首相 「湯けむり発電」を視察5月18日 19時23分
安倍総理大臣は18日、大分県別府市で「湯けむり発電」と呼ばれる小型の地熱発電を視察し、経済の成長戦略の一環として、事業者の負担となっている規制を緩和し、普及を後押ししていく考えを示しました。
安倍総理大臣は、来月の経済の成長戦略の取りまとめに向けて、18日と19日に九州を訪れ、成長戦略の柱と位置づける農業や観光などの先駆的な事例の現場を視察しています。
18日午後、安倍総理大臣は、およそ80の国と地域から留学生を受け入れている大分県別府市の立命館アジア太平洋大学を訪ねました。
そして、留学生らと意見を交わし、「グローバルな人材を育てるために対応している大学を応援したい。留学生の経済負担を減らせるよう、生活しやすい環境をつくっていきたい」と述べました。
続いて、安倍総理大臣は、地元の中小企業のグループが温泉の蒸気と熱水を活用して開発した「湯けむり発電」と呼ばれる小型の地熱発電の技術を視察しました。
この中で、中小企業の担当者は「小型の地熱発電も、既存の地熱発電と同様に電気事業法の適用を受けるため、技術者を常駐させなければならず、負担になっている」と訴えました。
これに対し、安倍総理大臣は「そうした規制を外すよう、茂木経済産業大臣に指示する」と述べ、小型の地熱発電に関する規制を緩和し、普及を後押ししていく考えを示しました。
このあと、安倍総理大臣は、記者団に対し「地方の活力なくして、日本の元気はない。地域の特徴を活かした成長戦略を進めていきたい」と述べました。
安倍総理大臣は、19日は、佐賀県と福岡県で先端医療の現場などを視察することにしています。
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