と『公立みつぎ総合病院』の事業管理者で、市の総合医療センター総長・青山興司氏です。罷免の理由として尾道市は、「医師確保や職員の労働時間などの問題を含め、青山氏の改革手法が病院内に混乱を招き、業務を停滞させたため」としています。尾道市の加納彰副市長も「病院が赤字だから一生懸命がんばって働けというようなこともおっしゃって頂いたんですが、それはそれで本当にがんばれれば良かったんですが、まぁそういうことにならなかった職員の気持ちとは、かい離が出来てきたということです」と話す。青山氏は尾道市出身で、岡山大学医学部を卒業後、『独立行政法人国立病院機構・岡山医療センター』の院長などを歴任後、去年4月に尾道市の病院事業管理者に就任しました。尾道市は、後任として『公立みつぎ総合病院』の林拓男(はやしたくお)院長をあてるとしています。これに対し、青山氏は、先程、尾道市内で会見を開き、「処分に納得がいかない」として、行政処分の取り消し請求訴訟を広島地裁に起こしました。